崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

居眠りとの戦いは成功の秘訣

2012年05月02日 04時58分03秒 | エッセイ
 日本は電車の中で本を読む人が多い国として有名だという話は昔話。居眠りする人はいたるところで一般的である。睡眠を沢山取ることが健康生活であることを否定するわけではないが、冴えている覚めている時間と眠い時間は区別すべきである。本欄では「居眠り日本文化」とか「昼寝時間設定」などを提案したことなど数回触れたことがある。飛行機、電車、バスなどの運電者の居眠りで事故が起きた。最近大型事故と関連して「居眠り」が話題、原因と言われることが多い。目下バスツアーの居眠り運転の大型事故の原因を探している。無理な経営が運転者の居眠り事故の要因とされている。バス会社の方から「安全運転こそ利益となるような事業」であるという話を直接聞いたことを思い出す。
 居眠りとの戦いは成功の秘訣とも言える。居眠り防止のためにチョンマゲに紐を付けておき、冷たい水に顔と頭を冷やし、鉢巻などをして勉強する。韓国で息子を司法試験に優秀な成績で合格させた母親が話題になったことがある。一人だけの勉強部屋は提供せず、常に開放された状況で勉強する息子の背中を見守っていたとインタビューで語った。その時間帯にはテレビを見ることなく、母も読書をしたという。私は今二宮金次郎型を見本として言うつもりではない。居眠りを疲れ、勤勉だと言い訳や弁明してあげる日本文化に警鐘を鳴らしたい。