46 セス・グライシンガー 投手 37歳 年俸3000万円
【2012年成績】 25試合 12勝8敗0S 防御率2.24 168回2/3 144被安打 5被本塁打 24与四球 5与死球 112奪三振 被打率.234
もしグライシンガーがいなかったら最下位になったかもしれませんので、球団としてはホワイトセルとともに無難な路線が大成功といったところでしょう。
その代償でもないのでしょうが来季への残留交渉が難航をしているようですが、契約できるよう粘り強く頑張ってもらうしかありません。
慕っていたらしい西本コーチがオリックスに転出をしたことで心配をされていますが、一方で相性のいい里崎の二年契約はグライシンガーを意識したところも多少はあったのではないかと、そうなれば来季に38歳ですから気は進みませんが同じく二年契約がロッテとしての切り札になるようにも思います。
マネーゲームまでは望まないものの僅か1試合しか投げなかったレデズマが80万ドルであることからして3倍増ぐらいが妥当な上限でしょうし、それ以上、あるいは二年を超える複数年契約まで要求をされるようであれば諦めるぐらいのスタンスでよいと考えますが、どちらに転ぶにせよ年内には決着をしてくれるよう願います。
右肘の手術からの回復度合いへの不安は石垣島キャンプでしっかりと腕が振れていたことで払拭をしていましたが、しかしオープン戦ではストレートにスピードが無かったことでやはりダメかとガッカリとしてしまい、よって期待度はさほど高くはなかったのが正直なところです。
ところが見事な開幕ダッシュで4月は3戦全勝、6月までは6勝2敗とハーラーダービーを争う活躍ぶりで、夏場にやや調子を落としたものの終わってみれば3年ぶりの2桁勝利で成瀬と並ぶ12勝の勝ち頭ですからスタンディングオベーションで万歳三唱、打線の援護さえあれば15勝に手の届くところまでいったのではないかと思います。
夏場以降は疲労からかスピードが落ちましたが春先は140キロ台のストレートも取り戻しましたし、成瀬や唐川を上回る四死球の少なさがグライシンガーの武器でもありました。
精緻なイメージはありませんがきっちりとコントロールをされたピッチングには安定感があり、トータルで見れば今季はエース級の活躍だったと言ってよいでしょう。
グライシンガーの課題は見た目とは違ってむらっ気のあるところで、突発性炎上症候群が治癒すれば最多勝争いも充分に可能だと思います。
そしてその発作は味方のエラーやリードへの不満が原因のように思えますので、いくらでも対処の方法はあるでしょう。
分母が違いすぎますので一概に比較はできないものの里崎と組んだときには1.97の防御率が田中と組めば5.40となるところからして扱いづらい側面があるのは否めませんが、逆に言えば取り扱いを誤らなければ来季も大きく崩れることはないだろうとの期待があります。
味方のエラーにしても別の試合で好守を見せればお立ち台でそれを誉め称える気配りも持ち合わせていますし、余程に鬱憤が溜まっていたのかことある毎に里崎のリードを褒めちぎるのは気持ち悪いぐらいだったりもしますから、気むずかしいわけではないのが救いです。
年齢的に上積みは望み薄ですが中5日でも投げてくれるなど手抜きをするようなタイプでもありませんから、是非とも来季もロッテのユニフォームを着てくれることを願います。
【オリオン村査定】 3000万円 → 9000万円 (△200%)
封印を解き、西本コーチとのフォーム修正で生きたカーブ。わりとキーになった要素と違いますか。
いろいろ見てると、どうも球速を書くことがお好きな方みたいなんだけど、
今季のグライを論評するにあたり、
ちょっとでもカーブを書いていただかないと減点対象でしょう。
あと、里崎の2年契約がグライを意識したところはゼロでしょう。
個人の契約に他人の引き留めをにらんだ要素など介在しない。
ストライクをどんどん取りに行くという印象でしたが、総じて良いコースに投げ分けていましたよね。試合のテンポが良くなり好循環になりました。
来季は不透明という状況ですが、年を重ねることと、相手チームも研究してくるだろうし、今季以上は望めないな、とは思っています。更に(良い方に)期待を裏切ってくれればうれしいです。
去就が不安定なだけに、まさか、ロッテの打者のことも、ノートに書いてないよね、なんて冗談で思ったりしています(笑)
ピッチングは悪く言えば淡々とした面白味のない、良く言えば安定感のあるピッチングで、今年に限っていえば成瀬よりエースに近かったように思えます。
しかし村長様の仰る通り、今年グライシンガーが居なければ最下位は必至でしたでしょうね。逆に言うとペン・唐川・伊藤・後半の成瀬あたりが機能していればプレーオフ進出も夢ではなかったような気がします。まあタラレバを言ってもしょうがないし、そうなったら西村政権続投となっていたでしょうけど(苦笑)
来季の契約は、本人から音沙汰なしとのことですが、日本人の浪花節的なものはドライな外国人選手には通用しないでしょうから、まあヤキモキせず達観して待つしかなさそうですね。
しかしフロントの動きがイマイチに感じるのは気のせいでしょうか。フロントが孔明の如き智将であれば「これには大きな理由があるに違いない、果たしてどんな驚きが待っているのか」とワクワクするのでしょうが、どうもただ単に野球を知らない本社の出向組が出遅れているだけ、というような気がしてなりません。
今季のグライシンガーと同様、来季末に「私が悪うございました」と言えることを期待しております。
それだけに、2年目もどうなるのかなと思いますが、近年のロッテ外国人選手は2年目になると途端に成績が悪くなる傾向もあるし、どちらでも良いというスタンスです。
ただ、今年はグライのグッズを大量に商品化していることもあるし、グライが来季でロッテにいなければ当然、販売中止。
在庫がどれだけあるか知りませんが、球団とすればそちらの方が心配かも(笑)。
四球の少なさも素晴らしく、試合を組み立てるのが上手く、しかも淡々と、守っている野手の疲労軽減にも貢献したのではと思います。
この際、複数年契約も有りで、とにかく早く契約して欲しいです。
こんな時代ですが確かなモノには金をかけたいものです。(逆を言えば、こんな時代ですから不必要に不相応な対価を投じている部分には積極的に節約を)ここは億単位のオファーでも良いんじゃないでしょうか?
働きのあるものには報酬をもって応えるべき。思考はシンプル。
年齢、故障歴、そして近年は殆ど働けていない状態でしたから、ほぼ終わっている選手だと思っていました。年俸も安めですし、獲得に反対はしないまでも、殆ど期待していませんでした。まさかここまでやってくれるとは、恐れ入りました。カムバック賞をあげて欲しいくらいです。テンポもいいし、ストライク先行で、見ていて気持ちが良かったですね。
年齢的にもさすがに峠は越えつつあるのかも知れませんが、体調さえ問題無ければ、急激に落ちる事も無い気がします。むしろ、シーズン中盤にはもたつきましたし、色々と巡り合わせがうまくいっていない様な中で最終的にはこの数字ですから、まだ上積みも期待出来るかも知れません。
とにかく、どっちでもいいから、とは言いませんが、早く決めてくれ!
ただ、個人的には、現状のグライシンガーは、投げられないことはないにしても、結局肘はあまり良くないかなあと思ってます。
カーブは特に後半戦は少なかったと思いますし、基本3球勝負だったのも肘の負担を考慮してのものでしょうから。
来季はまた故障か、という心配もしてますので、契約ダメでも仕方ない、ぐらいに見ています。