中国の台湾侵攻は、すぐそこに迫っている、と見るべきである。その時日本はどうするのか。
習近平国家主席は、強引に2023年から2027年までの任期を認めさせている。
2023年03月10日から2028年3月10日までが第3期の任期。
その任期の切れる2028年3月までには、台湾に武力侵攻して台湾統一を成し遂げようとするであろうことは、容易に想像できる。
時期としては実質2027年中の事となろう。
だから2027年までには、習近平は、台湾に武力侵攻を起こすとみられているのである。
台湾危機は2027年までに起きるのか?
2022年1月18日 16時39分
「台湾を巡る危機が2027年までに顕在化するおそれがある」
こう警告するのは、去年まで現役だったアメリカのインド太平洋軍の前司令官です。この発言がきっかけとなり、いま、中国が軍事力を背景に台湾統一に乗り出す日が近づいているのではないかという懸念が広がっています。
実際に起きてしまったら、アメリカの同盟国、日本にも影響がある台湾有事。危機は本当に近づいているのか?そして、中国は何を考えているのか?取材しました。
(NHKスペシャル取材班/国際部記者・濱本こずえ、沖縄局記者・高田和加子、中国総局記者・渡辺壮太郎)
台湾危機は2027年までに?“デービッドソン・ウィンドー”とは
「中国が野望を加速させるのを懸念する。台湾は野望の一つであり、今後6年以内に脅威が顕在化する」
議会上院軍事委員会公聴会で発言するデービッドソン前司令官
これは、アメリカ、インド太平洋軍のフィリップ・デービッドソン前司令官(去年4月まで現役。海軍大将として退役)が、去年(2021年)3月、アメリカの議会上院軍事委員会の公聴会で発した警告です。
中国と対じするインド太平洋軍の現役司令官が、具体的な期限を示して中国による台湾侵攻の可能性を指摘したこの発言は、大きなニュースとなり、台湾有事が近づいているのではないかという懸念が広がりました。
デービッドソン氏の「今後6年以内」という発言をもとにすると、5年後の2027年までということになります。
どのような根拠に基づいて具体的な期限を示したのでしょうか?デービッドソン氏本人に尋ねました。デービッドソン前インド太平洋軍司令官
デービッドソン前インド太平洋軍司令官
「(中国共産党の)人民解放軍は、米情報機関の分析よりも速いペースで兵器を開発している。これに習近平氏の任期をあわせて考えると、この時期が特に重要となる」
なぜ、デービッドソン氏は、中国共産党の習近平国家主席の任期に言及したのでしょうか?習主席は、ことし(2022年)、党トップとして2期目の任期が終わり、異例の3期目(2023年03月10日から2028年3月10日まで)を目指しているとされています。
それが実現すれば、3期目の任期の終わりは2027年になります。
中国共産党創立100年の祝賀活動準備に携わった人々に手を振る習近平国家主席
デービッドソン氏は、この時期までに習主席が歴史に残るような「政治的な成果」をあげようとするとみていて、それが中国共産党にとっての悲願である台湾統一だろうというのです。デービッドソン氏は、習主席が仮に侵攻の意図を持った場合、アメリカ軍のいまの戦力ではそれを抑止できないのではないかという危機感を抱いています。
(続く)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます