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世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

年央雑感(8)

2010-06-30 10:29:17 | Weblog

下記にも蓮舫に関する記事あり。

H18.3.24の第164回国会 予算委員会 第16号 議事録
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/164/0014/16403240014016c.html
後ろから1/4位の箇所から蓮舫の質問が載っている。
又は、
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-3869.html
このブログにはまだ、動画があります。
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/06/09/5148461
このブログのコメント欄は一読に値します。
http://www.youtube.com/watch?v=ZrOQE7z0iHM&feature=related
ここには質疑応答の一部が動画であります。与謝野馨氏の発言も。


ここの議論を要約すると、次のようになる。(H18年3月24日予算委員会)

(1)蓮舫が、「障害者扶養共済制度と言うものを、猪口少子化担当大臣は知っているか」と質問。それに対して猪口大臣は、「質問もあることだし勉強もしてきた。」と答弁。蓮舫は「質問の通告で勉強したので、知ったのでしょう。」と答えている。猪口大臣の障害児の娘さんを育てておられる事を、多分知っての嫌がらせの質問なんでしょう。こういう奴を、「(にんぴにん、人間の道に外れた事をする悪人、ひとでなし)」と言う。蓮舫は最上位の人なのである。

(2)次に蓮舫は、「障害者扶養共済制度」が必要ないのか、あるのか、どちらとお考えか、その理由も含めて答えよ、と質問。猪口大臣と川崎二郎厚労相に回答を求める。こんな質問はナンセンスである。

(3)更に蓮舫は、この共済制度の財政状況と国の支援はどうなっていくかと質問。

川崎厚労相回答、H2~H7の5年間で54.4億円の赤字。平均余命の伸長、運用利回りの大幅低下が原因。今後保険料の段階的引き上げと年46億円をH27年度まで20年間補助する。

(4)そして蓮舫は、公費負担の無くなるH28年からの保険の運用状況を質問。

運用利回り2%で36.3億円の赤字となる、と回答。

(5)現在の繰越欠損状況を質問、H16年度で392億円の赤字。公的資金の投入が無いとこの保険制度は破綻する。

(6)更に蓮舫は畳み掛ける。H28年度以降この保険は破綻する事を加入者は知らないけれど、保険料を払っている。加入者達はどういう思いで保険料を払っているのか、と猪口大臣に質問。

猪口大臣は所管の大臣の説明と同じだと回答する。(川崎大臣はそろそろ何とかしなければ、と思っていると回答。)

(7)すると蓮舫は、少子化担当大臣だから具体的に答えよと促す。この蓮舫と言うのはつくづくバカだと思う。しかも単なる馬鹿ではなく、その上に大がつく大馬鹿なのだ。

(8)そして猪口大臣に、あんたはいろいろアイディアは言うがH18年度の予算に何一つ反映されていないが、障害児政策はどうあるべきかと質問。

こいつはやはり大馬鹿だ。こんな質問は少子化対策と関係が無いとは言わないが、別の機会に聞くべき物だ。障害児政策は少子化対策の本筋から外れる。だから蓮舫は猪口大臣が障害児の娘さんを育てている事を知りながら、あえて猪口大臣にこんな質問をしているのである。与謝野馨氏が言っている通り、蓮舫には「人間の情」と言うものが無い。こんな奴に日本の政治を任せられるものか。

(9)そして蓮舫は、今回の(追加の)障害児施策の予算は少子化対策予算の0.58%しかない。これで十分だと認識か、と質問。猪口大臣は厳しい財政上の中確実に確保していると回答。

こんな質問は質問ではない。政治の場では、優先順位に対する認識が全く無い。「これこれしかじかだから、これよりも障害児施策のほうが重要だ」と言わなければならない。一般的に十分かときかれれば、十分でないに決まっている。だから蓮舫なんぞが代議士をやっている事自体が、神に対する冒涜なのだ。これで評判が良いと現を抜かす国民の気が知れない、と言うものだ。

(10)蓮舫の「一生懸命学んで勉強されてこられたようですが、もっと広い観点で勉強していただかないと。・・・一定の確率で障害児というのは生まれるんです。・・・病気や事故で障害を持つかもしれないお子さんもいると言うことを考えると、もっと広く政策を是非実行していただきたい。」などと抜かしているが、これこそ猪口大臣に対する辛らつな当てつけである。「あんたは障害児を持ちながら障害児施策を何と心得ているのか」と単に貶(けな)しているだけなのである。何の発展性も見られない質問なのだ。蓮舫は、少子化対策こそ障害児対策などよりももっともっと広い視野で政治を司る必要があることを、理解できていない。障害児施策も大切であるが、少子化対策はそれよりももっともっと大切な政策である。障害児施策なんぞで、猪口大臣をいじめるようなケツの穴の小さいような蓮舫では、代議士は務まらない。大臣なんぞがましてや務まるはずが無い。

こんなくだらない質問するしか脳が無いのなら、議員を辞めてから言ってもらいたいものだ。

判ったか、大バカ蓮舫よ。早く死んでくれ!
と言ったところが小生の見立てであるが、詳しくは是非議事録を精読していただきたい。しかしだ、これほどまでに障害児施策に傾注しているのであれば、是非蓮舫には今の地位で障害児施策に取り組んでもらいたいものだ。蓮舫は、”障害児は一定の確率で確実に生まれてくるし、病気や事故でも障害児となる。だから政治の力で、その保護者と障害児を育んでゆかなければならない。”と言っているではないか。今でも障害児は生まれている。では蓮舫は、障害児に対して政治の力ではぐくんでいるのか。はなはだ疑問である。果たして蓮舫は「事業仕分け」何ぞで「障害児施策」に予算の増額を図っていたか。そんなことはそ知らぬ顔だ。


そんなわけだから、人間としての情にも蓮舫は欠けている。障害児やその保護者に対する哀れみの情からの質問ではない。単なる嫌がらせ質問なのである。そんな奴が自分の身の回りの管理がうまく出来るはずがない。自分の秘書の管理もできていないのである。自分の秘書に対しては自分の無能を棚に上げて、いつも相当きつく当っているのではないかな。こんな本末転倒の国会質問をでっち上げるようだから、秘書さんもさぞかし苦労している事であろう。と言うよりもいじめまくらられていたのではないかな。だから秘書も息抜きが必要だったようだ。しかし蓮舫の秘書の息抜きと言うものが、まじめな娘さんのスカートめくりときている。秘書にスカートめくりをやらせるようでは、代議士どころか人間としての資格にも欠けるのではないかな。こんな奴が大臣までやっている。世の中おかしくないかな。
(続く)
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年央雑感(7)

2010-06-29 12:34:48 | Weblog

中国海軍のこのような動きに対して、民主党はどのように考えているのであろうか。鳩山から菅政権に替わっても、何も変わらないであろう。大体、日本と米国と中国は正三角形の関係だ、などの平気で論じている政党である。中国海軍の日本の排他的経済水域を侵しても、また日本の領海を侵犯しても、民主党や蓮舫はなんとも思っていないのである。だから困るのである。この中国の空母建造に関することは、先の遅浩田の「日本殲滅」の論文に言及したが、その解説が終了する小生のブログ2009月5月16日の「尖閣諸島問題39」以降で詳しく紹介しているので、是非参照願う。

更に悪いことに、蓮舫は人間性にも欠けている。2010年6月7日のBSフジの「プライムニュース」で、「立ち上がれ日本」の与謝野馨氏が怒っていた事は記憶に新しいであろう。以下その事を説明しているブログから引用して説明しよう。



7《障害児を育てている親の気持ちなんて分からないって、いいやがった。猪口大臣へ。》
http://www.youtube.com/watch?v=C4cddFZkUUM
(この動画は、Fuji Television Network, Inc.の横槍で削除されてしまっている。)

これらの動画はフジテレビ側で削除されているため、現在は見る事が出来ない。替わりにその部分を文字にした頁がありますのでご一読ください。念のためその部分だけ下記します。まあフジテレビのけつの穴の小さい事。それにしてもこのブログの作者に敬意を表したいと思います。
http://dosanko720.blog106.fc2.com/blog-entry-329.html

2010年6月7日、BSフジ「プライムニュース」
安部晋三元首相、与謝野馨氏(立ち上がれ日本共同代表)、河野勝氏(早大政治経済学部教授)、安部宏行フジテレビ解説委員。


(以下は、抜粋。色付きの太字は小生の修飾です。細字の色付きは原文のまま。)

八木キャスター 「まずは、安倍さん、この顔ぶれの中で、気になる点と言うのはどういったところでしょうか。」
  
安倍氏 「特にないですけどもね。」
  
八木キャスター 「あ、特にないですか。新閣僚についての感想はいかがでしょうか。」
  
安倍氏 「まあ、それぞれ国のために頑張ってもらいたいと思いますね。」
  
八木キャスター 「与謝野さんは」

与謝野氏 「蓮舫さん以外はいい顔ぶれだと思いますよ。」

八木キャスター 「それはどういう点でどのように評価されているんですか」

与謝野氏 「僕は、蓮舫さんという人は本当に信用できない人だと思っていますよ。 」

八木キャスター 「それは何故なんでしょうか」

与謝野氏 「あまり説明したくないんですけど、この人の言動というのは、一貫性もないし、人気とは別に、こういう人が日本の政治をやっていいのかなという気がしますよ。考え方を言ってるんですよ。目立ちたいために、いろんな発言をするとか、そういうことが多くて、やっぱり、蓮舫さんなんかを評価する人の気がしれないですよ。」

八木キャスター 「事業仕分けの中で、結構、あの姿でびしばしとというところがあったと思うんですけけれども、歯に衣着せぬというか、そこがやっぱり、逆に与謝野さんとしては・・・ということですか。」

与謝野氏 「蓮舫さんは、やっぱり、私ら見ていると、魅力ないですよね。」

八木キャスター「なかなか厳しい・・・」
 
安倍氏 「ここまで与謝野さんがおっしゃることは珍しいと思うんですけれども。たとえば、スーパーコンピューターについて、「何故一番じゃなきゃいけないんですか」と言いましたね。これはやはり、科学技術の世界で、一番を目指すというのは当然のことですよね。
あの彼女の発言と言うのは、実はですね、日本の魅力を相当削いだのは事実ですよ。日本はもう技術に置いて、一番を目指さないんだと。
スーパーコンピュータなんて、一番を目指さなければ、意味のない世界です。金メダルを目指さないで、銅メダルぐらいで行こうかと言ったら、普通は入賞もできませんね。そういうことを、我が党の議員が言ったととすると、袋叩きにすらなっただろうなとこういうことを含めて、与謝野さんも言ったのだろうと。」

与謝野氏 「いやいや、それはね、本当のことを申し上げた方がいいと思うんですけど。蓮舫さんが猪口邦子さん相手に質問をされたことがあるんですよ。実に、女の嫉妬心が出ている、いやらしい質問であったと同時に、大変失礼な・・・」

八木キャスター 「具体的にどうだったのか言っていただいた方が」

与謝野氏 「結局、問題は、『あんたなんか少子化担当大臣なんかやったって何もできないでしょっ』ていうトーンで、質問しているわけですよ。」
 
反町キャスター 「なるほど」
  
与謝野氏 「障害児の話になったわけですよ。」

反町キャスター 「あ、そりゃまずいな。」
 
与謝野氏 「 『あなたは障害児を育てている親の気持ちなんて、まったくわからないような人ですから』って、言いやがった。 これはとんでもない話なんですよ。猪口さんはじっと耐えて、答弁していましたよ。だけど、その時に蓮舫さんの人間性と言うのを知ったんですよ。 これはね、やっぱり言っちゃいけないことなんですよ。」
     
反町キャスター 「猪口さんはそういうお子さんをお持ちであることを表に出されないで政治活動されてきたんですよね。そのへんのところ、あとから、たとえば、あの時、蓮舫さんから、お詫びとかなかったんでしたっけ。」

与謝野氏 「まだ知らないと思いますよ。」

反町キャスター 「う~ん。 」
   
八木キャスター 「あ、ちょっと、このへんはね、まだ確認はとれていないですが」
     
与謝野氏 「だからね、非常に非人間的な発言ですよ」
   
八木キャスター 「なかなか、おふたりから厳しいんですけれども、河野さんはどんなふうに」
            
河野氏 「やっぱり、こういう新しい顔ぶれがあると、人柄についてのコメントが先行してしまうのかもしれませんけれども、これを見てはっきりわかるのは、反小沢っていうかどうかは別にして、非小沢シフトをとっているなっていうことでしょうね。
それから先ほど、小泉内閣ができた時との比較で、小泉さんがうまく抵抗勢力をテコにして、政権浮揚してきたっていうことと、そこのところが似ているかなって。小沢幹事長を否定して浮揚する。ただ、その前のところの比較ですが、支持率が政権交代すると上がるっていうのはいつでもあること、自民党の時にもありましたので、それほど珍しいことではないと思います。
もう一点だけ、ちょっとよろしいでしょうか、普天間問題と政治とカネ、というふうに出てますけど、先ほどのFNSの世論調査で、非常に面白かったのが、 普天間については期待しないっていうのが半数以上、60%くらいいたと思うんですが(補足:「菅次期内閣に期待する57.3%」「普天間問題解決に期待しない 59.1%」)、菅政権に関しては期待するけど、普天間はもうムリでしょう、みたいなことになっている。これはこれで非常に問題で、安全保障問題を、政権についての期待の『核』というか、内容の中心じゃなくてもいいんだと国民が思っているということは、先ほど、安倍元総理も言われた通り、国家の安全保障の根幹にかかわることなので、そういうふうな形で、国民が見ているというのはそれはそれで問題だというふうに私は思いますけど。
(↑そう!地上波テレビも、世論調査をせめて、こういうふうに読み解いて、解説してほしい。)

反町キャスター 「それは普天間問題が安全保障の問題ではなく、単なる総理の言葉の問題で終わっちゃっているという意味ですよね。」
 
河野氏 「そういうこともあるかもしれませんね」
        
八木キャスター 「さらにお知らせを挟んで、執行部についても伺っていきます。」
http://dosanko720.blog106.fc2.com/blog-entry-329.html
(続く)
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年央雑感(6)

2010-06-28 13:59:47 | Weblog

中国は日本に対して、ハードな侵略とソフトな侵略の二方面からアプローチしている事は、確かである。ハードでは、小生のブログ2009.5.13の中国人民解放軍退役軍人の遅浩田の論文「日本殲滅」を紹介しているので是非一読願う。同9.10では中国の戦略的国境概念と地理的国境概念、領海法を紹介している。地理的国境は軍事力や国力で拡大できるとし、それを戦略的国境概念としている。そしてその戦略的国境を領海法という国内法で守れると定義しているのである。正しくは、中国が欲する国境概念を戦略的国境概念として、それを軍事力やその他のソフトパワーで維持拡大すれば、地理的国境概念がそれについてくる、と言うのが中国共産党の考え方である。だから、張景子や蓮舫のような工作員が深く静かに潜行して日本を乗っ取り、日本を中国寄りに維持してから、速やかに中国軍が日本に侵攻すると言う戦略なのである。尖閣諸島だけでなく日本列島そのものを手に入れようとしているのである。それが第二列島線の概念であり、ハワイ近海までも中国の勢力圏とする考え方なのである。だから太平洋を中国と米国で分割して統治しようと、米国海軍大将ティモシー・キーティングに投げ掛けたのである。この件は2008.6.11の当ブログに詳しく載せてあるので参照願いたい。

中国が支配しようとしている第二列島線とは、正しく伊豆諸島、小笠原諸島、グアム、サイパン、パプアニューギニアをつなぐ線であり、この西太平洋からインド洋までを中国の支配下に置き太平洋を米国と分割統治しようとする戦略である。当然日本はその時は中国の属国となる。だから日本最南端の領土「沖ノ鳥島」をただの岩として日本の排他的経済水域を否定し周辺海域の調査を進めているのである。

だから蓮舫をはじめとする中国の手先のような考え方をする民主党に、この日本は任せられないと言っているのである。蓮舫の言う「2位ではダメなのか」の科学技術をないがしろにすることは、日本の国力を弱め中国の侵略を容易にするための手段である。それはまさしく、中国の手先として活動をしていることの表れなのである。次の記事にある属国心理の扶植工作そのものである。



台湾は日本の生命線中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。もし我が「不沈空母・台湾」が「中国の空母」と化せば日本は・・・。政府・媒体が敢えて語らぬ生命線防衛の重要性を考えたい。
-2中国海軍力の脅威ーもはや第一列島線の突破は可能
2009/02/13/Fri冷戦時代、大陸勢力に対する防波堤の役割を担ってきた日本列島だが、今やその波に呑まれるのか。

米国のマレン統合参謀本部議長が打ち鳴らす警鐘に耳を傾けよう。同議長は二月五日の講演で、「中国の戦略的意図に対して最も配慮している。なぜなら空母など先端兵器を建造中だからだ」とし、「中国海軍はすでに第一列島線を越える能力を有している」と指摘した。

(Photo) マレン統合参謀本部議長

中国は日本本土、沖縄、台湾、フィリピンへ、ボルネオへと延びる列島線を第一列島線と呼ぶ。それに対し伊豆諸島、小笠原諸島、グアム、サイパン、パプアニューギニアを繋ぐ線を第二列島線とする。

第一列島線はこれまで、米軍によって中国封じ込めの役割を果たしてきたが、中国は逆にその内側海域(日本海、東支那海、台湾海峡、南支那海)で制海権を固め、その列島線を台湾有事などにおける対米防衛線にしようとしているのだ。

そしてその上で第二列島線まで進出し、支配海域を西太平洋にまで拡大する計画だ。沖ノ鳥島を「ただの岩」として日本の排他的経済水域を否定し、周辺海域の調査を進めたのも、すべてはそのためである。

(Photo) 第二列島線までの海域支配を目指す中国。すでに第一列島線を突破する力はあると言う


なお、下記URLには沖ノ鳥島をはじめ、第二列島線近くで挑発演習をした中国最新鋭の5隻艦隊の写真も掲載されている。上図はこれより引用している。http://mikitogo.at.webry.info/200907/article_14.html

中国が今年一月に公表した国防白書では「遠洋での作戦能力の向上」が掲げられた。ソマリア沖への駆逐艦派遣や空母の建造計画などは海軍の遠洋型への脱皮の象徴とされているが、それを達成するために、第一列島線の突破を目指すのは当然である。

第一・第二列島線の概念を打ち出し、遠洋型海軍の建設を提唱、指導したのが小平の下で中央軍事委副主席だった劉華清だが、その戦略計画によれば、二〇〇〇~一〇年に第一列島線内部の制海権を、そして一〇~二〇年に第二列島線内部の制海権を確保し、二〇~四〇年に太平洋、インド洋において、米軍と制海権を競うことが目指されている。

朝日新聞(二月十三日)も、中国軍は「15年をめどに2隻の通常型空母を完成させ…20年までに運用体制を確立し、沖縄、台湾、フィリピンなどを結ぶ防衛ライン『第1列島線』を越え、沿岸防衛からの脱却を目指す」上、 「20年以降、同国として初めてとなる原子力空母2隻の建造を計画」、「将来的には日本列島からグアム島、インドネシアに至る『第2列島線』内の西太平洋海域の制海権を確保したうえで、インド洋や太平洋全域で米海軍に対抗することを目標に掲げている」と報じた。

制海権確保で欠かせないのが潜水艦戦力だ。アメリカ科学者連盟が二月三日に発表した報告によると、「中国の潜水艦の活動が活発化し、昨年の哨戒活動は十二回。ロシア海軍を上回った」とのこと。「太平洋の防衛ラインをより東側へと拡大するためだろう」と分析されている。

また、米本土やインドを射程内に収めることができる潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「JL-2(巨浪二号)」を搭載した晋級原子力潜水艦を来年初めまでに実戦配備する計画も、最近報じられている。

(Photo) 巨浪二号を発射する晋級原子力潜水艦の想像図

もし第二列島線までの海域が中国に制せられることは、すなわち日本が中国の勢力範囲に転がり落ちることを意味する。それなのに日本国内では、政府からして「中国は脅威ではない」との公式見解を打ち出し、あの国への刺激を避ける始末。日本属国化の前提である属国心理の扶植工作に、すっかりやられているとしか思えない。

第一列島線の要は台湾、そして日本だ。現実を直視した国防論議の喚起を
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-659.html
(続く)
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年央雑感(5)

2010-06-27 11:00:09 | Weblog

先のNO.19のニュースでの[蓮舫行政刷新相も、6月15日の会見で、 「仕分け結果を何が何でも守るべきだ、ということではない。国民の様々な声は、次期予算編成に当然反映されるべき」]との彼女の発言は将に蓮舫の無知無能を如実に言い表している。一見格好よく聞こえるが、「自分には国民の声がわからなかったし、科学技術の大切さも理解していなかった。その国民の声で、国民は科学技術は日本にとって重要性大だと言っている事がわかった。だからはやぶさ関連の予算を仕分けしてしまったが、次の予算で戻しても良い。」と言っているのである。だから、蓮舫は民主党座敷の芸者なのだ。


h「蓮舫氏はテレビ用大臣」 渡部元副議長 慌てて「内閣の華」
2010.6.11 22:52 このニュースのトピックス:民主党
(Photo) 蓮舫・行政刷新担当相=10日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影)

 民主党の渡部恒三元衆院副議長は11日、TBSの番組収録で、蓮舫行政刷新担当相について「テレビの時代にはああいう大臣が1人いることは国民の人気を取るのにはいい。テレビ用大臣だ」と述べた。ただ直後に「名実ともに内閣の華だ、華」と言い直した。http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100611/stt1006112254017-n1.htm

しかしながら蓮舫の人気は非常に高い。こんな芸者に騙される国民はもっとバカだ。なぜ「民主党に過半数は取らせない」と、野党が頑張っているのかがわかっていない。科学技術の重要性がわかっていない輩が大臣になっている。このこと自体でこれからの日本がどんな方向に衰退してゆくのか、わかるはずだ。しかも村田蓮舫は、1995年から1997年にかけて北京大学に留学している。そして生まれてきた二人の子供にチャイナ風の名前をつけている。新聞やTVの記事やニュースでは、小生の知る限りではこのことは一切報道されていなかった。しかも蓮舫は日本に帰化したのではなく、二重国籍だったので居心地の良い日本の国籍を単に選択しただけなのである。この件は2010年1月1日からの正月雑感と言う小生のブログを参照願うが、日本人になるために日本に帰化したのではなく、単に国籍を選択しただけであり、心は日本にはないのである。小生の見るところ、蓮舫は多分に中国よりなのである。だから日本に忠誠を尽くす気は更々無いのではないかと、危惧しているのである。丁度朝鮮系中国人の張景子(ちょうけいこ)が、2008年(平成20年)に「中国のバスポートよりも、日本のパスポートのほうが都合がよいから」と言う理由で日本国籍を取得している。しかも「自分はあくまでも中国人だ」と主張してやまない。そしていつも日本をけなしている。蓮舫もこの類に属する。

20蓮舫氏が絶大の人気

2010.6.21 22:43 このニュースのトピックス:世論調査

 産経新聞社とFNNの世論調査によると、「菅内閣で最も期待する閣僚」に事業仕分けを担当する蓮舫行政刷新担当相が、ほかの閣僚を大きく引き離す21.3%も獲得した。菅直人首相は21日の記者会見で「無駄撲滅の手をゆるめない証拠として、事業仕分けに最も強力な閣僚を配置し、蓮舫さんに責任者になってもらった」とわざわざ蓮舫氏の名前を挙げ、参院選を前に同氏への強い期待を示した。

 2位以下は前原誠司国土交通相(11.1%)、仙谷由人官房長官(4.5%)、岡田克也外相(3.9%)、原口一博総務相(3.4%)の順。首相に一番ふさわしい人物には、民主党の枝野幸男幹事長が前回調査から倍増の3.4%で、民主党議員では菅首相、前原氏、岡田両氏に次ぐ4位に躍り出た。

 ちなみに、蓮舫、仙谷、枝野の3氏は事業仕分けに携わった共通点がある。菅政権の命運は、ここがカギになるか。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100621/stt1006212246005-n1.htm


張景子は北京外国語大学の日本語日本文化を専攻・卒業して、北京放送のアナウンサーになり、1990年から1997年まで勤めている。そして2005年に東京大学の大学院博士課程を修了している。現在は立教大学の朝鮮語担当の講師をしているらしい。だから相当地位の高い中国の「工作員」と見て間違いない。蓮舫も同じような経過をたどっている。中国から何らかのコンタクトがあってもおかしくない、と思われても仕方が無い。だから蓮舫が当選1回で大臣になったことに対して、中国は大歓迎なのである。中国は日本を始め世界各地に工作員養成学校をつくっている。孔子学院なる語学学校がそれである。既に日本の私立大学などと共同で多数設立している。私立大学などは金さえ出されればホイホイと工作員養成に協力してしまうのである。誠に嘆かわしい事である。気が付いた頃には、中国工作員に日本のめぼしい機関が押さえられていた、なんていうことの無いようあらゆる気配りが必要なのだが、今の民主党政権にそんな安全保障の気配りは無い。だから民主党政権に、参院と言えども、過半数を取らせたくないのである。

「孔子学院」などの中国の対日スパイ工作については、2007年6月9日の当ブログ「南京大虐殺の虚構宣伝と胡錦濤の秘密工作に騙されるな。3/3」や、2009年4月10日の当ブログ「尖閣諸島問題・14」などを参照願う。

張景子については、(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B5%E6%99%AF%E5%AD%90)のwikipediaに詳しくその言動が載っているので参照願う。彼女については明らかに中国のその手の機関から指示で、日本のパスポートを取得したのであろう。

だから中国は、蓮舫も中国よりの活動をする事を大いに期待しているのである。


4蓮舫氏の入閣に期待 中国紙「日中交流を促進」

2010.6.5 21:45
(Photo)蓮舫参院議員(渡守麻衣撮影)

 5日付の中国各紙は、日本の次期内閣で消費者行政・少子化担当相に内定した蓮舫参院議員について「初の中国系女性大臣誕生へ」などと報道、台湾人の父を持つ蓮舫氏が「日中の交流促進に一定の役割を果たすだろう」(北京青年報)と期待する見方を伝えた。

 中国紙は蓮舫氏が1995年から北京大に語学留学したことに触れ、同氏が「朝5時から図書館に(学生の)列ができており、中国人の勉強好きに感心した」(法制晩報)ほか、「政治的観点が一致せず、教授と激しい言い争いをした」(新京報)といったエピソードも紹介している。(共同)

(続く)
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年央雑感(4)

2010-06-26 14:08:20 | Weblog

いくら手のひらを返したような釈明をしても、それはあくまでも選挙目当ての釈明でしかない。枝野幸男の「少ないお金で同じ効果をあげよ」なんぞは詭弁もいいところだ。詭弁とは「道理に合っていないことをいかにも合っているかのように言いくるめる事」なので、いかにも民主党の性格を如実に現している。いくら小沢を切ったからといっても、民主党の本質は小沢そのものだ。嘘を平気でつく輩(やから)が、民主党の政治家なのだ。蓮舫にいたっては、その上に「バカ」がつく。「国民の声を反映させよ」と日本における科学技術の重要性に対する自分の無知の責任を、国民に転化している。蓮舫の論に従えば、国民が「スーパーコンピューターは2位でよい」と言ったのではないかな。それが今では「2位ではダメ、1位だ」と言っているから1位を目指す、と言う事だ。なんと哲学が無いことか。こんな大バカに日本を任せられるもんか。こんな無定見な根無し草の蓮舫に、日本国を任せられない。しかし国民はそんな似非(えせ)日本人の蓮舫に期待していると言う。バカでないかい、ほんとに。

民主党の政策選挙目当てばら撒き政策だ。下記の数字はこのブログを引用している。
(http://prideofjapan.blog10.fc2.com/blog-entry-2210.html#)

子供手当ての支給、中学生までの子供1人に毎月2万6千円。毎年5兆6千万円。今年は半額が既に支給されている。在日外国人が偽の養子縁組をして申請してくるケースが各地で起きている。これこそ日本国民の血税の無駄遣いである。菅総理の参院マニフェストでは「国内居住要件」をつけると言っているが、在日外国人にも支給されることになる。国連の要望があるからとはいえ、なぜ日本国籍に限らないのか大いに疑問であるし、個人支給ではなく保育園の増設などの施策に支出すべきである。

高校授業料無償化、1人年間11万8千円。総額4300万円

農家への個別所得補償政策総額1兆円だ。

今年始まったばら撒きだけで、4兆円を超える(子供手当ては半額として)。そしていまだに延期されているが、

ガソリン軽油の暫定税率廃止、2兆6千万円。

高速道路無料化、2兆1千万円。

最低保障年金、月額七万円で総額10数兆円。

今の日本全体の債務残高は1,106兆円(2010/4末、http://www.kh-web.org/fin/)を超えている。そして国債などの発行残高は883兆円(2010/3末、 http://www.mof.go.jp/gbb/2203.htm )に迫っている。こんな状態のところに更に財源の保障もなしにばら撒きをするのである。2010年度(平成22年度)の一般会計国家予算は(以下に概略するが)、92兆2992億円となり前年度からは3兆7512億円も増加させている。そして歳出の増加分は大半が厚労省と文科省と、民主党が政権を担ってばら撒きをはじめることに費やした前年度の支出分なのである。

2010年度(平成22年度)一般会計国家予算(http://www.mof.go.jp/seifuan22/yosan003.pdf)

歳入     2010年度     対前年度
  税収・他 47兆9,962億円  - 7兆2,578億円
  国債等  44兆3,030億円  + 11兆0,090億円
  合計   92兆2,992億円  + 3兆7,512億円

歳出
  国債費  20兆6,491億円  + 4,053億円
  地方交付税17兆4,777億円  + 9,044億円
  一般歳出 53兆4,542億円  + 1兆7,233億円
  前年度補填   7,182億円  + 7,182億円
  合計   92兆2,992億円  + 3兆7,512億円


この歳出の一般会計部分の対前年度増加している省は、文部科学省(3,110億円)、厚生労働省(2兆3,992億円)、地方交付税(9,044億円)である。農家への個別所得補償は申告制なので申し込みする農家はそれほど多くないという。該当農家の数パーセントしか申し込みをしていないという事をどこかのニュースで聞いたことがある。だから農家にとっても評判は良くないということであろう。だから日本の農業のための施策ではなく、選挙目当ての票集めのためのばら撒き政策だったのである。

まあこれがざっと見た所の日本国の予算だ。必ずしも整合性は無いが、大雑把に言って、今年の国家予算は民主党のばら撒き分だけが増えている勘定となる()。しかもそれは国債の増額でまかなっている勘定となるのだ。選挙目当てのばら撒き分を稼ぎ出すために「事業仕分け」なる無駄な仕事を始めたのであるが、結果として、何の役にも立っていない。事実、民主党は事業仕分けで何をどれだけ節約したとか、総額どれだけの無駄を見つけ出したとかの発表を積極的に聞いたことが無い。まあこの事業仕分けも、結局のところ、小沢座敷の一席に終わっていたという事であろう。結局は何兆円もの国家予算を使って、労働組合へのオベンチャラだけに終わったということに尽きるのではないか、と思われるのである。しかもその座敷芸者蓮舫は、そのために、枝野幸男の後を継いで、行政刷新相に抜擢されている。枝野幸男は、小沢のあとを継いで民主党の幹事長だ。だから蓮舫はテレビ用の芸者だと、党内でも思われているのだ。参院選を前にした民主党座敷の芸者なのだ。国民はそれに騙されてはいけない。民主党芸者の蓮舫に日本での科学技術の重要性は、いまだに理解されていない。

そして来年度の2011年度の予算編成でも国債発行上限額を今年度並みの44兆円にしぼるといっている。しかしだ、内閣府の試算によると一般会計歳出額の想定は、今年度並みの91~92兆円で、税収増を見込んでも来年度の赤字は約49兆円を上回ると言う。
赤字49兆円-国債44兆円=5兆円の不足となる。それに高齢化に伴う社会保障費の自然増が1兆円が必要となり、合計で6兆円も不足となる。(6/23の東京新聞・社説より)

それに参院選の公約として、先にあげた子供手当てだが上積みの計画や高速道路無料化と農家への個別所得補償の段階的実施、ガソリン税率の廃止なども引き続き取り組んでゆくと言っている。これらが先の6兆円に追加されるのだ。財源が無いのにどうやって財政を立て直すのか、はなはだ疑問である。破綻している上に更に破綻の上積みを重ねている。こんなことをやっていれば早晩日本自体が滅亡してしまう。だから民主党にこの日本は任せられないのだ。

(続く)
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年央雑感(3)

2010-06-25 08:08:16 | Weblog

ワールドカップサッカー・日本代表、決勝トーナメント進出おめでとうございます。岡田監督、ぼろくそに言ってごめんなさい。日本が3点も取ってデンマークに快勝するとは、予想外でした。これもベスト16で好しとすれば、決勝トーナメントには進出出来なかったかもしれない。ベスト4と言うとてつもなく高い目標を岡田監督が設定してくれたから、決勝へ進出出来たものと考えている。だから「世界一になる理由は何があるんでしょうか。2位じゃ駄目なんでしょうか。」何ぞと言う考えでは、だめなのである。蓮舫何ぞが仕分けをやったり、大臣として大きな面をするのは間違いである。日本にとっては疫病神となる。今度の参院選では、選ばれないことを望む。

(以上2010年6月25日 6:50記入。)

さて、次のはやぶさの「はやぶさ2」の開発予算は、麻生政権の2009年の夏の2010年度の概算要求は、17億円を計上していた。しかし政権交代した民主党の9月の概算要求の見直しで、5千万円に削られてしまい、更に蓮舫のお陰で、11月の「事業仕分け」で3千万円に削られてしまっている。これでは何も出来ない。だから蓮舫や民主党には日本の将来は任せられない、と言っているのだ。

「はやぶさ」が無事帰還したことで、その事業仕分けの内容の見直しも言及され始めていると言うが、こいつら何もわかっていない。こいつらのように無能な奴らが政権を担当している事の惨めさを、そのうち日本国民はいやと言うほど味合わされることになろう。こんな考え方しか持ち合わせていない政権下では、そのうち日本は三等国に成り下がってしまう。その証拠に、上記の記事では管直人は川口淳一郎JAXA教授に電話で祝意を伝えた折に、「子どもたちのやる気にもつながる」などと全くの子供だまし的なことを言っている。間違いとは言わないが、もっと日本の世界での地位向上的な褒め方はなかったのかと、思うよ。その前の段に書かれていたのだが、だから中須賀真一・東京大教授(宇宙工学)は「宇宙探査はもうかるものではないが、高い技術力を示すことが国力増強につながる。トップ技術はどんどん伸ばさないとあっという間に追いつかれる。国として早く姿勢を示すべきだ」と、敢えて言ったのではないかと、小生は勘繰るものである。

大体管直人からしてこんな調子だから、「日本は三等国」に成り下がる危険があると思うのである。政治と金小沢ルーピー鳩山全学連(正確には、全学改革推進会議)では、どの道全うな政治はやれないであろう。今年の元旦に一升瓶を抱えて、真っ先に小沢邸に駆けつけたのは、誰だっけ。



19奇跡の帰還で仕分け見直しへ 「はやぶさ」後継機に追い風
2010年6月15日 19時53分 (J-CASTニュース)

(Photo)「はやぶさ」カプセルの回収作業=JAXA提供

「奇跡の帰還」を果たした小惑星探査機「はやぶさ」をめぐり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に追い風が吹いている。JAXAでは「はやぶさ」とは別の小惑星から砂を持ち帰る後継機「はやぶさ2」の計画を進めているのだが、「事業仕分け」を初めとする政権交代による予算の縮小で...(J-CASTニュース)

 「奇跡の帰還」を果たした小惑星探査機「はやぶさ」をめぐり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に追い風が吹いている。JAXAでは「はやぶさ」とは別の小惑星から砂を持ち帰る後継機「はやぶさ2」の計画を進めているのだが、「事業仕分け」を初めとする政権交代による予算の縮小で、実現が危ぶまれていた。ところが今回の帰還で、手のひらを返したように「仕分け」結果を見直そうという声が続出している。

■17億円を3000万円に削減

 2014年の打ち上げを目指す「はやぶさ2」も、「はやぶさ」と同様にイオンエンジンを使って、小惑星からサンプルを採取することが目的だ。ただ、「はやぶさ」が着陸した小惑星「イトカワ」は「S型」なのに対して、「はやぶさ2」が目指す小惑星「1999 JU3」は、「C型」に分類される。C型はS型に比べて、より多くの有機物を含むと考えられており、小惑星の有機物と地球生命の原材料との間にどのような関係があるのか、注目されている。

 文部科学省は麻生政権時の09年夏、10年度予算の概算要求に「はやぶさ2」の開発費用約17億円を盛り込んだが、政権交代を受けた概算要求のやり直しで、5000万円に激減。さらに09秋の「事業仕分け」で3000万円にまで削られ、開発に着手できずにいた。

 ところが、6月13日夜の「奇跡の帰還」を受け、「仕分け」関係者からは、手のひらを返したかのような釈明の声が相次いでいる。

 例えば「仕分け人」の統括役を務めていた民主党の枝野幸男幹事長は、6月14日の記者会見で、

「(縮減は)『もう少し工夫すれば、少ないお金で同じだけの効果をあげられるのではないか』という議論だった

と、開発の必要性自体は否定していないなどと釈明。蓮舫行政刷新相も、6月15日の会見で、

仕分け結果を何が何でも守るべきだ、ということではない。国民の様々な声は、次期予算編成に当然反映されるべき

と述べた。

■ギネスブックへ申請も

 さらに追い風になりそうな要素もある。JAXAは5月14日付けで、「はやぶさ」の(1)月以外の天体に着陸し史上初めて地球に戻った(2)世界で最も長い期間にあたる2592日宇宙を飛行して帰還した、という2点について、ギネスブックの記載対象になるかどうかの審査を求めている。ギネス社からは4~6週間後に本審査を行うかどうかの返答がある予定で、その本審査を合格すれば、めでたく「新ギネス記録」が樹立されることになる。

 このギネス申請は、川端達夫文科相が6月15日の会見で明らかにしたもので、川端氏は、この席で、開発予算の増額について
それ(はやぶさ)の成果を踏まえ、しっかり考えたい
と、含みを持たせた発言をしている。

 「はやぶさ2」は、小惑星や地球の軌道の関係から、2014年~15年には打ち上げが必要だと考えられている。それに間に合うかどうかが焦点になりそうだ。
http://topics.jp.msn.com/digital/general/article.aspx?articleid=307311
(続く)
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年央雑感(2)

2010-06-24 00:18:07 | Weblog

 はやぶさ2は、10年度の打ち上げを目標に00年度から検討がスタートした。しかし財政難から宇宙予算の伸びが抑制され、当初の打ち上げ目標年を迎えた現在も事実上、ゴーサインが出ていない。一方で、小惑星探査に注ぐ欧米の視線は熱い。米航空宇宙局(NASA)は現在「将来の挑戦的な探査計画」を選定中だが、はやぶさ2と似た小惑星探査を最終候補に残している。

 政局も微妙に絡む。JAXAは昨年、ようやくはやぶさ2の事業化を決断、10年度予算の概算要求に開発費17億円を計上した。しかし直後に政権が交代し、3000万円激減。来年度に予算化されなければ、次の目標の14年打ち上げは難しくなる。

 JAXAを所管する文部科学省内にも慎重な声はある。「予算が増えない中、はやぶさの二番煎(せん)じでいいのか」と同省幹部。はやぶさ帰還翌日の14日、福山哲郎官房副長官は会見で「後継機が宇宙技術の発展やその他の問題にどう貢献するのか精査して検討したい」と、予算化には含みを残した。

 はやぶさ2の準備チームリーダー、吉川真JAXA准教授(天体力学)は「往復技術が確立し、いよいよ本番。決してはやぶさの『二番煎じ』ではなく、より遠い惑星の探査につなげるためにぜひ実現させたい」と話す。立川敬二JAXA理事長は10日、予算化に意欲を見せた。

 中須賀真一・東京大教授(宇宙工学)は「宇宙探査はもうかるものではないが、高い技術力を示すことが国力増強につながる。トップ技術はどんどん伸ばさないとあっという間に追いつかれる。国として早く姿勢を示すべきだ」と話す。【山田大輔、西川拓】

(2/4ページ)
 ◇「金メダル級」成果、次々

 はやぶさの旅は「金メダルが何個ももらえる」と言われるほど「世界初」の成果が並ぶ=表。

 技術面では、往復飛行を実現させた新型電気推進エンジン(イオンエンジン)。長寿命が期待できる半面、性能は劣るため、業界では傍流と考えられていた方式をあえて採用した。結局、1万時間を大きく超える長寿命と必要な推進力を確保できた。レベルの高さに米国が注目、NECはNASAへの技術移転を目指している。

 自律航行システムは、目的地が遠距離の飛行には欠かせない。地球から遠のくほど、指令が届くのに時間がかかる。このためはやぶさは、カメラ画像などの情報を基にどう行動するかを自分で判断した。ロボット技術にも通じ、日本の得意分野が生かされた形だ。

 科学的にもはやぶさは成果を残した。05年9月から約2カ月、イトカワを近距離から隅々まで観測。小惑星をここまで詳細に観測した例は過去になく、観測結果は米科学誌「サイエンス」で特集された。

 さらに大きな成果が期待されるのが、カプセルの「中身」。分析により、太陽系の起源や進化がより詳しく解明できる可能性がある。【ウーメラ(オーストラリア南部)永山悦子】

(3/4ページ)
 ◇首相が電話で祝意

 菅直人首相は14日、はやぶさプロジェクトを率いた川口淳一郎JAXA教授に電話で祝意を伝えた。首相は「60億キロの飛行の後、地球へ帰還できたことは奇跡的で、日本の技術水準の高さを世界に強くアピールした。心からお祝いとねぎらいを申し上げたい」と語った。電話は午前11時10分から約5分間。首相は「宇宙飛行士になりたいと考えていた時もあった。子どもたちのやる気にもつながる」と話した。

 一方、JAXAは、はやぶさを「世界一遠くまで往復した人工物」などでギネスブックに申請する検討を始めた。川端達夫文部科学相の強い意向を受けたもの。川端文科相は今月11日の会見ではやぶさの長い旅を絶賛していた。イトカワ(全長約540メートル)も、「機体が着陸した最小の天体」として07年からギネスブックに掲載されている。【横田愛、山田大輔】

(4/4ページ)
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 ■ことば

 ◇はやぶさ2

 はやぶさの後継機として、地球と火星の間にある小惑星「1999JU3」からの試料採取を目的にJAXAが検討している無人探査機。はやぶさが訪れたイトカワとは異なり、有機物をより多く含むため、太陽系のほか生命の起源や進化を調べる手がかりにもなる。衝突機をぶつけて地表に穴を開け、小惑星内部の物質を採取して地球に持ち帰る計画。地球との位置関係から、目標とする打ち上げは14年。本体開発費は、はやぶさの127億円を上回る約170億円。
==============
 ■はやぶさが達成した主な「世界初」(予定含む)

 <技術的成果>

▽新型の電気推進エンジン(イオンエンジン)を使った惑星間航行
▽カメラ画像などを使い、地球からの支援なしに目標に近づいたり姿勢を制御する自律航法
▽月より遠い天体への到達・着陸・離陸
▽重力がほとんどない天体上での試料採取

 <科学的成果>

▽小惑星から直接採取した試料
▽至近距離からの小惑星の精密な観測
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20100615ddm003040097000c.html


(続く)
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年央雑感(1)

2010-06-23 12:39:33 | Weblog

2010年6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」は19時51分に、小惑星「イトカワ」の砂が入っているかもしれないカプセルを分離し、同22時51分頃に大気圏に突入し燃え尽きてその役目を無事終えました。

「はやぶさ」は、2003(H15)年5月9日、13:29に鹿児島県内之浦宇宙空間観測所から、M-Ⅴロケット5号機で打ち上げられた。だから、「はやぶさ」の国際標識番号は2003-019Aと言う。本体の大きさは、1.0m×1.6mの長方形の底面を持つ高さ2mの直方体だと言う。そしてその両側に太陽電池パネルが広がっている。二つ合わせると5.7mもの長さの太陽電池パネルだと言う。

形はhttp://www.jaxa.jp/projects/sat/muses_c/index_j.html を参照願う。

どうも今日(6/19)の新聞記事によると、「はやぶさ」の収納容器のエックス線写真では「イトカワ」の砂は見つかっていないと言う。0.3mmまで見極めることが出来るエックス線だと言う。多分イトカワの砂の回収には成功しなかったようだ。まだ正確なところは分からないが、確認には数ヶ月かかるらしい。いずれにせよ、たいへんな作業となろう。

しかしながらこの「はやぶさ」プロジェクトでは、計画された世界初の新技術のほとんどが成功裏に実行されたと言う。イトカワの砂が入っていれば申し分ないことだが、そうでなくてもはやぶさが打ち立てた宇宙技術の金字塔は燦然と輝いている。

その第一の世界初が、はやぶさの往復飛行の動力源となった新型電気推進エンジン(イオンエンジン)だ。推進能力は劣るようだが、寿命がすこぶる長い。このイオンエンジンは、キセノンガスをイオン化して電気的に加速して噴射する、とH.P.に書かれている。イオンとは電気を帯びた粒子だと言う。効率が良いと言う事は、搭載するガスの量を少なくする事が出来ると言う事である。そのため何万時間も噴射させる事が出来るのである。惑星間旅行をするためには、必須のものである。はやぶさはそのイオンエンジンを、A,B,C,Dの4基積んでいる。地球帰還に際しては、そのC,Dが故障し更にA,Bも調子が悪くなり、そのためA,Bの夫々半分ずつを使って帰還用の噴射をしたと言う。一応エンジン制御プログラムの組み直しからイオンエンジン本体やその制御システムまで、レベルの高さを証明したことになる。そのため米国が注目してNASAがそれを欲しがっているようである。このイオンエンジンの開発は、どうもNECが担当したようだ。いずれにしてもすごい事なのであろう。もちろん姿勢制御用には、化学推進剤も積んでいる。たとえばケロシンと酸化剤の両方を積まなければならない。化学燃料で惑星間航行するには、途轍もない量の燃料を積んでゆかなければならない。これは不可能なのである。

第二の世界初は、はやぶさの自律航行システムである。はやぶさがイトカワと出会うところはものすごく遠い。地球から指令を出しても、そこに届くには約16分かかると言う。はやぶさに何か異変があってそれを地球に知らせて、その答えをはやぶさに送っても届くのは30分以上後となってしまう。そのためはやぶさは何でも自分で判断して行動しなければならないのだ。イトカワに近づき刻々と替わってゆく高度を正確に計測したり、着陸地点の地形を判断するなど、カメラや各種のセンサーや計測器からのデータを瞬時に判断して着陸しなければならない。地球からの指令の往復に40分近くもかかっていては、仕事にならない。はやぶさが自分で調べて自分で判断しなければならないのだ。いわばはやぶさは人工知能を持ったロボットなのだ。この地球からの支援なしで目標に近づいたり姿勢を制御する事は必須なのだ。まあロボット技術は日本の得意とするものだが、しかし二番手でよしとすればこんな芸当は出来ない。

第三の世界初は、月よりも遠い天体着陸して離陸し地球に帰還した事である。月には人が行って月の石を持ち帰っている。火星にも軟着陸している。しかし行きっぱなしである。帰ってはこない。日本のはやぶさは、イトカワに着陸して帰還している。

第四の世界初は、小惑星からの資料採取である。しかしこれは成功しているかどうかはまだわかっていない。今のところ成功していない可能性が高いようだ。成功していれば、世界初となる。成功している世界初は、至近距離からの小惑星の観測である。

まだまだ誇るべき技術や成果はあるものと思うが、それらは専門家に任せよう。このような世界初の技術やシステムは、現在の日本の工業や産業を世界競争の中で輝かせている。「2位ではダメなんでしょうか。」なんぞと言う気概では、日本は世界の敗者となってしまう。日本には、米国や中国のような地下資源は無い。あるのは人的資源だけなのだ。だから技術開発で世界をリードしなければ、お金は稼げないし、食糧も手にいれることは出来ない。蓮舫のような似非(エセ)日本人には、この状況は理解できない。こんな奴に日本国の大臣なんぞを任せられないし、現在の民主党にもわれらの日本国の政治は任せられない



18クローズアップ2010:はやぶさ帰還、カプセル回収 技術伝承、予算の壁
毎日新聞 2010年6月15日 東京朝刊

(1/4ページ)
(Photo)カプセルを回収するJAXAの研究者ら。火薬がついている可能性があるため防護服を着て作業している=JAXA提供

 ◇財政難、優先度低い後継機
 小惑星探査機「はやぶさ」が地球へ帰還し、小惑星イトカワの砂などが入っていると期待されるカプセルが14日、オーストラリア南部のウーメラ砂漠で回収された。はやぶさは多くのトラブルに見舞われながらも、計画した世界初の新技術のほとんどを達成した。はやぶさが打ち立てた日本の宇宙技術の金字塔を、政府は今後どう生かすのか。長引く財政難から、実用に結びつきにくい研究に厳しい視線が注がれる中、未到に挑むこうしたプロジェクトの将来は依然として不透明だ。
 「はやぶさの運用が終わったこの瞬間から技術の離散、風化が始まっている。次の計画がなければ、メーカーも技術者を他の事業に回し、ノウハウ伝承の機会も失われる」。帰還の喜びにわいた14日未明の会見で、プロジェクトを率いる川口淳一郎・宇宙航空研究開発機構(JAXA)教授は語気を強めた。
 はやぶさプロジェクトに200人以上を送り出したNECは、60億キロの旅を支えたイオンエンジンなど本体の開発・製造を担当した。今後は、現在進行中の金星探査や、宇宙ビジネスの世界市場参入が見込める小型衛星開発などの事業に人材を振り向けるという。同社は「すぐに技術やノウハウが失われるわけではないが、切れ目なくミッションが続くのが理想」(広報担当者)と話す。
 はやぶさは、月より遠い天体を往復し試料を持ち帰る技術を実証する目的で構想された「工学実証機」だ。実証された技術は将来、本格的な小惑星の科学探査に生かされるが、気象衛星や通信放送衛星など実用に直結する技術の実証衛星に比べると、優先度は低く、後継機「はやぶさ2」の開発も難航している。
(続く)
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続2・岡田監督に物申す。

2010-06-14 11:45:42 | Weblog

それにしても岡田は変わっている。それなりの実績と実力が備わっているのなら、「南アフリカまで念を送ってくれ、我々に力を与えてください。」などと訴えても、それなりの親近感をかもし出すのであるが、今の岡田の状態では単なる「茶目っ気」では通らない。反対に「悲壮感」を通り越して「責任放棄」とも「あきらめ」とも受け取れるものである。


w0「念を送って…」岡田監督からのお願い
スポニチ [ 2010年05月23日 ]

(Photo)<サッカー日本代表練習>指示を出す岡田監督 Photo By スポニチ

 W杯4強入りの目標達成のため、岡ちゃんがサポーターに“珍要求”を行った。  日本代表の岡田武史監督(53)は22日、東京都渋谷区の日本代表応援拠点「サムライブルーパーク」で行われた同施設のオープニングイベント&出陣式にW杯メンバー23人とともに出席。冒頭のあいさつで「心を一つにして目標のためにチャレンジしていきたい。南アフリカは遠くてなかなか来られないと思いますので、念か何かを送ってほしい。われわれに力を与えてください」と訴えた。

 この日のイベントには日本代表の公式応援ソングを歌う人気グループEXILEがサプライズゲストとして登場した。指揮官自身メンバーと親交があるが、リーダーのHIROからは「僕らも最後まで信じて応援してます」と激励され、メンバー全員のサイン入りユニホームをプレゼントされた。出陣式も終え、ムードも高まってきた。本大会に向けて、まずは24日の韓国戦で弾みをつけるつもりだ。 【日本代表メンバー】
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2010/05/23/02.html



「念を送ってくれ」発言と言い、直前の「進退伺い」や「取り繕った釈明」と言い、驚くほどあっさりと「戦術の方向転換」と言い、岡田は迷いに迷っている状態である。今となっては迷いから覚めて、「すべてやった。後は運を天に任す。」心境になっていなければならないのではないかな。そうなっていないと言う事は、「すべてやった」状態ではないと言う事。これが小生の感想だ。
明日のカメルーン戦には、ぜひとも勝利してもらいたいものであるが、客観的には悲観的な予想しか浮かばない。何としても頑張ってもらいたい、岡田JAPAN!。

そうでなければ、監督途中解任だ。




w14岡田ジャパン末期…初戦敗れれば監督途中“解任”も
(夕刊フジ) 2010年6月11日(金)17:00 ZAKZAK

 【ジョージ(南アフリカ)10日=久保武司】サッカーW杯南アフリカ大会開幕直前の10日、日本代表はジンバブエ代表と30分3本の練習試合を行い、0-0の引き分けに終わった。W杯に不出場の完全な格下チームからも得点を奪えず、自信喪失のまま14日の初戦のカメルーン戦へ。試合後、選手から岡田武史監督(53)の“更迭コール”が起こり、カメルーン戦に敗れれば、一気に「岡田解任」となる気配が高まってきた。W杯は11日の南ア-メキシコ戦で1カ月に及ぶ熱戦の幕を開ける。

【本田1トップも不発】

 もはや、これまでか。手の施しようがない。この試合まで、国際試合4連敗中だった岡田ジャパン。W杯本番へ自信回復のために、わざわざ組んだ練習試合だった。それが…。

 FIFAランク45位の日本に対し、ジンバブエは同110位で、しかもW杯には出場できなかった。いわば日本協会から支払われる「ファイトマネー」目当てに試合をするスパーリングパートナーだ。そんな相手に対し、ゴールラッシュと思いきや30分3本で1点も奪えず、自信喪失の度合いだけが深まった。

 「狙いとする形は何度か出せた。ゴールは入れてもらいたかった…」という岡田監督のコメントも悲壮感があふれる。1本目はカメルーン戦を想定し、MF本田(CSKAモスクワ)がワントップを務め、攻撃的MFは左に大久保(神戸)、右に松井(グルノーブル)を据える布陣で臨むも不発。2本目以降はサブメンバーに入れ替え、森本(カターニア)、中村俊(横浜M)、岡崎(清水)を起用したが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。

 W杯本番直前で、本田をワントップに据える布陣に急遽切り替えるなど、右往左往しブレまくる岡田監督の意図は形となって表れない。世界の110位相手にこの調子では、カメルーン(19位)、オランダ(4位)、デンマーク(36位)と続く1次リーグは、奇跡でも起こらなければ、勝ち目はない。

【信頼関係崩壊】

 試合後、ウップンがたまる選手らから、ついに禁句が飛び出した。切り出したのは、“悪童”と化したDF闘莉王(名古屋)だった。

 「監督の言われた通りでは、自分たちのよさは出ない! 自分たちの判断でやるサッカーの方がおもしろいんだ!!」

 岡田監督の戦術を完全否定した上で、監督不要論までブチあげた。選手から“更迭コール”が起こるほど、指揮官と選手の間の信頼関係は、すでに崩壊している。

 選手だけではない、日本協会も、苦境に立たされている岡田監督の足を引っ張っている。そもそもこの日の試合の相手は、モザンビーク代表だった。それが9日深夜にジンバブエ代表に変更になったという。

 原博実技術委員長(51)は「突然のことで…。まさにドタキャンされました」と苦笑いしながら平身低頭。関係者の話によるとドタキャンの真相は、こうだ。モザンビーク代表は8日にポルトガル代表と練習試合を行った。その際、ポルトガル協会がモザンビーク協会に出したギャラに比べ、日本協会の提示した額があまりに低すぎたため、モザンビークがあきれてドタキャンしたというもの。日本協会の岡田監督をサポートする体制の脆弱ぶりを露呈する格好となった。

 選手に見放され、協会からも満足なサポートを得られないなど、まさに四面楚歌の岡田監督。チームを立て直せないまま、カメルーン戦で敗れれば、一気に「解任」という流れは免れない状況となっている。

 W杯途中で指揮官交代なんて…という声もあるが、1998年のフランスW杯では、初戦メキシコ戦(1-3)、2戦目オランダ戦(0-5)と2戦連続の惨敗を喫した韓国協会は、かつての名FWで国民的英雄だった車範根監督を解任した例などがある。

 そんな状況を見越したわけではないだろうが、練習試合の合間には大熊清コーチ(45)が主力組を集めてセットプレーの練習を行った。「いいか、(カメルーン代表の)エトーは壁を作っている間にボールをけり出すぞ」と見守る報道陣に聞こえるように大声で指示。「だから本田は動くな。(エトーを)見ていろ」。練習試合でほとんど的確な指示を出せなかった岡田監督とは対照的に、精力的に動き回る姿は、いつバトンを渡されてもいいように準備しているかのようだった。

 日本協会・犬飼基昭会長(67)は「どんなことがあっても岡田を更迭することは考えたこともない」と繰り返す。しかし、岡田ジャパンは末期的な状況だ。民主党が代表を鳩山氏から菅氏に代えて支持率がV字回復したように、サッカー日本代表も体制一新が必要か。岡田監督途中解任が、日本サッカーを救う最後の手段となっている。http://news.goo.ne.jp/article/fuji/sports/zak20100611020.html




「W杯日本代表は正々堂々と全敗せよ:杉山茂樹(スポーツライター)」(http://news.goo.ne.jp/article/php/sports/php-20100612-02.html)には、「岡田サンは代表監督に不適格!」と言った章がある。いささか長文なのでここには載せないが、是非参照願いたい。要は、岡田さんはサッカーを知らない、と言っているのである。ワールドカップサッカーの世界は、殆どが日本よりランクが上だ。だから日本より実力が高いチームとの試合の仕方には、それなりの方法があると言う。しかし岡田のやり方にはさっぱりそれが見当たらない、と言うものだ。と言う事は、日本サッカー協会もトロイと言う事であろう。まだまだ外国人の監督の方がサッカーと言うものをよく弁えているのである。是非ともこれも参照願いたい。

日本代表の健闘を祈る。
(終わり)
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続1・岡田監督に物申す。

2010-06-13 23:05:51 | Weblog

またサッカー日本代表の岡田武史監督が、やってくれた。また、だ。前回は東アジア選手権での2008年2月20日中国戦同23日韓国戦だ。

中国戦での中国選手の日本選手に対する暴力行為に対しては、試合中はそれなりに怒っていたようだが、正式に抗議するすることはしなかった。と言うよりも「それは自分の仕事ではない」として、枠外に身をおいた。代わって日本サッカー協会が抗議したようだが、もちろん協会として抗議するのが当たり前だか、岡田は自分の仕事として積極的に参画すべきであった。また次の'08年5月23日の韓国戦も、今年の5月24日の国内最後の壮行試合となった韓国戦と同様に、全くふがいない負け方だった。この件は2008年2月27日当ブログ「岡田監督に物申す。」で言及しているから参照願う。

今回の岡田は今年の5月24日の韓国との国内壮行試合に0-2と言う無様な負け方をした後、日本サッカー協会の犬飼基昭会長に「進退伺い」を申し入れたのである。

岡田監督は、「1年で2回も韓国に負けて申し訳ない。当然監督の責任問題もいわれると思います。私がこのまま続けていいですか。」と、犬飼会長に聞いたと言う。全く加茂周の二の舞である、と言うよりも、こと韓国戦に関する限り何の進歩も無い。2008年の東アジア選手権の韓国戦と全く同じで、何の進歩も無い。と言うよりも、パク・チソンに「日本は、以前よりも弱くなっている」と笑われている。これを見る限り、日本代表は岡田が監督になってから、その実力は後退しているのである。



w1無責任!岡田監督 壮行試合直後に進退伺
(スポーツニッポン) 2010年5月25日(火)06:01

 日本代表の岡田武史監督(53)が24日、W杯前最後の国内壮行試合となった韓国戦に0―2で敗れた後、日本サッカー協会の犬飼基昭会長(67)に対し“進退伺”を申し入れた。同会長の慰留を受けて今後も指揮を執ることになったが、壮行試合という舞台での前代未聞の行動で選手との信頼関係にヒビが入るのは必至。6月14日のW杯初戦カメルーン戦まであと20日。崩壊の危機を迎えた岡田ジャパンは26日未明、スイス合宿へと出発する。

 前代未聞の記者会見だった。その席で、岡田監督はベスト4を目標とするW杯へ向けた決意表明をするはずだった。だが、厳しい表情で試合を振り返った代表指揮官の口から飛び出したのは、まさかの言葉だった。

 「1年に2回も韓国に負けて申し訳ない。当然、責任問題を問われると思う。(犬飼)会長にも尋ねました。“やれ”ということだったので、前に進むしかない」

 W杯に向けた壮行試合でまさかの“進退伺”を申し入れた。あらためてその発言の真意を問われた岡田監督は「自信をなくしたということじゃなくて、“続けていいんですか。(犬飼)会長もいろいろ言われますよ”ということで聞いたんです」と説明した。2月14日の韓国戦でも1―3と惨敗し、解任騒動にまで発展した。そして、再び宿敵・韓国に敗れて、ついに自ら代表監督を“辞める”覚悟を口にした。

 4度目の壮行試合で初めてとなる黒星(過去は3分け)は、岡田監督を完全に意気消沈させた。強豪と対戦するW杯のゲームプランを「前半は0―0が目標」と決めていたが、前半6分に朴智星にあっさりと先制ゴールを許した。攻撃面でも全く形が作れない。相手のプレッシャーが厳しい前半はボールが回らず、後半になって運動量が落ちると、やっとパスが回った。今後に向け「前半はある程度守備的な選手でやって、後半はパスを回せる選手を使う」と、守備を重視した先発メンバーを起用する考えを明かしたが、協会トップに進退を尋ねた後の言葉だけにむなしい。

 前代未聞の進退伺騒動は、犬飼会長が“慰留”したことで決着したが、これを契機にチーム内での求心力が一気に低下する可能性は否めない。W杯初戦のカメルーン戦まで残り20日間。チームの最後の仕上げを行わなければならない時期になって指揮権を放棄するような発言をする監督に、選手はついていけるのか。目標の「ベスト4」など、望むべくもないことは言うまでもない。

 進退伺だけでなく、試合終了直後にはスタンドのファンに対するあいさつも放棄した岡田監督。W杯ムード一色となるはずの門出の試合で一転、チームを崩壊の危機に追いやった責任はあまりにも重い。
http://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/kfuln20100525002001.html



日本代表はこの2日後の5月26日未明に日本を出発している。そんな時期に進退伺いを出すと言う事は、全く論外の事である。言うのならもっと早く言ってほしかったものである。オシムから監督を引き継ぐ時点で、岡田は「その任にあらず」と辞退すべきたったのである。2008年の言動と言い今回の言動と言い、岡田には監督などと言う「資質」に欠けているのではないかと思われる。そうでなければ出発直前になって、こんな事は言わないであろう。しかもその翌日の選手達への釈明も奮(ふる)っている。

進退伺いを申し入れた翌日の5月25日には、日本代表選手たちを前にして「みんなは心配していないかもしれないが、あれはジョーク。こんなところで仕事を投げ出す事は無い。」と、釈明している。あまりにも嘘丸出しの釈明で、誰も信用はしていないであろう。
こんな風に繕わざるを得なくなると言う事は、明らかに監督としての「資質」に欠けていると思わざるを得ない。

2007年11月に日本代表のイビチャ・オシム監督が急性脳梗塞で緊急入院したため、日本サッカー協会の技術委員長の小野剛氏などの推薦で、2008年初から日本代表監督として指揮を執ることとなった。従って日本代表監督としては、2年半も経過している。従ってそれまでの経験もあることから、日本としてはどんな形を取らなければならないかは弁えているはずなのであるが、それまでの早いパス回しで相手を崩すコンセプトを捨てて、守備を重視する事を口にし出した。守備を重視した布陣で(前半は)望むと言う。いとも簡単に戦術転換を口にした。しかも試合直前にだ。これでは選手達の意思統一は不可能と言うものだ。



w13明るい岡田監督=どん底で「基本変えず」-サッカー日本代表
時事コム(Photo) FW陣の練習で笑顔を見せる岡田監督(中央)=26日、スイス・ザースフェー(時事)

 W杯直前のスイス合宿初日。練習前、選手らを前に岡田監督の表情は明るかった。グラウンドを囲むアルプスの山並みを指して「山登りトレーニングをやるか」。どっと笑いが起きた。
 日本代表の状態は、どん底と言っていい。国内最後の強化試合、24日の韓国戦は攻守にいいところなく惨敗。試合後、岡田監督が進退伺を立てたことが騒動に。早いパス回しで相手を崩すコンセプトを転換して、守備を重視する構想も口にした。
 W杯目前の迷い。しかし、この日の練習後、岡田監督は「基本的なことを変えることはない。まだまだできる」と断言。それは、練習の内容からも明白だ。相手の速攻を想定したサイドバックの守備意識の向上と、ワンタッチパスでの攻撃を入念に確認。韓国戦前の国内合宿から取り組んできたことだ。
 シュート練習で選手が外すと、「決まらなかったら山の上までダッシュ」。スイスの空に岡田監督の明るい声が響く。「このチームはこんなもんじゃない。信じている」とした上で、この日も「進退伺」について問われると「いい加減にしてもらいたい」。迷いは、完全に振り払えたか。 (ザースフェー時事)
(2010/05/27-09:25)
http://www.jiji.com/jc/wcup?id=wcup_s_africa&s=news&c=top&k=2010052700154

(続く)
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