世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

世の中、何だこれ!(WBC不参加、34)

2012-07-31 15:05:51 | Weblog

最大の問題は利益配分
実はつつましい!?日本の要求


 騒動の口火を切ったのは(2011年)7月14日に行われた12球団オーナー会議だ。過去2大会の日本への利益配分が少なすぎることが議題に上げられ、大会を主催・運営する米国の会社「WBCインク(WBCI)」に対して、収益改善を要求する交渉を行うことを明らかにした。

 これに日本プロ野球選手会も呼応する。オールスター期間中の(2011年)7月22日に開かれた臨時大会で、この議題が取り上げられ条件交渉の結果次第では参加をボイコットすることを全会一致で決議したのだ。('12.1.23のブログ「世の中、何だこれ!」NO.17参照のこと。)

 この1ヵ月ほど後の8月18日には日本野球機構(NPB)も選手会と共同歩調を取ることを表明。WBCIに対し、一枚岩になって利益配分改善の交渉を行っていくことを確認した。だが、WBCIは聞く耳を持たず、「日本が出なくても大会は行う」としている。

 こう書くと、日本球界は世界一の名誉のためではなく、金のためにWBCに参加するのかと思われるかもしれないが、経緯を冷静に見ていくと文句を言いたくなる気持ちも分かる。

 WBCIはメジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会が共同で設立した会社だ。大会の収益はこの会社が管理し、自社や参加チームに分配する方式を取っている。第2回大会を例にとると収益は約15億円。このうちの66%にあたる約10億円をWBCI(メジャーリーグ機構とメジャー選手会)が取り、残りの34%が参加チームに分配された。日本の取り分は優勝賞金を含めて13%。約2億円だったという。

 代表チームを結成し大会に派遣するとなると、事前の強化合宿費や選手の出場給、傷害保険代などで大きな費用がかかる。日本は優勝賞金を得たからよかったものの、早々に敗退した場合は赤字になったといわれる。ともあれ運営サイドが収益の7割近くを持って行ってしまうのはあまりに不平等。出場国は赤字覚悟で参加しなければならず、現状のままではWBCは盛り上がっていかない。これはおかしいというわけだ。

 もっともWBCI側にも言い分はある。主催・運営にはそれなりに経費がかかる。それに海のものとも山のものとも分からない野球世界一決定戦WBCをゼロから立ち上げ、失敗した場合は赤字をかぶるつもりでいた。そのリスクを考えたら、このぐらい取ってもいいという理屈だ。

 ただし日本野球界が求めているのは分配率の変更ではない。第2回大会での収益のうち、約9億円は日本企業が出したものだった。そのスポンサー料の目的は「日本代表を応援する」ため。だが、代表チームのスポンサー料や代表グッズのライセンス料も現状ではWBCIが独占するシステムになっている。自分たちが獲得したスポンサーなのだから、せめてその分を得る権利は譲渡して欲しいと要求しているのである。

 他の分野の国際関係でも、日本はお金を出しているのに、それに見合う評価や利益を得られていない、うまく利用されているだけだという指摘がよく出る。それと同じ構図がWBCにもあり、そこを正さないと納得して参加できないというわけである。

野球のワールドカップと
WBCの微妙な位置関係


 こうした問題が起きるのは、野球の最強国決定戦WBCの運営をアメリカのメジャーリーグというスポーツ興行団体が作った会社に任せざるを得ない構造にある。

 サッカーの最強国決定戦であるワールドカップを主催するのが国際サッカー連盟FIFA)であるように、ほとんどの競技の国際大会は世界の競技を統括する国際競技団体(IFInternational Federationsが取り仕切っている。野球にも国際野球連盟(IBAF)という統括団体はあり、1938年からワールドカップを開催してきた。

 本来なら2年おきに行われるこのIBAFワールドカップが世界の注目を集めるようにならなければならなかったのだが、いかんせん野球が盛んな国や地域は限られている。北米、中米、アジアの日本、韓国、台湾など人気を得ているのは世界のほんの一部。日本人が英国系の国で盛んなクリケットを知らないように、野球を見たこともない国が多数を占める。

 そんなこともあってサッカーやバスケットボール、陸上競技のようにインターナショナルな競技に成りえず現在まで来た。だから野球のワールドカップはサッカーのように世界の注目を集められず、地味な大会のままだ。

 そこでメジャーリーグがIBAFに頼らないもうひとつの国際大会WBCを作った。もっとも目的は野球の普及・振興というよりメジャーリーグの市場を拡大するため。ビジネスとして野球を広めようとしたわけだ。営利が目的の一企業が運営するのだから、こうした問題は起こるべくして起こったともいえる(もっともトップ選手の年俸が10億を超えるメジャーリーグの感覚では、一大会の収益15億円などささいな額だろうが)。

アメリカでは
注目されていないWBC


 滑稽なのは、その勧進元の本国アメリカではWBCはほとんど注目されていないことだ。第2回大会の全米での平均視聴率は2%。日本vs韓国の決勝戦は1.4%。メジャーリーグのチャンピオン決定戦を「ワールドシリーズ」と呼ぶように、米国人たちは野球が世界一強い国はアメリカだと信じて疑わない。米国の野球ファンの多くはWBCをシーズン開幕前のオープン戦のひとつだと思っているともいう。選手も同様でリーグ戦が第一。故障でもしたら大変と、WBCの代表に選ばれても辞退する選手が続出する。

 WBCでのアメリカの成績は第1回大会は第2ラウンド敗退(ベスト8)、第2回大会は3位だが、それは「本気を出していない」から。本気を出してベストメンバーで大会に臨めば世界一になるのは決まっている。だが、メジャーリーグのシーズンの方が大事だからそれはできない、という認識なのだ。

 WBCは肝心の本国の野球ファンの支持を得られていないのである。大会を重ねるうちにこうした空気は参加国にも伝わっていく。本気で臨むべき大会なのか、懐疑的になる国も出てくるだろう。

 ここで困るのは本気度100%の国だ。日本や韓国、数少ない自国アピールの機会であるキューバなどだ。なかでも大きなジレンマを抱えているのが日本だろう。現状の運営方式では、うまく利用されているようで納得がいかない。といってWBCが開催されなくなったり、日本が参加しないことになると一番困るのも自分たちなのだ。

プロ野球人気回復のために
国際大会をどうしていくか


 ひと昔前のプロ野球は日本人の大半が注目していたが、今は一部のコアなファンが支持するスポーツになりつつある。その流れで地上波のプロ野球中継は激減し、一般人とプロ野球(ひいては他のカテゴリーの野球も)の距離は遠ざかる一方だ。

 一般人の人気を得るのに不可欠なのは国際大会での活躍である。なでしこジャパンがワールドカップに優勝したことで女子サッカーが一躍注目されたように。

 プロ野球にとって一般人からの注目をつなぎとめる場が、世界に挑戦するWBC。「現状では参加できない」と強硬姿勢は取っているものの、参加しないわけにはいかないという矛盾を抱えているのだ。日本野球界は交渉を重ねるとしているが、WBCIが出場の意向を決定する期限としているのは9月30日。結局は問題は先送りされ、出場することになるのではないだろうか

 もちろん利益配分をめぐる条件闘争をするのは無駄ではないし、今後も続けるべきだろう。スポーツは名誉だけで成り立つものではない。現状の不平等な収益配分システムを改善しなければ、大会の価値も損なわれてしまう。

 だが、日本球界としては同時に考えていくべきことがある。どうしたら野球を世界に普及させ、インターナショナルなスポーツに育てられるかということだ。WBC参加国とも話し合いの場を設け、その方法を模索する。そしていずれはWBCIという会社ではなくIBAFが主催する大会に持っていく。野球の世界王者として、そのイニシアチブを取るぐらいのことをしてもいいのではないだろうか。
http://diamond.jp/articles/-/13661

 
  
明日の8月1日にはNPBと選手会の話し合いが行われるのであるが、選手会もそこそこの線で折り合いをつけることになっている、と言う話もあるようだ。そしてWBCへの参加を、そのうちに認めることになるようだ、と言った筋書きと言う。大山鳴動、鼠一匹。

http://photo.sankei.jp.msn.com/essay/data/2012/07/0731gymnastics/
それにしても体操男子の立花監督の抗議は素敵でした。(日本にとって)理にかなったことであれば毅然と抗議して修正させる。これこそが今の日本に欠けている事ではないかな。

柔道のジュリー制度も理にかなっている。さすが五輪も成長している、と感じられる。しかし内股返しを知らない審判がいるようでは、世界の柔道は未だ未だ未熟。


日本選手団の活躍を祈る。!
(終り)

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世の中、何だこれ!(WBC不参加、33)

2012-07-30 11:07:55 | Weblog

落合氏らが候補…来年WBC3連覇へ監督選び本格化
東日本大震災復興支援試合 日本代表9―2台湾代表 (3月10日 東京D)
[ 2012年3月11日 06:00 ]

 侍ジャパンは常設化の第一歩としての台湾代表戦を終え、来年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ向けて本格的な監督選出作業に入る。

 秋山幸二監督は今回の1試合だけで、関係者は「5月中までには決めないといけない」と説明。セ、パ3球団ずつの代表者から成る日本代表プロジェクトを中心に人選を進めていく。

 代表監督は、2大会とも現役監督(06年・王貞治監督、09年・原辰徳監督)で連覇したが、開幕前に1カ月以上もチームを離れる現役監督の負担が問題視された。この点を踏まえてOBを含めて候補を絞り込む。現役は秋山監督、原監督ら、OBでは前中日監督の落合博満氏らが候補に挙がると見られる。また、監督人選と並行し国際試合での強化スケジュールも検討。今秋、アジアシリーズ後に国際試合を行うプランも浮上している。

 さらに15年に国際野球連盟(IBAF)主催のW杯が日本で開催される可能性もあり、実現すれば侍ジャパンがWBCと1年置きに国際大会へ出場することになる。 【試合結果】
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/03/11/kiji/K20120311002802270.html


まあ何がどうなっているのか知らないが、かなり複雑怪奇な状況のようだ。結局WBCが入ってきたことで、IBAFもMLBの圧力に負けてWBCを認定してしまった手前、それを土台にしてIBAFとしての世界大会をIBAFプレミア12として、4年に一度開催することにしたようだ。WBCをIBAFの世界大会として認定する以上、WBCを国際大会の常識に従わせることをしなかったら、IBAFの役目を果たしていないことにならないのではないか。

(3)には、夏季オリンピックの種目として野球をあげよう。

しかしこれは先に述べたように2008年外されてしまったために、1992年のバルセロナから2008年の北京までの5回しか続かなかったことになる。まあオリンピックから外されてしまったことを見ても、野球が世界的にはマイナーなスポーツとして認識されていることを、NPBも選手会も理解しなければならない。

(4)そして、IBAFインターコンチネンタルカップ

1973年に創設され2010年まで17回開催されていたが、WBCが出来たために2011年にIBAFワールドカップ大会と共に廃止された

これらの国際的な公式戦を羅列してみると、如何にIBAFが野球の国際試合に関して、何らかの指標も持ち合わせていなかった、と言うことがよくわかる。これでは、野球は世界の中ではマイナーなスポーツであり、オリンピックから外されてしまったことも頷けると言うものである。

これだけでは、IBAFワールドカップとIBAFインターコンチネンタルカップの位置づけが、全く明確でない(と小生には感じられるのだが)。こんなやり方をしていたからこそ、MLBに付け込まれてIBAFのお株を奪われてしまったのであろう。そこを反省させられて、今度はIBAFプレミア12なる大会を考え出したのであろう、しかもWBCを使ってだ。使うからにはWBCを国際大会のルールに従わせてからにすべきである。IBAFがWBCにおんぶに抱っこ状態で、プレミア12なる大会を作り出すということこそ、野球と言うスポーツがまだまだ世界ではマイナーである証拠ではないか。

以上を見てくると、WBCが出来たのでIBAFの主宰する国際大会は一つもないことになってしまった。そのため、慌ててIBAFプレミア12なる国際大会を作り出した、と言うことであろう。

これで見ると、WBCに出ていないとプレミア12にも出られないことになろう。WBCが邪(よこしま)な物である以上、「侍ジャパン」はプレミア12にも出る必要はない。としっかりと腹を括っている必要がある。

出来るか、NPBよ。


1938------------------------------2011 IBAFワールドカップ
            1973-----2010 IBAFインターコンチネンタルカップ
             1992-2008 夏季オリンピック大会
.................................................... 2015- IBAFプレヒア12
..........................................2006---- WBCIによるWBC大会

このように見てくると現存しているプロを含む国際大会はWBCしかないことになる。ワールドシリーズはあくまでも米国地方の地方大会としての位置づけとなる。アメリカはその様には思っていないが。そして、まあ野球がオリンピックから外されたと言うことは、世界全体で見ると、野球と言うスポーツがそれほど重要視されていない、と言うことを野球関係者全員が認識していることが大切であるる。

だから、WBCIの言う「野球の普及と国際化」は一理あるのであるが、言っていることとやっていることが、全くマッチしていないように感ぜられるのであるが、このアンマッチ感をどうしてくれるのか。


まとめの意味も兼ねて、これまた一年前の論考であるが参考のために掲載して、ひとまずこのテーマを終了としたい。





【第165回】 2011年8月23日 相沢光一 [スポーツライター] http://diamond.jp/articles/-/13661
日本野球界WBCボイコット騒動の
根っこにある問題は何か


 2013年春に行われる第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に、日本野球界が「現状では参加できない」という姿勢をとっている。

 ご存じの通り、日本は06年の第1回大会、09年の第2回大会を連覇し、日本中を歓喜させた。その王者が参加を渋っているのだ。どうしてなのか。新聞等でも取り上げられているが、改めてボイコット騒動が起きた経緯を整理しておこう。


LONDON OLIMPIC PARKの ArcelorMittal OrbitTower,115mの展望タワーである。ルクセンブルグのアルセロール社をインドの鉄鋼会社Mittal Steelが経営統合したArcelorMittal鉄鋼会社の寄付により、オリンピックパークの記念碑になるように意図して作られた。
Orbitとは周回軌道を意味するので、OrbitTowerとは螺旋タワーと言った意味なのか。

がんばれ、日本!
(続く)
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世の中、何だこれ!(WBC不参加、32)

2012-07-29 10:08:32 | Weblog

まあ過去2回の大会は、WBCIの悪巧みがあまり知られていなかったので、それほど違和感もなく我々一般人は、楽しんだことと思う。

しかし当事者はこのWBCの話があった時から、なんとなく胡散臭さを感じていた。そのため最初はNPBは参加を保留したのである。そうしたらMLB側は、日本を恐喝したのである。この件は、2012.1.31の当ブログNO.23でも述べておいたので、思い出していただきたい。念のために下記する。



ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)

当初、日本(NPB)はMLB側の一方的な開催通告やMLB中心の利益配分に反発し、参加を保留[8]。日本プロ野球選手会も開催時期の問題から参加に反対し[9]、2005年7月22日の選手会総会で不参加を決議した。しかし、MLB機構は参加を保留するNPBに対し、改めて参加を要求し、もし日本の不参加によりWBCが失敗に終わった場合、日本に経済的補償を要求することを通達。更に、WBCへの不参加は「日本の国際的な孤立を招くだろう」と警告した[10]。これを受けて、日本プロ野球選手会は不参加の方針を撤回。最終的に9月16日に選手会の古田敦也会長がNPB機構に参加の意向を伝え、日本の参加が決まった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF


MLBが「日本が参加しないなら経済的補償を要求する」ことは、実際に可能なのであろうか。そんな縛りは、WBCにもIBAFにもないのではないか。

このIBAF(International Baseball Federation 国際野球連盟)が曲者である。ここには世界各国の野球組織が加盟している。野球に関する国際的な事項を決めている。そしてIBAFがワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を世界一決定戦に公認してしまい、更には「プレミア12」と言う国際大会を実施すると言い出だしたのである(2012.1.31の当ブログNO.23)。

そんなこんなで、これからは、事情がすこぶる異なる。WBCIの面々が日本から巻き上げた金で、しこたまいい思いをしていると思うとWBCもそれほど見たくはなくなる。面白さも半減している。どうせやるんなら、WBCIが考えているように、台湾ででもやらせたらよいのではないか。

日本は当然出場はしない。と言っても今まで見てきたように、すんなりとは不参加と言うわけにも行かない可能性がある。するとどうするか。MLB寄りの加藤良三のような素人は、是非とも参加させたい、と思っている筈だ。どのように参加させるのか。過去の大会のように一線級の選手を出させるのか。日本側の要求、と言っても選手会の要求であるが、全然満たされていない状況での完全参加はして欲しくない。ではどうするか。

読売新聞社がバックにいる以上こんなことは出来ないかもしれないが、5年後、10年後を考えるのなら、一線級ではなくファームの選手を選抜して「侍ジャパン’」として参加させればよい。彼らは次の世の日本プロ野球を担う逸材なのだから。

そして日本企業のWBCへのスポンサーは降りていただくように、NPBと選手会から要望をして、日本企業のスポンサーは極力少なくさせることである。日本企業が自発的にスポンサーから降りてくれれば、それに越したことはない。台湾で開催することになれば、それはそれで好都合である。なんと言っても読売新聞社やあの悪行高い電通の影響も薄らぐと言うものである。

それにしても日本プロ野球選手会の腰が砕けないことである。新井貴浩会長のことである、そう簡単には腰は砕けないものと思うが、日本選手会だけが頑張っていても駄目である。NPBと選手会が一致団結する必要がある。しかしながら今のNPBの状況では、一致団結なんぞは夢のまた夢であろう。

いずれにしても2012年8月1日の話し合いを待たなければならない。まあ、日本選手会とNPBが一致団結できなければ、日本プロ野球も先が見えたと言うことである。いくら金のある巨人が日本プロ野球で頑張ったとしても、それは後の祭りとなろう。日本プロ野球の衰退を見るだけである。

メジャーリーグに屈するなプロ野球選手会!


さてそのIBAFの絡んでいる国際大会を整理してみよう。

(1)まず、IBAFワールドカップ

これは1938年から2011年まで実施されていた野球の世界大会で、1998年からはプロ選手の参加も認められるようになった。2001年からは2年に一度、奇数年に開催されることになっていた。2008年の北京五輪を最後に野球がオリンピックから外されたことから、2006年創設のWBCを2013年の第3回大会から、ナショナルチームによる世界一決定戦として、IBAFが認定してしまった。そのため2011年にこのIBAFワールドカップは廃止された。



WBCを世界一決戦と公認 国際野球連盟
[2011年12月4日9時59分]

 国際野球連盟(IBAF)は3日、米テキサス州ダラスで総会を開き、国際大会の枠組みを見直してワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を世界一決定戦として公認することを決めた。

 IBAFのリカルド・フラッカリ会長は「これまでの招待制から、予選も行われることになり、WBC主催者と話し合う中で決まった」と話した。IBAF主催では、これまでアマチュア主体で行っていたワールドカップ(W杯)を取りやめ、プロも参加して上位12カ国が争う「プレミア12」(仮称)を2015年から4年に1度開催する。

 五輪については、2020年夏季大会での実施競技復帰を目指すため、男子の野球、女子のソフトボールを1競技として復帰を図ることを、全会一致で承認した。

 IBAF第1副会長の田和一浩・全日本アマチュア野球連盟専務理事は「今の子どもたちに夢を与えるという意味で(五輪復帰は)私たちの責任。全員一致(の承認)だったし、1歩も2歩も前進したと思っている」と歓迎した。
http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20111204-872361.html



(2)次に、IBAFプレミア12、

これは'12.1.31のNO.23でも言及していたが、世界のトップ12のチームによる国際大会である。このトップ12とは、WBCのベスト12のチームにより行われるようで、2015年第1回大会が開かれると言う。次のWikipediaの記事を参照願う。



IBAFプレミア12

IBAFプレミア12(英語:IBAF Premier 12)は国際野球連盟(IBAF)主催の野球の代表戦による国際大会である。第1回大会は2015年開催予定[1]。

IBAFはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を世界選手権と公認すると同時に、これまで世界選手権として隔年開催されていたワールドカップ(1938年~2011年)を廃止し、変わりに世界のトップ12による当大会を4年に一度、WBCの中間年に開催するとしている。アマチュア主体のワールドカップに変わりIBAFプレミア12はプロが主体となる[2]。

IBAFの報道によれば、IBAFプレミア12はWBCのベストチームにより行われる模様である[3]。
なお、IBAFの報道[1]において、「IBAFプレミア12」から「IBAFスーパー12」に訂正されていた時期があったが、国際大会新フォーマット[4]発表以降は再び「IBAFプレミア12」に再訂正されている。
2015年の第1回大会では日本も開催候補地の一つに上がっている[5]。
http://ja.wikipedia.org/wiki/IBAF%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%82%A212
[2] WBCを世界一決戦と公認 国際野球連盟[2011年12月4日9時59分]を参照のこと。
[5] 落合氏らが候補…来年WBC3連覇へ監督選び本格化[ 2012年3月11日 06:00 ]を参照。

ロンドンオリンピック、日本選手団よ、楽しんでこい。
(続く)
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世の中、何だこれ!(WBC不参加、31)

2012-07-28 00:52:31 | Weblog

大リーグ機構MLBや大リーグ選手会MLBPAの主だった面々は、過去2回のWBCでは日本からのお金で、しこたま懐を肥やしたことであろう。野球の国際化の為とは、MLBやMLBPAの主だった面々の懐を肥やすことなのだ。彼らはそのため(嘗てのタイガー・ウッズのように)、その金を使っていい思いをしたことであろう。これからもいい思いを続けたいから、盛んに日本に参加を強制しているのである。タイガー・ウッズは自分で稼いだ金を使っただけなのであるが、MLBやMLBPAの主だった面々は、人のふんどしで相撲をとっているのである。使い道がわからない以上、こんな想像も出来るのである。なんとしてもやりきれないものである。

各国の野球振興に役立たせると本気で思っているのなら、WBCIは各国の野球機構などにその金を分配すべきなのである。しかしながらWBCIの言う「野球の普及と国際化」とは単なるお題目で、日本からの金集めの口実に過ぎないのである。ましてや日本ラウンドの開催主体が読売新聞社と電通であれば、なおの事 「ただ5年、10年後を考えれば苦渋の選択をせざるを得ない」などといった崇高な理念は持ち合わせてはいまい。

8月1日の話し合いでは、どんな結論が出るものやら。これまた一年前の記事となるが、参照願う。




日本のWBC3連覇は幻に終わるのか!?
参加を巡る日米対立の“お家事情”。

鷲田康 = 文  2011/09/18 08:01
text by Yasushi Washida
photograph by Naoya Sanuki

2013年に予定されている第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を巡る主催者WBCIと日本野球機構(NPB)、労組・日本プロ野球選手会との話し合いは、なかなか結論を得られないようだ。

 これまでの交渉で日本側は、過去2大会で多くの日本企業がスポンサーとして名乗りを挙げて収益に貢献してきたことを主張。それにもかかわらず、収益分配がWBCIと米選手会の合計66%に対し、日本はわずか13%('09年の実績)しかなかった点を挙げ、日本代表のスポンサー権については日本への帰属を求めて交渉を行なってきた。

 すでに8月にはWBCIの関係者が来日して、NPB、選手会と個別の協議を重ねている。この交渉でWBCIは選手会の切り崩しを図って、選手会への収益分配率がアップする修正案を出したともいわれるが、あくまでスポンサー権の日本への帰属を求める選手会はこれを拒否。一方、WBCIも「収益分配は正当。(日本が参加しなくても)WBCは行なう」と強気の姿勢で、大会への参加意思の通告期限を9月末日と切ってきている。

 これを受けて9月8、9両日には国際関係委員会委員長の日本ハム・島田利正球団代表らが、米・ニューヨークでWBCI側と交渉を行なった。ここでは具体的な内容は明らかにされなかったが、WBCIから何らかの金銭的な譲歩を示す案が提示されたが、スポンサー権の譲渡や分配率の修正などに関しては、話し合いは平行線をたどったままだったようだ。

争点のスポンサー権の譲渡に関しては継続協議で妥協か。

 ただ、ここにきて「最終的には落ち着くところに落ち着く」という情報が聞こえてきている。
「おそらく最終的には主催者側の金銭的な譲歩で日本も参加する方向で折り合うと思います。スポンサー権などの問題は次大会以降に継続協議、ということで大人の解決になるでしょう」

 こう説明するのは過去2回の大会運営にかかわったある関係者だった。

 背景にはそれぞれの事情があるという。

 一つはNPBの事情だ。

 もともと国際派を任ずる加藤良三コミッショナーはWBC推進派で、今回の騒動でも「大会の灯は消したくない」と苦悶の表情を見せている。

スポンサー権よりも当座の現金が欲しいNPBの懐事情。

 その上で12球団にも12球団のお家の事情がある。

 実はNPBは自らが運営してきた年金制度の破たんにともない、新たに選手が加入する必要が出てきた国民年金基金の奨励金の負担を迫られている。今回のWBCの収益分配の見直しもその一端として出てきたものだった。その5億円ともいわれる原資分の収益が出なければ、12球団はそれぞれ今ある財源から捻出しなければならない。

 逆に言えば、今回の問題で相当分の金銭的譲歩が得られれば、スポンサー権の譲渡に関しては継続審議で後回しにして妥協点は見いだせるはず、というわけだ。

WBCI側はIT景気に沸く台湾での開催案で日本を揺さぶる。

 しかもWBCIサイドには、不穏な動きもある。

 すでに台湾の関係者と接触しており、コンピューター関連企業が活況を呈している台湾経済界をバックに、台湾開催の可能性を模索しているという情報がある。そうなると慌てるのは、これまでも日本ラウンドを主催してきた読売新聞社と、日本企業など大会スポンサー集めを行ない、すでに日本代表の“サムライジャパン”という呼称までを商標登録している大手広告代理店の電通ということになる。
「こうした様々な思惑から、10月中にはNPBサイドは参加で着地せざるを得ないのでは……」(前出関係者)

選手会は正当な権利の要求を強硬に主張しているが……。

 ただ、問題は選手会の強硬姿勢だった。

 選手会は8月のWBCIとの交渉でも、選手会への分配金アップなどの“甘い誘い”も蹴飛ばして、あくまで正当な権利要求を貫いてきている。選手会への利益誘導ではなく、あくまで日本球界の正当な権利の要求であり、NPBが潤うことが、選手への利益につながるという姿勢なのだ。

「ただ、中にはお金の問題ではなく、国際大会で日の丸を背負ってプレーすることは、メジャーなどへのアピールの場となると考えている選手も多い。そればかりか若い選手には、サッカーの代表戦などを観て、純粋に日の丸のユニフォームを着るのが夢という思いもある。その夢の場がなくなるのは寂しい、という意見も少なくない。そういう選手の声を拾っていくと、妥協点を見出さざるを得なくなるでしょう」

 こう説明するのはあるOB選手だった。

主導権の曖昧さを抜きにしてもWBCで得るものは大きい。

「この大会がいったいどういう大会なのかが良く分からない」

 こう語って出場辞退を決めたのは、第1回大会のときのオークランド・アスレチックス、松井秀喜外野手(当時はニューヨーク・ヤンキース所属)だった。

 米国ではWBCIを形成するMLB機構と選手会、日本では読売新聞社や代理店などが主導した大会は、確かに松井が予見したように、曖昧な中でのスタートだった。

 ただ、そういう曖昧さを抜きにしても、2度のWBCで日本球界が得たもの(同時に失ったものもあったかもしれないが……)は大きかったはずだ。

 '06年の第1回大会のキューバとの決勝戦の視聴率は40%を上回り、'09年の第2回大会の韓国との決勝戦も35%越えをマークしている。五輪の正式競技から外れた現在、国際大会という大きなインパクトを持ち、世界の中での日本野球の位置を計る唯一の場は、やはりこのWBCしかないというのも事実なのだ。

WBC以外にも世界のプロ選手が結集する国際大会を。

 参加か不参加か。実質的に何か得られるものがあるならば参加すればいいし、参加の条件が整わないのならば不参加でも、それはどちらでもいい。

 ただ、お金の問題だけを考えれば、日本の企業にはWBCのスポンサーを降りて頂いた方がいい。その半額でもいいから、日本球界……具体的にはNPBと選手会となるのだろうが……をバックアップしてもらった方がいい。

 そうして、WBC大会の縛りがないところで、メジャーリーガーたちも含めて毎年1回でも日本の野球人が結集して、例えば日韓定期戦とか、国際大会を開催する。

 NPBは来年(2012年)3月11日東日本大震災復興支援の日本代表戦の開催を決めた。

 それが第一歩になれば、と期待する。
http://number.bunshun.jp/articles/-/159696

(クリックで拡大)
さていよいよロンドンオリンピックが開催される。日本選手の活躍を期待したい。

(続く)
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世の中、何だこれ!(WBC不参加、30)

2012-07-27 10:02:49 | Weblog

もちろん小生も過去2回のWBCの試合は、大いに楽しんだものだ。3回目のWBCも楽しみたいとは思う。しかし間違ったことをされてでも、見たいとは思わない。日本球界にも何がしかのメリットがあったとしても、それに比べればデメリットはその何倍も多いと理解しなければならない。もちろん選手達にも、WBCを待望している人達も多い筈だ。次の記事のように他国からも熱望論があることも分かる。しかしそれにほだされて、間違ったことをしては元も子もない。



李大浩 韓国代表としての気持ちは日本に「出てほしい」
選手会 WBC不参加表明   [ 2012年7月21日 06:00 ]
(Photo,李大浩)
<全パ・全セ>ホームラン競争で優勝し、バレンティン(左)と健闘をたたえあう全パの李大浩  Photo By スポニチ

 韓国代表として09年WBCに出場したオリックス・李大浩が、日本プロ野球選手会の不参加表明に私見を述べた。

 「日本が出ないと、大会のレベルや雰囲気が下がる。オリンピックで野球もなくなった。アメリカと日本の両国が出ることを(韓国の)国民も期待していると思う。個人的には出てもらいたい」。前回大会で韓国は日本と決勝を戦っただけに、「(日本不参加のニュースは)韓国でもインターネットで流れて、知っていた」と関心の高さをうかがわせた。 (ならばスポンサー権などをよこせ、と言いたい。)
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/07/21/kiji/K20120721003724910.html



このような気持ちは、過去2回のWBCに参加した各国に共通するものであろう。だからと言って日本は、ノコノコと参加してはならないのである。WBCを真の国際試合に高めるためにも、ここは参加拒否を貫くべきなのである。そのことがWBCIの言う「野球の普及と国際化」に通ずるのである。なんと言っても国際化するには、各国がスポンサー権ライセンシング権を得なければならないのである。各国のスポンサー権やライセンシング権をWBCIが独占する限りにおいては、野球の国際化はありえないのである。だからオリンピックから外されたのでしょう。野球なんぞは、全くのマイナーなスポーツなのである。そのことをNPBも理解しなければならない。

前回大会で日本と優勝を争った韓国でも、WBCに参加するか否かで、もめているという。




韓国も選手会紛糾 WBC不参加か
2012年7月10日

 何とも異様な状況だ。来年3月に開催される第3回WBC。だが、いまだ労組・日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は大会への出場の表明をしていない。そればかりか韓国の選手協会も、WBC不参加を辞さない構えを示している。

 日本の選手会側は、主催であるWBCIが受け取る日本企業のスポンサー収入、代表グッズの商品化権に関し、出場国への帰属を求めてきた。

 だがMLB主催で、日本代表が招待されている形のWBCでは要求を通すのは困難のため、NPBは日本代表「侍ジャパン」を常設化し、新たな代表スポンサーでの収入増で選手会との交渉を続けてきた。順調ならば、20日の選手会総会で参加表明に結びつくだろう。


 一方の韓国は新球団が加わり、来季は9球団となるが、奇数球団での日程作成が難しいため10球団目の誕生が切望されていた。だが、これを6月の韓国野球委員会理事会が否決。選手協会が今季球宴と来年のWBCのボイコットを表明した。10日に再び開かれる同理事会に注目が集まる。

 前回大会の優勝、準優勝国の参加が決まっていない。10日にも行われる日程発表では、日本は「暫定参加国」とされる予定だ。将来の野球発展へ、国際大会は必要不可欠だが、日韓双方で大会へ向かう一体感は見えてこない。
http://www.daily.co.jp/baseball/2012/07/10/0005201105.shtml



韓国球界の事情は詳らかでないが、この記事を読む限りでは、スポンサー権ライセンシング権に関する問題だけでも無さそうなのだ。しかし韓国でも、何が何でもWBCと言う雰囲気でも無さそうなことだけは、わかる。

だからWBCIはどのような手を打ってくるのか、見ものである。日本プロ野球選手会はさておき、NPBがどのような行動に出るか注意が必要である。7月20日の選手会の不参加表明を受けて、「 NPBは近く選手会と話し合い、参加するよう説得する方針」と言っている('12.7.22のNO.5参照のこと)。

7月21日の新聞によると、

加藤良三コミッショナーは「連覇したことでWBCの意義は大きくなった。ファンの期待を無視することはよくない。今後も話し合いを続けたい」と説得する意向を示し、8月1日に選手会と協議する。

なる記事があった。だから8月1日まではなんの動きもないであろう。もっとも無策のNPBだから、何も出来ないことであろうことは分かっていることであるが。ただここでNPBが何を言うかは、大体想像できる。「ファン」のために、新井さん、是非とも考え直してくださいよ、と懇願するだけであろう。スポンサー権ライセンシング権に関することは、ただ単に「侍ジャパン」になるから解決できる、としか言わないであろう。これでは問題の答えになっていないし、問題のすり替えなのである。それもさることながら、利益配分の低さも、重大問題なのではあるが。

侍ジャパンにこれからスポンサー権やライセンシング権が帰属することになったとしても、WBCでのそれは、侍ジャパンには帰属しない。このことが問題なのである。このことに対してはNPBや加藤良三なる人物は、単に「諦めてくれ」と懇願するだけでなんの解決策も提示できないであろう。

結局はこの話し合いは、決裂すべく決裂するであろう。一寸古いが次の記事を参照願う。





WBC参加問題 MLBは困っている
2011年09月27日08:25

2013年に開催予定の第3回WBCへの日本の参加問題について、MLBのジム・スモール アジア副社長が
「私たちは日本が出場に合意し、13年のWBCが日本参加の下に行われることを望んでいる。日本の選手は賞金を除いてMLB選手より多い報酬を受けていると承知している。しかし、選手会はさらなる上乗せを求めている。この状況を3連覇を望む日本ファンに、どう説明するのか?これ以上は待てません」と強調した。

 彼らの主張にだまされてはいけない。
「日本の選手は賞金を除いてMLB選手より多い報酬を受けていると承知している。しかし、選手会はさらなる上乗せを求めている」というのは、論点をずらしている
日本は、代表チームに対するスポンサー料とグッズ収入の権利は、本来はNPBに帰属されるものという当然の主張をしているに過ぎない。それを、報酬増の要求のように主張するとは、世論操作の一環。

どうしても、彼らは、ジャパンマネーが必要のようだ。
もし、日本企業のスポンサー料が必要ないなら、
日本の参加問題に関しては、何も言ってこないだろう。

今回、日本は、要求が受け入れられなければ参加しないことを決定した方がいい。

そうでなければ、今後のWBCもMLBのペースにのせられたまま。
今回参加しなければ、第4回WBC以降は日本の要求は少しでも
聞き入れられるだろう。

そもそもWBCは、サッカーのワールドカップのような世界一決定戦
ではない。MLBの収入を増やすためのあらたな「花相撲」のようなものだ。

MLBがWBCを世界一決定戦という位置づけにするならば、
春に開催することなく、スター選手も当然出ていることだろう。

メジャーリーグに屈するなプロ野球選手会!
http://blog.livedoor.jp/muskegon/archives/cat_968241.html
(続く)
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世の中、何だこれ!(WBC不参加、29)

2012-07-26 10:34:15 | Weblog

何でも「ファン」のためにすれば万難が排されると思っているとしたら、これは大いなる間違いである。原監督の思考放棄なのである。これでは困るのである。ファン」のためと思えば、悪い事をしてもよいと言うのか。

日本も早急に「自分の国は自分で守る」体制を作らないと、このような本質を弁えない無責任な発言をする輩が増え続けてしまう。自国を守る軍隊があれば、国民の意識は国際的に危機の状況にあっても平和ボケに浸っているような意識には、陥らないものである。日本サイドからのこのなんとしてもWBCに参加させたい、と言う気持ちは、将に平和ボケに浸りきっているからこそ、出てくるものである。参加することによるその不利な結果がわかっていても、当座の享楽を得たい(試合をしたい、させたい)と思うものである。

だから新井貴浩は、「選手も出場したい。ただ5年、10年後を考えれば苦渋の選択をせざるを得ない」と、当座の享楽でなく将来を見据えた発言をしているのである。このような先のことが考えられない大島や山田は、「野球馬鹿」なのである。それにしてもNPBは「大馬鹿」なのであろう。日本野球をどのようにしたいのか、どのような方向に持っていきたいのか、そんな哲学なんぞは全く持ち合わせていないように見受けられる。




新井会長「5年後、10年後、間違っていなかったと信じたい」
[ 2012年7月21日 06:00 ]   選手会 WBC不参加表明

WBC不参加を表明する日本プロ野球選手会の新井会長
Photo By スポニチ

 【日本プロ野球選手会・新井会長に聞く】

 ――これが最終決定なのか。

 「1年前から要望を出しているが、今の段階で(主催者側から)アクションがあるとは思えない」

 ――今後主催者からアクションがあれば。

 「仮定の話にはお答えできない。僕たちは主催者側にボールを投げている」

 ――ファンはWBCを楽しみにしていた。

 「選手も楽しみにしていました。当然見たかったと思うし、出たかった。ただ5年後、10年後を見たとき、今回のことは間違ってなかったと信じています」

 ――11月には親善試合のキューバ戦もあるが

 「WBCを前提にしないで、侍ジャパン(日本代表)としてアクションを起こしたい。侍ジャパンのユニホームを着て新しい形で国際大会をつくっていきたいとは考えている」

 ――NPBとの協力態勢は。

 「NPB、経営者側と選手会は同じ方向を向いているのは間違いない」

 ――WBCIに対して。

 「米国は野球の発祥の地でしょ、大先輩。その背中を見て、追いつき追い越せでやってきた。だから大先輩らしい振る舞いをしてほしい」
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/07/21/kiji/K20120721003722450.html



NPBも「侍ジャパン」を作ったもののどのように活動して行くかが、全く見えてこないのだ。もしもWBCと張り合うようなことであれば、もちろん張り合わなくてもよいのだが、「侍ジャパン」として収入を上げたいと思っているのなら、しっかりした方向付けが必要となる。次の記事にもあるように、プロ野球選手に国際大会への参加についての強制力はないのです。

今のNPBの政治力からすると、大掛かりな国際大会なんぞはやれっこないので、個別に対外試合を作ってゆくことが、有効な収入源となるのではないのか。3試合のオールスター戦が行われたが、このときに一戦でも、キューバと侍ジャパンとの国際試合を設定することも出来るのではないかな。キューバでなくても韓国や台湾でもよい。一年に一試合でもこのような国際試合を組んで何年かで総当りとなる、と言うような国際試合を企画するのも面白いと言うものである。そして、そのことが発展して大掛かりな国際試合に発展するのであれば、それはそれでよいのである。

何ならオールスター戦なんぞはなくてもよいではないか。その時期には国際試合を行うことにして、早い段階から企画していけばよいのである。




どうしてこうなった…米66%、日13% 不平等な利益分配比率
[ 2012年7月21日 08:52 ]
WBC Q&A
 Q 日本の選手会が主張するスポンサー権、ライセンシング権とは?

 A スポンサー権とは、日本代表のユニホームなどに広告を出したり、日本代表関連のCMを流している企業などからスポンサー料を得る権利。ライセンシング権とは「侍ジャパン」のグッズを製作する権利です。IOC(国際オリンピック委員会)主催の五輪やFIFA(国際サッカー連盟)主催のW杯では各国代表の収入として認められています。

 Q WBCIとは?

 A Iとは「INC・(インク=法人)」の略。WBCの企画、大会運営などを一手に担う会社です。05年に設立され、本部はニューヨークにあります。

 Q 13%の分配比率はいつ、どうやって決まったの?

 A 06年の第1回大会前に、日米で66%と13%で合意しました。日本は当初からこの比率に不満を抱いていましたが、大会で大きな収益が出たことで、さらに不満が増幅。しかし、米側が比率変更に応じないため、代替案としてスポンサー権などの譲渡要求をしてきました。

 Q WBCの利益は何に使うの?

 A 開催の理念は「野球の普及と国際化」です。MLBは「09年大会の利益から欧州やオーストラリアなど世界の野球に1500万ドル(約11億8500万円)を還元できた」と言います。日本の選手会は前述の2つの権利を日本代表に認めても、数百万ドル以上の利益が生まれると試算しています。

 Q NPBは出場を強制できるの?

 A プロ野球選手の契約に関するルールが書かれている「統一契約書」には国際大会への出場についての明記はされておらず、NPB側に強制力はありません
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/07/21/kiji/K20120721003725580.html
(続く)
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世の中、何だこれ!(WBC不参加、28)

2012-07-25 10:38:26 | Weblog

まあWBCIも、本場のMLBの一流選手は(必ずしも全員確認はしていないが)出していない。一部にはMLBの一流選手が出ているかもしれないが、彼ら(MLBとMLBPA)はWBC何ぞには全く重きを置いていない。本気でWBCを盛り上げようとすれば、それなりに一流選手を出してくるはずであり、米国本土でも注目を集めるような仕掛けをする筈である。しかし米国ではWBCについてはほとんど知られていないと言う。まず開催時期が問題だ。これから調整を始めようとするMLBの選手たちにとっては、3月は最悪の時期だと言う(もちろん日本のプロ野球選手たちにとってもそれは同じことなのだ)。だから米国の現場では乗り気ではないのである。やりたがっているのは、WBCIだけなのである。

WBCIは、大リーグ機構MLB大リーグ選手会MLBPA(Major League Baseball Players Association、かなり強い労働組合である。)が作っているのである。そしてその彼らが、金を集めるために始めたのが、WBCなのである。日本や韓国・キューバなどに相撲を取らせておいて、自分達は左団扇で金儲けをしようと企画したものなのである。

2012.7.23日経新聞のスポーツ欄にあった「選球眼」なる次の記事を参照願う。



「選球眼」 いびつなWBC ただそう 島田 健
2012.7.23 日経新聞

日本プロ野球選手会が来年3月開催予定の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しない方針を決めたのは、英断だと思っている。

 2006年の第1回大会の概要が発表されたとき、ロゴを含めたユニホームを作成してくれて、各国・地域代表は選手を派遣するだけでいいというので驚いたが、その心はユニホームなどのグッズの権利まで全て、運営会社のWBCIが一手に握るというものだった。

 大会のスポンサーに日本企業がなっても、その収入はすべてWBCIに入る。

 一部の関係者は参加に反対したが「形はともかく世界一決定戦という試みには賛成」という王・ソフトバンク監督(当時)などの意見が大勢を占めて参加が決まった。不合理なところはこれから改善していけばいい、と甘く考えていた

 WBCIは米大リーグ機構(MLB)とMLB選手会が設立したもの。目的は米国内で頭打ちになった収入を、世界をマーケットとすることによって伸ばすことにある。 そんな営利企業に対して条件の改善を求めても簡単には改たまらない。日本への利益配分は優勝しても13%だった。

 「世界一」にしても春季キャンプ中に開催すること自体ふさわしくないが、米国チームなどは代表辞退が相次いで最強とはいえない布陣、選手たちも完全に調整のひとこまと捉えている。投手の球数制限などそれを表すものだろう。

 世界一という題目に名誉を感じて日本や韓国はベストメンバーで戦ってきたが、米国での関心の低さは驚くほど。シアトルから来日した熱烈なマリナーズファンの米国人男性は「WBCなんて聞いたことがない」と語っていた。

 極端に言えば名前に踊らされてMLBの収入増に貢献していた格好の日本選手。これからでも遅くない。選手会には徹底抗戦してほしいと願っているが、どうなるか。(編集委員)



と言ったところが、真相なのだ。だから「WBCIの賭場」と言ったのである。このことは2012.1.27の当ブログNO.21も参照願う。そこではWBCはWBCIの賭場である、とする論考が載っている。

この日本経済新聞の記事も、同じような論調である。日本や韓国に頑張ってもらって、しこたま収入が増えれば、WBCIはそれでよいのである。そのターゲットは将に日本だったのである。

だから日本チームには是が非でも参加してもらいたいのである。もらいたい、と言うよりも参加させたいのであり、参加を命じたいのである。WBCIの関係者の態度は、将に植民地か属国に対するような態度で接しているようである。NPBにどんな話をしたか知らないが、そのような態度で対応してきたために、NPBは早々に第3回のWBCへの日本参加を表明してしまったのである。まったくNPBのだらしのないこと。

WBC開催の理念は、「野球の普及と国際化」と言われているが、それは単なるお題目だと思う。WBCIが本当に「野球の普及と国際化」を目指して、WBCを企画したのであれば、野球をやっている国からも委員をWBCIに入れる筈であり、少なくとも今までどのように金を使ったかその収支を公表しているはずである。しかしそんな話は、今まで2回もWBCが開催されているが、聞いたことが無い。しかもそのような崇高な?理念で始めたWBCであれば、予算案の公表もあってよいはずである。

そんなものはありはしない。全くのWBCIは「営利企業」なのである、と言うよりもWBCIはやくざの胴元であり、WBCはその賭場なのである。だから「自分の国も自分で守れずに、米国が守ってやっている」日本から、金を巻き上げ自分達だけが良い思いをしたいだけなのである。

良い思いとは、しこたま”てら銭”が稼げることと明日のWBCの賭場で働けるプレーヤーを探すことなのである。オリンピックの種目から外れたことをよいことに、WBCとは彼らが仕掛けた博打場(造り)なのである。見方によっては、MLBがWBCIを隠れ蓑に、敢えて野球をオリンピックから外させたかもしれないのである。

次の原監督の交渉継続を訴える気持ちはわからないでもないが、その交渉相手はNPBではなくて、WBCIなのである。NPBと選手会が話し合ってもなんの意味もないとは言わないが、相手が違うのである。何とか丸く治めようとする魂胆では、選手会は納得しないであろう。

2012/7/22の日曜日のTV番組で、元中日ドラゴンズの大島康徳が「選手会が参加をしないと言うことは、まことにおかしい」などと、訳のわからないことを盛んに言っていた。彼は2006年のWBCにはコーチ役として参加している。そのためWBCが何たるかは、少しはわかっていてもよい筈であるが、単なる試合としか見ていないような感じで、盛んに選手会がそんなことを言うのはおかしいのではないか、などと(小生に言わせれば)暴論を吐いていた。だから困るのである。同じようなことは2009年のコーチ役として参加していた元阪急ブレーブスの山田久志も、どこかのTV番組で言っていた。要するに、大島も山田もWBCを取り巻く野球(政治)状況が全くわかっていないか、わかっていても試合をさせたくて仕方が無いのであろう。だから困るのである。このような奴らを、本当の意味で「野球馬鹿」と言うのであろう。

それに比べれば、新井貴浩のほうがよっぽど大人である。




原監督 交渉継続訴える「双方話し合う余地があるのならば…」
[ 2012年7月21日 08:12 ]   選手会 WBC不参加表明

<全パ・全セ>ベンチで仲良く?3人並ぶ(左から)原監督、高木監督、小川監督
Photo By スポニチ

 09年の第2回大会で指揮を執り日本代表を連覇に導いた巨人・原監督は選手会の決議に対し、「最終決定であるならば、これは仕方ないんですが…」と前置きした上で、「まだ双方話し合う余地があるのならば、しっかりと話し合ってほしいなと思います」とNPBとの交渉継続を訴えた。
(NPBとの交渉ではないでしょう。)

 巨人監督と兼務になった09年はWBCだけでなく、巨人でもリーグ優勝と日本一、日韓クラブチャンピオンシップ優勝を成し遂げ、オフには国際野球連盟の総会で世界最優秀監督に選出された。WBC期間中は日本中からの熱烈な応援を肌で感じていただけに「ファンの方が(出場を)求めているのは、選手も当然理解はしているでしょう。その中でしっかりと話し合い、結論を出してほしい」とも付け加えた。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/07/21/kiji/K20120721003725760.html
(続く)
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世の中、何だこれ!(WBC不参加、27)

2012-07-24 14:53:24 | Weblog

しかしながら日本野球機構(NPB)は、(プロ野球12球団は)2011年(12/1)に開いたオーナー会議ですでにWBC参加決めているのである。NPBがWBCIに、どのように第3回のWBCに日本が参加すると話しているのかは知らないが、WBCIとしては、日本は参加するものと認識していると表明している。

もしNPBがWBCIと正式に(近い形でも)第3回のWBCに日本が参加すると連絡や契約でもしているとしたら、まずそんなことはないと思うが、NPBは莫大な損害賠償を請求される可能性があろう。WBCIは、NPBとは日本が参加することで合意している、と嘯いている。そして選手会の不参加表明は、日本サイドの問題でWBCIとは何ら関係ないという態度をとっている。




WBC主催者声明 日本は参加との認識「NPBと合意している」
[ 2012年7月21日 08:36 ]

 来年3月の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を主催するWBCIは20日、日本プロ野球選手会が大会不参加を表明したことを受け「WBCにチームを送ることを決めている日本野球機構(NPB)と(日本が参加することで)合意している」などとする声明を発表し、基本的に日本が参加するとの認識でいることを強調した。

 大リーグ機構と大リーグ選手会によってつくられたWBCIは「2013年WBCへの日本選手の参加はNPBと日本プロ野球選手会の間の問題」と静観の姿勢だが、今後については「しかるべき相手と連絡を取り合いながら、NPB、日本プロ野球選手会とともに事に当たる」としている。

 WBCIは「第1、2回大会優勝者の日本が、ファンが誇りにするチャンピオンにふさわしいチームをまた送ってくれることを期待している」と声明を結んでいる。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/07/21/kiji/K20120721003725820.html



ということは、もしも日本が参加選手の派遣が出来なかったら、損害賠償を請求するぞ、と言ったことを念頭に一種の脅しを仕掛けているとも取れるのである。どうする、日本野球機構(NPB)よ。

しかもNPBが切羽詰ってアマチュアなんぞをかき集めて(そんなことは出来ないかもしれないが) WBCに参加するようなことがない様に、歯止めまでかけてきているのである。それが上記記事の末尾にある「第1、2回大会優勝者の日本が、ファンが誇りにするチャンピオンにふさわしいチームをまた送ってくれることを期待している」との声明である。チャンピオンにふさわしい選手で構成していないと、WBCへの参加チームとは認めないぞ、との脅しではないかと感ずるのである。

WBCIは、すでに先の先まで読んで、事を進めようとしているのである。こんな様ではNPBは赤子の手をひねるように簡単に丸め込まれてしまうことになる。どうする、加藤良三よ。

上の記事ではWBCIは「静観の姿勢」としているが、いやいやそんなことで引き下がる相手では無さそうだ。次の時事通信社の記事では、「引き続き対話を重ねたい」と言っているが、スポンサー権などで譲歩する気はないから、このことは「もし参加出来なかったら、NPBさんよ、どうしてくれるのか」との脅迫なのである。NPBサイドも、そのつもりで交渉する必要があろう。将にけつの穴の毛までむしられてしまいそうである。




「日本と引き続き対話を」と主催者=選手会の不参加表明で―WBC
2012年7月21日(土)08:39

 【ニューヨーク時事】野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を主催する米国の運営会社WBCIは20日、労組日本プロ野球選手会が来年3月に開催される第3回大会への不参加を決めたことに対して声明を発表し、「引き続き対話を重ねたい。第1、第2回大会を連覇した日本が、再びファンが誇れるようなチームを参加させることを期待している」と述べた。

 声明でWBCIは、日本選手の参加については「日本野球機構(NPB)と選手会の間の問題」と強調。その上で、今後も関係者との協議に応じる意向を示した。

 WBCIは米大リーグ機構と同選手会が共同設立した運営会社。代表チームのスポンサー権などを求める日本側に対し、大会参加国の全費用を負担していることなどを理由に拒否する立場を取っている。 
[時事通信社] 
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/sports/jiji-120721F306.html
(続く)
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世の中、何だこれ!(WBC不参加、26)

2012-07-23 09:37:45 | Weblog

主催者側の言いなりイヤ!選手会がWBC不参加を表明
[ 2012年7月21日 06:00 ]

WBC不参加を表明し、うつむくプロ野球選手会の新井会長
Photo By スポニチ

 労働組合・日本プロ野球選手会新井貴浩会長=阪神)は20日、大阪市内で臨時大会を開き、来年3月の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しないことを全会一致で決めた。日本代表のスポンサー権などの譲渡を大リーグ機構(MLB)などで構成される主催者側に求めていたが、認められなかったことで結論を出した。日本野球機構(NPB)は8月1日に選手会と再協議する意向だが、過去2大会で連覇を達成した「侍ジャパン」が最終的に参加を見送る可能性が出てきた。

 夢の球宴を前に衝撃が走った。正午から大阪市内で行われた労組・日本プロ野球選手会の臨時大会。約2時間後。会見に臨んだ新井会長は「WBCに出場しないということが正式に決定しました」と、苦渋の表情を浮かべながらもき然と前を向いた。そして、「WBCI(大会運営会社であるWBCインク)に要望を伝え、あれから1年、何の返答もなかった」と続けた。

 08年の北京五輪を最後に五輪競技から外れている野球にとって「日の丸」を背負ってアピールする最大の場がWBCといっても過言ではない。その大会にボイコットともいえる強硬姿勢。選手会は大会収益をアマチュアも含めた日本球界へ還元するため、スポンサー権などを日本野球機構(NPB)に譲渡するよう求めてきた。

 一貫して問題視してきたのは、日本からのスポンサー料やグッズのライセンス収入などもすべて大会運営会社に入るWBCの収益構造だ。五輪やサッカーW杯などの国際大会では参加国にスポンサー権が認められ、JFA(日本サッカー協会)などは年間数十億円ものスポンサー収入を得て、代表チームの強化、育成費に充てられている。

 WBCは過去2大会ともに約1800万ドル(当時約16億~20億円)の利益を上げている。総収入の4本柱となるのがチケット、放映権、スポンサー、グッズ収入。選手会によると、前回大会では放映権料の計約3100万ドル(当時のレートで約27億6000万円)のうち、日本が38%を占めた。さらに大会のスポンサー収入の約70%が日本企業からもたらされているという。だが、収益配分米側の66%に対し、日本はわずかに13%。この比率はもとより、選手会の松原徹事務局長は「(スポンサー料などは)本来、日本が持っているべき権利だ」と語気を強めた。

 不参加という最終決議に大きな影響を与えたのも、主催者側の頭越しの決定だった。第3回大会では従来の1次ラウンドだけでなく2次ラウンドも日本で開催することが内定。現行の収入構造では興行権、チケット収入も主催者に入るため、松原事務局長は「日本頼みではないか」とした。

 NPBも選手会の要求をWBCI側に伝えてきたが、いまだ「ゼロ回答」。NPB側はWBC期間外にも日本代表を常設化することで独自にスポンサーを得て収益を確保するとしているが、選手会が納得するには至らなかった。

 新井会長は「選手も出場したい。ただ5年、10年後を考えれば苦渋の選択をせざるを得ない」。選手会の不参加表明は必ずしも交渉打ち切りを意味するものではない。あくまで大会収益配分の見直しにこだわり、瀬戸際で「不参加」という最終カードを切った。

 ▽WBC(ワールド・ベースボール・クラシック) 「野球の普及と国際化」を理念に、国・地域に分かれて野球の世界一を争う大会。大リーグ機構が中心となり、第1回大会が06年、第2回が09年に開催された。日本代表は第1回は王貞治監督(現ソフトバンク球団会長)、第2回は原辰徳監督(巨人)が指揮。第1回は2次リーグ敗退の危機を乗り越え、決勝でキューバを破り優勝。韓国との決勝となった第2回はイチロー(マリナーズ)の決勝打で延長戦を制し2連覇を飾った。MVPはいずれも松坂(レッドソックス)が受賞。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/07/21/kiji/K20120721003723250.html



日本プロ野球選手会の新井貴浩会長も、苦渋の決断をしたのである。その気持ちは、一般のファンでもよくわかる筈である。阪神タイガースの4番打者としてペナントレースを引張っている傍ら、労働組合・日本プロ野球選手会の先頭に立っている。阪神は現在Bクラスの下位に低迷しているから、新井貴浩の苦悩は尚更であろう。

しかし日刊スポーツの緊急アンケートでは、7割がWBC不参加支持していると言う。新井さん、頑張ってください。初志貫徹!




緊急アンケート 7割がWBC不参加支持
2012年7月21日(土)07:59

(日刊スポーツ)

 労組日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は(2012.7.)20日、大阪市内で臨時大会を開き、来年3月に開催予定の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しない方針を全会一致で決議した。

 約7割が選手会の決議を支持-。労組日本プロ野球選手会がWBCへの不参加の方針を決めたことを受け、日刊スポーツのホームページ「ニッカンスポーツ・コム」では、20日午後4時半から同6時半まで緊急アンケートを実施した。「あなたは『WBC不参加決議』支持しますか」という質問に1770件の回答が寄せられ、68・3%(1209人)が「支持する」、31・7%(561人)が「支持しない」と回答した。

◆支持の声        

 「米国主導に一石を投じる英断」(東京都40代男性)「前回優勝の日本が軽んじられるのは許しがたい」(和歌山県20代男性)「MLBの横暴に対抗するにはやむを得ない」(海外50代男性)「こびる必要なし」(静岡県40代男性)「大会運営会社の営利目的しか考えられない」(福岡県60代男性)「しょせんエキシビション。真の世界大会実現を」(大分県50代男性)「支持するが、楽しみにしていたので残念」(北海道30代男性)「日本側ももう少し強く交渉できるようにして」(東京都20代男性)

◆不支持の声       

 「夢がない。結局お金ですか」(神奈川県40代男性)「ドリームチームを楽しみにしていた」(埼玉県20代男性)「野球人気が低迷する。交渉の余地がある」(大阪府40代男性)「五輪に野球なき今、不参加は野球の国際化を完全に閉ざす」(千葉県40代男性)「やっぱり国際大会は見たい」(埼玉県10代女性)「選手会の主張は正しいと思うが、元気のない日本に明るい話題を運べるのは日本野球の強さと信じていた」(東京都50代男性)
http://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/p-bb-tp0-120721-0005.html
(続く)
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世の中、何だこれ!(WBC不参加、25)

2012-07-22 12:40:50 | Weblog

2012.2.1の当ブログ・「世の中、何だこれ!(巨人ゴタゴタ、24)」で終了したブログでは、2013年3月に開催されるWBCについて、「一般大衆は、莫大な「てら銭」まで払って、WBCIの賭場に参加するに及ばず、と思っているはずだ。そうすれば、まだまだプロ野球も棄てたものでもない、と思い直してくれる筈ではないかな。」と、敢えてWBCなんぞには参加しなくても良いのではないか、と提言しておいた。

今回、題名「巨人ゴタゴタ」改め「WBC不参加」として、その話を少し続けてみたい。

このブログを読んで頂ければ、WBCIとの交渉事の経過はおおよそわかって頂けるのであるが、日本プロ野球選手会は既に昨年中に、「条件が満たされなければ、参加しない」ことを決めている。

昨年の2011.12.9の次の記事をご一読願う。これは2011.1.30のNO.22でも紹介した記事である。


 

選手会定期大会で「WBC不参加」再確認
2011.12.9 05:02

 日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は8日、大阪市内で定期大会を開いた。日本野球機構(NPB)が1日に参加を表明した、2013年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について、「日本代表スポンサー権などが日本に帰属することが認められないかぎり、不参加」との臨時大会決議(7月)を改めて確認した。

 NPBは来年から日本代表を常設し、WBCとは別に代表スポンサーからの収入を確保する方針で、WBC参加を表明。だが選手会は、WBCのスポンサー権が日本に帰属する確約が得られていないと判断し、不参加の決議は変更しなかった。

 新井会長は「NPBと交渉しても、選手会には直接連絡がきていない。(スポンサー権が流出する)懸念は解消されていない」と話した。主催者からの新たな連絡、提案があれば、その時点で改めて協議するという。
http://www.sanspo.com/baseball/news/111209/bsr1112090504002-n1.htm



この条件と言うのが、スポンサー権グッズのライセンス権であり、利益の配分まで直せ、とは要求していない。この利益配分はWBCIが66%で日本には13%しか配分されない不平等なものであるが、それを正せ、と言ってはいない。ただ他の国際競技などでは当然認められている上記のスポンサー権など、については日本側に帰属させてくれ、と言っているだけなのである。それは当然のことであろう、なんと言ってもアサヒビールや日本マクドナルドの広告料はすべてWBCIに行ってしまい、日本側には一銭も入らないからである。これは、将に平成の不平等条約ではないか、と先のブログでは紹介しておいた。(1/20,NO.16や1/27,No21を参照のこと。)

日本プロ野球選手会は、その回答をずっと待っていたのであるが、WBCIからは全く無視されいまだになんの回答もない。そのため選手会は2013年3月に開催される第3回WBC大会への参加を拒否することを、つい先ほど2012.7.20の選手会の臨時大会で決定したのである。




WBC不参加、選手会が表明 「将来の野球界のため」
2012年7月20日17時49分

 労組日本プロ野球選手会は20日、大阪市内で臨時大会を開き、来年3月に開催予定の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への不参加を決議した。日本野球機構(NPB)はすでにWBC参加を決めていたが、選手会が不参加を表明したことで、日本の出場は現時点では難しい状況となった。

 日本はWBCで第2会大会までを連覇。しかし、WBCの主催者(WBCI)が参加チームのスポンサー権グッズのライセンス権をすべて吸い上げる大会構造について、選手会は一貫して反発していた。第3回大会へ向けて、選手会は昨年7月、スポンサー権などの日本代表への帰属をWBCIに要求し、条件が見直されなければWBCへ参加しないことを表明。その後もWBCIから具体的な返答がなかったため、今回の議決に踏み切ったという。

 選手会の新井貴浩会長(阪神)は「5年後、10年後の野球界のためを考えての、苦渋の決断だった。全会一致で決議した」と語った。WBCには出場しないが、常設化された日本代表チーム(侍ジャパン)の活動は協力していくという。

 一方、NPBは近く選手会と話し合い、参加するよう説得する方針。加藤良三コミッショナーは「野球が五輪から外れた今、WBCの価値はお金では換算できない。不参加の(ファンへの)影響を真剣に考えなければならない」と話した。(参加の悪影響も考えなければ。)
http://www.asahi.com/sports/intro/TKY201207200307.html?ref=twitter



この加藤良三コミッショナーなる人物は、一体何者か。米国籍の人物か。

野球が五輪から外れた今、WBCの価値はお金では換算できない。不参加の(ファンへの)影響を真剣に考えなければならない」と話した。

不参加の影響とは何を言っているのか。具体的に説明して欲しい。ただ「ファンのため」とか「消費者のため」とか「近隣住民のため」とかと言えば、何でもまかり通ると思っているとしたら、それは大間違いである。一体WBCに参加しなかったとしたら、ファンにどんな影響があるのか。ファンへの影響なんぞは、何もない。こいつは何をえらそうなことを言っているのであろうか。真の野球ファンがいるとすれば、「5年後、10年後の野球界のために不参加は良かった」と考えている筈である。一般のファンであれば、「今度のWBCには日本は参加していないのか、では仕方が無い」と、ただそれだけである。一般のファンも忙しいのである。加藤良三やその他の球団オーナー様のように悠長にはしていられないのである。今の経済状況下で、必死に生きているのである。馬鹿と付き合っている暇はない、と感じている筈である。


(続く)
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