第三 が、重慶で開かれたサッカー東アジア選手権での中国選手のラフプレイである。
第3回東アジア選手権第3日は2月20日中国重慶で開催された。幸い1対0で中国に勝ったものの、中国GKにスパイクで跳び蹴りされた日本代表・安田理選手はその後救急車で病院に行く予定にしていたが、中国の病院もあてにならないためか中止し、ホテルで静養することとなる。サッカー東アジア選手権の規律委員会は2月22日、ラフプレイの目立った男子中国代表に警告書を送った。日本側も同22日遺憾の意を評し改善を要望する文書を東アジア連盟会長に提出したが、岡田武史監督はこの件に関して、「私の仕事とは関係ないので協会にお任せすることにした」と話し、この問題からは距離を置いた。中国チームには 大会規定により罰金が科せられたが、岡田のこの監督としての権利と義務を放棄したような態度のため、次の2月23日の韓国戦には勝つことが出来ずに引き分けて、万年2位となる。ちなみに罰金の額は、対日本戦3,000ドル、対韓国戦1,500ドルで合計およそ48万円となる。さらに対北朝鮮戦でも、中国は1万ドル(約107万円)の罰金を科せられた。
このことは如実に中国社会での遵法精神の貧弱さを示し、いまだに近代社会に育っていないことを示している。中国は、共産党 奴隷制・封建社会なのである。
さて日本は、FIFAワールドカップ予選のアウェイでの初戦では、バーレーンに惨敗した。幸いホームでのバーレーン戦には辛勝して、最終予選へトップ進出は果たしたものの、南アで行われる本戦への出場は叶うのであろうか。小生ははなはだ悲観的である。
第四 が、3月14日に発生した「チベット騒乱」である。
オリンピックを控えた中国は、3月10日のチベット平和蜂起49周年記念行事で混乱を起こして戒厳令を敷く魂胆を抱いていた。そのためチベット僧に変装した武装警察兵を平和デモに潜入させていた。彼等がチベット民衆を扇動し混乱を引き起こさせたのである。そしてその混乱を抑えるために武装警察を介入させ、あわよくば戒厳令を敷くつもりであった、と推測されている。しかしチベット僧達は無知ではない、武装警察にはそれ程扇動はされなかった。この時の混乱の映像が全世界に流れ、中国は世界中の笑いもの、と言うよりも全世界から顰蹙(ひんしゅく)をかったのである。と言うよりも強烈なボイコットにあったのである。
チベット問題については'07年9月の「北京オリンピック」や'08年4月の「長野での聖火リレー」等に詳しく記載されているので、そちらも参照願いたい。
何はともあれ、善良なチベット僧達は現在の窮状とダライ・ラマへの尊敬の念を全世界に示したかっただけであった。中国の武装警察が温和な彼等に火を点けたのである。いわば、胡錦濤の自作自演である。
(続く)