オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2013年通信簿 48 G.G.佐藤

2013-12-20 00:07:45 | 千葉ロッテ

48 G.G.佐藤 外野手 35歳 年俸1000万円

【2013年成績】 30試合 51打数 6得点 13安打 打率.255 5二塁打 0三塁打 2本塁打 9打点 0盗塁 3四死球 15三振 得点圏打率.250

いろいろな意味で意外だった、そんなG.G.佐藤です。
伊東監督が就任をしたことでの獲得とも言われていましたからもっと重用をされるかと思っていたのですが、春先に結果が出ないとなるや半月ほどの僅か6試合で浦和に送られてしまい、これは伊東監督からすれば贔屓をしていると受け取られるのを避けたことによるものだったのかもしれません。
その浦和ではそれなりの数字は残しながらも出場機会にはあまり恵まれず、このままネタで終わりそうな感じとなったところでのサブローの不振も手伝っての夏場での昇格、そこからは右のDH、外野手としてもちろんかつてほどではないにせよチームとしては貴重な戦力となってくれました。
CSでも豪快な一発を叩き込みましたし、NPBから実質的に2年間も離れていたことを考えれば期待以上の活躍とも言えます。
長口上でハズした感もありましたがお立ち台でのキモティーも聞かれたG.G.佐藤はチームの盛り上げ役にも徹して、こういったキャラクターもチームには必要でしょう。
来季はまたサブローとその居場所を争う形になるのでしょうが、若さとパンチ力のアドバンテージを発揮して頑張ってくれればと思います。

西武のG.G.佐藤はとにかくパワフルという印象しかなかったのですが、ロッテのG.G.佐藤もその延長線上にいます。
やや直線的なスイングはブランクの影響もあるのでしょうが変化球をかなり苦にしていたようで、当たれば飛ぶけど確率は低い、といった感じです。
言うほどに左腕に強いわけでもありませんし、広角に打ち分けるところなどは自分の中のG.G.佐藤とは別人なのですが、それでもいい味は出していました。
守備や走塁はもう目をつぶるしかなく、そもそもG.G.佐藤がレフトでスタメン起用をされることを許した他の外野手こそ問題でしょう。
来季はサブローだけではなくクルーズもDHのライバルとして立ちはだかることになりますので厳しくなりますが、一発があるだけに代打の切り札としての生き残り策もあるはずです。
使いたい、と思わせるためには一つ一つのプレーにキビキビ感が欲しい、とは個人的な要望で、ちんたら走りだけは勘弁です。
涌井の加入でG.G.佐藤の役目もまた増えますし、これまたいろいろな意味で目立つ来季となってくれることを願いましょう。


【オリオン村査定】 1000万円 → 1500万円 (△50%)

 

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来年もよつばとひめくり

2013-12-19 00:06:22 | よつばと!

よつばとひめくり2014

アスキー・メディアワークス

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来年、と言いますか、来年の4月から始まるよつばとひめくりカレンダーの予約が始まっています。
発売日は3月10日ですが、ここを逃すと例年どおりであればヤフオクで素敵な値段で出回りますから、早めの予約をお奨めします。
毎度のことながら自宅、会社、飾り、保存の4個は予約済み、布教分として追加予約をしようかどうかを思案中といったところで、クリスマスプレゼントにもいいかもしれません。
よつばと!の13巻は早くても来年の夏ぐらいでしょうし、なかなか電子ブック化もされませんので、身近に置くにはピッタリのカレンダーをどうぞご笑味ください。

 

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いらっしゃいませ、ロッテの涌井

2013-12-18 22:59:04 | 千葉ロッテ

週明けにも決着をするかと思われていた涌井とのFA移籍交渉は、やっと今日にロッテ入りが正式決定をしました。
本人は表に出てこずに球団からの公式発表となった型どおりのコメントだけですので盛り上がりにやや欠いてスポーツニュースなどでの取り扱いも控えめではありますが、フリーエージェント宣言選手契約締結合意とのコミッショナー公示がありましたし、既にwikipediaではロッテの涌井となっています。
ここまで時間がかかった理由の一つとされている契約条件やその背番号もまだハッキリとはしておらず、しかし2億2千万+出来高の2年契約、ルーキーのときに背負った背番号16はほぼ決まりといった報道がされていますし、見る側からすればズルズルとした一ヶ月でやや新鮮味が薄れたといった感じが無いわけではありません。
そうなれば25日の入団発表は華やかに、それこそズレータのときのようにロッテファンへのクリスマスプレゼントとばかりにサンタクロースの扮装をするぐらいのサービスが欲しいところではありますが、涌井はそういったキャラでもないでしょうから淡々と、その新天地での活躍を期す言葉を待ちたいと思います。

注目の人的補償は今日を起点に半月以内にリストを提出し、40日以内に決定をするという流れとなります。
もし西武が人的補償を選べば数え間違いでなければ支配下選手登録が64人となり、育成枠を維持するためにも内部昇格も含めた動きが今後に必要になりますが、それでもかなりギリギリとなるかもしれないものの春季キャンプが始まるまでにほぼ来季に臨む体制が整うタイミングでの決定にホッとしています。
今後の暫くは誰が持っていかれるかをヤキモキすることにはなりますが、鬼が笑おうが来季の足音が聞こえてくるといったところでしょう。
石垣島での初のオープン戦の開催も決まりましたし、待ち遠しい球春まであと45日です。

 

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ハサミ男

2013-12-18 19:43:42 | 読書録

ハサミ男

講談社

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森博嗣、辻村深月らを輩出したメフィスト賞の受賞作品です。
うら若き女性を紐で絞殺してその喉元にハサミを突き立てる、いわゆるハサミ男が第三のターゲットを決めて犯行のための調査をしていたところ、そのターゲットが自らの手口を模倣したハサミ男としか思えない方法で殺害をされてしまい、出遅れたハサミ男はその遺体発見者となってしまいます。
真犯人は誰なのか、それを調べ始めたハサミ男とハサミ男を追う警察、その両者が交差したときに明らかとなる驚愕の真実、といったストーリーです。

それにしても評価が難しい作品です。
そのトリックには文字どおりハサミでぎちょんぎちょんに切り刻まれた感じで、何となくの思いつきは当たらずといえども遠からずではあったものの、感覚としては完全な敗北でした。
そうなればさすがはメフィスト賞、ではあるのですが、しかしそこに至るまでが大変です。
基本的にはハサミ男の一人称の視点で描かれているのですが、まどろっこしいと言いますか、読み進めるのがかなり苦痛でした。
テンポがもう一つだったのと内なる独白が多かったのがその理由で、そことのギャップがあってこその仕掛け、罠だったのでしょうが、最後までたどり着けずに途中で挫折をしてしまった人も少なくはないのではないかと、次へ、次へという欲求がわいてこなかったのが正直なところです。
そのハードルが高かったからこそぶん殴られたかのような衝撃が心地よい、と言えなくもないのですが、この手のタイプは苦手ではあります。
読み終えてみれば面白かったものの、やや疲労感の残った一冊でした。


2013年12月18日 読破  ★★★☆☆(3点)

 


2013年通信簿 47 ウィル・レデズマ

2013-12-18 00:01:18 | 千葉ロッテ

47 ウィル・レデズマ 投手 32歳 年俸6400万円

【2013年成績】 26試合 3勝3敗0S 防御率3.23 30回2/3 31被安打 2被本塁打 13与四球 2与死球 22奪三振 被打率.272

春先に1試合を投げただけで浦和暮らしが続いたレデズマでしたので、夏場以降の活躍はビックリ仰天といった感じです。
それであればその浦和で26試合に投げて2勝1敗、27回で13被安打、防御率が1.33と無双だったのですから一軍昇格が遅すぎた、と言えなくもありません。
もっとも中継ぎ左腕は松永、服部が機能をしていましたのでニーズが低かったという事情もありましたし、レデズマが結果を残したことで松永の先発転向が実現をしたのでしょうから、本音ではそのレデズマにこそ先発をさせたかったもののチームとしての巡り合わせはピッタリだったようにも思います。
それだけに年俸には見合わない感じながらも残留だと考えていただけに、リリースをしてしまったのはかなりもったいなかったです。
ゴンザレスやホワイトセルとのそれとは一ヶ月遅れでの戦力外通告でしたから球団もかなり迷ったのでしょうし、グライシンガー、ロサ、ブラゼルに加えてロッテとしては大物のクルーズの獲得調査が報じられた直後でしたから、おそらくは一軍の外国人選手枠の絡みが最大の理由だったのでしょう。
何となくロッテであれ他球団であれ当ての外れたところが来季の途中に獲得をすることになるような気がしないでもないですが、とにかく貢献をしてくれたレデズマです。

勝利の方程式に組み込む、ほどの安定感はありませんでしたが、その数字が表しているように一軍の戦力としては充分なピッチングでした。
140キロ台後半のストレートにスライダー、たまにチェンジアップとシンプルな組み立てに、昨年に比べればまとまってきたコントロールでしたのでNPBでの成長もあったのでしょう。
長いイニングも任せることができましたし、ベンチとしてはかなり重宝をしたのではないかと思います。
最終盤にはここでレデズマか、と思うような大事な場面での起用もあり、おそらくはベンチは来季も一軍の戦力として考えていたのでしょう。
実際問題としてレデズマもそうですが来季の服部がどうなるかが不安ですし、20試合以上に投げて3勝、防御率が3点台の中継ぎ左腕をリリースする余裕があるとも思えないのですが、65万ドルを5人目として確保するほどには金満になれないのは理解はできます。
ただもしグライシンガーがまた故障で長期離脱をする、あるいはクルーズがダメダメだったときには真っ先に声をかける、ぐらいの繋がりは残しておいてくれればと願います。

2012年通信簿


【オリオン村査定】 6400万円 → 5000万円 (▼22%) ※11/18 戦力外通告

 

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2013年通信簿 46 セス・グライシンガー

2013-12-17 00:42:05 | 千葉ロッテ

46 セス・グライシンガー 投手 38歳 年俸8500万円

【2013年成績】 13試合 5勝4敗0S 防御率4.54 71回1/3 75被安打 8被本塁打 15与四球 3与死球 52奪三振 被打率.276

昨年に12勝とチームの勝ち頭だったグライシンガーでしたので残留をして欲しいとは当然の願いでしたが、しかし大型契約や複数年契約は避けて欲しかったとはこれまでの経験則で、結果的には思っていたよりも安値の2年契約ではありましたが危惧が的中をした今季でした。
その神経質そうな雰囲気のとおりに生真面目らしいグライシンガーですので手抜きをしたとは思っていませんが、翌年が保証をされていればちょっとしたものであっても違和感があれば大事を取る、無理をしない、は人とすれば当たり前のことでしょうから、開幕の出遅れ、シーズン中の離脱は「やっぱりなぁ」といった感じです。
伊東監督も「本人が投げられないと言っているのだから仕方がない」とさじを投げていたことから信頼感も落ちていると思われますし、39歳の来季は現役続行には正念場です。

そのピッチングはボールの出し入れとキレのある変化球でさすがと思わせるものでしたが、打撃陣との呼吸が合わなかった感があります。
これは昨年もそうでしたが打線の援護が無いために持ちこたえきれずに炎上、といった試合もままあり、打撃が強いチームであればもっと勝ち星が増えていたかもしれません。
例によってそのほとんどが里崎とのバッテリーとは里崎の勤務状況を考えればビックリするぐらいなのですが、その里崎を誉め称えるようなヒーローインタビューが今季はほとんど記憶がないというのも成績が物語っているのかなと、ベテランバッテリーがピリッとせずにスタミナ切れなシーズンだったとも言えます。
もっとも「いるうちに使っておけ」とばかりに故障あがりのグライシンガーを中5日や中4日で使ったベンチにも問題があったのではないかと、そうなれば80球前後の五回か六回での交代とならざるをえませんので中継ぎ陣への負担が増える、勝利への確度が下がる、といった特攻ローテの悪しき側面は本人の問題ではないでしょう。
もっとも立ち上がりにいきなり失点をする、といった衰えとも思えるようなところも見られましたので、そこは来季が心配ではあります。
テンポよく飄々と投げ込むのがグライシンガーの持ち味ですから江村らの若手とのバッテリーですと持ち味が出ないようにも思いますし、ある意味で里崎と一蓮托生なグライシンガーがどこまで復活できるかが来季の躍進にかかってきますので、グライシンガーに野球への執念、執着が残っていることを願います。 

2012年通信簿


【オリオン村査定】 8500万円 → 8500万円 (±0%) ※2年契約

 

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2013年通信簿 45 田村龍弘

2013-12-16 00:49:05 | 千葉ロッテ

45 田村龍弘 捕手 19歳 年俸600万円

【2013年成績】 7試合 7打数 0得点 2安打 打率.286 0二塁打 0三塁打 0本塁打 1打点 0盗塁 0四死球 1三振 得点圏打率.000

高卒捕手ながらも一軍で7試合に出場をして、プロ初ヒット、初打点をマークしましたので充実したルーキーイヤーだった田村です。
CSでも先輩捕手を差し置いて里崎に次ぐ二番手捕手な扱いでのマスクでしたし、その言葉どおりに伊東監督が一番に期待をしているのは田村なのかもしれません。
その捕手としての経験が浅いために逆に言えば伊東監督好みに仕上げるには最適な素材ですので、来季は50試合以上の出場ができるよう頑張ってもらいたいです。

おそらくはその伊東監督の意向もあったのでしょうが、浦和では開幕からレギュラー捕手として起用をされた田村でした。
さすがに自慢の打撃もプロではなかなかに通用をせず、シーズン終盤になってようやく初アーチ、打率も.240と思ったようには打てませんでしたが、それでも負担の大きい捕手というポジションからすれば19歳でプロ野球選手としてはかなり小柄な田村のこの成績は特筆すべきものとも言えます。
それもあっての一軍での抜擢だったでしょうし、ここまでは順調に育っていると思います。
グラウンドに出れば先輩も後輩も関係ない、といったリードと言いますか態度、素振りは現代っ子だなとは思いつつも心強いですし、まだまだその捕手としての技量は際どいコースでのミットの動きなど未熟なところもありますが、それだけ伸びしろがあると思えば楽しみですのでこのまま健やかに伸びていってもらいましょう。
とにかく来季の捕手陣はポスト里崎の方向付けがされるであろう重要な一年ですので、その中で先頭集団に田村が生き残ってくれることを期待します。


【オリオン村査定】 600万円 → 700万円 (△14%)

 

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渡辺がレッドソックスとマイナー契約

2013-12-15 20:01:01 | 千葉ロッテ

意外と早く決まったな、とは正直な感想です。
その条件が明らかになっていませんので何とも言えませんが、もっと開幕直前まで苦労をするものだと思っていました。
ロッテはレッドソックスと以前に提携をしていたときがありましたのでその繋がりで球団からプッシュがあったのか、あるいは代理人のつてが有力だったのか、はたまたサブマリンという稀少さがメジャーの注目を集めたのか、その理由は分かりませんが、何はともあれスタートラインに立てたことは喜ばしいです。

渡辺俊介、Rソックスとマイナー契約 (12/15 スポーツニッポン)

プロ野球ロッテを自由契約となった渡辺俊介投手(37)が15日、今季米大リーグのワールドシリーズを制したレッドソックスとマイナー契約を結んだことを明らかにした。
12日に渡米した渡辺はレッドソックスの地元ボストンや傘下マイナー3Aの本拠地ポータケットを視察。
契約も済ませて帰国した。
来春のメジャーキャンプには招待されないが、オープン戦には4試合に登板できる契約になっているという。
右下手投げの渡辺は成田空港で「日本製の潜水艦(サブマリン)の良さをアピールしたい」と抱負を語った。
渡辺は2001年にロッテに入団し、06、09年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選ばれ、2連覇に貢献した。
ロッテでの通算成績は87勝82敗、防御率3.65。

メジャーキャンプに招待をされないようですからメジャー昇格へのチャンスはなかなかに厳しいということにもなりますが、それもあってオープン戦での登板ができる契約、というあまり聞いたことのない条件を入れて、そこでベンチにもファンにもマスコミにも売り込むという算段であればよく考えているな、と思います。
その年齢、ここ数年の成績を考えれば開幕前にカットをされてもおかしくはない渡辺ですので、代理人とともにいろいろと検討をしたのでしょう。
そうなればおそらく登板日は事前に明らかとなって日本のメディアも集まるでしょうし、ロッテファンに朗報となるようなピッチングを披露してくれればと思います。
中村がそうであったようにオープン戦でそれなりの結果を残したからといってメジャーに手が届くかどうかは別問題ではありますが、とにかく来季をメジャーだろうが3Aだろうが、あるいは2A以下であろうが挑戦なのですから、翔破とばかりに最後まで走り抜いてくれることを願ってやみません。
まずは今回に契約がまとまったことはgoodニュースですので、二の矢、三の矢が続くことを期待します。

 

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ようやくの涌井

2013-12-15 18:23:39 | 千葉ロッテ

涌井のロッテ入団がようやくに決まりそうです。
まだ他紙は後追いをしていませんが時事通信も報じましたので、間違いないと思ってよいのでしょう。
個人事業主ですので条件闘争をするのは当然ながらもここまで引っ張ったことで自分を含めてやや醒めた感のあるロッテファンも少なくはないでしょうし、これでシーズンに入ってから躓けば酷いことになるという十字架を自ら背負ったのですから、明日の入団表明でのコメントも含めていろいろな面でのアピールが必要になりそうです。

「ロッテ・涌井」16日にも誕生 新人時代の背番16 (12/15 スポーツニッポン)

西武からフリーエージェント(FA)宣言した涌井秀章投手(27)がロッテに移籍することが14日、分かった。
この日までに2年4億4000万円プラス出来高払いで大筋で合意した。
涌井とロッテは相思相愛の関係だったが、条件面などで交渉が長期化していた。
背番号も涌井が西武でプロ入りした際につけていた「16」に決定。
週明けの16日にも「ロッテ・涌井」が誕生する。
ロッテは今季3位で3年ぶりにAクラス入りしたが、先発投手の故障や不調が重なった。
チーム防御率はリーグワーストの3.77。
来季の補強として、完投能力のある先発投手の獲得を最優先事項に据えていた。
西武元監督で、涌井にとってプロ入り時の恩師だった伊東監督が「ぜひうちに来てもらいたい。先発投手の柱になれる」とラブコール。
さらに涌井が地元の千葉県出身とあって獲得に名乗りを上げた。
涌井は今季45試合に登板して5勝7敗7セーブ。
シーズン終盤に守護神として活躍したものの、先発としては不本意な成績に終わり、救援に配置転換されていた。
移籍する条件として「先発での起用と、必要とされていること」と話し、初交渉後には「先発としてしか考えていないと言ってもらった。本当に必要としてくれているんだなと感じた」と前向きな姿勢を見せていた。
さらに、ロッテは涌井が西武入団時につけていた背番号「16」も用意。
今季、同背番をつけている中後の了承を得た。
ロッテにとって、涌井は4年ぶりの日本一を奪回するためのキーマン。
最多勝2度に沢村賞を獲得した右腕を、先発ローテーションの柱として期待している。
伊東監督は「来てくれればの話やけど、当然やろ」と開幕投手候補に指名。
4年連続で開幕投手を務めているエースの成瀬と競わせる方針を示している。

さすがに機関紙といったところで、おそらくは球団関係者からのリークがあったのでしょう。
背番号16を決定とし、実態は了承ではなく若返りと言えなくもない13への変更で中後を説得したのでしょうが、そこまで報じているのですから飛ばしとも思えません。
それにしても今日であれば大安吉日なのになぜに明日なのか、赤口は正午前後の午の刻以外は凶日とされていますので縁起を担ぐよりも背番号との語呂を優先したのであれば違うんじゃないの、という気がしないでもないですが、何はともあれ決まってくれたのであれば歓迎です。
サブローが契約更改の際に涌井に言及をしたことでそろそろかなと思っていましたが、とにかくホッとしました。
明日に涌井がどういった言葉でファンにメッセージを届けてくれるのか、楽しみに待つことにします。

涌井 ロッテと合意までなぜ時間かかかった?出来高で交渉が難航 (12/15 スポーツニッポン)

11月19日の初交渉から25日。
涌井がついにロッテ入りを決断した。
複数の関係者によると、2年4億4000万円プラス出来高払いで大筋合意。
出来高の部分で交渉が難航していたが、双方が歩み寄ったという。
ある関係者は「あとは細かい部分のすり合わせが残っているだけ」と明かした。
残留要請を受けていた西武には断りを入れ、16日にもロッテ入りを表明する。
今オフ、FA宣言した選手で最後に来季の所属先を決断。
西武の元エースが新天地で、プロ10年目を迎える。

相思相愛とも言われていた涌井のロッテ入りにこれほどまでにも時間がかかったのは、出来高部分での調整とのことです。
球団が年俸に出来高を含めようとしていたのか、涌井が二桁勝利などで出来高を設定しようとしていたのか、そのあたりはよく分かりませんが、どう歩み寄ったかが気になります。
ただどうあれ今日に2年4億で契約をした今江、大トリでおそらくは2億に達するであろう井口を上回る基本年俸に加えて低すぎるハードルの出来高ともなれば費用対効果は悪すぎますし、そういった情報が流れればチーム内に不協和音が生じてもおかしくはありませんので、あるいは明らかにならない方がよいのかもしれません。
何にせよせっかく球団が大金を投じるという動きを見せてくれた涌井なのですから、その気まぐれが続くためにも最低限でも二桁勝利はノルマとなります。
地元出身ですのでチームの顔としてエースを争う、そんな涌井に期待をします。

 

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実朝の首

2013-12-15 15:47:19 | 読書録

実朝の首

角川書店

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初めての葉室麟です。
鎌倉幕府3代将軍の源実朝は右大臣就任を祝う鶴岡八幡宮拝賀にて、兄で2代将軍だった頼家の子で甥の公暁に襲われて殺されました。
しかしその首は公暁に持ち去られて、その公暁が三浦氏に誅殺されてもその行方は分からず、首が無いままに葬儀がされたとは史実です。
その史実をなぞらえながらも作者は縦横無尽にifを膨らませる、そのあたりのバランスが絶妙な出来となっています。

和田合戦で豪勇を見せて落ち延びた朝夷名義秀、その甥で和田氏嫡流の和田朝盛、頼家の遺児を擁立して謀反を図った後に行方をくらませていた信濃源氏の泉親衡、実朝の首を波多野に葬ったと言われている武常晴、将軍就任を企てて後鳥羽上皇に滅ぼされた摂津源氏の源頼茂など、その登場人物の行動は大きく史実を外れていません。
その中でifを巧みに埋め込んで「あるいは」と思わせるような展開は、史実をしっかりと調べたからこそのものなのでしょう。
板東の独立に腐心する尼将軍政子、その政子の顔色を窺いながらも自らの権力を確かなものにするために策を弄する北条義時、あわよくばその義時の足をすくおうとしながらも結局は従うしかない三浦義村、そんな義村に苛立ち遂には承久の乱にて京方に身を投じる次弟の胤義、自らの子を執権にするために暗躍をする義時の後妻の伊賀の方、尼将軍の跡を継ぐべく期待をされた公卿の妹の鞠子、など周りを固める人物の設定にも余念がありません。
なぜ公暁は実朝を殺したのか、その首が波多野にあるのはなぜなのか、そのオチがちょっとあれだったのがかなり残念ではありましたが、なかなかに引き込まれた首騒動でした。


2013年12月14日 読破  ★★★★☆(4点)

 


2013年通信簿 43 黒沢翔太

2013-12-14 02:46:17 | 千葉ロッテ

43 黒沢翔太 投手 25歳 年俸240万円

【2013年成績】 1試合 0勝0敗0S 防御率0.00 2回 4被安打 0被本塁打 0与四球 0与死球 1奪三振 被打率.444 

ロッテはもう育成枠制度を使わないんだろうな、とは黒沢が支配下選手登録をされたときの感想でした。
つまりは期待をされての昇格ではなく自動的なそれではないかと、浦和ではそれなりの数字ではありながらも自責点に倍する失点がありますので額面どおりには受け取れませんし、たまたま見たパ・リーグTVでのピッチングではサイドスローの変化球中心で、しかしボールがばらつき気味で魅力が感じられなかったのが正直なところです。
年齢的にもこれでは戦力外通告だろうな、と思っていましたが来季のチャンスをもらえましたので、いい背番号ですし特徴を出せるようなピッチングへの変化を願います。

それだけに一軍に抜擢をされたのには驚きましたし、それであれば他の投手だってとは本音です。
プロ初登板の緊張もあったのでしょうがほぼ変化球の配球でボールは抜けがちで、やや変則気味なサイドスローの初顔でありながらも振り切られているのが印象的でした。
それでも1つではありましたが三振を奪えましたし、一軍のレベルを体で覚えたことは黒沢にとっては大きな財産でしょう。
来季が正念場であることに変わりはありませんが、つい先日まで同じ境遇だった西野の躍進に少しでも近づけるような黒沢の頑張りに期待をしたいです。

2011年通信簿
2012年通信簿


【オリオン村査定】 240万円 → 戦力外通告

 

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熟年パワーリターンズ

2013-12-14 01:39:38 | 映画

昨日があんまりな展開でしたので、口直しとばかりのリターンマッチです。
前作がかなり面白かったので期待をしていた「REDリターンズ」は、その期待どおりの面白さでした。
殴り合いあり、カーチェイスあり、銃撃戦ありと、これぞ大きなスクリーンと大音響で楽しむべき映画でしょう。
もちろんDVDやBlu-rayを借りて観るのもいいですが、周りを気にしながらではせっかくの楽しみが半減をしてしまいますので、是非とも映画館に足を運んでいただきたい作品です。

REDリターンズ

ウォルト・ディズニー・ジャパン

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ネットに流出をした極秘文書、かつて冷戦時代にモスクワに仕掛けた小型核爆弾の行方を巡って、その作戦に関わったブルース・ウィリスのフランクらのRED(Retired Extremely Dangerous)、引退をした超危険人物である面々が巻き込まれ、そして反撃をしていくストーリーです。
やや顔ぶれが変わって、しかも熟年とはとても言えないイ・ビョンホンが加わったり、ちょっともったいない使い方のように思えたキャサリン・ゼタ=ジョーンズなど引っ掛かるところもままありましたが、アンソニー・ホプキンスの健在ぶりを見られただけでも充分な出来栄えでした。
とにかく娯楽ですので難しく考えないで楽しめるのが自分には一番で、息をつかせぬアクションの合間にコミカルな笑いもあり、是非ともシリーズ化をしてもらいたいです。
ちょっと心配だったのはトム・クルーズのイーサン・ハントに続いてあっさりと侵入を許したクレムリンで、ロシア政府から抗議があるかもしれません。
いくら小型でもあそこでの爆発はどうよ、放射能は大丈夫かよ、との突っ込みはさておき、マジシャンなフランクに乾杯、いや完敗です。


2013年12月13日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

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中途半端な感じもする春季キャンプ

2013-12-13 20:04:12 | 千葉ロッテ

春季キャンプの日程が発表となりました。
先日に報じられたように石垣島での一二軍の合同キャンプとなったのは喜ばしいのですが、最後までではないのが引っ掛かります。
16日には石垣島で初のオープン戦が開催をされるとの報道がありましたが、その直前に二軍カットが行われるのはシビアでもあり、しかし3クール目までにアピールができなければ容赦なく切り捨てられるという現実はプロとしては当たり前と言えば当たり前で、何とも言えない評価の難しさがあります。
何はともあれまずチーム内の競争を勝ち抜かなければどうにもなりませんので、昨年までのようにキャンプ中の入れ替えがほとんどなかったことに比べれば格段の改革ですから、浦和組が最初から全力でプレーができるようなオフの鍛錬、キャンプでの躍動となることを願いましょう。

2014春季キャンプ日程について (12/13 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)

2014年春季キャンプの日程が決まりましたのでお知らせいたします。
今回は1998年のアメリカ・アリゾナキャンプ以来となる1、2軍による合同キャンプを実施します!

◇1軍キャンプ日程
日程:2月1日~2月19日
キャンプ地:石垣市中央運動公園野球場
休日:2月5日、10日、15日

◇2軍キャンプ日程
一次キャンプ 日程:2月1日~2月14日
キャンプ地:石垣市中央運動公園野球場
休日:2月5日、10日
二次キャンプ 日程: 2月16日~2月28日
キャンプ地:鹿児島県薩摩川内市総合運動公園
休日:2月19日、24日

 ※日程は変更になる場合がございます。ご了承ください。

石垣島に行こうと思えば、なかなかに微妙な日程です。
オープン戦を狙えば二軍をパスすることになりますし、狙い目の第2クールは10日が休みなので祝日が上手く使えません。
そもそもオープン戦のチケットが手に入るかどうかも分かりませんし、それを待っていれば飛行機、ホテルとも出遅れとなりそうです。
さてどうするか、暫く思案をしてみます。

 

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2013年通信簿 42 香月良仁

2013-12-13 02:49:36 | 千葉ロッテ

42 香月良仁 投手 29歳 年俸900万円

【2013年成績】 7試合 1勝0敗0S 防御率3.72 9回2/3 13被安打 1被本塁打 2与四球 0与死球 1奪三振 被打率.325

お約束の先発でのそれではありませんでしたが、今季もしっかりと一軍での勝利を手にした香月です。
ただまとまりは出てきたもののその力強さの無さを補うだけの変化球、コントロールがあるわけでもなく、なかなかに微妙な存在です。
浦和では35試合で1勝1敗11Sの防御率1.29と無双に近いながらもイニング以上のヒットを打たれていますし、一軍での被打率を見ればやはりボールに力が足りていないのでしょう。
そうなれば打たせて取るスタイルを確立するためにも決め球となる変化球を磨くしかないのではないかと、もう一段も二段ものレベルアップを期待します。

そのダイナミックなフォームとは裏腹な球筋が香月の武器だったりもしますが、それが通用をするのも最初のうちだけです。
コントロールが課題とはずっと言われてきたことですが、その課題は場数を踏むことで何とかストライクが取れるだけのところまでは来ているように思います。
あとはやはり攻めの勇気を持つことではないかと、香月のようなタイプで外寄りな配球だけでは限界があるでしょう。
このあたりは捕手との共同作業ですし、これといったボールのない香月が内を攻めるには相当な覚悟が必要ですが、今のままではジリ貧です。
結果を出せば話題になり人気も出るバックグラウンドのある香月だけに、そのハングリー精神が本人にもチームにもいい影響が出てくれることを願います。

2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿
2012年通信簿


【オリオン村査定】 900万円 → 1000万円 (△11%)

 

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スペイン語が分からないのが悪いのか

2013-12-13 01:30:31 | 映画

シーズンオフになっても観たい作品と観られるタイミングがなかなか一致をせず、例年に比べればかなりペースが落ちている映画鑑賞です。
そうなれば贅沢も言ってはいられないとタイミングを優先して観る作品を決めるという手を使えば、今日の「悪の法則」のようなハズレも仕方がありません。
最初から最後まで頭の周りをクエスチョンマークが飛びまくったままでサッパリと意味が分からず、自分には無駄としか言いようのない118分でした。

悪の法則

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麻薬取引に手を出した弁護士が、しかしその麻薬が何者かに奪われたことで裏社会に追い詰められる、ざっくりと言えばそんな感じかなと思います。
しかし奪ったのが誰なのか、さらに奪い返したのが誰なのか、弁護士が逃げ回る途中でコンタクトを取っている相手は誰なのか、完全にちんぷんかんぷんでした。
冒頭に制作者の意図でスペイン語は字幕なし、とあったので嫌な予感はあったのですが、そのスペイン語の会話がままあり、そこに謎解きの鍵が隠されていたのかもしれません。
もしそうであれば分からないことを前提に想像をしてください、ということなのか、やはりクエスチョンマークだらけです。
何となく黒幕はこいつか、という終わり方ながらもそこから組み立て直しても話の筋が理解できず、とにかく登場人物の背景を端折りすぎでしょう。
誰か解説をしてください、とばかりにネットでネタバレを探してもいろいろな受け取り方があるようで、これ、というものは見つかりませんでした。
分かる人には分かる、のかもしれませんが、字幕頼りであればパスをした方がいい、これが本日の結論です。


2013年12月12日 鑑賞  ★☆☆☆☆(1点)

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