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芭蕉の俳句(167)

■旧暦1月28日、水曜日、日があるうちはぬくし、日が落ちるととたんに寒し。

(写真)河と背中

早朝に目覚めたので、俳句をいくつか作る。その後、仕事。午前中、病院に行く。今日は空いていた。朝早くから作業に入れると捗ることはわかっているのだが、どうも、夜中、本を読んでしまって、早く起きられない。



閉関の比

蕣や昼は鎖おろす門の垣


■元禄6年作。蕣(あさがほ)で秋。「閉関之説」の結びに置かれた一句。芭蕉のこの俳文を読むと、荘子と徒然草の思想的な影響が色濃い。入門書レベルで、老子と荘子をぼちぼち読んでいるのだが、老子は儒教批判が根底にあって、仏教に思想的な影響をかなり与えたことが窺われる。荘子は、物語として面白い。

この句は、一ヶ月ほど、面会謝絶した時期のもので、芭蕉の人生にとって、いろいろな意味で節目になったものと思われる。この時期以降、「軽み」に深みが加わったとする論者もいて、これ以降の俳句をじっくり検討してみたいと思っている。

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