半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

青山国連大学前のマーケット

2012年11月10日 | 農的体験・生活
東京青山の国連大学前のマーケット(Farmer's Market @ UNU)に先週の土曜日、お手伝いで参加してきましたが、今回は、「坊ちゃんかぼちゃ65個」を持ち込んで、参加してきました


先週、お手伝いをさせていただいた際に、仲間が「おおまさり」という巨大落花生の品種のゆで落花生500gを70袋ほど(生は500円、ゆでは800円)で販売していました。

その反応はものすごく「珍しいもの」は、お客さんの食いつきはとても良く、完売でした

そして、その仲間が「売場を半分使って良いから来週、自分で何か持ってきたら?」という有難いお言葉をくれました。


う~ん、出させて頂けるなら、何を売るべきか?
葉物は既に、野菜のプロ業者やずっと出店して慣れている農家さんも多く、また、単価も150円、200円が主流で価格も安め。

「常温」で「ある程度珍しいもの」で「手軽なもの」を考えた結果、「坊ちゃんかぼちゃ」で勝負をかけることにしました


そして本日。
実際は、色々な野菜が集まっていて、売り場は実際は1ケース(90cm×30cmぐらい?)分でした。それでも売場を使わせて頂けるだけでも有難い、と思い、昨夜作ったB3のポップをつけて陳列



結果としては、16個が売れ、49個が残りました
でも、とても良い勉強になりました

以下、その振り返りです。

<価格について>
価格は、250円ぐらいかな~、と思っていましたが、青山マーケットの経験豊富な知り合いの農家さんに聞くと「400~500円でもいいのでは?」アドバイスを頂きました。

最初は「え~、そんなに高く」とびっくりしましたが、「値段より珍しいもの、価値があると思うものなら買うと思いますよ」というアドバイスをもとに400円で設定

とはいえ、ポップを作るときにやっぱり不安になったので東京のママ友に聞いたら「400円でいいんじゃない」というのお声。

オイシックスで相場を見ても357円だったので、思い切って400円で勝負

ところが、お隣のお店はな350円でした。
そのためか、午前中は試食をしても、値段を見て買わない人も何人かいました。
ただ、坊ちゃんかぼちゃをお隣さんは多く扱っていなかったですし、値段勝負をしたいわけではないので、価格はあえて下げませんでした。

数をさばくことだけを考えたら値下げもありましたが、実際に接客をしながら販売をしてみて、青山に来ているのだから、400円で買ってくれる人に売る、というやり方も「十分あり」という感触をつかみました。

ここでは「相場に合わす」という「安直なやり方」ではなく、「自信があるなら、自分の売りたい価格で勝負する」という発想、度胸は大切だな~と学びました。


<売場の広さ>
売場の半分ぐらいではなく、1ケース分だけでしたが、それだけの陳列でも、要するに「売り手としてどれをPRするのか?」次第でいくらでも売れ筋は変わります。

今回は、色々な仲間と「合同」で出店したので、むしろ、下手に自分のものばかりを大量に陳列するのではなく、みんなで協同しながらそれぞれのものを売るという流れが保てましたし、よかったのではないかと思います。


<試食、接客トークについて>
ポップと陳列だけでは1個も売れず、全て「試食」&「トーク」で売りました。
実は、11時ぐらいに仲間のおじさんが全試食の半分をひっくり返して落としてしまったので、全体の半分以上が試食無しの時間でした。

でも、それはそれでトークを磨く時間にもなりましたし、試食があればもっと売れた、という実感も持てたので良い勉強になりました。

一方、お隣さんは、試食も無し、接客トークも無しでも、バンバン売れていました。
いろいろお話しを聞かせてもらったところ、もう常連として出店しているので、現在ではお客さんのなんと8割がリピーターとのことでした

リピーターを作っていくことの意義がよくよくわかりました。

一方で、「何者か知られていない」「商品も珍しい」場合は、値段が明示されていない場合も、時にしては売れてしまうということを実感しました。

というのも、一番の売れ筋の「ゆで落花生(おおまさり」は」は、値段ポップが無いのです。

でも、
 1:見た目で「なにこれ?落花生?大きい~!」
 2:試食で「美味しい~!」
 3:「頂きます。これ、おいくら?」
という流れができていて、「買おうかな」という状態で店内に足を踏み入れて頂いてから、値段が「後から提示される」という流れだったのですが、その状態では「高いから止めておきます」とはなかなかならないのがお客様の心理。

もちろん、「800円ですか~。半分で400円なら」というお客様も何人もいたのですが、不親切かもしれませんが。

なお、お昼過ぎから、仲間のニンジンや葉物が全く売れなかったので「3つで100円」という「安くても売り切る」ということが始まり、売場の注目が全てそっちに行ってしまったのですが、「安すぎるのも良くない」という気もしました。


トータルで、
 ・適正なお手頃価格で「アイキャッチ」でお客様の関心を持ってもらい
 ・試食や接客で「会話ができる関係」を気づき
 ・その上で、「おすすめを提案する」

といった小売業の細かいステップを接客で踏めば、ここでは、野菜でも5万ぐらいは売れているみたいです。
(補充、鮮度保持、陳列、接客などは当然必要)

そして、きちんと定期的に出店していくことで、「常連のお客様」を掴んでいけば、若手農家さんが自分で作った野菜をマーケットで売って生計を立てるのもできなくは無い、というイメージを持てました


「稼ぐ」なら東京のマーケットは上手に使えばいくらでも使える時代なんでしょうね

一方で、成田でのマーケットは、農家さんにとっては、あまり割にあわない値段設定になっていて、「ローカルフードの推進」には、まだまだ改善の余地が必要です。

成田のような地方でも、生産者も消費者も「納得の上」で、ある程度の価格で販売するマーケットも作れないか?という問いも、自分の中で湧きました。

そのためには、消費者側の教育・啓蒙活動が必要ということも。

色々なことを学べた青山マーケットになりました
行動すべし、されば道は開ける
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