半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

雨は自然恵みであれど

2020年07月08日 | 自分の時間

今年は作物が全般的に成育が良いです

その理由は適度に雨が降っているから。

ここ数年、春は干ばつとなり5月頃は畑がパサパサになって、大風が吹くと砂嵐のように土が飛び、2m先が見えない、という状態になります。

しかし、今年は3月は気温が高く4月は寒かった、というのはあるにしろ、雨は適度に降り続け、私の記憶では砂嵐のようになった日は1~2日ぐらいしかありませんでした。


私が子どもの頃は、晴れが続けば必ず湿気が上空にたまり雨が降る、という本来の自然の摂理にもとづいて、バランスをとろうとし、雨は適度に降っていたと思います。

それが10年ぐらい前から崩れてきていました。

その1つで「春は干ばつ」というのがこの辺りの普通の状態になってしまったのです。

ところが、今年は雨が適度に降っているため、成育が良いのです

私の畑では、インゲン、枝豆などは大体が上手に出来ません。

一番大事な時期に雨が降らないからです。(畑の腐食が少ないというのもあるかも。。。)

それが今年は過去に無いほどの豊作有り難い事です

作物全体の調子が良い、ということは、当然、雑草の成育も調子が良いのです

6月はイベント尽くしで畑にかまっている時間が無かったので草がボーボー。

昨日は3時間草取りしてコンテナ10杯分ぐらい草がとれました

あと1回入ればほぼ取り終えるのですが、最初に取ったところで草がまたチマチマ顔を出してきていますので、もう1順繰り必要です。

 

まあ、とにかく適度な晴れと適度な雨は作物にとって生育環境として嬉しいものなのです。

ただ、それが度を過ぎると良くありません。昨日の九州の大雨も大災害です。

一昨年の岡山・広島大豪雨、昨年の我が千葉県の超大型台風被害、そして、昨年、グレタさんを始め、ドイツなど西欧諸国が強く訴えた「地球温暖化問題」がありますが、日本は本当にそういったことを報道しない国だな~、と嘆かわしい

 

以前も書きましたが、昨年から西欧、特にドイツでは子ども達が肉を食べるのを止めました。

地球温暖化の主たる原因の1つが肉にあるからです。

全国民の10%がベジタリアンで、女性は80%、20代は60%まで至ります。

動物保護の問題、健康問題もありますが、特に子ども達は「自分たちの未来の危機」となっている「温暖化」の主たる原因の1つが肉にあるからです。

肉を作るには、土地、水、肥料が沢山いりますし、特に牛さんはメタンガスを出すということで、植物に比べると地球温暖化効果が10倍と言われています。

そういったことを「理性的」に判断し、子ども達は「食肉を止める」と宣言し、一気に広がったのです。

10年前から農村では「こんな年は初めてだ」というぼやきが農家さんから毎年聞こえてきました。

毎年、過去に無いほどの干ばつ、長雨、高温、低温、というのが積み重なってきました。

そして、一昨年ぐらいから、一般市民、いわゆる消費社会にいる都市住民の方々にも「おかしな時代になったな」という事を実感出来る大災害が多発するようになりました。

温暖化の問題は、「局所的、突発的な気候変動」があげられます。

20年以上前、アメリカの山林に大火災、オーストラリアでは西は大干ばつなのに東は大豪雨、という事が起きていました。

そういうことが、日本でもついに起き始めました。

 

「産業革命後の気温上昇を1.5℃に抑える」

これをしないと、例えば0.5℃高い2℃になってしまうと、もう後戻り出来なく2100年には北欧しか人類は住めない、というレポートが昨年発表されました。

これを達成するために、2030年にはCO2排出量を50%削減し、2050年にはカーボンニュートラルの状態にしなくてはならない。そのためには、あと1年ちょっとの目標達成ができるかどうか次第だ。

これがヨーロッパでパニックのような状態をお越し、ベジタリアン化、学校ボイコット、企業経営者が飛行機の利用を止める、などという活動につながっていきました。

CO2を吸収していた海は飽和状態になり、温度を蓄えて海底海流の温度も上がってしまいました。

北極や南極の氷は赤外線を含めて宇宙線をある程度、宇宙へ跳ね返していましたが、それが少なくなり、鏡効果が薄れ、かつ、氷が溶ける時にでる氷塊熱も出てきました。

つまり、ここまで来てしまうと、二酸化炭素排出量を減らしても、温暖化が進んでいく環境条件が元に戻らない状態に入ってしまう、というのが、あと1年ちょっとの目標達成次第だ、という状態になってしまいました。

CO2削減目標達成のために、あと1年でどれだけ人類全体の生き方が変わるか、という瀬戸際だ、というのが昨年の西欧のトップニュースでしたが、日本ではそういった情報は全く流れていません。

日本はもともと災害大国で、これだけの大被害が多発するようになったら、自民党では無いですが「国土強靱化」と言われる災害対策がきわめて大事な国策となってきました。

昔、武田信玄が地元の甲府盆地を守るために、たしか30年かけて堤防を作り治水を行った、という逸話がありますが、そういった対策も必要です。

ただ、コロナで「新しい生活様式」と言っている「オンラインを密にならない生活様式」をやたら訴えていますが、そんなことをメディアであれほど流すなら、「災害を起こす生活様式」「地球温暖化が加速している大量消費大量破棄の世界でも希に見る、食べ物や物を大事にしない日本人の生活様式を変えるべきだ」ということに警鐘を鳴らすメディアがあっても良いと思うのです。

でも、日本はその点は本当に後進国で、昨年の小泉環境大臣の「セクシー発言」でさえ、もはやみなさんの記憶の片隅にも無いでしょう。

コロナ、大豪雨災害、といった事に対する「その場対応策」ではなく、根本的に自然から何を問いかけられているのか、考えられる大人が増えてもらいたい思います。

最近の大学生などの方がよっぽど、こういった事について真剣に考えていますよ。

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