半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

こうざき☆発酵の里協議会&トージバ!

2011年09月03日 | 素敵な空間・イベント
この週末、私にとっては「刺激的」な出会いがありました

芸能人にあったわけではないのですが、農村と都市住民を結びつけている活動を9年前からやられていて、この業界ではリーダー的存在の1つの「トージバ→HPはコチラ」の方々に突然お会いすることになったのです


そもそもは、寺田本家の優さんに色々なイベントについて話を聞こうと思って朝連絡をしたところ「じゃあ、今日の夕方に」との返答をもらい、その日の夕方に神崎(こうざき)に行くことになったのがきっかけ。

ところが行って見たら、その日は神崎町の老若男女が集まった「こうざき発酵の里協議会」の会合の場だったのです

この「発酵の里協議会」というのは、日本酒や味噌、麹などの発酵食品が昔から作られてきた神崎(こうざき)町を「発酵の里」と称し、「発酵の里」としてどんなことがこれから出来るのか?をみんなで考えていくような活動をする枠組みとして作られた組織です。

中心は、寺田本家の次期当主の優さん。

1~2ヶ月に1回は集まっているようなのですが、今回は「そもそも発酵の里ってどんなところなのか?」といったところから、テーブル毎に分かれてフリーディスカッションをする、という場になりました。

私も神崎に出入りはしていたものの、成田市民ですので、「こんな凄い場に来ていいんだろうか。。。?」と少し遠慮していたのですが、なんだかんだいってその雰囲気に馴染み、中に入らせていただきました。

結局、終わったのは21時半過ぎ。そこまで、夜ご飯も食べずに、十数人の神崎町民が、色々な意見を活発に話し合い、またご年配の方々からは「もともとこの町で生まれ育った自分達以上に、他所からきた若者がこれほどまでに神崎のことを考えてくれて、感謝です」といった発言もありました。

人口6,500人ほどの町ですが、移住者に優しく、誰でも受け入れてくれる雰囲気がある神崎。そして面白い人々がたっくさん集まっている神崎。定期的に住民が集まって、将来のビジョンを語り合う町。これからもどんどん魅力的な人が集まって、ますます楽しい町になっていくんだろうな~

な~んてことを思っていたんですが、そこに、前述の「トージバ」さんがいたのです。
「大豆レボリューション」「種まき大作戦」など、キャッチーなイベントで、多くの都会人を地方に導いてきたトージバさん。代々木公園で開かれる「アースデイマーケット」も立ち上げから実行委員として参加しています。

そして、その「トージバ」の副代表の神澤さんが既に神崎に住居をもって住んでいること、そして優さんが「そういえば、今日、お話があったっていっていましたよね?じゃあ、トージバさんの所に泊まったらどうですか?」と振ってくれたのです。

で、話の流れから、私がそこに「泊まって良い」みたいな話になったんです

「まじ?いいんすか、本当に?」ってな感じで、そのまま着の身着のままで、お泊りに行かせて頂いたのです

お伺いすると、そこには奥様やご家族が住んでいて、まさに「改築中の古民家」でした。とーじ舎という名前もついているそうです。
そこで、寺田本家のお酒「醍醐のしずく」を片手に神澤さんの奥様の手料理を食べながら、神澤さんから色々お話をお伺いしました。

・活動を始めたときから10年後は、各地にメンバーが散って地域に入り込もうと決めていた。
・ただ、地震の影響もあり、9年目で代表は熊本の方に、自分は神崎に住み始めた。
・震災後、明らかに都市住民の農業イベントへの参加率はぐっと減った。農業ブームは去ったと思う。これからは本気で農を目指すか、それとは違った目的がある人たちじゃないと、なかなか田舎には来ないと思う。
・民宿をやろうともおもったけど、法の規制が面倒なので、泊まりたいっていった人を泊めるぐらいにしようと思っている。

など。

また、ぶっちゃけの質問として「食っていけているんですか?」と聞くと

・食っていけているか、といえば食っていけているし、まあでも他にも仕事をしている(デザインの仕事?)から、食っていけていないといえばやっぱり食っていけていない。ただ、生産地にいることによる安心感はあるよね~。あと東京は支出が何かと多かったけど、こっち(神崎)は少ないよね。

とのことでした。

初対面ではありましたが、2時頃まで飲み語りをさせて頂きました

そして夜は「蚊帳(かや)」の中で雑魚寝させて頂きました。蚊帳なんて、インドのお寺のホテルで使って以来で超久しぶりたっくさんの蚊が悔しそうに蚊帳の外にたむろしていました

さて、翌日は、みんなで古民家の大掃除
なんでも、この古民家に夕方に40人ぐらい泊まりにくるんだって
1泊の恩返しをと、お昼まで大掃除メンバーの1人として頑張りましたよ

ちなみに、どんな場所かというとこんな感じの古民家です。まだまだ手を入れなければいけないところがたっくさんあります。


中をお掃除して広々。猫も背伸びして寝ています。


昔ながらの調度品も揃っています。


キッチンはこんな感じ。カウンターバーみたいになっています。
床もわざと剥がして、土間にしています。


これは火鉢でみかんの皮を燃やしているところ。蚊取り線香代わりでよく効くんですって。


ちなみに、朝7時半頃から9時半頃までお掃除をした後に朝ごはんでした。納豆とお味噌汁とご飯、とシンプルでしたが、超美味かった
朝、2時間ぐらいお掃除をすると、程よく汗もかきますし、「一仕事した後の朝ごはん」はとっても美味しんですよね
昔は、一仕事してから朝ごはん、が当たり前だったんでしょうね。
良く「朝ごはんは食べなきゃダメ!」と言われますが、寝起きで無理やりかけこむ朝ごはんは、本当に体に良いのかどうか。。。やっぱり、少し体を動かしてからのご飯の方が良い気がしました


そんなこんなで、過ごした半日。このタイミングでトージバの神澤さんや奥さん、佐野さんとお話が出来て、本当に刺激になりました。

こういった活動で食っていくことは本当に厳しいこと、逆に言えば「give,give,give」「share,share,share」といった精神、日本的に言えば「結い(ゆい)」の精神で生きる人たちだから繋がれるんだ、ということも改めて思いました。

お金による安心感、精神的に満たされた暮らし方、生き方。
さてさて、どうするか?
男30代、考えを深めるべき時期です。

そして、定年退職後ではなく、この時期に考えられている自分は幸せです。
感謝、感謝。

貴重な時間、出会いを有難うございます
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人気ブログランキングへ

人気ブログランキングへ