オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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まずは香月

2009-02-04 22:35:35 | 千葉ロッテ

 

井口や西岡のニュースも気になりますが、やはり新戦力の台頭が待ち遠しいのが正直なところです。
ルーキーで先陣を切ったのは香月、フレッシュな話題を振りまいてくれました。

ボビー衝撃!元スーパー店員評価揚げ揚げ (2/4 スポーツ報知)

ドラフト6位・香月良仁投手(25)がバレンタイン監督に衝撃を与えた。
第1クール最終日となった3日、今キャンプ2度目のブルペン入り。
55球を投げ込んだが、バックネット裏で見守った指揮官は「香月の投球は非常に印象が残った。素晴らしいものを持っている」と絶賛。
開幕1軍へ大きくアピールした。
元スーパーマーケット店員がボビーの視線を集めた。
社会人クラブチーム「熊本ゴールデンラークス」時代、スーパーの「鮮ど市場」で8時間、コロッケなどの揚げ物を担当していた香月。
鍋を何度も動かして鍛えられた手首だが、ブルペンでは無意識のうちに“腕前”を披露した。
伸びのある直球、切れ味鋭いシュートでボビーのハートをつかんだ。
「ようやく自分のイメージに近づいてきた。揚げ物の効果が出てますかね」と思わず笑みがこぼれた。
ライバルチームも警戒感を強めた。
「あのシュートを交えられたら、打者の脅威になる」とソフトバンク・加藤スコアラー。
ドラフトの隠し玉が1軍へ確かな一歩を刻んだ。
◆香月 良仁(かつき・りょうじ)1984年1月22日、福岡県生まれ。25歳。柳川高―第一経大を経て、社会人野球の熊本ゴールデンラークス入り。昨年、ドラフト6位でロッテへ。オリックスの香月良太は実兄。180センチ、79キロ。右投右打。

香月は兄もオリックスで投手をやっていることや、普通に働く社会人野球選手であったという話題性もあって、マスコミも取り上げているということもあると思います。
ただ都市対抗野球でのピッチングは「なぜあのストレートで抑えられるのか」と不思議がられた投手であり、ボールの伸びで勝負するタイプのようです。
初速と終速の差が小さいことで打者から見るとボールが手元で伸びるように感じられるらしく、おそらくは球持ちがいいからこその特性だと思われます。
タイプは違いますが球速では計れないストレートの威力を持つ投手という意味では、成瀬に近い存在なのかもしれません。

このストレートを武器に実戦でどこまで通用するのか、香月の今後が楽しみです。
まだまだコントロールや球種の少なさなどの課題は多いのですが、今は特徴であるストレートを磨くことに専念をして欲しいと思いますし、兄と一軍で投げ合えるようなプレーで話題となる選手になってくれればと思います。

 

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第三の覇者(1)

2009-02-04 19:33:54 | 読書録
第三の覇者〈1〉

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今をときめく大河ドラマの主人公である直江兼続が、戦国時代の終焉を飾る東西決戦に第三の極として上杉家を飛躍させることを目指す戦いを描いています。
三國志ばりの「天下三分の計」を画策する兼続が、海千山千の徳川家康、そして盟友とも言われた石田三成を向こうに回して獅子奮迅の活躍を見せます。

果たして兼続に天下を嘱望する気概があったのかどうか、これは今もってはっきりとはしていません。
関ヶ原合戦における石田三成との東西挟撃の談合も史実的には否定をされていますし、有名な直江状も偽書であるというのが通説となっています。
また徳川家康が西上した後に江戸になだれ込むではなく最上攻めを決断したのは主君の上杉景勝であり、兼続は家康を追撃すべきと主張したとも言われていますが、これも周辺の史書からすると否定的な意見が多いようです。
おそらくは兼続も九州で暗躍をしていた黒田如水と同様に関ヶ原での東西決戦が1日で決着するとは考えておらず、長期戦に備えて背後を安泰にするために出羽へ出陣をした、このあたりが真相ではないかと思われます。

しかし当作品での兼続は積極果敢であり、上杉家こそが天下を統べるべきだとの考えに基づいて行動をします。
優柔不断とも言われていた前田利長や、家康に近かったと言われる佐竹義重らを味方に引き入れる流れはやや無理がありましたが、それでも着眼点としては面白みがあり、世間的にはマイナーな武将を引っ張り出したことは評価できます。
心配なのは兼続の鬼才を強調しすぎて物事を手前勝手に進めすぎることで、そこを控えてくれれば次巻以降も楽しみな展開を見せてくれると思います。


2009年2月4日 読破  ★★★★☆(4点)

【関連図書】 第三の覇者(2) 第三の覇者(3) 第三の覇者(4)