このような事実がありながら、小沢は胡錦濤の前では言うべきことも言わず、言えずに、尻尾を振るどころか尻尾を巻いてしまっている。ただただ、中国に媚を売りに行っただけだった。これでは永田町が呆れ返ったというのも無理からぬこと、とは先の週刊新潮の記事も言っていること。
更に紹介すると、民主党の中にも痛烈な批判が渦巻いていると言う。
「今回の訪中は完全に朝貢外交です。せっかく中国のトップと会談しながら、中国の困ることには蓋をし、へりくだったのです。・・・・・民主党はますます国民から支持を失ってゆくのではないでしょうか。」
「・・・・・小沢代表はすっかり変わりましたね。本人が狂ったのか、それとも周りが狂わせたのでしょうか。」
更に政治評論家の屋山太郎氏は
「・・・・・中国はこれを今後、国内の宣伝に使っていくでしょう。日本が大挙して、臣下の礼をとりにきた、と。小沢と言うのは、弱いものに対しては威張りますが、強いものに対してはダメ。福田の媚中派政権も問題だが、小沢はもっと始末が悪いねえ」と述べているし、
在日の中国人ジャーナリスト、石平氏は
「・・・・・小沢は”日本は中国の属国です”と世界に知らしめたのと同じですよ。・・・・・」「・・・・・日本人全体がこのような人を選挙で勝たせてしまったことを恥ずかしいと思ってほしいです。」とまで言っている。
民主党にも立派な人物はいる筈だ。
中国に乗り込んで中国の軍事力の拡大と不透明さを批判し、「中国は脅威だ」と真っ向から批判した人物。
そのため彼はマントヒヒ胡錦濤との会見を拒否されているが、前原誠司民主党前代表のほうが小沢や福田などよりも、もっともっと的を得た判断をしている。
小沢は、先に述べたようにインド洋への補給艦派遣継続を拒否したように、米国への批判を強めている。
日本と米国、日本と中国の関係を正三角形に例えている。
これは2007年7月2日、民放の報道番組で述べたもの。「日中の政治家レベルで本当に信頼関係があるとは思えない。(日米中が)正三角形になって日本が扇の要になる関係で無ければならない」といっている。これは全くもって「日米同盟」を軽視している。誰が日本を守ってくれるのか。
これは明らかに小沢の以前の主張と異なっている。
小沢は、その著書「日本改造計画」では、「日米が自由、基本的人権の尊重といった価値観を共有していることを強調し、今後とも日米安保条約を機軸として国際活動を展開することこそ、日本がとるべき道だ」と述べている。
そして更に「中国は日本に経済発展のための協力を期待する一方、日本がアジア・太平洋地域で政治的、軍事的な役割を強めることを極度に警戒している。それを牽制するためには、筋違いの対日批判もあえて行う。日本のPKO協力に対し、『日本軍国主義復活の陰謀』などと非難したのはその典型である」などと言った対中認識を示している。
小沢は、党利党略に目がくらんで国家国民的立場を放棄してしまったのか、と言う訳でもあるまい。
中国共産党による日本占領、中国コミンテルンによる日本占領・赤化プロジェクトの浸透を疑わざるを得ない。小沢は、北京とのっぴきならない特殊な関係に、どっぷりと浸かってしまっている。
小泉純一郎元首相は在任中「日米関係が強固であればあるほどアジアとの関係も安定する」と語って、中国や反日メディアの靖国参拝に対する干渉を断固拒否した。
また、安倍首相も「米国は日本に対する攻撃を自国に対する攻撃とみなす唯一の国だ」として同盟強化に腐心した。
そして中国との関係は、「友好、友好」と言うのはもう止めにして、言うべきことは言うという普通の関係になろうと言うのが、安倍政権で打ち出した「戦略的互恵関係」の意味である。
しかし、小沢は日本がやっとの思いで葬り去ったはずの「友好」を引っ張り出してきて、ゾンビのように蘇らせてしまった。
今後小沢一郎をそしてチンコロ中国の毒牙を、われわれ国民は必死に排除しなければならない。
(終わり)