崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

満足、満腹

2010年09月03日 06時05分01秒 | エッセイ
日本絵図研究グループと一緒に国立中央博物館を訪ね、古地図4冊を見た。中国中心の発想、朝鮮を大きく描いている。中国への憧れが現れている。客観的な地図作成は西洋の地図が入ってからである。途中崔光植館長にも会って談話をした(写真は左から倉地克直、川村博忠、私、館長、杉本史子、平井松午)。午後はソウル市立歴史博物館を見ることになって昼食はそこから近い観象台正門のところで今度二回目の韓定食になった。友人の出版社多楽園の横である。食後会社を訪ねて友人の鄭社長の面会を要請したら6月9日死亡したという悲報を聞いてびっくりしかつ失望した。拙著『親日と反日』を出版してくれたのが私との友情の思い出になる。坂道を下り歩きながら悲しくなった。元朝鮮日報の社長の印君に電話した。回りの人がなくなり、次はわれらの順番になろうか。彼は私に世間知らずでストレスが少ないから長生きするだろうと慰めてくれた。
 夕食は3回目の韓定食が「海南の天一館」で私の読者という医師の金映均氏の配慮で行われた。中村八重、崔錫栄、姜顕秀、徐恵卿夫婦などが参加した。天一館とは民俗調査のとき全羅南道海南でよく訪ねて覚えている有名な食堂であり、昨夜50種類の料理が出されて満足、満腹した。周囲の方々からぬくもりを感じ、幸せを感じた。