DUKE Train

主要ニュースだけでなく国内ローカル、海外面白ニュースまでアップしています。

2020年3月 京都・伏見 醍醐寺 シダレザクラ満開

2020年03月28日 | 京都の桜

 



 華やぐ頭上を見上げようとすると、根元から伸びたモノクロの世界に目がとまった。醍醐寺(京都市伏見区)の三宝院のシダレザクラ。複雑な曲線を描く幹や枝の影は、薄紅色の彩り同様、この木の個性を主張しているようだった。


 桜は「クローン桜」と呼ばれている。同寺は豊臣秀吉が「醍醐の花見」を開いたことで知られ、その子孫とされる親木の桜から組織を培養し、2004年に植樹された。16年の歳月を経て立派に成長し、枝いっぱいにあでやかな花を咲かせている。

 脚立から見下ろすと、地表に浮かんだ姿は一段とくっきり見えた。色の情報が無い分、より細かい部分にも目が行き、世代を超えて世界に一つだけの美しさを見せる。秀吉流の豪華絢爛(けんらん)な花見に思いをはせつつ、そよ風にゆらめく影をじっくりと眺めるのも面白い。

京都新聞社

コメント    この記事についてブログを書く
« 2020年3月 屋根新調の清水寺... | トップ | 2020年3月 人混み避けながら... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

京都の桜」カテゴリの最新記事