崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

ムカデ

2012年05月14日 04時16分38秒 | エッセイ
 新緑を見て歩きたくて朝散歩にでた。野薔薇の香がとても新鮮な初夏の自然、また雑草の茂った道であった。草の種類によって異なった虫に食われている。ある草は毛虫に食われている。また道端にも毛虫動いている。家内は虫を指しながら今は気持ち悪いけど蝶になるものだという。森林全体を消毒すべきだと話しながら、シンガポールでの昆虫保存の話を思い出して立ち留まった。ぐるぐる巻かれて萎れている多くの雑草の中の幼虫を確認したかった。剪定ハサミで葉を開けたとたん、アッ!、びっくりしてハサミを投げてしまった。4-5センチの茶色がピカピカしたムカデがびっくりして出てきて動いた。韓国ではムカデは漢方の薬材になっており、瓶詰めムカデを良く目にした。毛虫に我慢した嫌さが爆発した。母親は蛇など異様な動物を見ると不浄だと清めて謹慎したのを思い出す。 
 昼過ぎのことであった。家内が階段の段差でつまずき、足を踏み外して私の目の前で転倒したのでアッ!、ショック。救急病院で診察、骨折ではないが、安静が必要になった。昨日は二回ショクを受けた。周りの森林が怖くなった。他の虫にはそれほど驚かないのにムカデがなぜ怖いのだろうか。韓国の昔話「異物神話」によく登場するのがムカデである。ムカデは脚が多く、「百足」とも表記する。姿形が怖い。それは神話によると人間に変身するからより怖い。。多くの殺人事件のニュースをを見て人が怖い。それを解消して、愛する道はまだ遠い。