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Richard Wrightの俳句(52)

■旧暦2月5日、水曜日、

(写真)椿。今日通りかかると、このとき莟だったものは花に。

仕事が難航。たった4行を日本語にするのに、午後一杯かかる。夕方、散歩。河津桜が満開。いつもの喫茶店で、アイス珈琲にあんぱんを食す。後ろの席は中国語。かなり静かな中国語で美しく感じた。顔は見ていないが美人に思えるから不思議だ。




(Original)
Gazing at her face
Reflected in the spring pond,
The girl grimaces.



女の子が春の池に
映った自分の顔を見つめている
しかめっつら



(放哉)
雪の戸をあけてしめた女の顔


■ライトの句は、お転婆盛りの女の子の感じがする。取り澄まして映った自分の顔を一度、壊してみたい衝動なのかもしれない。放哉の句は、雪を確認する女の一瞬の表情だと思う。もしかしたら、子供かだれかに雪の深さを問われたのかもしれない。こっちは、無表情な感じを受ける。雪に慣れた大人の女の表情。

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