46 セス・グライシンガー 投手 38歳 年俸8500万円
【2013年成績】 13試合 5勝4敗0S 防御率4.54 71回1/3 75被安打 8被本塁打 15与四球 3与死球 52奪三振 被打率.276
昨年に12勝とチームの勝ち頭だったグライシンガーでしたので残留をして欲しいとは当然の願いでしたが、しかし大型契約や複数年契約は避けて欲しかったとはこれまでの経験則で、結果的には思っていたよりも安値の2年契約ではありましたが危惧が的中をした今季でした。
その神経質そうな雰囲気のとおりに生真面目らしいグライシンガーですので手抜きをしたとは思っていませんが、翌年が保証をされていればちょっとしたものであっても違和感があれば大事を取る、無理をしない、は人とすれば当たり前のことでしょうから、開幕の出遅れ、シーズン中の離脱は「やっぱりなぁ」といった感じです。
伊東監督も「本人が投げられないと言っているのだから仕方がない」とさじを投げていたことから信頼感も落ちていると思われますし、39歳の来季は現役続行には正念場です。
そのピッチングはボールの出し入れとキレのある変化球でさすがと思わせるものでしたが、打撃陣との呼吸が合わなかった感があります。
これは昨年もそうでしたが打線の援護が無いために持ちこたえきれずに炎上、といった試合もままあり、打撃が強いチームであればもっと勝ち星が増えていたかもしれません。
例によってそのほとんどが里崎とのバッテリーとは里崎の勤務状況を考えればビックリするぐらいなのですが、その里崎を誉め称えるようなヒーローインタビューが今季はほとんど記憶がないというのも成績が物語っているのかなと、ベテランバッテリーがピリッとせずにスタミナ切れなシーズンだったとも言えます。
もっとも「いるうちに使っておけ」とばかりに故障あがりのグライシンガーを中5日や中4日で使ったベンチにも問題があったのではないかと、そうなれば80球前後の五回か六回での交代とならざるをえませんので中継ぎ陣への負担が増える、勝利への確度が下がる、といった特攻ローテの悪しき側面は本人の問題ではないでしょう。
もっとも立ち上がりにいきなり失点をする、といった衰えとも思えるようなところも見られましたので、そこは来季が心配ではあります。
テンポよく飄々と投げ込むのがグライシンガーの持ち味ですから江村らの若手とのバッテリーですと持ち味が出ないようにも思いますし、ある意味で里崎と一蓮托生なグライシンガーがどこまで復活できるかが来季の躍進にかかってきますので、グライシンガーに野球への執念、執着が残っていることを願います。
【オリオン村査定】 8500万円 → 8500万円 (±0%) ※2年契約