崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「手を洗いなさい」

2010年09月09日 04時44分17秒 | エッセイ
 昨日、月一回の定期受診で病院に行った。先日韓国でハードなスケージュールで悪くなったのではないか思ったが意外にも、健康状態良好と診断された。しかし医師はこれから寒さに向かい風邪を引きやすくなるので注意すべき点として「手を洗いなさい」という。それを聞いて消化器系統の病でもないのに、と思ったが手はいろんなところに触れ、汚染されている可能性が高い。それを鼻や口元に持って行くことが多いからとの説明であった。めがねを掛けた人はより頻繁にずれためがねをなおすために鼻の近くに手がいくというのだ。手を洗いなさいとは多く聞いていたが、初めて納得した。
 日本では手を洗いなさいという言葉を多く聞くだけでなく、トイレを「お手洗い」というほど習慣とされている。それでも風邪を引く人が多い。韓国では風を軽く思う傾向がある。私も季節が変わる時の象徴的な病気だと軽く思っていたことは事実である。しかし今の私には風邪は脅威の病気である。暑さが続いて騒動になっているこの夏は私にとっては健康上、楽であったがこれからが注意すべきだと言われ、気になる。昨夜は窓を閉めて寝ても寒くて早く目が覚めてこの文を書いている。暑さ騒動は寒さ騒動になるかもしれない。四季の季節を持っているところで住むことに感謝すべきである。