オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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渡辺がレッドソックスとマイナー契約

2013-12-15 20:01:01 | 千葉ロッテ

意外と早く決まったな、とは正直な感想です。
その条件が明らかになっていませんので何とも言えませんが、もっと開幕直前まで苦労をするものだと思っていました。
ロッテはレッドソックスと以前に提携をしていたときがありましたのでその繋がりで球団からプッシュがあったのか、あるいは代理人のつてが有力だったのか、はたまたサブマリンという稀少さがメジャーの注目を集めたのか、その理由は分かりませんが、何はともあれスタートラインに立てたことは喜ばしいです。

渡辺俊介、Rソックスとマイナー契約 (12/15 スポーツニッポン)

プロ野球ロッテを自由契約となった渡辺俊介投手(37)が15日、今季米大リーグのワールドシリーズを制したレッドソックスとマイナー契約を結んだことを明らかにした。
12日に渡米した渡辺はレッドソックスの地元ボストンや傘下マイナー3Aの本拠地ポータケットを視察。
契約も済ませて帰国した。
来春のメジャーキャンプには招待されないが、オープン戦には4試合に登板できる契約になっているという。
右下手投げの渡辺は成田空港で「日本製の潜水艦(サブマリン)の良さをアピールしたい」と抱負を語った。
渡辺は2001年にロッテに入団し、06、09年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選ばれ、2連覇に貢献した。
ロッテでの通算成績は87勝82敗、防御率3.65。

メジャーキャンプに招待をされないようですからメジャー昇格へのチャンスはなかなかに厳しいということにもなりますが、それもあってオープン戦での登板ができる契約、というあまり聞いたことのない条件を入れて、そこでベンチにもファンにもマスコミにも売り込むという算段であればよく考えているな、と思います。
その年齢、ここ数年の成績を考えれば開幕前にカットをされてもおかしくはない渡辺ですので、代理人とともにいろいろと検討をしたのでしょう。
そうなればおそらく登板日は事前に明らかとなって日本のメディアも集まるでしょうし、ロッテファンに朗報となるようなピッチングを披露してくれればと思います。
中村がそうであったようにオープン戦でそれなりの結果を残したからといってメジャーに手が届くかどうかは別問題ではありますが、とにかく来季をメジャーだろうが3Aだろうが、あるいは2A以下であろうが挑戦なのですから、翔破とばかりに最後まで走り抜いてくれることを願ってやみません。
まずは今回に契約がまとまったことはgoodニュースですので、二の矢、三の矢が続くことを期待します。

 

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ようやくの涌井

2013-12-15 18:23:39 | 千葉ロッテ

涌井のロッテ入団がようやくに決まりそうです。
まだ他紙は後追いをしていませんが時事通信も報じましたので、間違いないと思ってよいのでしょう。
個人事業主ですので条件闘争をするのは当然ながらもここまで引っ張ったことで自分を含めてやや醒めた感のあるロッテファンも少なくはないでしょうし、これでシーズンに入ってから躓けば酷いことになるという十字架を自ら背負ったのですから、明日の入団表明でのコメントも含めていろいろな面でのアピールが必要になりそうです。

「ロッテ・涌井」16日にも誕生 新人時代の背番16 (12/15 スポーツニッポン)

西武からフリーエージェント(FA)宣言した涌井秀章投手(27)がロッテに移籍することが14日、分かった。
この日までに2年4億4000万円プラス出来高払いで大筋で合意した。
涌井とロッテは相思相愛の関係だったが、条件面などで交渉が長期化していた。
背番号も涌井が西武でプロ入りした際につけていた「16」に決定。
週明けの16日にも「ロッテ・涌井」が誕生する。
ロッテは今季3位で3年ぶりにAクラス入りしたが、先発投手の故障や不調が重なった。
チーム防御率はリーグワーストの3.77。
来季の補強として、完投能力のある先発投手の獲得を最優先事項に据えていた。
西武元監督で、涌井にとってプロ入り時の恩師だった伊東監督が「ぜひうちに来てもらいたい。先発投手の柱になれる」とラブコール。
さらに涌井が地元の千葉県出身とあって獲得に名乗りを上げた。
涌井は今季45試合に登板して5勝7敗7セーブ。
シーズン終盤に守護神として活躍したものの、先発としては不本意な成績に終わり、救援に配置転換されていた。
移籍する条件として「先発での起用と、必要とされていること」と話し、初交渉後には「先発としてしか考えていないと言ってもらった。本当に必要としてくれているんだなと感じた」と前向きな姿勢を見せていた。
さらに、ロッテは涌井が西武入団時につけていた背番号「16」も用意。
今季、同背番をつけている中後の了承を得た。
ロッテにとって、涌井は4年ぶりの日本一を奪回するためのキーマン。
最多勝2度に沢村賞を獲得した右腕を、先発ローテーションの柱として期待している。
伊東監督は「来てくれればの話やけど、当然やろ」と開幕投手候補に指名。
4年連続で開幕投手を務めているエースの成瀬と競わせる方針を示している。

さすがに機関紙といったところで、おそらくは球団関係者からのリークがあったのでしょう。
背番号16を決定とし、実態は了承ではなく若返りと言えなくもない13への変更で中後を説得したのでしょうが、そこまで報じているのですから飛ばしとも思えません。
それにしても今日であれば大安吉日なのになぜに明日なのか、赤口は正午前後の午の刻以外は凶日とされていますので縁起を担ぐよりも背番号との語呂を優先したのであれば違うんじゃないの、という気がしないでもないですが、何はともあれ決まってくれたのであれば歓迎です。
サブローが契約更改の際に涌井に言及をしたことでそろそろかなと思っていましたが、とにかくホッとしました。
明日に涌井がどういった言葉でファンにメッセージを届けてくれるのか、楽しみに待つことにします。

涌井 ロッテと合意までなぜ時間かかかった?出来高で交渉が難航 (12/15 スポーツニッポン)

11月19日の初交渉から25日。
涌井がついにロッテ入りを決断した。
複数の関係者によると、2年4億4000万円プラス出来高払いで大筋合意。
出来高の部分で交渉が難航していたが、双方が歩み寄ったという。
ある関係者は「あとは細かい部分のすり合わせが残っているだけ」と明かした。
残留要請を受けていた西武には断りを入れ、16日にもロッテ入りを表明する。
今オフ、FA宣言した選手で最後に来季の所属先を決断。
西武の元エースが新天地で、プロ10年目を迎える。

相思相愛とも言われていた涌井のロッテ入りにこれほどまでにも時間がかかったのは、出来高部分での調整とのことです。
球団が年俸に出来高を含めようとしていたのか、涌井が二桁勝利などで出来高を設定しようとしていたのか、そのあたりはよく分かりませんが、どう歩み寄ったかが気になります。
ただどうあれ今日に2年4億で契約をした今江、大トリでおそらくは2億に達するであろう井口を上回る基本年俸に加えて低すぎるハードルの出来高ともなれば費用対効果は悪すぎますし、そういった情報が流れればチーム内に不協和音が生じてもおかしくはありませんので、あるいは明らかにならない方がよいのかもしれません。
何にせよせっかく球団が大金を投じるという動きを見せてくれた涌井なのですから、その気まぐれが続くためにも最低限でも二桁勝利はノルマとなります。
地元出身ですのでチームの顔としてエースを争う、そんな涌井に期待をします。

 

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実朝の首

2013-12-15 15:47:19 | 読書録

実朝の首

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初めての葉室麟です。
鎌倉幕府3代将軍の源実朝は右大臣就任を祝う鶴岡八幡宮拝賀にて、兄で2代将軍だった頼家の子で甥の公暁に襲われて殺されました。
しかしその首は公暁に持ち去られて、その公暁が三浦氏に誅殺されてもその行方は分からず、首が無いままに葬儀がされたとは史実です。
その史実をなぞらえながらも作者は縦横無尽にifを膨らませる、そのあたりのバランスが絶妙な出来となっています。

和田合戦で豪勇を見せて落ち延びた朝夷名義秀、その甥で和田氏嫡流の和田朝盛、頼家の遺児を擁立して謀反を図った後に行方をくらませていた信濃源氏の泉親衡、実朝の首を波多野に葬ったと言われている武常晴、将軍就任を企てて後鳥羽上皇に滅ぼされた摂津源氏の源頼茂など、その登場人物の行動は大きく史実を外れていません。
その中でifを巧みに埋め込んで「あるいは」と思わせるような展開は、史実をしっかりと調べたからこそのものなのでしょう。
板東の独立に腐心する尼将軍政子、その政子の顔色を窺いながらも自らの権力を確かなものにするために策を弄する北条義時、あわよくばその義時の足をすくおうとしながらも結局は従うしかない三浦義村、そんな義村に苛立ち遂には承久の乱にて京方に身を投じる次弟の胤義、自らの子を執権にするために暗躍をする義時の後妻の伊賀の方、尼将軍の跡を継ぐべく期待をされた公卿の妹の鞠子、など周りを固める人物の設定にも余念がありません。
なぜ公暁は実朝を殺したのか、その首が波多野にあるのはなぜなのか、そのオチがちょっとあれだったのがかなり残念ではありましたが、なかなかに引き込まれた首騒動でした。


2013年12月14日 読破  ★★★★☆(4点)