『僕と僕の母様』 目次
第 1 回・第 2 回・第 3 回・第 4回・第 5 回・第 6 回・第 7回・第 8 回・第 9 回・第10回
第11回・第12回・第13回・第14回・第15回・第16回・第17回・第18回・第19回・第20回
第21回・第22回・第23回・第24回・第25回・第26回・第27回・第28回・第29回・第30回
第31回・第32回・第33回・第34回・第35回・第36回・第37回・第38回・第39回・第40回
第41回・第42回・第43回・第44回・第45回・第46回・第47回・第48回・第49回・第50回
第51回・第52回・第53回・第54回・第55回・第56回・第57回・第58回・第59回・第60回
第61回・第62回・第63回・第64回・第65回・第66回・第67回・第68回・第69回・第70回
第71回・第72回・第73回・第74回・第75回・第76回・第77回・第78回・第79回・第80回
第81回・第82回・第83回・第84回・第85回・第86回・第87回・第88回・第89回・第90回
第91回・第92回・第93回・第94回・第95回・第96回・第97回・第98回・第99回・第100回
第101回・第102回・第103回・第104回・第105回・第106回・第107回・第108回・第109回・第110回
第111回・第112回・第113回・第114回・第115回・第116回・第117回・第118回・第119回・第120回
第121回・第122回・第123回・第124回・第125回・第126回・第127回・第128回・第129回・第130回
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僕と僕の母様 第133回
翌日、順平と自転車置き場で会った。
「おう、お早う 昨日の結果 どうだろうね、今日分かるんだよね」 すると順平も 「お早う」 と言い 続いて
「うん。 きっと大丈夫だろう」 その自信は どこから来るの? と聞いてみたい。
駅に向かって 歩きながら 色んな会話をしていた時に あ、そう言えば 危険物の時の バタフリーのことを 順平に話すのを すっかり忘れていた。 その事を思い出し 改札を通過して 電車に乗り込んだ後 あの時のことを 詳しく順平に話した。 大ウケした。
そしてその日の放課後 順平は先生に呼び出され 昨日の試験が ギリギリセーフで 合格したことを 聞いてきた。
まだ残っている教科があるので 完全に「仮」 が取れた訳じゃないが これで一歩前に 進めたというわけだ。
母様が新聞を持って 話しかけてきた。
「ねぇ、ここ見て 色んな大学の 説明会があるって 書いてあるんだけど 行かない? ちょうどお母さんが 考えている大学も 参加するみたいだから 色々話を聞けるだろうし 他にどんなところがあるか 探せるんじゃない?」 新聞の一部を 指差しながら 僕に見せてきた。
「へー、こんなのがあるんだ・・・今週の日曜か うん、行ってみていいかな」 勿論 多少説明も聞きたかったが その日は正太と遊ぶ約束がなかったから 暇つぶしにでもなるかと思い そう言った。
「じゃ、そうしようか。 行って聞いてみないと 分からないものね。 それに正太君と 約束もないんだろうから 暇でしょ」 見破られてる。
そうして その週の日曜日に 母様と二人で 電車に乗って 会場になっている ホテルに向かった。
指示されてあった 階に行ってみると そのフロアー全部を 使っているみたいで 大きな部屋と 小さな部屋がいくつかあり 小さな部屋のいくつかには 色んな大学のパンフレットや 作品などが 並べられていた。
僕はてっきり 一つの大きなスペースで 来た者がみんな椅子にでも座って 大学関係者が 壇上にでも上がって 大学の説明を順次していくのかと 思っていたのだが どうもそうじゃないみたいだ。 大きな部屋では あちらこちらで 大学の看板が立ててあり そこに幾つかの椅子が 置いてある。 説明を受けたい者は そこに座って いってみれば その大学の説明者から マンツーマンで 話を聞くようなのだ。
僕の想像と あまりに違っていたので その事を母様に伝えようと
「思ってたのと 違うんだけど・・・」 そこまで言うと
「うん、違う。 みんなで説明を聞くのかと 思ってた。 こんなパターンだとは 思っていなかったわ」 母様も僕と同じ想像を していたようだ。
「面と向かって 説明受けたり 話を聞くのって 苦手だなぁ。 それにこんなのだと思ってなかったから 質問の用意もしてないし どうしよう」 僕には結構色々言うくせに 母様自身 人見知りが激しいのだ。
そう言いながら 二人で大きな部屋を ウロウロとしていると どこかの大学関係者らしき人に 呼び止められた。
最後まで読んで頂きまして有難う御座います。
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「うん。 きっと大丈夫だろう」 その自信は どこから来るの? と聞いてみたい。
駅に向かって 歩きながら 色んな会話をしていた時に あ、そう言えば 危険物の時の バタフリーのことを 順平に話すのを すっかり忘れていた。 その事を思い出し 改札を通過して 電車に乗り込んだ後 あの時のことを 詳しく順平に話した。 大ウケした。
そしてその日の放課後 順平は先生に呼び出され 昨日の試験が ギリギリセーフで 合格したことを 聞いてきた。
まだ残っている教科があるので 完全に「仮」 が取れた訳じゃないが これで一歩前に 進めたというわけだ。
母様が新聞を持って 話しかけてきた。
「ねぇ、ここ見て 色んな大学の 説明会があるって 書いてあるんだけど 行かない? ちょうどお母さんが 考えている大学も 参加するみたいだから 色々話を聞けるだろうし 他にどんなところがあるか 探せるんじゃない?」 新聞の一部を 指差しながら 僕に見せてきた。
「へー、こんなのがあるんだ・・・今週の日曜か うん、行ってみていいかな」 勿論 多少説明も聞きたかったが その日は正太と遊ぶ約束がなかったから 暇つぶしにでもなるかと思い そう言った。
「じゃ、そうしようか。 行って聞いてみないと 分からないものね。 それに正太君と 約束もないんだろうから 暇でしょ」 見破られてる。
そうして その週の日曜日に 母様と二人で 電車に乗って 会場になっている ホテルに向かった。
指示されてあった 階に行ってみると そのフロアー全部を 使っているみたいで 大きな部屋と 小さな部屋がいくつかあり 小さな部屋のいくつかには 色んな大学のパンフレットや 作品などが 並べられていた。
僕はてっきり 一つの大きなスペースで 来た者がみんな椅子にでも座って 大学関係者が 壇上にでも上がって 大学の説明を順次していくのかと 思っていたのだが どうもそうじゃないみたいだ。 大きな部屋では あちらこちらで 大学の看板が立ててあり そこに幾つかの椅子が 置いてある。 説明を受けたい者は そこに座って いってみれば その大学の説明者から マンツーマンで 話を聞くようなのだ。
僕の想像と あまりに違っていたので その事を母様に伝えようと
「思ってたのと 違うんだけど・・・」 そこまで言うと
「うん、違う。 みんなで説明を聞くのかと 思ってた。 こんなパターンだとは 思っていなかったわ」 母様も僕と同じ想像を していたようだ。
「面と向かって 説明受けたり 話を聞くのって 苦手だなぁ。 それにこんなのだと思ってなかったから 質問の用意もしてないし どうしよう」 僕には結構色々言うくせに 母様自身 人見知りが激しいのだ。
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