世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

沖縄戦教科書検定問題(1/10)

2008-03-31 23:59:16 | Weblog
1.'07.12/26、「日本史」教科書検定
2007年12月27日の中日新聞、朝刊に次のような記事の見出しが踊っていた。

集団自決、軍関与の記述復活、教科書訂正・「強制」は認めず

以下、その記事の内容を転記してみる。

『太平洋戦争末期の沖縄戦をめぐる高校日本史の教科書検定問題で、文部科学省は26日、住民が日本軍によって集団自決に「追い込まれた」などとする表現で、教科書六社八点の訂正申請をすべて承認した。三月に公表した検定意見を踏まえ、軍による「強制」や「強要」などの表現は認めなかったが、軍の関与が自決の主な要因とした。・・・・・・

 ・・・沖縄県側が求めていた検定意見の撤回と「強制」記述の復活は、いずれも実現しなかった。

渡海紀三郎文部科学相は「歴史の教訓を風化させないよう願う沖縄県民の気持ちを重く受け止め、沖縄戦に関する学習が一層充実するよう努めたい」との談話を発表した。

「追い込まれた」は、検定意見で削除されたり、日本軍という主語が不明確になったりした表現。各社は訂正申請で、本文や側注で軍による手榴(しゅりゅう)弾配布や、捕虜になることを禁じる教育があったとする背景説明を加えた。

訂正申請を受け検定審が開かれたのは初めて。日本史小委員会が十一月以降、計七回の会合で沖縄戦や軍事史の専門家九人から文書で出された意見などを基に審査を重ねた。

この過程で、集団自決の背景として「複合的な要因」の記述が必要と判断。直接的な軍の命令は確認できないとして、強制などの単純な記述は生徒の理解が不十分になるとする見解を、教科書調査官を通じて教科書会社に伝えた。

この結果、・・・・・・

側注で最近の見方として・・・・・・

検定では、日本軍による強制で住民が集団自決したとする記述すべてに「実態について誤解するおそれのある表現」との意見が付き、教科書会社が「日本軍により」と言う部分を削るなど修正した。

沖縄県で反発が広がり、文科省は九月の県民大会を機に記述の修正を容認。各社が11月、訂正申請していた。』 と言うもの。

2.内容検証
このことを、平たく言うと下記のようになる。
(1)2007年3月30日の

高校日本史の教科書検定で、沖縄・慶良間列島の住民の「集団自決」に対する日本軍の関与の記述が削除された。

[三省堂、日本史A,B]
(原文)
さらに日本軍に「集団自決」を強いられたり、戦闘の邪魔になるとか、スパイ容疑をかけられて殺害された人も多く、沖縄戦は悲惨を極めた。
↓↓↓↓↓
(検定決定記述)
追い詰められて「集団自決」した人や、戦闘の邪魔になるとかスパイ容疑を理由に殺害された人も多く、沖縄戦は悲惨を極めた。

(2)これにたいして、2007年9月29日(土)に、
宜野湾市の海浜公園で、琉球新報と沖縄タイムスと言う地元の左翼系二紙が中心となって展開した(文科省の)「教科書検定意見撤回を求める県民大会」が、目標5万人で開催された。実際に動員された人員は2万人程度と言われているが、翌日の9月30日付けの朝日新聞朝刊では、「沖縄11万人抗議」と言うとんでもない数字になって表れた。

この「アサヒった」数字については、項を改めて述べてみたい。

(3)この朝日の「11万人」(大誤報)
にびっくりした官房長官の町村信孝と福田康夫は早速、文科相の渡海に検定をやり直すように圧力をかけた。そして渡海紀三郎の「沖縄県民の気持ちを受け止め、何が出来るのか検討する」と述べ、教科書出版社から訂正申請があった場合は「真摯に対応したい」と語ることになる。

週明け且つ月替わりの10月1日(月)、福田康夫は県民大会の感想を記者団に問われ、「ずいぶん沢山集まったね。沖縄県民の気持ちは、私もわかりますよ。」と答えている。

そして夕刻の記者会見で、町村信孝は「訂正が出来るかどうかは、関係者の工夫と努力と知恵と言うものがありうるかもしれない」と訂正の可能性をほのめかした。
この後、上記の渡海の発言となるのである。


(続く)
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中国・毒餃子事件(4/4)

2008-03-11 23:53:55 | Weblog

(9)胡錦濤の来日なんぞ断ってしまえ。

「桜の花の咲くころ」とは、「沖縄の桜は2月、北海道の桜は5月、東京の桜は来年の4月」とでも言っておいたらどうか。否、いっそのこと胡錦濤に見せるような桜は咲かない、と言って来日を断ってしまったらどうか。

これだけ嫌がらせを受けておいて、歓迎なんぞありえない。と福田さん、思いませんか。

それとも東シナ海のガス田開発問題を見事解決できますか。

小泉政権下での日本のほうが余程日本があった。「東シナ海のガス田開発での対中交渉での進展がなければ、日本独自で開発を進めると言明した」方が、よっぽどすばらしい。中国側が「そうした行動は戦争とみなし、軍艦をすぐ送り込む」と言明しても日本独自で試掘を進めるべきである。攻めてきたら戦えばよいのである。それが主権の行使であり、そのために自国を守るのでしょう。自衛隊を出動させればよいのです。そのくらい腹をくくっていかないと、大陸棚の延長は自分のものだ、と言う中国の暴論に対抗できない。

米国議会の政策諮問機関「米中経済安保調査委員会」が2月27日開いた「中国の主権に対する見解」についての公聴会で証人として登場した米海軍大学「中国海事研究所」のピーター・ダットン教授は、中国が領土や領海の拡大主張によって国家主権の積極的な発動を図ることを国策にしていると証言し、その実例に東シナ海での中国の主張をあげた。

ダットン教授は先ず

(1)中国は大陸棚の延長を自国領とみなし、沖縄海溝までの領有権を主張しているが、「大陸棚は長江や黄河からの沈殿の堆積」と言うのも氷河時代の現象であり、いまの世界でこうした主張をする国は他にない。

(2)尖閣諸島も合法的領有権の日本との領土領海の紛争での中国側の主張の根拠となる中国の実効的な統治や支配の歴史的証拠はない-と述べ、東シナ海での日本との領土領海の紛争での中国側の主張の根拠が薄弱であることを明言した。
('08.2.28 18:17 sankei.jp.msn.com)


この中国の領土紛争での国家主権の発動のため、軍事力を使っても断固、攻撃してくると言う姿勢に対しては、どのように対抗するつもりなのか。

(10)今後、日本はいかにすべきか。

餃子問題をはじめとする中国の主権侵害などに対しては、どんな些細なことでも、頑として対抗して、いささかもウヤムヤらにしないことが第一である。それには先に述べたように、福田さん、先ず「靖国神社」に参拝することです。

次には、まさかのときの対応のための準備をしておくことです。即ちそれに対抗できる軍事力を備える、と言うことです。軍事力と言うのは、核武装と言うことです。核武装なくして、中国に対抗できますか。いまや北朝鮮までも核を持つようになっている。

更に、それを運搬する手段を保持することです。即ち大陸間弾道弾を配備すること。この二つは極秘に研究を始めることです。いまからでは遅きに失しているが、日本が滅びてからではどうしようもない。

そして、憲法9条の破棄です。残念ながら現在の世界では核を持たなければ、あらゆる意味で独立国家としての振る舞いが出来ない。何を言っても犬の遠吠えにしかならない。

それと日米安全保障条約の堅持です。日米同盟を強化して、国家百年の計を建てて日本国の自主独立のために邁進する、と言うのが政治家の責任です。

(終わり)
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中国・毒餃子事件(3/4)

2008-03-10 21:03:56 | Weblog
しかし、北京五輪に反対する市民の会も存在する。
「北京オリンピックに反対する地方議員と市民の会」(土屋敬之会長、都議)だ。'07.2.23、東京・大手町で北京五輪反対の該当演説を行っている。(http://jp.epochtimes.com/jp/2007/02/html/d36658.html参照)
これで、少しは気が休まると言うものだ。



中国はありとあらゆることで日本に攻めてくる。この毒餃子事件に対する対応を見れば明らかだ。

・上海の日本人学校浦東校が日本から取り寄せた図書館用の書籍八百冊が上海税関で留め置かれている(2/14)。これは尖閣諸島が日本領であるとしていることが、中国の法律に抵触しているという理由だ。日本政府は断固抗議し突破すべである。

・日中政府間で合意した日本産の米の対中輸出第2便のうち、1月下旬に天津、上海両港に到着した計50トンの通関手続きが保留されている。中国製毒餃子事件の影響で現地の検疫当局が、嫌がらせにほったらかしにしていると言うことだ。また、日本向けの冷凍・加工食品を中心に、検疫当局が検疫を保留して輸出を留めていると言う。

・産経新聞社出版の「小平秘録」も、中国の税関当局に「輸入禁止図書」に指定され、寄贈用に郵送された50冊が3/4、日本に返送されている。これも中国の嫌がらせなのだ。

メタミドホスは日本で混入されたなどと、これ程までに中国に馬鹿にされて、福田政権はどうするつもりなのか。「相手の嫌がることはしない」などと、早々に「靖国神社参拝」を放棄してしまうような、弱腰の福田のことだから、泣き寝入りすることだろう。これではますます自民党政権は終わりだ。

ここで、「靖国神社参拝」に打って出てみたらどうだ。靖国神社は日本の切り札だ。

(8)メタメドホス購入で、日本人記者一時拘束される。

この28日の記者会見では魏伝忠が「日本の記者が2/15、メタミドホスを購入し持ち出そうとした違法行為のため地元警察に摘発された」と発表している。

記者は「入手可能か検証する」ために購入したメタミドホスを、後部座席に置き河北省から北京に戻る途中に検問で止められ、約3時間拘束され事情を聴かれたとのこと。

中国のインターネットで大反響を呼び、餃子事件は「日本人の仕業」と大合唱になった。「河北省の警察はよくやった。ついにホシを挙げた」「最初から日本人の自作自演だと思っていた」「日本人記者の動機と手口を含めて、徹底した真相究明を求める」といった内容だ。これで「事件は解決した」と決め付けている様子がうかがえる。と'08.2.29 00:52のsankei.jp.msn.comは伝えている。


これで中国共産党政府は、国内的には、一件落着させたと安堵している筈だ。

しかしおかしいとは感じないか。なぜ都合よく日本人記者の車を検問できたのか。また禁止されていると知っていたはずの記者が、無造作にメタミドホスの瓶を後部座席の上に、これ見よがしに転がしていたのか。


この事件は明らかに「やらせ」のにおいがする。この共同通信の記者は、地元警察とぐるになって、または弱みに付け込まれて地元警察に頼まれて、メタミドホスを購入して示し合わせて警察に摘発された、と勘繰ってもおかしくない。

北京の日本大使館は、この人物をしっかりと取り調べる必要があろう。内偵の上、必要なら日本本国から専門の取調官を派遣して尋問することだ。

中国はありとあらゆる手段で、スパイ活動を実施している。ひょっとしたらこの記者もその毒牙に掛かっているかもしれない、と慎重を期す必要がある。

ただ単に「取材上の行為が中国の法律に反したことは遺憾だ」(共同通信の伊藤修一編集長)で済ませてよい問題、と片付けるのはいかがなものか。その裏の裏まで見通して掛からないと、中国とは付き合うことが出来ない。
日本政府もすぐさま手を打つべきではないか。


(続く)
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中国・毒餃子事件(2/4)

2008-03-08 00:56:55 | Weblog
(5)日本側は強力に中国側のデータを要求せよ。

日本側は、既に次のデータの提供を求めているが、いまだに「探している」などと言って中国側からは提供されていない。

1.河北省で起きたメタミドホスを使った3件の殺人・傷害事件の薬物分析データ
2.天洋食品の工場内を撮影したビデオ
3.工場内の間取りや監視カメラの設置角度などの情報
そして今回
4.浸透しないとした実験の科学的データ


これらのデータを根気よく、そして嫌らしく、激しく提供を求めるべきである。もしそれでも提供を渋るなら、どんどん世界に向けてそのことを発信することだ。

果たして日本の警察は中国の対して、嫌らしくそして強力に、資料の提供を働きかけているのか。


(6)国連に働きかけよ。

日本は、日本で分析したデータを独り占めにしていないか。日本は核武装をしていない。しかも戦争を放棄しているような国だ。重みがない。完全に軽く見られているから、中国などは自分の思うように振舞っている。

日本にはそれなりの世界貢献があり、世界でもまじめな国であると認められている。毒餃子事件での日本での分析結果を世界に発信すべきである。しかし、それにも手練手管が必要だ。

たとえば、「国連にメタミドホスに関する事件は他にないか」などの問い合わせをしたり、何らかの方法で先方から「日本での分析結果」を提供するよう、依頼を受けることである。そうすれば、国連主導とのお墨付きと言える。

多分今の福田政権では中国に対して強力に中国側の資料提供を迫らない可能性がある。福田で自民党政権も終わりなのだが、今の民主党も頼りない。ここで、この中国・毒餃子事件の真相究明に少しでも近づくことが出来れば、もう少しは自民党政権も長引くと言うものだ。

更に各国の保健機関にも同様の働きかけをすることだ。中国は現在「北京五輪」で、てんてこ舞いだ。各国からの厳しい目には、極力さらされたくないと思っている。

事実各国は、北京五輪の事前調整を中国本土ではなく、日本の各地で実施する予定を持っている。イギリスオリンピック委員会は、懸念される中国の大気汚染対策として、選手に対して「先端技術を使ったマスク」を着用して競技することを認めているほどだ。('08.2.15日経新聞)

各国も注目して視ていると思う。各国は中国の毒から逃れるその対策に腐心している。日本の資料が、それに大いに役立つはずだ。また、各国が役立つように、日本は工夫して各国と折衝する必要があるのではないか。「上海万博」もあることだし、政府はこのことをもっともっと真剣に考察することだ。

(7)中国、五輪国に相応しくない。米公聴会

2月28日18:10のsankei.jp.msn.comによると、米国の「中国に関する議会・政府委員会」が2月27日に開いた「北京五輪の中国での人権と法の統治に対する影響」と題する公聴会で、米国議会上下両院議員達が中国政府の人権弾圧の事例を次々と指摘し、五輪開催国に相応しくないと次々に批判した。

同委員会の委員長・サンダー・レビン下院議員(民主党)は「中国政府は国内の人権擁護促進への誓約を前提条件の一つにして五輪開催国となったが、人権弾圧は依然と続いており、この数週間でも当局は人権への懸念を五輪と絡めて述べただけの活動家たち数人を拘束した」と指摘して、中国政府への抗議の姿勢を明確にした。

クリス・スミス下院議員(共和党)は「中国には言論、報道、集会の自由がない」と前置きして、「中国政府のそうした人権侵害の性格と規模を考えると、オリンピックが中国の首都で開かれるというのは恥辱だ」という抗議の意を表明した。などなどだ。

更には、


米国の著名な映画監督の「スティーブン・スピルバーグ」氏は北京五輪の芸術顧問であったが、2月12日その芸術顧問辞退を決めた。
北京五輪組織委員会は2006年、同氏に開閉幕式の演出を助言する顧問を要請。「平和の祭典」開催に海外の著名文化人を加え、”国際社会に開かれた中国”を演出する狙いがあった。


「一つの世界、一つの夢」のスローガンを掲げる北京五輪のイメージは、これで、かなり低下した筈だ。中国にとっては手痛い打撃となる。('08.2.24中日新聞)

スピルバーグ氏の「中国がスーダン・ダルフール地方の虐殺を助長している」との中国五輪ボイコット論に賛同しての辞退に、中国政府は大いにその面子を失ったことになる。


もともと中国は、五輪開催に相応しい国ではなかったのだ。日本も北京五輪や上海万博なんぞに、協力してはならない。北京五輪への日本選手団の派遣は、極力メダル候補者だけに絞るとか、メディアも大騒ぎしないように規模を縮小するとか、反対の姿勢を示したらどうか。

天皇陛下や皇太子及び皇太子妃の派遣など、もっての他である。もしも御皇室を北京五輪なんぞに派遣するとしたら、我々国民は承知しない。


日本には「北京五輪を支援する議員の会」☆とかを設立して喜んでいる先生方がいるという。こいつ等、本当に馬鹿でないかい。
米国議会、映画女優の「ミア・フォロー」さんや映画監督の「スティーブン・スピルバーグ」氏などは、この北京五輪に真っ向から反対しているではないか。


☆日本の衆参両院の議員225人による「北京五輪を支援する議員の会」'07.3.27午後、東京で設立総会を開いた。日本の国会で現在最大規模の、非常設・超党派議員連盟となる。設立総会には中国の王毅駐日大使も出席し、設立を祝福すると共に、スピーチを行った。
会には、河野洋平衆院議長、中川秀直自民党幹事長、鳩山由紀夫民主党幹事長など国会議員41人が出席。河野洋平議長を会長に、中川・鳩山両幹事長を会長代理に選出した。相次いで挨拶に立った3氏は、北京五輪を支援するために、心を一つにして協力し、知恵を出し合うよう呼びかけた。(人民網日本語版'07.3.27)


こいつ等、本当に馬鹿でないかい。

心を一つにして協力して、中国の人権・環境問題や対日姿勢、北京五輪に異を唱えてゆかなければならないところなのに、協力しようとは何ごとか。

(続く)
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39、gooブログ!

2008-03-07 23:44:43 | Weblog
gooブログをはじめて、もうじき一年となります。

①gooブログモバイルがパワーアップ

②デジタル一眼レフNikon D40 レンズキット

以上、ヨロシク
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中国・毒餃子事件(1/4)

2008-03-06 21:21:03 | Weblog
(1)2月28日午前、中国は記者会見を実施。

中国公安省と国家品質監督検査検疫総局は、北京市内で中国製毒餃子事件に関して記者会見を開いた。中国公安省は余新民・刑事偵察局副局長、国家品質監督検査検疫総局は魏伝忠・副総局長が会見した。

(2)そこでは中国中央テレビが生中継をしている。

そして、「餃子へのメタミドホス(有機リン系農薬毒)の混入は、中国では起こりえないこと」と主張し、日本での混入を強く示唆した。しかもTVを通じて、これは中国人民に「日本で混入した」と思わせて、反日機運を盛り上げる手段である。

(3)そして次のような理由を挙げ連ねている。

1.中国の実験では、メタミドホスは包装の外側から浸透する。-18℃の条件下での実験では、夫々の濃度のメタミドホスがいずれも10時間以内に袋の内側に浸透したと言う。しかし、実験結果の具体的な数値は明らかにしなかった。日本で餃子から検出された濃度はと言うと、千葉市の母子が食べて死にそうになった餃子一個当たり1.8mgのメタミドホスが入っていたとされる。(朝日コム2/27,18:38)

いったい中国の実験ではどれほどの浸透があったのか。中国は数字を明らかにしていない。たぶん浸透するように餃子袋に何らかの細工を施している可能性も、大いにある。
たとえばある種の薬品に浸した袋を使うとか、摩擦で袋を傷つけておくとかといったやり方だ。徹底的に中国での実験の条件や手法を提出させて、再現実験を日本でやっておくべきである。


2.毒餃子の製造元の天洋食品の「包装・保存・包装材料保管に関した55人の従業員等を重点調査した結果、全員が白だったと述べて、現段階では製造工場には容疑者はいなかったと断言している。

しかしどんな調査内容かの情報はない、本当に犯人はいなかったのか。実際工場内を取材した記者は検査で出し忘れたポケットにあった薬瓶は、持ち込めている。そのほか着衣の内側に張る保温材も、チェックに引っかからなかったと言う。従業員の私物の持ち込みは、言われているほど厳密には行われていなかったと思われ、更にはこれら55人以外の可能性もあるのではないか。

事実、過去に天洋食品に勤めていた人物の話が民放で放映されている。それによると私物を持ち込んでいたというではないか。

3.メタミドホスに含まれる不純物についても、「不純物は各国で生産する中に普遍的に存在する。被害を起こしたメタミドホスの成分検査をもって、どこで生産されたものかの判別は不可能だ。」と述べ、中国以外で生産された可能性を強調した。しかし中国では昨年('07年)1月に使用が禁止されたとは言え、それまでは良く効く殺虫剤として幅広く流通していた。従って、中国産のメタミドホスの確保は簡単で、その不純物の内容も検査出来るはずだ。

中国で流通しているメタミドホスを何とかして手に入れ、不純物の物質を事前に調査し、検出不純物と比較しておくべきではなかったか。

一方日本国内では農薬としては使用が認められておらず、流通しているものは試薬としてで、その純度はきわめて高い。本来ならば、日本国内の試薬の不純物と餃子から検出されたメタミドホスの不純物は異なるとの証拠も提示してやるほうがパンチがあるのではないか。

(4)そして物証を教えないと、日本側を批判した。しかし資料はすべて渡していた。

中国公安省の余新民は、日本の警察当局に物証や鑑定結果を見たいと申し入れたが拒否された、と「非常に遺憾」と述べ日本側を批判した。日本はイージス艦と漁船との衝突事故でてんてこ舞いしているので、一挙に「日本側に原因がある」として押し切ってしまえ、と言う情勢分析の上に畳み掛けてきていると、日本側は構える必要があった。(本当にこんなことを言われて、情けないよ。)

これに対して警察庁長官は「看過できない」「このような重大な内容が予告もなくポーンと出てくることは、いかがなものか。」と激しく反論した。

そして日本側の資料はすべて渡していると言う。2月21、22日の来日した中国公安省幹部との協議や、2月25~27日の北京での会議で、日本側からは次の資料を渡していると言う。


事実、警察庁は2月22日の中国公安省との情報交換会議で、メタミドホスは袋の外側から内側に浸透しないことや、問題の商品袋に開封や再密封の跡がなかったことなどの情報を提供しており、更に緊密な情報交換をすることを合意している。にもかかわらず、事前連絡もなしにポーンと出してきたのである。

1.メタミドホスが検出された餃子の鑑定結果
2.袋の写真や断面の層構造の絵
3.「包装袋の外側から内側へ浸透しない」実験結果と実験手法とその条件
4.ガスクロマトグラフィ質量分析装置によるメタミドホスの不純物の分析結果


しかし中国側は、渡すことが出来ないことを知りながら、日本の警察が押収した餃子などの物証そのものを寄こせと言っているのである。悪賢いにもほどがある。日本の警察も、中国以上に悪知恵を働かす必要があった。
(続く)
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