大福 りす の 隠れ家

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辰刻の雫 ~蒼い月~  第零回

2021年10月08日 23時16分50秒 | 小説
辰刻の雫 (ときのしずく) ~蒼い月~  第零回



辰刻の雫 ~蒼い月~ 第零回では前章のご説明をいたします。




前章 『虚空の深刻』 あらすじ


本領領土、本領領主は東西南北の四つの領土を治めている。

各領土と本領はその昔には行き来があったが、各領土が本領からの独立を要求した。
その時に各領土の人間は互いの領土に踏み込まぬこと、各領土の自治その他は各領主に任せるとし、本領は各領土の領主が治めきれない人心の乱れ、厄災が無い限り口を出すことをしないと決定し、各領土には五色(ごしき)と呼ばれる本領生まれの五つの力を有する者達をその領土の民として本領が配し、各領土の自然災害から守ることにした。 その力の別は目の色に現れていた。

だがいつ人心が乱れるかもしれない、厄災があるかもしれない。 それを見るために本領領主の子供が不定期にではあるが各領土を見て回ることを承諾させた。

それから永年を経た時、東の領土の五色が土足で東の領土に入ってきた北の領土の領主や民によって襲われた。
代々続いてきた北の領土の五色に力がなくなってきた、一人で五色の力を操る東の領土の力ある五色が欲しかったからだということであった。

北の領土の一人づつが単色を持つ五人の五色と違い、東の領土の五色は一人だけである。 一人で五色(ごしょく)の力を持っていた。

東の領土の五色は襲われた時に崖から落ちてしまった。 その身体はどれだけ崖の下を探しても見つからなかった。
だが五色は生きていた。 落ちていく五色を追ったお付きと呼ばれる者が五色を受けとめ、崖の途中にあいていた洞に何とか入り込むことが出来ていた。 その洞は異空間を繋ぐ洞であった。

東の領土の五色とお付きはその洞で日本人に助けられ、日本で暮らすことになったが、孫の代で北と東の領土の者に見つけられ紆余曲折があったが、祖父母は産まれる前に亡くなっていて、その上、高校卒業時に両親を事故で亡くしていた天涯孤独であった五色の孫はきっと生まれるはずであった東の領土に戻った。

東の領土での名を “紫” という。

“紫” と呼ばれる日本で生まれ育った紫揺(しゆら)は、生まれ持った身体能力を遺憾無く発揮していた。



人物紹介

藤滝紫揺     葵高校器械体操部在籍
邑岬春樹     葵高校、紫揺の二年先輩
杢木誠也     邑岬春樹の専門学校時代のクラスメイト



北の領土

領主       ムロイ
重鎮とされる   ショウワ
五色       セッカ、キノラ、トウオウ、アマフウ、セイハ
日本を知る民   セノギ(ムロイの秘書のような事をしている)
日本に暮らす民  ニョゼ(幼少の頃に日本で教育を受け、日本で暮らし働いていた)
日本に暮らす民  セキ(北の領土の日本の屋敷で生活している。 ガザンの飼い主)
土佐犬      ガザン(元は領主のムロイに飼われていた)
本領からの諜報狼 ハクロ、シグロ、他に茶の狼
影と呼ばれる者  ゼン・ダン・ハン・カミ・ケミ






東の領土

五色       紫(五色に受け継がれる名前)
領主       丹我(たんが)
領主の長男    秋我(しゅうが)
古の力を持つ者  独唱(唱和の妹)
古の力を持つ者  此之葉(独唱の弟子)
お付き      梁湶・若冲・醍十・悠蓮・湖彩・野夜(全員が日本を知っている)
お付き      塔弥(先々代塔弥は曾祖伯父であり紫である紫揺の祖父でもある)
日本を知る民   葉月(古の力を持つ者、此之葉の妹)






本領

領主       シホウ ≪四方≫ ≪死法≫
領主の妻(お方様)澪引(みおひ)
長女       シキ  ≪四季≫ ≪視気≫
長男       マツリ ≪祭≫ ≪魔釣≫
二男       リツソ (二つ名はまだ無く幼名)
シキの供     ロセイ(サギ)
マツリの供    キョウゲン(フクロウ)
リツソの供    カルネラ(リス)




注:ちらちらと汚い画面になりますが、容量を落としたために発生したためであり、ご覧の皆様の画面異常ではありません。



それでは次回より 辰刻の雫(ときのしずく) ~蒼い月~ のお話しを始めたいと思います。

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