「ふるさと下関応援団」主催のNuts Meetingに参加した。最初に授賞式の映像が流れてからホタル船を観光化して、全国大会で優勝に導いた本人の伊藤孝之氏が登場して説明した。下関市豊田町で生まれ育った青年がそこを「ホタルの里」にした話である。そのホタルが「天然記念物木屋川・音信川ゲンジボタル発生地」として国から天然記念物に指定されたことを基に船上からホタルの乱舞するのを眺めながらの川下りを観光化したものである。柳田国男の「遠野物語り」をもって観光化した遠野市、トキの佐渡島などの例のようにキーパーソンの成功物語りを聞くようであった。古くは韓国のセマウル運動の成功談を聞くようであった。成功のカギはキーパーソンである。
この事例を以て廃れていく地方の活性化のためにパネラーに小林美保、村田鮎子、吉田和矢、杜欣の諸氏が登壇して河波氏が司会をして討論した。東亜大学の女子留学生の杜欣氏は中国からみて下関には外国人を迎える姿勢や施設がよくないという発言が中心になって進行された。下関の活性化、観光化の模索だけではない、日本全国の活性化に至る話であった。日本には高齢化によって社会が滅びていくような危機感がある。日本は先進国の座を譲らなければならないという学者もいる。私にマイクが廻って来た時、「日本は先進国の最先端、長寿国のより高度な先進国への挑戦をしている」と演説風に語した。