今週の朝採り野菜ボックスのお手紙です。
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9月もあっという間に終わり、中学校では夏休み明けに実施したテストが返ってきています。
実はうちの次男は中3で受験生なのですが、あまり勉強をしていません
長男の場合はずっと遊んできて、3年生になって部活が終わってから気合いが入ったタイプなのですが、次男は1年の頃からコツコツ授業を真面目に受けて来たタイプ。成績は良いのですが、勉強や受験に興味はありません。また、今はちょうど身長が一気に伸びて身体も心も思春期ど真ん中に入った感じ。
親としては「ちょっと勉強すればどこでも入れるのに、もったいないな」とか、「そろそろ志望校を決めないと」という気持ちがあるのですが、そこはぐっと我慢して、子供が自分のペースで受験に向かい合うのを見守っています
私の子供時代は学歴社会に反発したいわゆるヤンキーがいた時代ですが、今は勉強するのが当たり前の時代です。社会全体がそうなってしまっているので、子供達には「勉強しないことは良く無い事、勉強が出来ないことは良く無い事、反発する事は良く無い事」という刷り込みが行われている気がします。
昔は勉強をしない子供達も大勢いたのですが、今は全員が「勉強するのは当たり前」とされるので、勉強が向いていない子、まだ勉強に向う心が整っていない成長途中の子供達には逃げ場がありません。漫画やスマホなどヴァーチャルの世界が大流行なのは、逃げ込みやすいからだと思いますが、逆にそういった逃げられる世界を持たない子は、少子化なのに数が増えている登校拒否や自殺にも繋がっているのかも知れませんね。
今の多くの親御さんは受験を乗り越えてきた世代なので、子供のテストの点数に一喜一憂します。何より周りの子が塾に行っていて点数が高くて自分の子が低いと、どうしても心配や焦りが態度に出てしまうのは親心からでしょう。
でも、それが子供のやる気を削いでしまうと思うので、親御さんには「まずは、頑張ったね、というねぎらいの言葉をかけて、結果としての点数よりテストに向けて勉強がどれだけ出来たか、次回はどうしたら良いか、といった事を聞きましょう」と伝えています。
実際、英語の寺子屋の子供達に「思っていた勉強量に対して、どれだけ出来たと思う?」と聞くと、全員「40%ぐらい」という返答でした。つまり、子供達は「もっと勉強するべきだった」という思いがあるんですね。
半年前まで小学生だった子供達が、「やばいかも?」と焦っている姿を見ると、私の子供時代とは比べられないほど、点数に対するプレッシャーが大きいのだと思います。
そんな子供達に「何点だった?。あ~、だからもっと勉強しないとだめなのよ」という姿勢だと、その子の頑張りは関係無く「あなたは足りないのよ」といった負のメッセージ、上から目線での批判的な評価を与える事になり、「次こそは頑張ろう」という「心」を逆にくじいてしまうかもしれないと思うのです。
親が望むから仕方無く勉強しなくちゃいけない、勉強は自分のためではなく親や周りのためにやるもの、という心を育てる事にも繋がりますよね。そうなってしまったら、多分、大変な時に「もう勉強はいいや」と吹っ切れてしまう事もあり得ます。
こんな時代だからこそ親は褒める人、勉強をさせるのは学校や塾、といった割り切りでも良いと思います。安全地帯があるだけで、子供は頑張れますからね。
勉強は一生自分でしていくもの。させられるものという刷り込みをさせられてしまった子供より、自らの意思で選択して勉強をした子の方が芯が強くぶれないもの。そのためには、親は信じて待つ、そのぐらいがちょうど良い時代なんだろうな~、と思っています
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