半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

大人は深く、そして子供をきちんと見つめる

2013年03月22日 | 自分の時間
今日は、待望の「もりのこびとたち」の奥村さんのお話を聞くことができました

私が東京でバリバリ働いていた時に、始めて出会った「わらべうた」は、とってもほっこりして夢のような世界で、子供のための世界だという感じを受けました

それから成田に戻ってきて、「もりのこびとたち」というサークルが「わらべうた」をやっていて、我が子はずっと通っていました。

その主宰をしている奥村さんのレターは、時たま「おや?これはどういったことだろう?」ということが書いてあったので興味がありました。


例えば、、、
・中学生ぐらいになると、幼児の頃目一杯遊んでいなかったことが出てくるようになる
・現代は子供にとって早すぎる。車もそうだし自転車も子供には早すぎる。子供にとっては子供のペースがあって、もっと歩いた方が良い
・わたべうたの旋律やリズムが心や体に染み込んでいくと、あとあと大きくなった時にそれがでる
みたいなことです。

思い返して書いているので言葉使いは違いますが、そんな意味のことを聞いたり読んだりしたことがありました。

そして、今回、プレイパークメンバーと一緒に奥村さんのお話を聞くお時間を取れました。


奥村さんの原点は、名古屋で超有名で個性的な教育をしていた「ソフエスクール」という塾にあったそうです。

そこでは、お医者さんの子供など「エリートコース」を歩む子供たちがたくさんいたそうですが、そこで教えていた先生や大人も衝撃的だったそうです。
何しろ勉強も思いっきりするのですが、「勉強だけしていてもしょうがない」という精神で、夏のスクール有り、山ありディスコあり、卒業生の大学生なども運営に携わりながら、勉強はしっかりやりつつ、翌朝5時から野球をやったり遊びも目一杯行う、という塾だったそうで「一生懸命生きることを学んだ」そうです。

その後、本来余裕で受かるはずの高校に落ちながらも、高校時代は「やりたい放題」いろいろなことをやり、大学では演劇部に入って北村想という名古屋の劇作家のところでプロデューサー的仕事を任せられたり、ソフエスクールで事務や家庭教師のバイトをやったり、卒業後も研究員として大学に残りながら、演劇と教育の両方をずっとやってきて、30歳で子供を産み、子育ての中で、わらべうたを始めたとのこと。

詳細を書こうと思ったのですが、とても長くなるので思いっきり割愛しますが、まあ聴けば聴くほどinteresting(面白い)人生を歩まれてきたことがわかりました

私は、これが初のお話を聞く場だったのですが、
・とにかく自分なりにたくさんのことを自分なりに納得いくまで勉強している
・あくまで主体的に生きている(周りの刺激に反応して生きていない)
・自分で吸収し、考え、噛み砕き、創っていくことをしてきた
・そして、高校時代からずっと教育に携わってきた
ということがわかりました。

なんと、橋賀台幼稚園にもお子さんを通わせていて、先生たちとも色々関わりあったとのこと、知らなかった

お話を聞いていてなんというのでしょうか、とっても真面目に一生懸命、また深く生きてこられているので、その姿は、私がいうのもおこがましいのですが、男性からみると「キュートな人生を送ってこられた女性」という感想を抱きました

そして、「あ~、やっぱりまっとうな大人は、自分で考え、自分で人生を創ってきたんだな~」と、高柳さんに対する思いと同じ思いを持ちました。

深く、深く勉強している。


そして、子育てや教育に対してはたくさんの本を読んでこられただけでなく、経験が大変豊富だからこそ、別にシュタイナーにかぶれているわけでもなく、わらべうたが全て、というわけでもなく、シュタイナーもわらべうたも奥村さんなりに取り入れて子供たちに接しているんだな~、ということがわかりました


最近、うちの長男が自分の世界や目の前のことに集中するステージから、外の世界のこと、例えば、シャボン玉は何故割れるの?影って何でできるの?どうして夏や冬があるの?といった世界を見る視点が内から外に変わってきていることを感じています。

そのため、今の世界=団地やその周りの公園などで遊ぶ世界、ではちょっともう、彼にとっては「浅くなってきたな~」という思いがふつふつ湧いてきています。

私も子育てが初めてなので、別に答えを持っているわけではないのですが、直感的に「もっと本物の世界を」「もっと自然や壮大な世界、ワイルドな世界を」という思いを持ち始めています。それが彼にとって必要だという思いが湧いてきています。

子供を良く良く見ていると、今の世界=親が提示している世界、がフィットしているのかどうか、あるいは何を求めているのか?あるいは今の世界は違うのか?というのが何となくわかります。

自分の世界から社会への関わりを作ろうともしているのでしょう。

そんなタイミングで、どんなことを親は知っておくべきか?そんなおもいから「何かおすすめの本ってありますか?」と聞いてみると、返ってきた答えが

「親が知識を先に頭に入れよりも、子供をきちんと見つめるのが大切なんじゃない。あとは小学1~2年生ぐらいは、それぞれ違うし、比較もあったりするけど、親がきちんとみつめておいてあげることが大事かな」
という言葉が返ってきました。

その通りですね。

その他にも、今回のお話の冒頭で、わらべうたや木のおもちゃの遊びについて「どういった意味があるのか?」といった質問に対して、奥村さんが言っていた言葉は印象的でした。

「頭で最初にわからないといけないのかな。わからないけどやってみてからその時子供がどうか、ということもあると思うのよね。子育ては全部わからないとできないというのではないでしょ」

なるほど。

教育論、子育て論は星の数ほどあり、それを各自が知識として学ぶのは良いとして、でも大切なのは、親が親なりに自分で考え、納得できること。
しかし、それよりも最も大切なことは、何かの教育方法を子供に対する押し付けではなく、あくまで子供を見つめ、その子がいまどういった状態か、何が必要かを感じとれる目線を保ちつつ行うこと、でしょうね


本来、子供は無限の可能性を持っていて、親の生活、行動を見て育っていくもの。

ベネッセ、ゲーム、テレビといった「本物ではない世界」ばかりが提示される世の中で、親が与えるべきものは、知識や論理や教材ではなく、子供が目一杯子供の時間を満喫できる環境であったり、場であったり、あるいは親としての子供への接し方であったり、社会への関わり方を見せてあげること、なんでしょうね。

まとめると
1:親は深く勉強し、考え、「まっとうな生き方」をすること。子供にとっては、良きにしろ悪きにしろ、最大の影響を受けるのは「親の生き方、生活の仕方」だということ。

子供は親の鏡、ですからね
良いところは「子供の天からのギフト」、悪いところは「親の言動の写し鏡」ということです

2:そして、情報や知識を与えるのではなく、場や時間を与え、きちんと子供を感じ取れるよう見つめること。

昔も今も、そんなもんですよね。

やっぱり、教育、とか子育て、とかを考えれば考えるほど、最終的には「親の生き方」と「子供への目線」だな~、と思った時間になりました
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1 コメント

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Unknown (おくむら)
2013-06-01 00:02:20
こんなに素敵に文章にしてくださっていたのですね。

気が付きませんで、失礼いたしました。

あの時間・・・私には自分をふりかえる時間でした。

しかも次へのステップへ行くための・・

ありがとうございました
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