半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

度重なる訃報

2011年11月15日 | 自分の時間
先週は、度重なる訃報が続きました。

生後1年に満たない赤ちゃん。
生まれる前の赤ちゃん。
60代のおじさん。

こんなことが重なる週があるなんて・・・。


いつも、毎日、我が子に「生まれてきてくれて有難う。ここまで元気に育ってくれて有難う」という感謝の気持ちをもっています。

それは、生まれたときもそうですし、日々、目の前で元気に振舞っている子供に対しても「奇跡」を感じるからです。


「こんなに幸せなことは他には無い。子供は宝だ」

と、いつも思います。


逆に、その命の存在の素晴らしさ、命の奇跡を感じる度に、その存在が無くなることに対する不安はつきまとうわけです。

だから、親というのは、子の眼が見えなくなれば自分の眼は差出し、子の腕がなくなれば自分の腕を差し出し、それでも元気に生きてほしい、と願うのですよね。


命が一番大切。


生まれてきたことが奇跡。

生きていることも奇跡。


今ある命、家族、出会う人達とのご縁、全てが大切。
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理想の農家さん

2011年11月11日 | 素敵な人・友人との時間
成田から車で30分ほど、神崎町よりは少し成田に近いところに今は成田市に吸収合併された「旧下総町」があります。

ここに、根本さんという45歳の若手農家がいます。

根本さんとのご縁は、9月に早稲田大学で開催された「ふるさと回帰フェア」の中にある、内閣府手動の「農村六起」という農業ビジネスのインキュベーションプログラムのプレゼンからでした。

意識が高い聴講者が多かったのでしょう、プレゼン後、なんと、3人の方が個別に私のプレゼンに感銘を受けたとのことで、ご挨拶に来てくれました。

その一人、農関係でコンサルをしている方が、この根本さんを「次世代を担う若手農家だから是非会っておくと良い」とご紹介くださったのです。


先日、初めてお会いしたのは朝市の開催中で、立ち話程度の交流だったのですが、今回、初めて根本さんのところへ訪ねて行き、2時間ぐらいお話を聞きました。

そして

「こんな近くに、これほど理想の地域コミュニティーを作っている農家さんがいるんだな~」

と感嘆しました。



根本さんは、ことごとく、「こうありたい、こうしたい」と私が思っていることを、地元で実現してきた方だったのです。

具体的には、地元の小浮(こぶけ)地区は50ちょっとの家がある集落なのですが、地元のおばあちゃん達を巻き込んでして、近隣の高岡小学校と一緒に、小学生の田植え、稲刈りなどを行っていたり。

大豆を作って、それを学校で料理して食べる、というところまでやっていたり。(本物の食育

子供にそういった田畑イベントを体験させ、最初は渋っていたPTAのお母さん方を巻き込んだり。

放課後の子供遊びの先生をやっていたり。

もち米を作って、餅付きを恒例行事にしていたり。

地域で育てたそばを使って、そば打ちを恒例行事としてやっていたり。

8年ぶりに地元の祇園際を復活させたり。


戦前前後は当たり前だった「地域と住民が一体化していた状態」が、戦後、あっという間に崩れ去ってしまって今日まで来ているのですが、根本さんは、5年前に認定農業者になってから、子ども会、消防団などなど色々な組織の役職をボランティアで担いながら、地域の「農村の素晴らしさ」を子供達に伝承していく活動、つまり「地域のコミュニティー作り」を実践してきたんです。


例えば、祇園際を復活させるなんて、至難の業ですよ。

地域には、かつては地域に根ざした神楽、つまりお囃子や太鼓などがあって、お祭りに向けて、子供達は練習をしていました。大人やお兄ちゃん、お姉ちゃんがやっていたから、自然と小さい子供もある程度の年になると、参加していくのが当たり前だったわけです。

ところが、大人は仕事に行き、お兄ちゃんお姉ちゃんは部活やお稽古に忙しくなり、地域として地域のイベントを伝承していくのは困難になり、佐原といった観光都市以外の地域で、何かきちんとした祭りを続けていくのは無理になって廃れていったわけです。

それを復活させる、ということは、お稽古や部活で忙しい子供達、なによりその親を説得し、1つに纏め上げる作業が必要なわけです。

恐らく、並大抵の努力や調整作業じゃなかったんだと思います。

そういったことをやり遂げ、継続していることが、根本さんが「凄い」と思うところです。


地域の美しい農村の風景を維持し、子供達に残し伝えていくことを使命としている根本さん。

実家は農家だそうですが、農家になったのは6年前からだそうです。
根っからの農家じゃなかったからこそ、地域作りなどに対する視点、行動力、知見などをもてたのでしょうね。


ちなみに、地域で学校と連携して田植えや稲刈りをしているところは、成田では3つしかないそうです。
田園風景が残る田舎都市の成田でさえ、実家が農家ではない地域住民にとっては、畑や田んぼは「近くて遠い存在」になってしまっているんですよね。


根本さんにご相談したところ、私が住む成田ニュータウンの住民を招いて、田んぼや大豆などのオーナー制度、田植え・稲刈り体験も可能、とのこと


是非、来年に向けてコラボレーションしたいと思っています


そして、「日本農業は伝えるべき日本文化」だということ、「農村生活は生きることに直結した、生きている実感を持てる生き方」なんだ、ということを、1人でも多くの子供達、あるいはその家族に伝えていける存在になっていきたいと思います。
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木の端切れ、何か使えませんかね?

2011年11月10日 | 自分の時間
成田でオーガニックマーケットを3ヶ月に1回ぐらいのペースで開催している「ヤワタホーム」さんがあります。

もともとは、銚子に近い東庄(とうのしょう)という田舎町に本社がある会社ですが、展示場を複数もち、今年(?)に成田にも展示場をオープンしました。

展示場といっても、実際は会社のような機能がある大きな平屋の建物で、その中は、様々なイベントを開催できるイベントスペースがあります。

ヨガ、健康教室、わらべ歌、など色々なサークルなどが公民館のような感じで使わせていただいています。


私もそこのスペースを借りて、これから、「放射能勉強会」など、色々な活動をやっていく予定なのですが、もう1つ、「建築木材の切れ端で何か出来ないか?」ということを担当の青木さんに相談していました。

というのも、ヤワタホームさんの「無垢の木」に触れるにつけ、「木工おもちゃ作り教室とか出来ないかな?」という案を考えついたからです。


ヤワタホームの特徴は「ヒバ、スギといった木材をふんだんに使った無垢の木の家」。

ヤワタさんのモデルハウスに入ると、多分、ほとんどの人が「やっぱり、木の家っていいよね~」と思うような、素敵なモデルハウスです。

そして、子を持つ親なら「木のおもちゃ」というワードには、少なからず関心があると思います。


そこで、ご本業の相乗効果にも繋がるという視点で

①「ヤワタホームさんが木のおもちゃを作る」
②「木のおもちゃ作り教室を開催する」
③「建築端材をご提供いただく」


という順番で、提案してみました。


結論としては、建物の中で木屑などがでる木工はNGで、①も無理でしたが、③はOKを頂きました

そして「実際に、木のカットしている工場を見にきますか?」とお声がけ頂いたので、本日、成田から1時間半かけて、東庄にあるヤワタホームさんの本社に行ってきました

さすが木材問屋あがり、ということで、たっくさんの木材がおいてありました。

また、おしゃれなバーにある「1枚板のカウンター」になりそうな暑さ5~8cmぐらい、長さ3mぐらいの板もずらり
テーブルも作れるそうです(ものにもよりますが、10万ちょっとから)


この本社の工場では、様々な建築資材を大工さんが寸法にあわせてカットしています。
その木材の端切れ(写真左)や、カンナで削って丸まって紙のようになったもの(写真右)がたっくさん捨てられているのです。


こういったものは「産廃」として有料で引き取ってもらっているそうです。


でも、木材の切れ端は、ちょっとした工作に使えそうだし、カンナの屑は「紙は木から出来ている」ということを実感できる子供向けの教育素材にもなりますし、なによりヒバの香りがたまらないので、ポプリの1つとして使える感じ。

奥さんからも「これ、良い香りだね」というお言葉も。

青木さん曰く「フィトンチッド」という成分だそうで、これがリラックス効果やダニの抑制などにつながるそうです。


とはいえ、具体的にはグレートアイディアは浮かびませんでした。


子供の造形教室をやっている「もも」さんとか、「NPO法人こどもプラザ」さんとか、子供向けに色々工作の場を提供している人達に、情報として提供してみようと思います。


単なるゴミも、ある人にとっては「欲しかった」というものになるかもしれませんからね。

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初物ブロッコリーを農家さんと食べながら

2011年11月06日 | 素敵な空間・イベント
日曜日、農家の岡田さんから珍しくお食事のお誘いの電話があり、家族みんなでは始めて、岡田家に夕食を食べに行ってきました

先日、「放射能関係の話を、うちの奥さんにして欲しい」といっていたので、そのためにかと思いきや、昨日成田で開催されたオーガニックマーケットで、うちの家族と岡田さんの家族が会ったこともあり、岡田さんの奥さんがお誘いの声をかけるように計らってくれたとのこと。

食卓には、奥様手作りの餃子、そして、今年初物の岡田さんのスティックブロッコリーが


農家の渡邉さんも来ていて、サークルのお食事会のようにワイワイガヤガヤと楽しい時間を過ごせました。


岡田さんは、所属する農業生産者団体の「みみずの会」の将来を担う中心の一人。「次世代」に向けて、色々考えている様子。

放射性物質の影響で、みみずの会の出荷も少なからず落ちていることも関係していると思いますが、関東の農家さんは、みんな色々考えているときなんでしょう。

一方、渡邉さんはオーガニックマーケットとレストランや個人を中心とした販売スタイルの農家さん。質問はあっても放射能関係で取引が無くなったということは無いそう。


世の中のオーガニック系の農産物を消費者に運んでいる流通の多くは、みみずの会のような「生産者団体」や「流通問屋」を通じて出荷されています。パルシステムなどはどんどん伸びているようですが、現在はやはり東日本の野菜は嫌われてしまっています。

一方、若手農家に多い「顔が見える個人対個人」の関係。こちらは、風評被害が少なく、家族が飯を食っていけるにはぎりぎりの収入ではありますが、こういった存在の農家さんはどんどん増えています。


どちらのスタイルも一長一短があります。


私が一番理想と思うのは、「生産者団体」が「消費者グループ」と直接提携すること。

生産者団体の魅力は、多品種をある程度の価格でたくさん作れること。こういった団体を消費者グループとつなげるのが本来の「生協」の在り方だったわけですが、営業エリアの規制の撤廃、ならびに商業主義への系統で、本来の生協の精神は今はあまり残っていない気がします。

インターネットが無かった時代、また、地方や田舎の情報が都心まで届いていなかった時代は生協のような草の根組織は双方に必要とされ、かつ絆は強かったと思います。

しかし、今は、誰でも簡単に田舎や田舎の情報にアクセスできる時代になりました。また、足を運ぶ消費者も増えています。


そういった「少し古くて新しい流れ、仕組み」を作れる立場になれればな~、と思う今日この頃です。
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七五三♪

2011年11月03日 | 素敵な空間・イベント
昨日は、わが長男の七五三でした

「一生に一度」ということもあり、なんと、私も袴を借りちゃいました


さて、近くの埴生(はぶ)神社で七五三。
うちの奥さんやおばあちゃんは、涙ぐんでいましたよ。

私はというと、「5歳まで立派に育ってくれた感謝」と「これからも元気にすくすく育って欲しい」という気持ちをもって望みした。

ただ、、、幻滅することもありました。

まず、混んでいる神社は仕方が無いのでしょうけど、神主さんが少々事務的な対応でした。

たくさんお子様が来るからでしょう、ご祈祷は3家族同時に行うんです。しかも、祝詞(のりと)も無茶苦茶早いあっという間に終わってしまいました。子供にも頭に手をやって無理やりおじぎをさせていたし・・・。

一応予約制なのだから、もう少し、じっくりやって欲しかった。


そして、何より酷かったのが、一緒に参加していた他のご家族の親やおじいちゃん、おばあちゃん。

ビデオ撮影はするわ、斜め前から携帯やデジカメでバシバシ写真を撮るわ・・・。

この場は、子供の写真撮影のための場、ではなくて、「子供がここまで無事に生き育ってきたことを感謝する場」であり、「今後の成長を願う祈祷の場」でしょ?

この親、そしておじいちゃん、おばあちゃんは、この大切な儀式の場で、心から子供の成長やこれからのことに心を込めてお祈りしたのでしょうか・・・?写真とりながら、心を静めてお祈りなんて出来るわけないですよね。

子供が可愛いのはわかります。

でも、神事の場で、そりゃないでしょ。
マナー違反、という以前の問題ですよね。子供のためを思うなら、写真とっていないできちんと感謝の念をもたないと。


なんてことを思いながらも、やっぱり子供が大きくなったことは、本当に嬉しく有り難いものです。


そして、お食事の場でなんと奇遇なことが

なんとお隣の部屋の宴会をしているのが、うちの実家のお隣さんだったのです
うちの実家のお隣さんのお姉ちゃんは、成田からちょっと外れた農村に嫁ぎました。そのため、七五三もその土地の風習に従って、近所3軒隣と親戚ご一行を集めての大宴会となっていました。

また、その土地の風習で第一子が7歳の時に盛大に行い、その下の子は一緒にやってしまうそうです。あとは、下の子がそれぞれの年を迎えても、家族で写真撮影するだけとのこと。

農村では、昔から第一子が一番大切だったんでしょうね。

おかげさま農場の高柳さんも「昔は七五三は、村のみんなでお祝いした。子供がちゃんと育つということは、その家にとってだけでなく、村にとっても後継者が育った、ということだったから」と言っていました。

子供は7歳までは神の子、といわれます。
7歳までは、まだまだ魂が入っていない、きちんと生きれるかわからない、というのが昔の医療のレベルだったからですよね。

そういった風習、伝承を考えると、我が子もまずは5歳まで生きたことにとにかく感謝、です。

我が子よ、生まれてきてくれてありがとう。
そして、ここまで元気に育ってくれてありがとう。
これからも元気にすくすく育ってね。

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いもむし、ニョキニョキ

2011年11月02日 | 素敵な家族・子供との時間
この季節。たまに野菜にくっついてくる「奴」に子供は興味津々です。
さて、「奴」とは誰でしょう?



そうです、いもむしくんです
これはコナガの幼虫かな?


朝、奥さんが朝ご飯をつくるときに見つけたいもむしです。
秋は虫がたっくさん活動する時期なので、無農薬栽培であれば、トンネル栽培をしていても、虫がついていることがあります。


さて、このいもむしくん、朝早くで体温が低いせいか、最初はほとんど動きません。
「あれ?動かないよ?死んじゃっているの?」とテーブルを叩いたりしている子供達。

しばらくたちと、ニョキ、ニョキっと動き出しました。

すると子供達は「お~、動いたよ~ ママ、見て見て~」と朝から騒がしいこと
いもむし1匹でも、こうやって子供に与えると、面白い時間になるんですね~

しばらく観察してから、ベランダの外の草むらに逃がしてやりました。


畑でみると「害虫」ですが、家で子供と一緒にみると立派な「観察対象」。

不思議なもんです

なんでも、シチュエーション次第、見方次第、ですね。
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頭が2つ!?の大根

2011年11月01日 | 食べもの
この大根。一見普通に見えますが、おかしなところがあるんです。わかります?


そうです、頭が2つあるんです

トマトとかが2つくっついちゃっているのは見たことがありますが、大根がくっついちゃったのは初めてみました。

種の時点で、1つの根と2つの芽が出る突然変異の種だったのか、はたまた、発芽の時に何かの要因で隣同士の種がくっついてしまったのかわかりませんが、なんだか、不思議ですね。。。
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