2024年8月1日 NHKNEWSWEB
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アメリカのトランプ前大統領が、秋の大統領選挙で対決する見通しのハリス副大統領について「インド系であるとアピールしていたのに突然、黒人になった」と発言し、これにハリス氏が反発するなど、波紋が広がっています。
アメリカのトランプ前大統領は7月31日、シカゴで黒人記者の団体が開いたイベントに出席し、記者から「ハリス氏は黒人女性だから大統領候補になれたと考えているか」と質問されたのに対し「彼女はインド系であることをアピールしていた」と指摘しました。
そして「私は彼女が何年か前に黒人に転じるまで黒人だとは知らなかった。ずっとインド系だったのに突然、黒人になった」と述べました。
さらに、トランプ氏はイベントのあとSNSに「ハリス氏はみずからの人種であれ何であれ利用する」と投稿し、批判しました。
これに対し、ハリス副大統領は31日夜、集会で「対立をあおり、無礼にふるまう、いつものやり方だ」と述べて強く反発しました。
ハリス氏は、母親がインド出身、父親がジャマイカ出身で、ホワイトハウスは女性、黒人、そしてアジア系としてアメリカ史上初めて、副大統領に就任したとしています。
トランプ氏は、秋の大統領選挙で対決する見通しのハリス氏の追い上げを受ける中、黒人票を意識してイベントに参加したと見られていますが、アメリカのメディアの多くは今回の発言を批判的に伝えていて、選挙戦に影響が及ぶのか注目されています。