電脳筆写『 心超臨界 』

自由とは進化向上のチャンスにほかならない
( アルベール・カミュ )

2百万人の人がだまし絵の正解を知ると――船井幸雄

2024-05-06 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
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だまし絵の認識実験とは、テレビ放映の前とあとで、だまし絵に対する人びとの認識度にどれくらいの差が出るかを調べる実験です。テレビ放映の前とあとに実験協力者にだまし絵を見てもらうのですが、この協力者はテレビ放映を見ませんし、また放映の前とあとでは実験者を変えます。さらに、テレビ放映があることも知らない遠くの地域の人にも、やはり放映前後にだまし絵を見てもらいます。


◆2百万人の人がだまし絵の正解を知ると

『百匹目の猿 ― 「思い」が世界を変える』
( 船井幸雄、サンマーク出版 (2000/6/1)、p36 )

そこで彼の仮説(シェルドレイクの仮説)の真偽をたしかめるために、イギリスではテレビを使って次のような公開実験が行なわれました。

抽象的な絵柄の中に特定の絵がかくされているだまし絵と、その解答図をテレビで放映したのです。2百万人の視聴者がこの番組を見ました。つまり、だまし絵の答えをたくさんの一般の人が認識したわけです。

だまし絵の認識実験とは、テレビ放映の前とあとで、だまし絵に対する人びとの認識度にどれくらいの差が出るかを調べる実験です。テレビ放映の前とあとに実験協力者にだまし絵を見てもらうのですが、この協力者はテレビ放映を見ませんし、また放映の前とあとでは実験者を変えます。さらに、テレビ放映があることも知らない遠くの地域の人にも、やはり放映前後にだまし絵を見てもらいます。

テレビ放映の前とあとで、だまし絵の正解率(認識率)に差がなければシェルドレイクの説に根拠はなくなります。もし、放映後の正解率が高くなれば彼の説は正しいということになります。

結果はどうだったか。放映後の認識度はなんと2倍にたかまったのです。しかも遠くの地域の人の場合では3倍も高くなりました。まず、2百万人の人がだまし絵を見て、正解を知ったことで「形の場」ができ、その共鳴作用によって他の不特定多数の人びとの認識力も高まったわけです。

いったん多くの人によって認識されたことは、他の人びとにも認識されやすくなる。いったん獲得された知恵は時空間をこえて、他の猿にも伝播していく――。

百匹目の猿現象のメカニズムはこのシェルドレイクの「形の場」理論で説明できるのです。
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