西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
本ブログ記事の無断転載および無断引用をお断りします。
 

「私はしたいことをする」

2014年08月26日 | 女性文学・女性

 

 


「スキャンダルまみれだったのに尊敬されたコレット」

 (フィリップ・ソレルス)


 

http://bibliobs.nouvelobs.com/la-guerre-du-gout-par-philippe-sollers/20140804.OBS5481/je-veux-faire-ce-que-je-veux-colette-la-scandaleuse.html



 

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コレット(1873-1954)とジョルジュ・サンド

2014年08月03日 | 女性文学・女性


1954年8月3日、『クロディーヌ』『ジジ』『シェリ』『青い麦』などの小説で知られる、女性作家シドニ=ガブリエル・コレットがこの世を去りました。
今から遡ること、60年前のことでした。

"Moi, c'est mon corps qui pense. Il est plus intelligent que mon cerveau. Il ressent plus finement, plus complètement que mon cerveau...
Toute ma peau a une âme"
                      (Extrait de "La retraite sentimentale")

サンドが他界する3年前にこの世に生を受けたコレット。彼女はサンドの精神的恋愛小説で育ったとも言われています。サンドとコレットの共通性については、フランスのサンド研究者ミッシェル・エッケ氏(リール第三大学教授)が、2004年6月2日に慶應義塾大学における講演で述べておられます。エッケ氏は、サンド学会が2004年の作家生誕200年を記念し、講演会の招聘講師として日本にお招きしたのでした。

http://sandjapon.gooside.com/colette.htm

ちなみに、同年5月の日本フランス語フランス文学会の春季大会では、ミッシェル・・エッケ氏は、サンドの『わが生涯の記』について発表されました(主催:日本フランス語フランス文学会、日本ジョルジュ・サンド研究会 後援:フランス大使館2004年5 月 30 日)。

http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php/AN10030184-20060331-0137.pdf?file_id=12833

http://sucra.saitama-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php/atomi-KJ00004417837.pdf?file_id=13886


では、コレットとは、どのような作家だったのでしょうか?

ベルエポックと二度の大戦を駆け抜け、女性の側から「性の解放」を叫び、同性愛も含む華麗な恋愛遍歴で有名だったコレット。「妖しく慎ましい奔放さ」に、ジャン・コクトーは虜になったと言われる。コクトーは、詩人、小説家、劇作家、評論家として著名であるだけでなく、画家、映画監督、脚本家としても活動し、作家のプルーストやラディゲ、詩人マックス・ジャコブの他、画家のモディリアーニやピカソ、キスリング、さらにバレエのニジンスキー、音楽ではサティやプーランク、果てはチャップリンなど、交流関係の広さでも有名であった。*
http://ja.wikipedia.org/wiki/ジャン・コクトー

コレットは、1873年、ヨンヌ県のビュイゼー村に生まれた。父は退役陸軍大尉、母はシドあるいはアデールと呼ばれる、実はシャルル・フーリエの最初の夫人でもあった。

ブルゴーニュの寒村で成長したコレットは、村を出て世紀末のパリに趣き、20才で14歳年上の文壇プロデューサーと結婚。

夫のアンリ・ゴーチェ=ヴィラールの筆名ヴィリーの名を使い、「クロディーヌ」シリーズを出版。お転婆でレズビアンめいた少女クロディーヌは、当時の若い女性の間で大流行となり、かくして、化粧品からファッションまでフランス最初のキャラクター商品が生み出された。

結婚から13年後の1906年、浮気でバイセクシュアルだったヴィリーと離婚。パリのミュージック・ホールでパントマイムや踊り子として活躍を始めた。この頃の愛人は、ナポレオン3世の縁者を名乗るベルブーフ侯爵夫人ミッシーだった。ニ人は舞台上で共演もしている。

1912年に3歳年下のアンリ・ド・ジュヴネルと再婚。男爵夫人となる。女の子をもうける一方で、育児よりは「ル・マタン」紙の主筆であった夫アンリを頼りに文章を磨く修業に猛然と取り組んだ。

1914年、オペラ座からバレエの台本の執筆を依頼され、『子供と魔法』を完成。音楽を担当したモーリス・ラベルは、この作品をオペラに仕上げている(オペラの初演は1925年3月21日)。

1924年、夫のアンリ・ジュヴネルの連れ子ベルトランとの仲を危ぶまれて離婚。この経験が名作『シェリー』を誕生させた。アンドレ・ジッドは「一カ所として軟弱なところがない。陳腐な表現もない」とこの作品を絶賛している。

1935年、62歳で17歳年下のモーリス・グドケと再々婚。幸せな結婚だった。が、結婚生活のかたわらで同性愛体験を謳歌。
第一次世界大戦中はジャーナリストとして活躍し、自宅を野戦病院として開放している。このような人道的な活動にもかかわらず、第二次世界大戦中に、はからずもヴィシー政権に協力してしまった。が、その主要因は、夫のグドケがナチスのゲシュタポに連行されたことにあったらしい。

1954年8月3日にパリにて逝去。81歳だった。8月8日に国葬が営まれ、なきがらはペール・ラシェーズ墓地に埋葬された。

受勲:
レジオン・ドヌール・シュヴァリエ賞 (1920年)
ベルギー王立アカデミー (1935年)
アカデミー・ゴンクール総裁 (1945年、最初の女性総裁)
グラン・オフィシエ (1953年)


ーーー
*コクトーは、友人であったエディット・ピアフの死を知った4時間後に亡くなったことでも知られる。死因は心臓発作で74歳だった。1936年5月に訪日。一週間の滞在中には、作家の林芙美子、詩人の江間章子や六代目・尾上菊五郎に会見。相撲を「バランスの芸術」と呼んだ。翻訳家の 朝吹登美子氏は、生前のコ クトーとも交流があり、死の報せを受け、コクトーの自宅に駆けつけている。三島由紀夫は、1960 年、岸惠子出演の芝居を演出中のコクトーを訪問したが、この時の案内役を務め たのが朝吹氏であった。ちなみに、朝吹登美子氏は、2011年の芥川賞受賞作家・朝吹真理子の大叔母に当たる。

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「サーディの薔薇」

2014年07月17日 | 女性文学・女性
サーディの薔薇
   マルスリーヌ・デボルド=ヴァルモール
    清岡卓行訳

けさ あなたに薔薇を持ってきてあげたかったのです
でも 締めた帯にとてもたくさん挿したから
そのきつさが 結び目の力にはあまりました

結び目は解け 薔薇は風に運ばれて
ぜんぶ海に飛んで行きました

そして潮に流され もう戻ってきません

波は薔薇で 赤く燃えるように見えました
今晩 わたしのドレスはまだその匂いでいっぱいです
その芳しい思い出を わたしから吸ってください

(清岡卓行 [薔薇ぐるい 別冊] 日本文芸社 1990年 所収)




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朗読 マルグリット・デュラス : 言葉・語り・声 6月15日(日)16:30 - 18:00

2014年06月13日 | 女性文学・女性
6月15日(日)

朗読
マルグリット・デュラス : 言葉・語り・声

日曜の午後のひととき、作家マルグリット・デュラスの世界に触れ、その言葉について語り合ってみませんか?

1914年、フランス領インドシナに生まれた少女、マルグリット・ドナデューは、18歳で両親の祖国フランスへと渡り、やがて作家マルグリット・デュラスとして 『太平洋の防波堤』、『モデラート・カンタービレ』、『ロル・V・シュタインの歓喜』、『インディア・ソング』、『愛人(ラマン)』など多くの作品を残します。

20世紀を駆け抜けたデュラス。めまぐるしい勢いで進化するテクノロジーと情報の時代において、「言葉」と「イメージ」の関係をつねに問い続けるとともに、テレビやラジオといった新たなメディアを通して作り上げられてゆく「作家デュラス」という自らの「イメージ」に対してさえも、主体として、対象として、真っ向から向かい合っていきました。


「テクストは、まるで何世紀も前からそこに書かれていたかのように、不変なまま横たわっている。古文書のように、書物の中にすっかりしまい込まれているの。それを引っぱり出し、別のところへ連れ出すことができるのは≪声≫だけなのよ。」 (マルグリット・デュラス、1981年8月)

デュラスの言葉も、ひとつの声によって息を吹き込まれます。

ミュージシャンであるベアトリクス・ファイフが、デュラスのテクストの抜粋をフランス語で読み上げます。今回選んだのは、新聞記事や雑誌のコラム、随筆やエッセイなどを集めた著書2冊、『Outside (アウトサイド)』、そして『La Vie matérielle (愛と死、そして生活)』。「作家デュラス」とは別の、ジャーナリストとしての顔、自らの強さと弱さの間で揺れ動くごく普通の女性としてのデュラスの顔が浮かび上がってきます。


16:30 - 18:00
予約不要
入場無料
お問合せ:アンスティチュ・フランセ東京メディアテーク(03-5206-2560)

アンスティチュ・フランセ東京 メディアテーク
〒 162-8415
東京都 新宿区市谷船河原町 15

http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/lecture-20140615/


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マルチーヌ・リード講演会、無事終了。

2014年05月24日 | 女性文学・女性
マルチーヌ リード講演会(2014年5月23日・日仏会館)は、無事に終了いたしました。

成り行きから司会だけでなく即席通訳のようなこともすることになってしまい恥さらしなことでしたが、フロアからは40分近くに渡り、数多くの質問が出ました。19世紀の女性作家たちがいかに大文字のフランス文学史(例:ギュスターヴ・ランソン)から不当に扱われてきたか、女性作家たちがどのように呼ばれていたか、女性作家を表す6つもの多様な呼び方は何を意味したのか、偏見の中で書き続けた女性作家たちのプロフィール、今後われわれがなすべきことは何なのかといったテーマについて、リード先生は、信頼性のある歴史的データや数値を駆使し、聡明かつ雄弁に説得力ある理論を展開され会場を魅了しました。
質疑応答では、フロアの質問とリード先生のお答えや活発な意見交換のおかげで、女性作家に関する様々な盲点が明らかになったのではないかと思われます。この講演会に参加された皆様方もよくご存じでおられるように、女性の地位向上の面では日本は世界的に大きな遅れをとっている訳ですが、リード先生の講演がそうした意味でも刺激的なものであり、多くの集合的意識や無意識に一石を投じる良い機会になったのであれば幸いです。

今回の講演会には140名余から申し込みを頂き、日仏会館が160席を準備して下さった会場は、どの時間帯もほぼ満席でした。
この講演会開催のためにご尽力下さいました日仏女性研究学会の皆さま、とりわけ、逐次通訳をご担当下さいました吉川佳英子様また録画と音声をご担当下さっただけでなく細部に渡りお気遣い下さいました山口様、感謝いたしております。受付でてきぱきとお仕事をこなして下さいました棚沢様、当日は一番早く駆けつけて下さった芦田様、この企画を当初から支えて下さいました学会事務局長の石田様、応援下さいました加藤様、いつも積極的なマイク担当の佐藤様、本当にありがとうございました。日本ジョルジュ・サンド学会の皆さまー坂本千代さま(連日のリード先生のアテンド本当にお疲れ様です)、高岡尚子さま(奈良女のサンドに関するご講演原稿のレジュメのやり方は、こちらの講演の抄訳作成のために大いに参考にさせて頂きました!)、女性作家に関しバルザックの例を挙げフランス語で見事なご質問をして下さいました村田京子様に厚く御礼を申し上げます。

受付テーブルの設置、椅子など会場設営、パワポやパソコンの設定準備、参加者登録リストの作成、配付資料200部以上の印刷から講演者はじめ要員分の飲み物の準備まで完璧に手配して下さいました日仏会館のマルケ所長には、とりわけ感謝申し上げております。当日には美しい日本人の奥様とわざわざご挨拶に来て下さいまして、感激いたしました。

ご参加下さいました皆さま方も、ご多用のところを誠に有り難うございました。
首都大の公開講座を受講して下さっている社会人の皆さま、長時間に渡りお疲れだったことと思います。質問もして下さいましてありがとうございました。

参加した女子大生の皆さんは、初めての恵比寿日仏会館の経験に興奮気味だったようです。海外の翻訳文学が男性作家のものばかりだということが思い起こされた、まだ、あらわになっていない女性作家についての研究が進められ良い発見があるといいなと思った、知られざる女性作家についてもっと知りたくなりました、ネイティヴの美しいフランス語で19世紀女性作家の苦難や時代背景を詳しく聴けて貴重な体験となった、リードさんの生のフランス語の勢いに圧倒された、質疑応答でいろいろな人の話が聞けたのがとても勉強になった、フランス語をもっと勉強したくなった、フランスに行きたくなった、会場がちょうどよい大きさだった。パワポの画面もみやすかった、フランス語を話す先生がかっこうよかった等々、アンケートを一生懸命書いてくれた皆さん、ありがとう!またキャンパスでお会いしましょう。

講演会の様子をヴィデオ収録して下さいました、山口順子さま、本当にありがとうございました!
https://sites.google.com/site/cdfjfemmes/news
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Conférence : "Ecrire au féminin au XIXe siècle"

2014年05月10日 | 女性文学・女性
Conférence de Martine Reid

Date: vendredi 23 mai 2014 18h30-20h30  Lieu : Hall de la MFJ
Conférencier : Martine Reid

Titre de conférence : "Ecrire au féminin au XIXe siècle"

Modératrice : Haruko Nishio Interprète consécutif : Kaeko Yoshikawa

Conférence placée sous le haut patronage de : Société franco-japonaise des Études sur les Femmes
Sous le patronage de : Maison franco-japonaise (bureau français) Société japonaise des Études Sandiennes (Entrée libre)
Proposition du projet et exécution : Groupe d ‘études sur des écrivaines francophones

Résumé : "Ecrire au féminin au XIXe siècle"
Le propos consistera dans une présentation de la problématique des femmes auteurs telle qu'elle apparaît au lendemain de la Révolution de 1789 et jusqu'à la première guerre mondiale. Sans doute le nombre de femmes qui publient augmente-t-il sensiblement, mais toutes sortes de difficultés subsistent que quelques carrières atypiques, celles de Félicité de Genlis, de Germaine de Staël ou de George Sand, ne peuvent faire oublier. Bien d'autres noms, bien d'autres parcours peuvent être évoqués qui continuent de rappeler la difficulté pour les femmes de publier et de se faire une place dans la société de leur temps. On en prendra preuve Hortense Allart, Delphine de Girardin, Marie d'Agoult ou Flora Tristan, plus tard Rachilde, André Léo, Séverine ou Marie Desraimes. Les genres littéraires dans lesquelles les femmes s'illustrent, la variété de leurs engagements féministes, la diversité de leurs positions politiques, leurs rapports à la presse, à l'édition, aux questions de l'éducation et de la religion, seront évoquées et mises en perspective.

Formation-Expérience-Publications-Activités du conférencier:
Diplômée de l'université Yale où elle a enseigné ensuite plusieurs années, Martine REID est professeure à l'université de Lille-3.
Spécialiste de littérature française du XIXe siècle, elle est l'auteure de plusieurs ouvrages critiques dont le dernier, Des femmes en littérature, a paru en 2010 au éditions Belin, ainsi que d'une biographie de George Sand publiée en 2013 (Gallimard, "Folio biographie"), qui a reçu le prix Ernest Montusès. Elle a réalisé une trentaine d'éditions critiques de textes classiques, parmi lesquels des textes de Stendhal, Balzac, George Sand, Daudet et Mistral, pour Gallimard ("Quarto" et "Folio"), Hachette ("Le Livre de Poche") et Actes Sud ("Babel"). Pour les éditions Gallimard, elle a créé et réalisé la série "Femmes de lettres" ("Folio 2 euros") qui compte 20 titres, de Marguerite de Valois à Simone de Beauvoir. Elle prépare actuellement un ouvrage collectif, Histoire des femmes en littérature, qui paraîtra en "Folio essais" en 2016.

Inscription par la page d'accueil suivante. Cliquez sur le bouton [申し込み].              
http://www.mfj.gr.jp/agenda/2014/05/23/20140523_martine_reid/index_ja.php

http://cdfjfemmes.blogspot.jp/
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オランプ・ド・グージュ

2014年05月07日 | 女性文学・女性
Olympe de Gouges," Femme, reveille toi!"

Folio2 euros!

ー la Declaration des droits de la femme et de la citoyenne de 1791
ーd'autres textes d'Olympe
ー"Pronostic sur Maximilien de Robespierre par un animal amphibie"(nov. 1792)!

http://www.amazon.com/Declaration-DES-Droits-Femme-Reveille-toi/dp/2070457427
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新刊書紹介

2014年05月06日 | 女性文学・女性
Claudie Bernard, _Le Jeu des familles dans le roman du XIXe siècle_>
Saint-Étienne : Publications de l'Université de Saint-Étienne, coll. « Le XIXe siècle en représentation(s) », 2014.

PRESENTATION

Médiation entre l’individu et la société, la famille apparaît comme un facteur essentiel tant dans la construction des egos que dans l’élaboration de l’ordre collectif. En un XIXe siècle où se modifient les normes et les pratiques de l’institution, le roman explore les règles, les enjeux, les dessous de cartes de celle-ci, et, misant sur la dynamique de la mêmeté et de l’altérité qui assure le renouvellement domestique et généalogique, en fait jouer les possibles. Le Jeu des familles se penche d’abord, avec Balzac puis Paul Bourget, sur les nostalgies patriarcales, qui exaltent les valeurs de la filiation et de la transmission, vecteurs de la mêmeté. Il se tourne ensuite, avec Balzac, les Goncourt et Zola, vers les atouts et les handicaps du familialisme bourgeois moderne, qui privilégie les préférences individuelles et l’alliance, point d’insertion de l’« autre ». Il examine l’utopie d’une rédemption fraternitaire proposée par George Sand et Eugène Sue, qui rêvent de faire de la famille la matrice de la cohabitation des classes et de la réconciliation des sexes. Il suit enfin, chez Edmond de Goncourt, Barbey d’Aurevilly et Elémir Bourges, la décadence des lignages et des maisonnées fin de siècle, dans lesquelles se brouillent délibérément les cartes. Convoquant de nombreux textes, fictionnels et non fictionnels, cet essai montre comment le roman répercute, repense, reconfigure l’institution, et participe ainsi à sa redéfinition.

TABLE DES MATIERES

Le jeu des familles au XIXe siècle

Première partie : Nostalgies patriarcales
Restaurer les têtes coupées des familles. Mémoires de deux jeunes mariées de Balzac.
Redresser l’évolution familiale. L’Étape de Paul Bourget

Deuxième partie : Malentendus paternalistes

L’envers de l’histoire des familles contemporaines. Ursule Mirouët de Balzac.
Le jeu des familles bourgeoises. Renée Mauperin des frères Goncourt
Régénération familiale ? Le Docteur Pascal de Zola

Troisième partie : Rédemptions fraternitaires
L’impossible Fraternité. Le Compagnon du Tour de France de George Sand
Vers une Nouvelle Alliance. Le Juif errant d’Eugène Sue

Quatrième partie : Déviances et décadences
L’art d’être grand frère. Les Frères Zemganno d’Edmond de Goncourt
L’inter-diction familiale. Une histoire sans nom de Barbey d’Aurevilly
Fin de race, fin de siècle. Le Crépuscule des dieux d’Élémir Bourges

Fin de partie ?

Responsable : Publications de l'Université de Saint-Étienne.

https://publications.univ-st-etienne.fr/product.php?id_produit=873
Service Publications de l'Université de Saint Étienne | Le Jeu des familles dans le roman du...
publications.univ-st-etienne.fr
Résumé : Médiation entre l’individu et la société, la famille apparaît comme un facteur essentiel ta...
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19世紀の女性作家 日本

2014年05月03日 | 女性文学・女性

<1800年代の女性作家>

樋口 一葉 1872.5.2-1896.11.23   
 『たけくらべ』
 『にごりえ』
 『十三夜』

五千円札の肖像(2004年の11月1日)に採用された。女性としては神功皇后(1881年)以来、123年ぶりのことだった。しかし、皇后の肖像は想像上のものであり、写真をもとにした女性の肖像が紙幣に採用されたのは、樋口一葉が最初である。

http://kids.gakken.co.jp/rekishi/news/0211_10.html


1878.12.7.与謝野晶子 1942.5.29 没/歌集『みだれ髪』

1885.5.6  野上弥生子 19853.30 没/『海神丸』『真知子』

1889.3.1  岡本かの子 1839.2.18 没/短歌『鶴は病みき』

1897.11.28 宇野 千代 1996.6.10 没/『おはん』

1899.8.5 壺井 栄  1967.6.6 没/『二十四の瞳』『柿の木のある家』


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講演「19世紀に女性が小説を書くということ」

2014年04月23日 | 女性文学・女性
日仏女性資料センター(日仏女性研究学会)からのお知らせです。

マルティーヌ・リード氏(リール第三大学)講演会

5月23日(金)18:30から20:30まで  東京恵比寿・日仏会館ホール

2014年5月23日(金)18:30から20:30まで 東京恵比寿・日仏会館ホール
司会・西尾治子(本会会員・跡見学園女子大学)
【主催】日仏女性研究学会

【共催】日仏会館フランス事務所、日本ジョルジュ・サンド学会
【企画】「女性作家を読む」会
逐次通訳・吉川佳英子(本会会員・京都造形芸術大学)
参加登録を必ずフランス事務所のサイトから行ってください。これをクリックし、赤い「申し込み」マークをさらにクリック、表示されるフォームに必要事項を入力すると受付完了のメールが届きます。

*企画の趣旨
1789年の大革命から第一次大戦にかけ、「ものを書く女性たち」は多くの問題に直面した。女性作家は明らかに数の面では増えたと思われるにもかかわらず、彼女たちにはあらゆる困難が待ち構えていた。とりわけ波瀾万丈の人生を送ったジャンリス夫人、スタール夫人、ジョルジュ・サ ンドにこの傾向が顕著で あったが、このほか当時の男性中心の出版界との関わりの中で葛藤し苦難を克服し書物を著した女性として、オルテンス・アラール、デルフィーヌ・ド・ジラル ダン、マリー・ダグー、フローラ・トリスタンが、またその後に登場したラシルド、アンドレ・レオ、セヴリーヌ、マリー・デレムなどの女性作家たちを挙げる ことができるだろう。彼女たちのフェミニスト運動への参加の多様性、政治的に異なる様々な立場、メデイアや出版界との関わり、教育や宗教との相関性の問題 など、文学分野の女性たちを通してみえてくる時代の諸問題と女性が書くことの連関性を解き明かす。

*講演者のプロフィール
リール第三大学教授。19世紀フランス文学研究者で、『文学における女性たち』(2010)、『ジョルジュ・サンド』(伝記/エルネスト・モンチエス賞受 賞/2013)など女性作家に関する多数の著作がある。スタンダール、バルザック、サンド、ドーデ、ミストラルに関しガリマール社(クワルト、フォリ オ)、アシェット社、アクト・シュッド出版社から刊行した文学批評書は30册を超える。さらに「女性作家フォリオ2ユーロシリーズ」(ガリマール社)の出 版を監修し、マルグリット・ヴァロワ、マダム・カンパンの手記(マリー・アントワネットの女官)、フローラ・トリスタン、ボーヴォワールなど20冊の刊行 も手がけている。現在は2016年に刊行予定の共著『文学における女性史』に着手しているところである。


http://cdfjfemmes.blogspot.jp/

Un grand merci à Madame Junko Yamaguchi!
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