先日享年59歳で亡くなられた女性の死後の手紙が届いた。「故人の遺志に依り密葬にて執り行いました」と訳をいう夫の葉書と同時に送られてきたのである。彼女は癌と闘病しながら一方人生の終わりを綺麗に整理した。葬儀への参加者の範囲の密葬、手順など具体的に支持されており夫はそれに従って葬儀を行った。コンピューターには死後の挨拶も残していた。
「お別れの言葉、いよいよ旅立つ事となりました。幸せな人生を過ごせました事を心から御礼申し上げます。皆様におかれましては、どうぞお元気で楽しい毎日を送られますようお祈り致しております。」
彼女は指導者や偉い人物でもない平凡な主婦として暮らしたと知っているが、立派な生き方をしたと思う。彼女の娘は「母は一番幸せな女性だ」と言ったともいう。中学校時代の初恋の夫も、美人薄命の人生は我々に模範的な生き方の一つを提示した、大きいメッセージを残した。生者から死者への冥福を祈るのとは異なり、死者から生者への祈りの意味が深く感じられる朝である。
「お別れの言葉、いよいよ旅立つ事となりました。幸せな人生を過ごせました事を心から御礼申し上げます。皆様におかれましては、どうぞお元気で楽しい毎日を送られますようお祈り致しております。」
彼女は指導者や偉い人物でもない平凡な主婦として暮らしたと知っているが、立派な生き方をしたと思う。彼女の娘は「母は一番幸せな女性だ」と言ったともいう。中学校時代の初恋の夫も、美人薄命の人生は我々に模範的な生き方の一つを提示した、大きいメッセージを残した。生者から死者への冥福を祈るのとは異なり、死者から生者への祈りの意味が深く感じられる朝である。