論語 《 孺悲、孔子に見えんと欲す 》

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◆孺悲(じゅひ)、孔子に見(まみ)えんと欲す


『現代語訳 論語』
（ 宮崎市定、岩波書店 (2000/5/16)、p300 ）
陽貨第十七（435～460）

454　孺悲欲見孔子。孔子辞以疾。将命者出戸。取瑟而歌。使之聞之。

(訓) 孺悲(じゅひ)、孔子に見(まみ)えんと欲す。孔子、辞するに疾(しつ)を以てす。命を将(おこな)う者、戸を出づ。瑟(しつ)を取りて歌い、これをしてこれを聞かしむ。

(新) 孺悲が孔子に面会を求めて来た。孔子は病中であるから、と口実を設けて断わった。取次の者が孔子の部屋を立去るや否や、大きな琴をひきよせてかきならし、表まで聞えよがしに高い声でそれにあわせて歌ってみせた。