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スイス:Wengen


(写真)Wengen村の教会

スイスの人々の親切さには、驚いた。登山鉄道に乗りこんで、席が空いていないので、立っていたら、前の席のご老人が、補助椅子を教えてくれたり、車内から、外の景色の写真を撮っていたら、わざわざ、大きな窓を引き下ろしてくれて、この方がきれいに撮れると、大きな声で教えてくれたり。スーパーで野菜の買い方がわからないで、ぼーっとしていたら、買物のご婦人がそっと教えてくれたり、パウル・クレーセンター前の向日葵(!)に見とれていたら、地元のおばあさんと中学生の孫が、もっといい場所があると教えてくれたり…。この孫など、10分ほども「ハロー」と言い続けて、ぼくらの注意を引いたのである。Berner Muenster近くの小さな本屋でスイスの詩人の詩集を尋ねたら、山のように上の階から運んでくれたり。とにかく、親切であった。しかもお節介ではない。非常に感銘した。観光立国なので、お客さんを大事にする風土があるのかもしれないが、それにしても、それにとどまらない、素朴な善意を感じることができた。





Wengenにて



Wengenの猫



Wengenの老人と猫



Wengenの牛。首に鈴がついていて、はじめは、教会の鐘が鳴っているのかと思った。



Wengen村の小売店にあったポッキー。帝という名前。



同店の野菜売り場。林檎の小ささが目を引いた。スイスの林檎は、赤と青があり、赤は、さほどうまくないが、青は、原始的な酸っぱさを持っていて、気に入った。



Wengen村は、写真からは伝わりにくいが、広大な牧場に牛が放牧されている。この地方の人々は、農作業に出れば、遠方の人と話す必要があるために、男性は声の大きい人が多い印象を持った。そう言えば、都市でも、地方でも携帯で話している人はほとんど見なかった。



Wengenの公園



ハロウィーンの準備

このように、木造の住宅も多い。首都のBernでさえ、1405年の大火までは、街全体は木造だったらしい。現在では、重厚な石造りの旧市街が世界遺産に指定されている。













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俳句50句

■旧暦9月18日、月曜日、

(写真)スイス鉄道のスタッフ

雑用と買物で終わった。P君と久しぶりに会う。予選落ちした角川俳句賞応募作50句を記念にアップしておく。予選落ちして、却って自信を深めた。




うたゝね

            

あらましは猫の恋路に似てゐたり


散る雲の行方や明日は良寛忌


大愚とはまことに春の言葉なり


梅まつしろ組長番の札さげて


佐保姫と名づけてみたき土偶かな


春炬燵何を聞いてもうはの空


山川の一つところへ鳥帰る


春めくや岩に砕けし濤の音


涅槃図の一人となつて眺め入る


一本の道のきはまる春田かな


山うどや山の匂ひをそのまゝに


春装のひとりはうつらうつらかな


縁側に爪切る音や春の昼


川風に色はありけり初ざくら


ふらこゝや下界のことは忘れたり


夜桜のどこかに劫火燃えてをり


やはらかな風をいのちに糸桜


うたゝねや肩にひとひら花のせて


歌声は風のやなぎのあたりから


谷あひの一本空へ落花して


赤子には子猫のことばわかるらん


子雀といへど気性の荒きあり


川やなぎ旅芸人の宿しづか


海へ出て波は吉野の花筏


山川の渦ひとしほや落椿


葉桜や水のきほひを谷の川


等伯の松に隠るゝ新樹あり


大ぶりは常陸のならひ柏餅


夏場所や児の声かゝるをとこぶり


裏山を掘つて筍づくしかな


柏手を大きく一つ夏の空


端居してこの世のわれを眺めやる


夏の月かぐら佳境に入りたり


からだごともつて行かれし野分かな


鰯雲もの喰ふ顔は無心なり


秋風やかすれて粗き芭蕉の碑


山終はり川の始まる落葉かな


竈猫しきりに雲は流れたり


捨てられし傘に骨ある枯野かな


水墨の山河は冬を深めつつ


老成の風格にして大海鼠


家中の窓から窓へ日向ぼこ


相棒は腹の虫なり冬籠


富士を見てやをらつぶやく師走かな


残高のたちまち減りし嚏かな


鉄鍋にごぼと湯の沸く冬至かな


ゆさゆさと古紙回収車クリスマス


閑として雲の遊べる大晦日


隠れ家はここと決めたり冬籠


天上を吹く風つよし飾焚く








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10月24日(日)のつぶやき

20:10 from goo
L・Wノート:確実性の問題(21) #goo_delfini2 http://bit.ly/cke9lc
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