電脳筆写『 心超臨界 』

悲しみは二つの庭を仕切るただの壁にすぎない
( ハリール・ジブラーン )

母のように生きられたら楽しそうだなと思った――井上ひさし

2024-08-27 | 06-愛・家族・幸福
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■緊急拡散『2024年8月発表:トランプ前大統領「米国を再び偉大にするための核心的公約20」』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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多くの偉人は、母の影響を強く受けて育っている。たとえば、「ジャック・ウェルチ わが経営」を読むと、20世紀最高の経営者といわれるジャック・ウェルチが子供の頃にどれほど母の影響を受けたかがよくわかる。井上ひさしさんも、母の聡明さと人生を楽しむユーモア精神が、自分の原点となったと語る。

井上さんは古典劇を猛勉強し、その結果、歌舞伎の「ダレソレ、実はナニガシ」という作劇法が東西に共通する演劇本来の姿であることを知る。


◆母のように生きられたら楽しそうだなと思った――井上ひさし

「語る――笑いの精神 母から受け継ぐ」作家 井上ひさし
( 2005.08.13 日経新聞(朝刊))

8月から9月にかけて、22年ぶりの再演となる「もとの黙阿弥」(30日まで東京・新橋演舞場、9月3-11日京都・南座)、蜷川幸雄演出の「天保12年のシェイクスピア」(9月9日-10月22日東京・シアターコクーン)こまつ座公演「小林一茶」9月8-25日東京・紀伊国屋サザンシアター)と好評を博した戯曲が相次いで上演される。

中でも「もとの黙阿弥」は思い出深い作品だ。それまであまり見たことがなかった歌舞伎の脚本を800本読んだほか、ギリシャ悲劇、シェークスピア、モリエールなどを読みあさり「古典劇を猛勉強した」。その結果、「歌舞伎の『ダレソレ、実はナニガシ』という作劇法が東西に共通する演劇本来の姿だとわかった」。と同時に日本語の豊かさも再発見した。「井上の芝居を見ていると、日本人に生まれてきてよかったなと思われるような面白い台詞(せりふ)を書きたい」と、古希を迎えた今も劇作への意欲は衰えない。

大学在学中から浅草フランス座の文芸部員兼進行係として働き、若き日の渥美清らのコントに触れた。創作の基本を笑いに置く姿勢は母親の影響が大きいという。

「小学生の時、先生に隠れて弁当をたべるのはどうすればいいかと聞くと、おふくろは、しかるどころか、本を弁当箱の形に合わせてくりぬいてくれた」。戦時中、東京から浪曲師を呼んで自ら台本を書いたこともあった。1941年12月8日、戦争が始まった晩に井上家で「隣組」の常会があった。「おふくろが『鉄も石油もアメリカから買っているのに、どうやって戦うんですか。この戦争は負けますよ』と言っているのを聞いた。次の日から小学一年の僕はスパイの子っていじめられた」。「頼むから静かにしてよ、と祈っていたが、どっかであんなふうに生きられたら楽しそうだなと思っていた」。その思いが作家、井上ひさしの原点となった。

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いのうえ・ひさし
34年山形生まれ。上智大卒業後、放送作家に。84年劇団「こまつ座」旗揚げ。代表作に小説「吉里吉里人」「東京セブンローズ」、戯曲「人間合格」など。日本ペンクラブ会長。
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1 コメント

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母ごころとホワイトバンド (橘 正弘)
2005-08-14 13:37:40
コメントをありがとうございました。

ホワイトバンドが若い世代の心にヒットしているようで、頼もしく思いました。一昨日、孫娘に会ったとき、姉の方がホワイトバンドに気づき「爺さんは若い・・・」と褒めてくれました。「知ってるの?」と聞くと、「品切れで手に入らへん・・・」と言って妹に「ほっとけない・・・」キャンペーンを語り始めました。かばんから二つ取り出して手渡すと、「欲しかったんや」とうれしそうに着けてくれました。趣旨を彼女なりに理解しており、メディアの威力はすごいなぁと思いました。chorinkaiさんが仰るとおり「ホワイトバンドのこころが臨界質量を超えるのは、すぐにでも実現する」ことを信じます。
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