今日から第四クール、紅白戦が開催されているはずなのですが、この時間になっても球団公式ホームページのキャンプレポートが更新されていません。
ファンサービスを第一に考えるのであれば、こういった地味ながらも情報に飢えているファンが喜ぶようなサービスに手を抜かないことが重要だと思うのですが、マスコミにリップサービスをすることを優先に考えているらしいフロントには届かぬ願いのようです。
4年のメジャー経験、チームに還元したい (2/14 産経新聞)
今季、米大リーグのフィリーズからロッテに移籍した井口資仁内野手(34)が、沖縄・石垣島のキャンプでインタビューに答えた。
4年間の大リーグの経験を生かし「チームに貢献したい」との意気込みが伝わってきた。
--キャンプ中盤を迎えたが仕上がりは
「日本のキャンプに備えて(沖縄の自主トレで)早めに調整してきたので体はできています。オープン戦にしっかり合わせていきたい」
--大リーグのキャンプとの違いは
「日本の方が練習時間が長いですね。大リーグのキャンプ地は10面以上の球場があって、各ポジション1人ずつ練習できるので練習時間が短い。でも日本は球場数が少ないので、時間がかかるのは仕方がない。日本で声出ししながら野球をするのは、やっぱりいいなと思います」
--キャンプではアーリーワーク(早出練習)を取り入れている
「自分でやりたいウェイトトレーニングがあるので。朝早いので、すいていますしね」
--練習でTシャツを外に出している選手が多いが、きちんとズボンの中に入れている
「ユニホームだと出してる人はいない。ダラっとするのがかっこいいという風潮があるけど、それはあまり良くないと思う。古いといわれるかもしれませんが、メリハリをつけた方がいい」
--ロッテの印象は
「若い選手が多い。明るいし、みんなフレンドリーですね。ご飯を食べにいって打撃を教えることもあります」
--大リーグで辛かった経験は
「07年夏にトレードに出されたことです。チームが弱いとすぐにトレードに出される。球団の経営状況でも出されることがあり、いい面も悪い面も見られた。逆にワールドシリーズで世界一になった経験は一番大きい」
--大リーグでの経験を日本で生かせることは
「4年間2番を打ちました。チームのため、つなぎの打撃をしなければならなかった。打率が下がらない犠打の方がいいなと思ったこともありました。でも割り切るようになって、それが優勝につながった。自分の成績が良くてもチームがオフに笑わないとだめ。チームに貢献したいという気持ちが強くなりました」
--5年ぶりの日本は
「4年間のブランクがあるので、知らない選手や対戦したことのない選手もいる。投手のビデオを見て研究しています」
--将来の大リーグ復帰については
「ありません。いろんなことを経験してロッテに入った。ロッテの勝利に貢献したい。日本一に1度なっただけではだめ。連覇を目指したい。連覇できるのが強いチームだと思う」
そうなると出来ることはネットなどでロッテの情報を漁ることぐらいで、やはり目につくのは井口の記事になります。
ロッテの記事が一般紙に載ることは滅多にないことですから、このことからも世間的にいかに注目をされているかが分かります。
瀬戸山球団社長が満面の笑みで井口の獲得を発表したのはこういった効果も考えてのことなのでしょうが、結果が伴わなければ逆目に出てしまいますので、そういう意味でも井口の動向はファンならずとも気になるところです。
伝え聞くところでは順調な調整が続いているらしい井口ですが、心配があるとすれば長打への過度の期待によるバッティングの崩れでしょう。
トリプル3を目指すとは言っても広い球場が増えたこともあって30本塁打は夢物語に思えますし、長距離打者が少ない打線の中で肩に力が入りすぎて自分を見失ったズレータという例もありますから、周りが長打について井口に期待をし過ぎることは控えた方がよいように思います。
井口が加入することによるオーティズのリリース、根元の出番減少ということを考えれば大幅な戦力アップを求めるのではなく、メジャーでの経験を活かすことによる精神的な甘えの構造の改革、こちらを第一に目指すべきではないか、消極的な発想ではあるのですが現実的でもあると、そう考えています。
アーリーワークといった自らが考えた練習方法や、自己犠牲によるチームへの貢献など、ロッテには欠けていると思われるこういったアクションが井口の率先した行動によりチームに浸透をしていくこと、かなりの難関ではあるのですが何とか実現して欲しいと思います。
それにしても人間は単純なもので、井口の獲得には消極的であった私であっても、メジャーへの復帰は考えていないとの言葉を聞くと応援をしたくなります。
ロッテに骨を埋めると言っているわけではありませんし、その年齢を考えれば望んでもメジャーに復帰できるわけがないということも分かってはいるのですが、愛するチームのために頑張ると言われてしまえば、是非とも頑張ってくださいと言ってしまうのが人情です。
目を見張るような成績ではなくてもチーム内に存在感を示すことができれば、それだけで井口が加入したことに意味があったと言えると思いますので、仮に孤立するようなことになろうとも自分の持ち味を殺すことなくシーズンを乗りきってくれることを願っています。