崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

古いナビゲーター

2015年02月01日 05時18分39秒 | 旅行
 昨日は東京にて3日目、研究会の時間を守るために余裕をもって早くホテルを出た。新宿はよく知っているという私の自信と、方向感覚だけで歩いて路上工事の人に聞いて、電車に乗ったが遠回り、結局途中で降りてタクシーに乗り、校舎に着いたが教室を探すために案内図を探している時、もう一人の遅刻したメンバーに会って嬉しかった。その嬉しさはその方に会ったことはもちろんであるが、もう一つは同じく遅れた状況にあり、なんとなく安心に近い心境からであろう。結局10分遅れて入室、失礼してしまった。
 私は若い時に一度、遅刻して大きく失敗した経験があり、それ以降は常に遅刻しないように心がけてきた。それが習慣になっている。したがって遅れることに罪意識に近い気分になる。その意味で昨日は大変緊張した日であった。若い時、5年間の間、しばしば新宿街を歩き、道探しには自信を持っていた。それなのに迷ったのはなぜだろう。家内は私の道探しを高く評価してナビゲーターと名づけてくれた。しかし私の道の地図の感覚は山や川などの山水を基本とする風水的なものであり、高いビルが聳えている都会の真ん中では無力古物のナビゲーターにすぎない。久しぶり三泊四日の東京出張は懐かしき人に会い、重要な業務などハードなスケージュルを緊張しながらも無事にこなし、しかも有効なものであった。江戸へ「上京(?)」そして今日は下関へ「下郷」する。