今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

ジャズと私

2007年04月21日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話
 近所でジャズの生演奏が聞けるというので出かけてきました。本日のお供は妻と娘2号。(というか、実際は妻の知り合いが出るというので私がお供だったのですが) 1時間ちょっとで2バンドほど見たのですが、感じたのは「私がいかにジャズのスタンダードを知らないか」ということ。生演奏を見るのは面白いといえば面白いのですが、知ってる曲が多ければもっと楽しめたんですけど。

 あとは演奏してる人たちが譜面ばっかり見て客席を見ないのがちょっと引いてしまう原因でもありました。また、アマチュアの演奏でいわゆるインプロヴィゼイションがあんまり長いのもなんだかなぁと。

 好きな人はいいのでしょうが、我が家の場合は特に娘2号が飽きてきちゃったので2バンド目は最後まで聞けませんでした。ということでジャズが苦手というわたしの認識は相変わらずです。

 で、「音楽を突き詰めていくと最後にはジャズに行き着く」というような話はどうなのでしょう?(誰もそんなこと言ってませんか? 私の思い込みでしょうか?) 昔はフリージャズとか聞いても苦痛でしかなくて、そんな自分にコンプレックスを感じてたのですが、それを解放してくれたのはある人の言葉。

 誰かと言うと、スペクトラムのリーダーだった新田一郎氏なのですが、難波弘之氏のラジオ番組に出演したときのこと。「トランペッターベスト10」という企画だったのですが、登場するのはほとんどブラスロックグループ。新田さん自体がジャズの洗礼を受けていないと公言し、「ジャズってのは難しいもんだ難しいもんだって言われるけど、そんなに難しいんだったらやりたくないじゃない?」ですと。難波氏は大爆笑でしたが、私はなんかスッキリしたのでした。(なんて言いながら、新田さんのやってた音楽が充分難しいのがかっこいいところですけど)

 で、そんな新田さんの選んだベスト10に入ってたのがメイナード・ファーガソン。「ジャズをあれだけ簡単に聞かせてくれた人は他にいない」というのが好きな理由だそうです。ちなみにその時のベスト10には、メイナードファーガソン、シカゴ、BS&T、チェイス、クール&ザ・ギャング、EW&F、マロ、ブレッカーブラザーズなどが入ってました。(ちょっとベスト10には足りませんけど) なお普通はタワー・オブ・パワーが上位に入るようですが、新田さんによると「実は僕レコード持ってなかったので」との事で代わりにマロをかけてたのでした。まぁその辺に人柄が表れてますよね。

 ジャズっても、私は映画「スウィングガールズ」は好きなので音楽の良し悪しは上手い下手だけでは決まらないということを、自分への教訓にもした一日でした。