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Richard Wrightの俳句(58)

■旧暦6月3日、土曜日、

(写真)a christ

川端の底紅が花をつけ始めた。花期が長いので楽しみである。百日紅も数日前から、あちこちで花を咲かせ始めた。この花も長い。夏の花は生命力が強く色も濃い。




Heaps of black cherries
Glittering with drops of rain
in the evening sun.


一山のブラックチェリーが
雨に濡れて輝く
夕陽の中



(放哉)
友の夏帽が新らしい海に行かうか


■ライトの俳句は、美しすぎて、逆に、感興が湧いてこない。長い詩の中の一節なら、納得できる。たとえば、トラークルの詩のどこかに。ライトの俳句は、その意味で、完結はしているものの、何か物足りない。放哉の俳句は、一つの完結した詩になっている。これ以上の言葉は不要だろう。
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