崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

介護の心

2012年05月15日 05時20分17秒 | エッセイ
 家内は現職の看護師であり私はいつも介護されているような立場であったが、家内が躓いて転倒してから私が介護の立場になった。最先端の医療機器が揃っているこの地域では最大規模の病院が救急当番だったので、幸いに思い、診察していただき骨折はないということで安静にしていたが、痛み,腫れが強く整形外科病院を受信し骨折と診断された。先端医療機器があっても使いこなせなければ意味をなさない。家内の休養と通院治療により私が一気に介護する立場になった。私は炊事などはある程度できても不慣れなところが多い。また、包帯を巻くなども不慣れなこと、介護は心が重要であることを痛感した。いつも介護されるという心構えが私の弱点である。私は家事をこなす「家政」をすべてを完全とも言えるほど家内に任せてきた。それが真の信頼であることだと思ったが、本当は介護の心、人を大事にする心が損なわれていたことを悟った。