世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

爆笑問題・太田光と(旧)統一教会(33)

2022-11-30 00:00:00 | Weblog

「政教分離」の原則は
日本では守られているのか


 最後に、日本における「政治と宗教」の問題を、「政教分離」の原則と照らして考えてみたい。

 政教分離には、国家による一切の宗教的活動を禁止する「分離型」、特定の宗教を国家が公的に保護しているが、それと他宗教を国会が平等に扱えばよいとする「融合型」、国家と教会は独立しているが、一定の制度的協力関係が存在する「同盟型」など、さまざまな形態がある(山折 2012)。


本連載の著者、上久保誠人氏の単著本が発売されています。『逆説の地政学:「常識」と「非常識」が逆転した国際政治を英国が真ん中の世界地図で読み解く』(晃洋書房)

 分離型はフランス、融合型は英国、同盟型はドイツが代表例である。

 日本はフランスほど厳格ではないが、第2次世界大戦後、国教であった「神道」を政治から切り離したという歴史的経緯に鑑みると「分離型」に属するといえる。

 そもそも政教分離は、16世紀の欧州の宗教戦争に端を発し、フランス革命で実現した。国家が特定の宗教権威・権力(当時で言うローマ教皇)ではなく、世俗権力によって支配されるべきだとする「国家の世俗化」の産物である(西谷 2000)。

 また政教分離とは、どんな形態であれ、権力・権威から信教の自由を守るためのものであることが大原則だ。

 日本においては、政党が宗教団体を集票に利用し、宗教団体の組織的拡大を許してきたのは確かだ。だが、宗教団体の要望に沿った政策を一切実現しなかったこともまた事実である。

 宗教団体側も、過度な政治的要求は控え、会員増と資金増による「組織存続」のために政治と接することに徹してきた。その意味で、日本では政教分離の原則が守られているという、一定の評価はできるのではないか。

 そのため、安倍元首相の殺害事件をきっかけに、特定の宗教を過度にバッシングしたり、その活動を制限したりといった、事実上の「宗教弾圧」が始まることは避けるべきだ。

 こうした弾圧を許してしまうと、「信教の自由」にとどまらず、「言論の自由」「思想信条の自由」「学問の自由」が権力によって制限されることにもつながりかねない。

 一方、宗教によって被害を受けている人やその家族については、救済を進めなければならない。その困難さ、壮絶さは大学教授として少しだけ関わって知っている。

 その経験からも強く主張したいが、政治家が宗教団体を集票組織として安易に使うことや、「お墨付き」を与えることは、今後は厳に慎むべきである

<参考文献>

山折哲雄(2012)『宗教の事典』朝倉書店
西谷修(2000)「宗教と近代―世俗化のゆくえ」『宗教への問い4 宗教と政治』岩波書店 P28~29

https://diamond.jp/articles/-/306956
(続く)
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爆笑問題・太田光と(旧)統一教会(32)

2022-11-29 00:00:00 | Weblog

宗教団体も資金繰りに苦労
政党の「お墨付き」が信者獲得に寄与


 その理由を端的に言えば、自民党など政党の有力な支持団体となり、「社会的な信用」を得ることだ。政党の有力な支持団体という「お墨付き」を得れば、信者を集めやすくなる。信者を集められれば「献金」「お布施」「寄付」などの資金集めもやりやすくなるのだ。

 宗教団体の経営は、見た目ほど安定していない。少子化による人口減や、宗教に対する根強い不信感の影響から、信者・資金集めに苦労している宗教団体は少なくない(ZUU online編集部『経営に四苦八苦する宗教法人 「非課税メリット」の苦労とは?』ZUU online)。ゆえに、政党からの「お墨付き」を求めて、宗教団体は選挙活動を熱心に手伝ってきた。

 旧統一教会についても、選挙活動支援の熱心さがメディアに報じられた。例えば、国会議員事務所を旧統一教会関係者が訪れ、日常的にほぼ無償の形で手伝いをしていた。選挙時には信者を動員して運動を繰り広げていたという。

 加えて、自民党の青山繁晴参院議員が明らかにしたように、自民党では「各業界団体の票だけでは足りない議員については、 旧統一教会が認めてくれれば、その票を割り振る」こともしていた(青山繁晴の道すがらエッセイ/on the road『自由民主党の立候補者と(旧)統一教会の関係をめぐって、わたしが参院選を前に行動したこと』)。

 ちなみに、宗教団体と関係を持った政党は、自公だけではない。旧民主党系の野党も宗教団体と密接な関係を持ってきた。

与野党を問わず
宗教団体と関係を持っている


 立正佼成会や崇教真光、パーフェクトリバティー(PL)教団などが作る「新日本宗教団体連合会」(新宗連)という団体がある。いわば創価学会とライバル関係にある新興宗教の連合組織である(小川寛大『“創価学会のライバル組織”が毎年夏にやる集会』PRESIDENT Online)。

 新宗連は自公政権に対抗して、改憲や政治家の靖国神社参拝に反対する姿勢を取ってきた。2009年の総選挙では民主党を強力に支援し、民主党政権の誕生に大きく貢献した。

 だが、2012年に自公が政権を奪還して長期政権化し、民主党が弱体化して分裂したことで、自民党との関係を再構築しようとする動きが出るなど、新宗連の勢力は次第に衰退してきた。しかし、左派野党の政治家の一部は、現在でも宗教団体の支援を受けている。

 このように、与野党を問わず、政党は宗教団体に票を集めてもらっているのが現実だ。中には、政治献金を合法的に受け取っているケースもあるだろう。ただし、たとえ関係が合法的ではあっても、政治と宗教の関係に問題がないとはいえない。

 安倍元首相を殺害した容疑者の母は、1億円以上も旧統一教会に献金して自己破産したという。宗教団体の中には、信者が借金で自己破産するほど寄付をさせる、信者を洗脳のために監禁するなどの違法行為を行っているものがある。

 それを知りながら、政党は宗教団体を有力な支持団体として選挙活動に使う。政治家は宗教団体の集会に出席し、あいさつをする。前述の通り、公の場で“神様”に関するリップサービスもする。

 そして、それら信用して入信して破産する人、救済を求める家族も多数いる。このことに対して、政治家の道義的責任は絶対にある。政治と宗教の関係は、抜本的に見直すべき時が来ている。
(続く)
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爆笑問題・太田光と(旧)統一教会(31)

2022-11-28 00:00:00 | Weblog

(注)「八紘一宇」とは
日本書紀によると、橿原に都を定めた神武天皇の詔勅の「兼六合以開都、掩八紘為宇」(六合・国のうち・を兼ねて以て都を開き、八紘・あめのした・を掩・おお・いて宇・家・を為す)…天下を一つの家のようにすること、全世界を一つの家にすること。本来は「八紘為宇・いう」であるが、近衛内閣が八紘一宇と表現したことから、「八紘一宇」が一般化した。「大東亜共栄圏」思想である。
八紘とは四方と四隅で地上のこと、一宇とは一つの家(宇)のこと。
https://ja.wikipedia.org/wiki/八紘一宇より。



創価学会を支持母体とする公明党も
自民党にメンツをつぶされている


 では、自民党の連立パートナー・公明党の支持母体である創価学会はどうか。公明党は1999年の自公連立政権成立後、約23年にわたって自民党に組織票を提供してきた。

 宗教団体を支持母体とする公明党は「平和の党」を自認し、安全保障政策を前進させようとする自民党の「歯止め役」を果たそうとしてきた(第104回)。だが、その役割を十分に果たしてきたとはいえない。

 その証拠に、安倍政権期の自民党は、北朝鮮の核・ミサイル開発や中国の軍事的拡大といった日本を取り巻く安全保障環境の悪化に対応。「特定秘密保護法(2013年、第72回)」「安全保障法制(2015年、第115回)」「テロ等準備罪(共謀罪)法(2017年、第160回)」という安全保障政策を成立させてきた。

 一方で公明党は、支持者が求める利益誘導において、自民党から便宜を図られてきた。消費増税に伴う「軽減税率」(第121回)や、「クーポン券」「商品券」などの景気対策、コロナ対策の「国民に一律10万円の給付金」(第239回)などだ。

 すなわち公明党は、自民党からの利益誘導でご機嫌を取られながらも、「平和の党」としてのメンツをつぶされ続けているわけだ。それどころか、参院選後は「改憲勢力」の一角として憲法改正に取り組むはめになりそうだ。それでも、公明党の支持母体・創価学会は黙っている。

旧統一教会が望む政策も
全く採用されない現実


 今、注目が集まっている旧統一教会については、その関連団体で反共産主義を掲げる「国際勝共連合(以下、勝共連合)」と、安倍元首相の祖父・岸信介元首相が極めて近い関係にあったのは事実だ。

 だが現在は、あくまで自民党の支持団体の一つとして、集票に徹しているように見える。

 政策的には、旧統一教会は日本会議の主張と似ていることが指摘されている(北丸雄二『安倍元首相殺害事件が照射する自民党とカルト宗教との親和性』論座)。合同結婚式を主催してまで伝統的な結婚の聖性を維持しようとすることも、伝統的な「家制度」の維持をうたう日本会議と似ている。

 また勝共連合は、「ジェンダーフリーや過激な性教育の廃止」「男女共同参画社会基本法の改廃」などを政治目標に掲げている。だが、これまで述べてきたのと同様、安倍政権以降の自公政権は、これらの政策を全く採用していない

 旧統一教会は、その成り立ちから韓国・北朝鮮と深い関係があるとされる。しかし、「従軍慰安婦問題」「元徴用工問題」がいまだ尾を引いているように、今の日韓関係は全く良好ではない。

 昨今は「韓国海軍レーザー照射問題」「韓国による日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄(後に撤回)」などが原因で、関係が“最悪”になったのも記憶に新しい(第219回)。

 また、安倍政権期に北朝鮮拉致問題は全くといっていいほど前に進まなかった(第244回)。これらの事実から、旧統一教会と韓国・北朝鮮のコネクションを、安倍元首相が交渉の裏ルートとして使ったということもなさそうだ。

 要するに、さまざまな宗教団体が自民党の支持団体となり、自民党のために集票している。だが、宗教団体の政策的な目標は必ずしも実現されない。また、宗教団体が政治の裏部隊で暗躍する「陰謀論」のような話もあり得ない。

 冷徹な扱いを受けているにもかかわらず、宗教団体が熱心に政治と関わる理由は何か
(続く)
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爆笑問題・太田光と(旧)統一教会(30)

2022-11-25 00:00:00 | Weblog

このように「政治と宗教」は、「政教分離」と言いながら、それなりに密接な関係性が存在しているようだ。「・・・ようだ」ではなく、密接に関係している。

それは、選挙時に必須とるな「集票マシーン」として、利用されてきたのである。

次の論考には、そのことがわかりやすく述べられている。



旧統一教会、日本会議、創価学会…自民党「宗教で票集め」の冷徹な実態
 上久保誠人 2022/07/26 06:00


Photo:Anadolu Agency/gettyimage   選挙集票

安倍元首相の銃撃事件を機に、世間では「政治と宗教」に対する関心が高まっている。歴史をひもとくと、確かに自民党をはじめとする政党は宗教団体と密接に関係し、選挙時の「集票マシーン」として利用してきた。その一方で、宗教団体が望む政策が実現したことはほぼなく、「政教分離」の原則は守られてきたといえる。それでも筆者は、政党が宗教団体を集票組織として安易に使うことは控えるべきだと考える。「政治と宗教」の関係を具体的に述べながら、その理由を詳しく解説する。(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)

「政治と宗教」が関心を集めているが
宗教団体は「集票マシーン」にすぎない


 安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件について、事件の背景には容疑者の「世界平和統一家庭連合(以下、旧統一教会)」対する怨恨があったと報じられている。これをきっかけに、「政治と宗教」に対する人々の関心が高まっている。

 メディアでは、過度な献金を求める宗教団体が、信者とその家族を苦しめてきた実態が批判的に報じられている。その一方で、宗教団体が政治と深い関係にあることも指摘されている。そして世間では、政治は宗教団体との関係を断ち切るべきだという論調があふれている。

 私の考えでは、政党や政治家にとっての宗教団体とは、選挙時の「集票マシーン」にすぎない。特定の宗教団体が強く求める政策が、国民全体の利益よりも優先して実現されたことは、私の知る限りほとんどないからだ。

 その代表例が、政治と神道の関係だ。神道系の宗教団体をルーツとする右派組織「日本会議」は、自民党の強力な支持団体として取り沙汰されることがある。メディアでは、日本会議の政界に対する影響力の強さが報道されることも少なくない。

 また、自民党議員の多くが、日本会議と関連がある「日本会議国会議員懇談会」と「神道政治連盟国会議員懇談会」のメンバーである(本連載第179回)。

 だが、第2次安倍政権時、日本会議が主張する保守的な政策を自民党が実行することはほとんどなかった(第144回)。むしろ、日本会議が忌み嫌っているはずの社会民主主義的な政策を次々と実現してきた。

 例えば、外国人労働者の受け入れを拡大する「改正入管法」だ。この改正案を審議していた際、日本会議は完全に沈黙していた(第200回)。

 確かに過去には、自民党の大物議員が「日本は神の国」「八紘一宇」などと発言して波紋を呼んだことがあった。だが筆者の目には、これらの発言は日本会議に対するリップサービスのように映った。

 というのも、こうした発言をした議員たちが神様を熱心に信じ、「神道とは何か」を日々熱心に研究している印象は全く受けなかった。あくまで票をもらうために、日本会議に調子を合わせているだけのように感じたのだ。
 
 とはいえ、自民党はこうしたご機嫌取りはするものの、日本会議が求める政策を実現しなかったのは前述の通りだ。言い換えれば、日本会議は自民党に票だけを取られてきた。

 日本会議の中からは「安倍首相(当時)に裏切られた」という声も聞こえてきた。しかし、日本会議が自民党から離れることはなかった。
(続く)
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爆笑問題・太田光と(旧)統一教会(29)

2022-11-24 00:00:00 | Weblog

後の1978年、福田氏は首相時代にこのスピーチを国会で追及され、「文鮮明氏が他にどういうことをしておるのか、そのことについてはいささかも承知しておりません」と答えているが、2人の親密さは明らかだ

統一教会は文鮮明氏が1954年、韓国で創設。1958年には日本に宣教師を送り込んでおり、1964年には日本で宗教法人の認可を受けた。統一教会の政治団体として「国際勝共連合」が設立されたのは1968年のことだ。

勝共連合の設立には、岸氏の協力がありました。岸氏はその後も統一教会を訪れ信者を激励したり、文鮮明氏と会談したりしています。

安倍氏の父親の故・晋太郎氏も、帝国ホテルで開かれた晩餐会に出席、さらに勝共連合の機関紙『思想新聞』(1990年3月25日付)の勝共推進議員名簿に名を連ねています
」(統一教会ウォッチャー)

1992年3月、アメリカで禁固刑を受け、日本に入国できないはずの文鮮明氏が、突然来日した。朝日新聞(1993年3月19日)によると、法務省にかけあったのは金丸信副総裁だという。

1992年8月、文鮮明氏が「合同結婚式」を開催すると、日本から女優の桜田淳子、元新体操選手の山崎浩子らが参加。このとき、中曽根康弘元首相は「民族問題や宗教の対立を超えて、人類の理想に向かって進もう」との祝辞を送っている。

自民党と統一教会との深い関係。この関係を引き継いだのが安倍晋三元首相だった。

「天宙平和連合」(UPF)は、文鮮明氏と、その妻で現・家庭連合総裁の韓鶴子氏が2005年にニューヨークで創設したNGOだ。

2006年6月、本誌は、UPFが日本で開催した「祖国郷土還元日本大会」に、安倍氏が祝電を送っていた事実を報じている。このときの大会には中曽根康弘元首相、中川秀直政調会長(当時)らが祝電を送っている。

そして、2021年9月、UPFが開いた大規模集会「シンクタンク2022 希望前進大会」にも、安倍元首相はビデオメッセージを寄せた。

「各地の紛争の解決に努力してきた韓鶴子総裁をはじめ、みなさまに敬意を表します。偏った価値観を社会革命運動として展開する動きを警戒しましょう」

安倍元首相を銃撃した山上徹也容疑者は、2019年、来日中の韓鶴子氏を襲撃するつもりだったが失敗。その後、安倍元首相のビデオメッセージを見て、ターゲットを変えたことがわかっている――。

福田赳夫元首相のスピーチ動画が拡散すると、ネット上には、自民党と統一教会の関係性を疑問視する声が多く上がった。

《これで「自民党と統一教会は無関係」などと一体誰が否定できるだろうか》

《改めて統一教会・自民党との関りの深さに呆然としている》

《まさかあれだけの絶賛スピーチをしておいて、「よく知りませんでした」とは言わないだろう。統一教会と自民党との長く深い闇にゾッとする》

安倍元首相の銃撃事件を受け、次々に明るみに出る自民党と統一教会との深い関係。もはや「知らぬ存ぜぬ」では通用しなくなっている。

https://smart-flash.jp/sociopolitics/192245
(続く)
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爆笑問題・太田光と(旧)統一教会(28)

2022-11-23 00:00:00 | Weblog

政治家が文鮮明氏と握手したりするビデオを散々信者見せられる』 『統一教会の教えが政治家に受け入れられていると信者が思っている』と書かれているように、統一教会は政治家をうまく利用し使っている。

それは、統一教会の教えが、政治家の偉い先生たちにも(公に)認められていると、信者たち(や一般人)に思い込ませるためなのである。

だから安心して献金しなさい、と言うことになる。

一般信者に献金を続けさせるために、政治家は統一教会に利用されているのであり、その結果政治家は一般人を不幸にしていることになるのである。

そんなことは自民党の萩生田光一政調会長山際大志郎元大臣も、重々承知の助である。なんと言っても、選挙応援を受けたり、いやそれにもまして大切な票集めに、統一教会は大変役に立つのである。だから止められないのである。

信者たちが(協会として指示すれば)献身的に政治家に尽くしてくれるので、政治家たちは統一教会(の信者たち)をそれなりに好ましいものと思うようになってといった。統一教会としては、政治家を利用した信者集めや更には金集めが、スムーズにできることに大満足しているのである。

次の論考には、そのことがよくわかる内容が、説明されている。

これによる「文鮮明と統一教会」がらみの年表を次に載せておく。

195400 文鮮明が統一教会を韓国で創設
195800 日本に宣教師を送り込む
196400 日本で宗教法人の認可を受ける
196800 政治団体「国際勝共連合」設立、岸氏が協力
197405 統一協会・文鮮明気希望の日晩餐会を開催
岸信介元首相が名誉実行委員長、自民議員40人出席
福田赳夫元総理が礼賛スピーチ、その動画が拡散
197800 福田氏のスピーチが国会で追及される
文鮮明のその他のことは知らぬ存せぬと答弁。これは虚偽、
199003 機関紙・思想新聞の勝共推進議員名簿に安倍晋太郎氏
199203 文鮮明突然の来日、金丸信狗総裁が法務省に圧力
199208 「合同結婚式」開催、桜田淳子、山崎ひろ子ら参加
    中實康弘元首相が祝辞を送る
200500 「天宙平和連合(UPF)」NYで創設
200606 UPF主催「祖国強度還元日本大会」に安倍晋三が祝電
201900 山上哲也、来日中の韓鶴子の襲撃を計画
202109 UPF「シンクタンク2022希望前進大会」安倍晋三ビデオメッセージ
    これを見た山上哲也は安倍晋三をターゲットにする。


それでは、この論考をとくとご覧あれ。


福田赳夫元総理「アジアの偉大な指導者・文鮮明」スピーチ動画が拡散…改めて問われる自民党と統一教会の深い関係
社会・政治 投稿日:2022.07.20 21:38 FLASH編集部
© SmartFLASH
文鮮明氏と韓鶴子氏(写真:AP/アフロ)   

福田赳夫元総理が、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の教祖・文鮮明氏を礼賛する動画が拡散し、波紋を広げている。

舞台は1974年5月7日、文氏が開いた「希望の日晩餐会」だ。岸信介元首相名誉実行委員長を務め、帝国ホテルに1700名を集めて開催された晩餐会には、40人もの自民党国会議員が出席している。

その席で、当時の福田赳夫大蔵大臣がこうスピーチしたのだ。

【関連記事:安倍元首相銃撃事件で注目の旧統一教会「主導イベント」国家公安委員長が呼びかけ人だった!】  https://smart-flash.jp/sociopolitics/191574

アジアに偉大なる指導者現る。その名は文鮮明である。

私はこのことを伺いまして久しいのでありますが、今日は待ちに待った文鮮明先生と席を同じくし、かつただいまは、文先生のご高邁なご教示にあずかりまして、本当に今日はいい晩だなと気が晴れ晴れしたような感じがいたすのであります。

今日は文先生から『お前らは神の子である』という激励を受けまして、少し何かえらくなったような感じもいたします。私は『この神の子である』というのは、世の中のために大いに奉仕していく。またそういう気持ちになった日本人個々を育て上げなさいと、こういうことであろうと受け取りました。

今日は文先生本当に立派なお話を承りましてありがとうございました。心から御礼を申し上げます


スピーチを終えた福田氏は文氏と熱い抱擁を交わす。
(続く)
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爆笑問題・太田光と(旧)統一教会(27)

2022-11-22 00:00:00 | Weblog

退会は容易ではない?



月の初めには決断式と呼ばれるものがあり、上層部から献金の厳しいノルマが言い渡され、各支部で献金の金額目標を立て決意表明をして、統一教会の歌を歌い士気を高めるということです。

では何か気づいた時・おかしいなと思った時に“辞める”ということは難しいのでしょうか。これについては、入信時に刷り込まれる「退会したら病気か事故が起きる」、退会後に病気をすると「辞めたのがいけなかった」となるということがあるといいます。

---こういう思考回路になってしまう?

「そうですね、フラッシュバックっていう言い方をするんですけど、いわゆる事前に離れた時の対策を打ってるんですね。辞めたら君は病気か事故で死ぬよ、大体死んでるんだよ、みたいな話を上の人から聞かされて信じますから。そう信じてるんです。お金がすごくて辞める方もいっぱいいるんですけど、辞めた時に自分が病気になった、事故にあっちゃった、あるいは親族が事故にあっちゃったっていうのを見た時に、やっぱり自分が統一教会を辞めたからなんだ…って思って戻られる方がものすごく多い」

多田さんの退会きっかけは『家族全員の涙』



---多田さんは実際に辞めて何か不幸なことが起きましたか?

「何も起きていないです。だから私がジャーナリストとしてテレビに出ることが、統一教会の皆さんを安心して辞めさせることになるかなと思って、テレビに出ていました」

そんな多田さん自身の退会のきっかけは『家族全員の涙』だといいます。

「やっぱり家族がどれだけ辞めるにあたっては重要かっていうことですね。実は私は10年ぐらいいたんですけど、その間ずっと家族は本当に心を痛めていました。もうすごくいい子だったんです私。本当に自分で言うのもなんですけど、いい子だったのが、どうして入っちゃったんだと。そして人様に違法行為して霊感商法をしたりしている、もう本当に親族はみんないつも泣いていました。会議しながら、なんでなっちゃったんだ、何とか取り戻せないのかっていうのを10年間やって。それで話し合いをする時に、家族も泣いていましたけれども、私以上に統一教会のことを勉強していたんですよ。それで何がおかしいかを知ってるんです。だから10年もずっとこういう心配をしてくれたっていうのにすごく感動して。その時に思ったのが、統一教会というのは教えを信じればみんな幸せになって天国に行けるって教えられたんです、でも現実は違ったんです。家族みんな不幸になっていたっていうことにすごく気付いて。だから統一教会の理想と実際の現実、今回もそうですね、家庭崩壊、お金を多分あげれば幸せになれる因縁が切れるって、たぶん母親は教えられたと思うんですけれども、実際は不幸な感じになっている。私の場合はそれが辞めるきっかけになった」

今回、旧統一教会の実態を元信者である多田さんに語っていただきましたが、それと山上容疑者の行為とは別の話で、許されるものではありません。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/97541?display=1
(続く)
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爆笑問題・太田光と(旧)統一教会(26)

2022-11-21 00:00:00 | Weblog

信者だったころの活動実態 お金がない場合は?



多田さん自身は献金はほぼしてないと言います。ただし絵画・着物など数十万円のものをローンで購入したそうです。さらに献金の代わりに勧誘活動もするようになったということです。

---つまり運営側に回っていくような流れになっていったんですか?「そうですね。お金がある人は旧統一教会の中で全部出させます。私のようなお金がない学生とかですと、逆にお金のある人を連れてくるように上から指示されて、連れてくる。なるべくお金を持ってる人を連れてきなさいねっていうふうには言われています。例えば献金たくさんした人で、今後統一教会にとって有益だなと思う人は上がっていきます。ところが使い捨てなんですね。この人は全然役に立たんと思ったらお金だけ取ってあとはポイです」

勧誘活動は、姓名判断と称してセミナー会場に誘い出すなどして、アンケート用紙に個人情報を答えてもらうように誘導して、収入・預貯金額を見て信者にする優先度を決める、というのが多田さんの見立てです。

献金にノルマは?



今回の事件後、旧統一教会、世界平和統一家庭連合の田中富広会長は記者会見で、献金については「月例献金」「礼拝献金」「無記名献金」などがあるけれども、ノルマという扱いはしていないと言っています。これに対して多田さんによりますと何かしらの名目で献金を要求されるということです。「祝福献金」「感謝献金」「先祖解怨献金」、色々ありますが“ノルマはあった”と、ここは大きく食い違っています。

「他の元信者の人たちも全員証言していますけれどノルマはありますね。ここにはないですけれども、例えば私が印象に残っているのは『パンダ献金しろ』っていうのが上から韓国の方から来るんですね。これなんだと思ったら、中国に文鮮明氏を中心とした自動車工場を作るからお金が今必要なんだと。それでみんな一人一人いったいいくらできるんだといって申告させて。全体の金額は決まっているんですね。じゃあ一人一人いくらできるんだって決意表明させるんですね。持っている人は言わないといけない。上からの命令は従わないといけないですね。隠し事はしてはいけないので。そういうような献金というのはしばしば色んな形でありました」
(続く)
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爆笑問題・太田光と(旧)統一教会(25)

2022-11-18 00:00:00 | Weblog

旧統一教会の元信者である多田さんは『政治家が文鮮明氏と握手したりするビデオを散々信者見せられる』『統一教会の教えが政治家に受け入れられていると信者が思っている』としています。

---多田さんは、元信者として内部にいた立場で、安倍元総理と旧統一教会との関係というのはどのように見ていますか?「私がいたころは安倍晋三さんではなかったんですね。だから今回の容疑者が岸さんの名前を出した時に『よく知ってるな』と思ったんですね。これ話を聞いているなと、お母さんを通じてですね。いわゆる私がいたころは元首相の岸さんがいて、そこに安倍晋太郎さんとか特にお父さんの名前ですね。あの辺の話をよく教会側から聞かされていまして。実際にそうした政治家が文鮮明氏と固い握手をして褒めてるビデオがあるんですね。それを見せられていますから信者の人たちは。中で教えられるのは、そうした政治家の人たちは全部、実は統一教会の教えを受け入れているんだと。だから文鮮明氏のためなら何でもするような人たちだと思ってしまうように教えられるんです。教えでは神様の言葉より上の人の言葉は全部信じて行動しないと地獄に行くというふうに教えられているんです。ですのでその言葉をもう全くそのまま受け入れてしまうんですね」

入信のきっかけはバレーボール大会



多田さんは1987年から1996年まで旧統一教会で活動していました。入信のきっかけは大学4年生の時に友達から誘われた『バレーボール大会』に行ったことだといいます。統一教会とは言わず正体を隠した勧誘だったということです。

---これはどういう経緯だったのですか?「これ実は旧統一教会のやり口なんですけれども、統一教会だって言わないで誘って、ずっと誘って、そしてどんどんどんどんどんどん教え込んでいって、頭の中が統一教会の教義になったところで、ここは統一教会ですよ、と。そういう正体を隠して。いわゆる宗教の教えっていうのは人生を左右するので、本当は入る前に言わないといけないんですね。実際に行ったバレーボール大会、これは後で知ったんですけど、全員信者だったんですね。そういうところに行って、その後、勉強してみようよと行った先も全部統一教会。しかも聖書の勉強しようよって言って、ビデオ見ようねって言って、ビデオ見ていて聖書の勉強をしていたつもりが全部統一教会の教義だったんですよ」



---でもどこかのタイミングで「旧統一教会ですよ」ということを言われるわけじゃないですか。じゃあ、何か自分が思っていたものと違ったとか、なぜそこを明かさなかったんだろうとか、そういう疑いの気持ちというのは芽生えないんですか?

「その辺は上手いんですね相手はね。確かに宗教に対して私ちょっと抵抗があったので、言われた瞬間に“ん?”と思ったんですよ。でもその後ですね、実は先に進んだ理由は、家系図を取られたんです。家系図を取られて、初めて自分の家系図を見て、そうすると母方がみんな女系なんですね。それを上手く“これは因縁だ”と。私は霊魂だとかをちょっと信じていたところがあるですね当時。そういう話をされて、『え、女系…悪霊がついてるんですか』『この先進んで勉強していかないと家族みんな不幸になるよ』と。ただ私の動機としては家族とか親族を幸せにしたいっていう思いが強かった。そこを利用された。当時は大学4年生だったんですよ。就職不安を抱えていたんです。そうしたら自己啓発しながら就職に有利になるよって言われて。それで行った先で世界情勢を勉強した方がいいよと、これから国際社会で就職にも役立つよと。そこで『世界で一番読まれている本は何だと思いますか』って聞かれたんですよ。『わかんないです』『聖書だよ』と。外国人は聖書を読んでいるから、聖書の勉強しなかったら国際情勢に通じない、なんて言われた
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爆笑問題・太田光と(旧)統一教会(24)

2022-11-17 00:00:00 | Weblog

『筆者は大学4年生の頃に、友人を通じて統一教会であることを告げられないままに、自己啓発セミナーに誘われました。

・・・・・・・・・・

「宗教団体である」という正体を隠した手法で誘われて、この自己啓発のサークルが、実は「統一教会」と知らされた時には、もはや入信せざるを得ない状況でした。』


と書いてある通り、「統一教会」は正体を隠してがむしゃらに、盛んに信者にすべく勧誘に精を出していたのである。これこそ無法で、不法な勧誘手法なのである。

宗教なんぞと言う「厳かなもの」は一切ない、信者にしてしまい『献金・献金・献金漬けの毎日を送らせることとなるのである。

献金のために「売春」までさせる団体は、宗教団体でないと断言できる。早急に解散させることである。



紀藤正樹弁護士 旧統一教会系の〝集金実態〟明かす「信者に売春させた事件も」
2022/7/20 16:18 (JST)       © 株式会社東京スポーツ新聞社
 紀藤正樹弁護士(東スポWeb)

旧統一教会の被害に詳しい弁護士の紀藤正樹氏20日放送の読売テレビ情報ライブ ミヤネ屋」に出演。日本の献金の実態を解説した。

旧統一教会系の会員は日本の信者が世界の半分を占めると言われ「その献金額は大体550億~600億円とされている。その額は世界統一教会の献金額の半分以上で、総額の6割~7割を占めるのではないか」と見解を語った。

さらに「現在は聖地方式と言って、現地(韓国)に行って直接献金するやり方が増えている。なので日本支部もどのくらいの献金があるのか把握していないと思う」と分析。

また、日本の支部が献金について「一方的な指示はない」と説明している点にも「一方的ではないが、指示はある」と断言。その上で「2012年に教祖の文鮮明氏が亡くなった後、日本国内では(統一教会は)4派~6派に分かれていて、一番ひどい事案はお金を集めるために信者に売春させた事件もあった。お金集めのためには何でもする」と驚きの事実を明かした。

協会側は2009年以降は「コンプライアンスを順守している」としている。

https://nordot.app/922387495135297536


それではもう一つ、「統一教会」の違法な勧誘方法の手法を述べている論考を紹介しよう。

これまた「統一教会」の名を隠した巧妙な文化体育活動であった。

このように、統一教会は信者を総動員して、「金づる」となる無垢な人間を強引に勧誘していたのである。しかもお金を持っているか否かも確かめてから、入信させていたのである。

次の論考は、友人に誘われて「バレーボール大会」に参加したら、周りは全員が統一教会の信者で、どんどんと洗脳されていった、という話である。

これは、先の「カードで借金してでも献金しなさい・・・」という論考の作者の多田文明氏が「統一教会」と関わったいきさつを述べたものであるが、「統一教会の勧誘・献金の実態」がわかりやすく説明されているものであるが、それなりに長編であるが、ご一読願う。




元信者が語る「旧統一教会」の内側…献金ノルマ?勧誘方法は?友人に誘われバレーボール大会に行ったら『周りは全員信者だった』
2022年7月16日(土) 20:20

(VTR)

 7月8日、安倍晋三元総理が銃撃されて死亡した事件。逮捕された山上徹也容疑者は警察の取り調べに対して、母親が旧統一教会、現在の「世界平和統一家庭連合」に入会したことで破産したとして、「旧統一教会を恨んでいた」という趣旨の供述をしているということです。7月15日放送のMBS『よんチャンTV』では、ジャーナリストで元信者の多田文明さんに、1987年から約10年旧統一教会で活動していた際の、献金や勧誘の体験談を聞きました。



---山上容疑者からはこれまで「旧統一教会を恨んでいた」という供述が出ているということですが、多田さんは今回の事件について元信者という立場でどんなことを思われますか?

「中にいて本当に献金活動っていうのは激しかったんですよ集金ですね。結局そうした反動がいわゆる家族の崩壊に繋がり、今回のような事件を生み出してしまったとしたら、もう本当に許せないことだなと思いますね。いわゆる教え自体が“献金しないといけない”という教えになっているんですね。極端な話で言えば、私たち全員が堕落人間だと旧統一教会の人間は見ていますので。堕落人間というのは万物って物より下の立場だ、というふうに教えられるんですね。ですのでその万物は、特にお金ですね、神の側に捧げてそれで初めて神の子になれるんだよっていう教えがあるんです。これ万物復帰っていうんですけど。だから神の下に自分の財産を全部捧げないと神の子になれないって教えを信じて入っちゃっているので。ですので生活が困窮したとしても、とにかく献金が必要だと思えば出さざるを得ない」
(続く)
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