紅白戦、練習試合に続いて今日からオープン戦が始まり、いよいよ本格的な野球シーズンが始まります。
強力なライバルとなるであろう楽天との対戦を快勝し、幸先のよいスタートを切りました。
まずは投手、先日の紅白戦で打ち込まれた小林宏と久保が、ファンを安心させてくれるピッチングを披露しました。
小林宏はボールのキレ、制球とも抜群だったようで、本人も納得のコメントを残しています。
今日は3回を僅か35球の省エネピッチングで、昨年は制球難から球数を要してスタミナ切れを起こした感がありましたので、これはなかなかよい傾向です。
同じく久保も球数少なく楽天打線を簡単に片付けましたし、対外試合でピリッとした投球内容を見せてくれるとホッとします。
先日の小野、大嶺、清水に続いて小林宏、久保と先発候補が3イニング程度をきっちりと抑えてくれたことでローテーション争いも激しさを増してきましたし、おそらくは明日の先発であろう唐川が好投をすると、WBCで留守中の渡辺俊も穏やかな心境ではいられなくなるかもしれません。
故障中の成瀬が焦ってしまうのは困るのですが、高いレベルでの競い合いはウェルカムですので、このまま順調な調整が続いてくれることを願っています。
その後を継いだ中継ぎ陣の中で、根本と神田、中郷は1軍争いからこぼれないように必死のピッチングが続いています。
これまでがピリッとしない結果だっただけに、1度の失敗で浦和行きを命ぜられてもおかしくはありません。
そんな中で中郷が3者三振の快投を見せたことは収穫で、追い込みながらも逃げの姿勢が強かった昨年までの中郷からの脱皮の第一歩だと思いたいです。
またルーキーとして先陣を切った坪井は先頭打者を歩かすなど1安打1四球、左打者を抑えられなかったなど反省点の残る内容でしたので、次回の登板で挽回をしたいところです。
打線はバレンタイン監督らしく、今まで何だったの?と思うぐらいにオーダーを入れ替えてきました。
西岡を3番、井口を4番に据えてトップが早川で2番が福浦と今ひとつ意図が掴めないのですが、まあバレンタイン監督だからこんなものだと思うしかありません。
今日は井口の2安打3打点を始めとして福浦、大松、里崎と主力にヒットが出ましたし、腰痛で正捕手争いから大きく後退をした橋本がようやく復帰したことも朗報です。
またこれまでランビンに差をつけられていたバーナムが、未だにバーナムJRなのかバーナムjrなのかがハッキリとしないので暫くはバーナムで通しますが、広角に2本の2塁打を放ったことでDH争いが激化してきそうです。
消息不明だったベニーも先日から復帰をして連日ヒットを重ねていますし、ムニスの獲得による外国人選手争いにも注目が集まります。
その他では早坂が今日も外野を守り、田中雅は一転して二塁での起用、そして根元が三塁を守りました。
早坂は生き残るためには外野しかないと私は考えていますので、足を活かした守備力に磨きをかけるべく実戦経験を積むことはよいことだと思います。
また田中雅はこれまでの起用から今年は捕手としての出番が増えると思っていたのですが、よくよく考えれば昨年もキャンプまでは捕手中心でしたし、単に捕手の頭数が少なかったからという田中雅にとっては迷惑な理由によるものであったのかもしれません。
一方で根元は肩を考えれば厳しい三塁の守備も、とにかく出番を得るためには贅沢なことは言っていられないと割り切るしかないのかもしれず、守備でのアピールは難しいでしょうからバットで目立つしかありません。
これだけのライバルが居れば塀内や渡辺正が一塁も含めたあらゆる内野のポジションを守ることになるのは仕方がなく、また両人は左右の控えとして重要なプレーヤーであることも間違いありませんから、とにかく堅実な守備とバントに徹してもらいたいものです。
ところで注目をしていた西岡と野村監督との丁々発止ですが、西岡がコーンロウの頭のままで挨拶に行ったのかどうかは不明ながらも、和やかなものであったようです。
口の悪い野村監督も慕ってくるような素振りには甘いようで、西岡と井口のITコンビに「アライバを越えろ」とエールを送ったとの報道がされていました。
期待をしていたラズナーが今ひとつで、打線も中村紀が不発でまんじゅう状態を抜け出すのがやっとだっただけに試合後は不機嫌だったでしょうが、パシフィックを愛する者としてはいろいろな話題でリーグを盛り上げてくれている野村監督には頭が下がります。
明日も楽天とのオープン戦です。
唐川、上野らが登板すると思われますので、いや家庭の事情で上野はダメかもしれませんが、それでも他の若手投手の登板があるでしょうから非常に楽しみです。
雨続きの千葉とは違って長崎は明日も天気はよさそうですので、実りのあるプレーでファンを喜ばせる試合をしてくれることを期待しています。
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