半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

はじまりの本『半農半Xの種を播く』

2009年04月24日 | 素敵な本
 こんにちは、素敵な本、というカテゴリーを作ったのは、このブログのタイトルの「半農半X?土のある農的生活を求めて」といったことを考えながら生活をしていく中で、出会った本を共有したい、という気持ちがあったから。
 
 というのも、自分も、いろいろな人に出会い、ご縁ができたきっかけは、もちろんネットもあるけど、本から、というのが多かったし、本というのは、字が読めれば、誰でも、どこでも、好きな時に、必要なタイミングで、同じ情報がインプットできるすばらしいメディアだから。「百聞は一見にしかず」という言葉があるけど、そういった「一見」するための「対象」は、人伝えで聞いたり、やっぱり本とかに載っている情報をもとに見つかるんじゃないかと思っています。

 まず、第一弾は、自分の一番最初のきっかけを作った本、

 「『半農半Xの種を播く』塩見直紀・種まき大作戦(著)、コモンズ」

 これは、4月14日の「はじめに」というタイトルのブログに書きましたが、
(詳しくは→http://blog.goo.ne.jp/atsu1234/e/13dd59f0d1af7715feaf3a862082f3e5)

たまたま、うちの妻が、「生活クラブ生協」で、夏ぐらい?に注文していた本。注文したはいいものの、うちの妻はあんまり本を読まないタイプで、なんとなく私も関心をもっていたのだけど、なんとなく家に置いてあった本。

 で、去年の秋に病気になって、病院から、休むべき、という指示がでて、2週間の休暇をとった時に、一番読んだ本がこれ。この間に3回ぐらい読んだと思う。

 ここに書かれている「半農半X」の世界、「半農半X」を実践している人達が、どんどん自分の中にインプットされ、夏から「ベランダ菜園」を始めていたのだけど、それが、ベランダでは物足りない、という思いにつながり、自分の中に生まれていた「農的生活がしたい!」という具体的なビジョンとしてむくむくと大きくなっていきました。

 実は、「半農半X」という言葉は、関心が無い人は普通は知らない言葉なんですが、私はずっと前から知っていました。昔、日経新聞に、「半農半X」という言葉の記事が載った時、自分は、すごく関心が生まれて、その記事を切り抜きにしてスクラップしていました。で、そのうち書きますが、実はこの時の記事がきかっけで、ちょっとたって、「半農半X」という本として出版されていて、その人が「塩見さん」という方で、この「半農半X」という言葉は時を経て、メジャーなキーワード・コンセプトになっていた、というわけ。

 20代の若かりし頃、過去の自分が見つけ、関心をもった「半農半X」という「ことば・生き方・スタイル」が、自分の中では種としてまかれていたのが、この年になって「半農半Xの種を播く」という本という形で出会って、一気に「水」が注がれ、発芽した、という感覚をもった感じになったのです。私の知らない世界で、「半農半X」という「ことば・生き方・スタイル」が、世の中で広がっていって、このタイミングで、再びであった感じ。まるで、我が家のベランダで、去年撒いたけど発芽しなかった「三つ葉」が、今頃になってにょきにょき生えて、今や、一番生い茂っている状態になっているような感じですな

 で、実際の本の内容としては、「半農半X」を実践している人達の事例集みたいになっていて、本当に読みやすい。デザインも良いし、まず、最初に読む本はコレとお勧めしたい本。
 また、この業界?では大御所、というか有名人の人たちが、たくさん載っているし、後ろの方には、半農半Xを求める人たちが思う疑問・質問について、塩見さんがQ&Aとして簡単に答えています。

 とにかく、これでもか!というぐらい、半農半Xをやっている人達が出てくるので、「なんとなく」の世界が、一気に「リアル、現実の世界」として、目の前にど~んと浮かびあがる感じになります。

 多分、普通は、お国やTVのように、農といえば「農業=職業として農をやって、収入を得て生きる生き方」か、定年後に市民農園に通う人達しか思いつかないと思うけど、関心を持った時に読むと、それが、ば~んとひっくり返される本です。
 巻末には、「こういったところがあるよ」といった、半農半Xを目指す人が、訪ねたら良いんじゃないか、NPOやグループのリストもついているので、本を読んだあと、「いざ、行動だ!」という時の行く場所も示されている。

 実際、私は、この本を元に、初めて、出かけたのが、トップページにある「中島デコさんのブランズフィールド」のところと、対談集になっているページに出てきた「鴨川自然王国」でした。2週間の休暇の最後の方で、行こうか行くまいか、うにゃうにゃ悩んでいましたが、決意して行って、本当に良かった!これをきっかけに、私は、いろいろな半農半X関係のところを、ほぼ毎週土日は行くようになりました。初めの一歩って、本当に重要だと思います。
 で、今まで、いろいろ行ったけど、結局、この「ブラウンズフィールドhttp://www.brownsfield-jp.com/」と「鴨川自然王国http://www.k-sizenohkoku.com/」が、私が影響を受けた1位2位だったし、今でも、どこに行くべきか?と聞かれたら、この2ヶ所をお答えします

 まあ、自分が千葉県民だったこともあるけど、「半農半Xの種を播く」という本に出合えなかったら、この2ヶ所の存在さえ知らなかっただろうし、この2ヶ所に行かなかったら、私のその後の行動は無かったと思います。

 山梨とか、京都とか、全国各地にいろいろな「そういった場所」はありますので、もし、半農半X関係に関心を持っている方がいれば、まずは、「半農半Xの種を播く」を買いましょうで、後は「行動あるのみ
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