世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

世界自動車大戦争(61)

2020-01-31 00:00:00 | Weblog

ゴーンが逮捕されると、キャロル・ナハスはトランブ大統領やマクロン大統領にも助けを求めていたと言うニュースに接したときには、小生はそれなりに驚いた記憶があるが、これらはフランスのイマージュ7」と言う広報会社の企画だと言う。ゴーンが逮捕後この会社と契約を結んで、日本の検察に対して三戦(世論戦、心理戦、法律戦)の準備をしていた、と言う事である。

我々は、彼や彼女の言葉に冷静に対処してゆけばよいだけである。




日本はセコイ、私の逮捕は検察の復讐……言いたい放題「キャロル夫人」のゴーン愛
社会 2020年1月14日掲載

ゴーン被告とキャロル夫人(19年3月撮影)(撮影・大橋和典) (他の写真を見る)

 カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンで記者会見を行ったのは1月8日。その前日、東京地検特捜部は、キャロル・ナハス夫人(53)に対して偽証容疑で逮捕状を出した。さらに10日には、国際刑事警察機構(ICPO)に国際手配を要請した。ゴーン被告はレバノンに逃亡した動機のひとつに、保釈中に妻と会えなかったことを挙げている。よほどの夫婦愛だが、そもそも彼女はどんな人なのか。

 キャロル夫人の容疑については、1月10日付の産経新聞が詳しく報じている。

〈ゴーン被告は金融商品取引法違反事件などのほか、日産資金約13億円をサウジアラビアの実業家、ハリド・ジュファリ氏側に不正に支出させたとされる特別背任事件で起訴されている。(中略)関係者によると、キャロル容疑者は昨年2月ごろ、ゴーン被告の知人であるレバノンの弁護士に、ゴーン被告のメッセージとして、「全ては、K・Jが受け取った資金が日産のために行った業務の対価だったということを証明する証言を得られるかにかかっている」「K・Jに、より強い証言をしてもらうため、彼を苦しめる方法を見つけないといけない」と送信していた。
「K・J」はジュファリ氏を指しているとみられ、ジュファリ氏がゴーン被告の弁解に沿う証言をするため、弱みを握るなどし圧力をかけるよう弁護士に求めたとみられる。〉

 彼女はゴーン被告の指示で、証拠隠滅工作の中心的役割を果たしたという。昨年1~2月、レバノンやオマーンにいる事件関係者に口裏合わせや、多額の口止め料を支払っていたことを東京地検特捜部が突き止め、昨年4月、東京地裁で彼女を証人尋問した。その際、事件関係者と多数回にわたりメッセージのやり取りをしていたことを聞かれ、「知らない」と偽証した疑いがもたれている。

リタ・ゴーンを騙(たばか)ったキャロル

 二人が結婚したのは、2016年5月。どちらも再婚で、ゴーン被告には4人、キャロル夫人には3人の連れ子がいた。その年の10月には、ベルサイユ宮殿の大トリアノン宮殿で120人を招いて結婚パーティを開いた。俳優を雇い、18世紀のコスチュームを着せて、王侯貴族のようなパーティだったという。かかった費用は80億円とも言われている。

「こんな派手なパーティを催したのは、キャロルがセレブ好きな女性だからです」

 と語るのは、フランス在住のジャーナリスト・広岡裕児氏。

「二人の結婚は、キャロルの不倫略奪婚でした。ゴーンは前妻のリタさんと離婚する前からキャロルと交際しています。キャロルが社交界好きだったので、ゴーンは夫人同伴のパーティやイベントには、キャロルを連れて参加していました。当時、リタさんは表舞台に出ることなく、顔が知られていなかったので、キャロルのことをリタ・ゴーン、つまり自分の妻と紹介して、写真も撮らせていました。ですから、ネットでリタ・ゴーンを検索すると、キャロルの写真がたくさん出てきます。リタさんの写真より、キャロルのほうが圧倒的に多い。リタさんが自分の夫とキャロルの関係を知ったのは2013年。キャロルが自分の名前を使っていたことを知って、烈火のごとく怒ったそうです」

 ずいぶん大胆な女性のようだ。キャロル容疑者は1966年、レバノンのベイルート生まれ。前夫は金融会社に勤めるエリートサラリーマンだった。2009年、ニューヨークでレバノン製の高級民族衣装「カフタン」のブランド『CALM』をデザイナーのアリソン・ルヴァスール氏と立ち上げている。

「キャロルは、1月8日付の『パリジャン』紙で、インタビューを受けています。そこで次のように日本を批判しています。『(ゴーンの)記者会見の直前に私の逮捕状を出したのは、夫に圧力をかけるためです。(日本は)偉大な民主主義国家と言われているのに、ずいぶんセコイのね。私の逮捕は、日本の検察の復讐です。カルロスの独房は犯罪者、テロリスト、ヤクザと並んでいます。夫がレバノンへ出発したのは、唯一可能な選択肢でした。裁判は際限なく延期され、自由を奪われ、人間性を失わせようとしました。自白しなければ、99・4%有罪になります。カルロスは罪を犯していないから、自白はしません。だけど、このままだと、有罪になるだけです。今日のカルロスの記者会見では、真実を暴露します。陰謀の犠牲者として、ルノー、日産に宣戦布告をします』。言いたい放題ですね」(同)

 ゴーンの記者会見もそうだが、キャロルのパリジャンのインタビューの内容は、すべてフランスの広報会社『イマージュ7』が考案したものだという。

「イマージュ7は、企業宣伝や選挙、マスコミ対策などで、イメージ戦略を組み立てるエージェント。ゴーンは逮捕後この会社と契約を結んでいます。キャロルがゴーンの勾留中に、NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ(国際人権組織)や国連、トランプ大統領、マクロン大統領に助けを求めたのも、イマージュ7の指示だと言われています。ゴーンがレバノンに入国すると、イマージュ7のアンヌ・メオ社長がレバノンに飛んできて、あれこれと指示を出しているそうです」(同)

 もっとも、派手な結婚パーティを催し、セレブ好きなキャロル。フランスでの評判もあまり芳しくはない。彼女のイメージを良くする方法はあるのだろうか。
「ゴーンがレバノンに国外逃亡したのは、保釈中に妻と会えなかったことを理由にしています。そう訴えれば庶民にも、妻を想う夫としてうけがいい。逃亡も仕方がなかったという空気になりますからね。本当にゴーン夫妻がラブラブなのかどうかはわかりませんが、イメージ戦略として、“夫婦愛”を全面に打ち出しているのかもしれません」(同)

 今や何をやっても信用されないお二人――。

週刊新潮WEB取材班

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/01140601/?all=1




サウジアラビアのハリド・ジュファリ氏へも、有利な証言をするように圧力をかけていた、と言うではないか。ハリド・ジュファリ氏については、当ブログ「Ghosn,Gone with the Money(26~30)」('19.1.16~)を参照願う。


キャロルがマスコミに対して、大きな口をたたくのも、このイマージュ7の考えた筋書きだと言う。ゴーンは英雄色を飲むの喩のように、前妻のリタさんと結婚20年後の2005年頃から、いろいろと不倫を始めたようだ。そして2010年10月に、リタさんがゴーンのパソコンを手伝っていた時に、不倫メールを発見してから、リタさんとゴーンとの関係が悪化してゆく。

2012年に離婚協議を始めて、2015年にゴーンとリタ夫人の離婚が成立、その翌年2016年5月にゴーンはキャロルと結婚し、同年10月に大トレアノン宮殿で盛大に結婚披露宴を挙行している。この時の費用80億円、ルノーから支出させている。

(続く)
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世界自動車大戦争(60)

2020-01-30 00:00:00 | Weblog

ゴーン被告会見前に「妻通じ証拠隠滅」と主張か 特捜部、異例の逮捕状取得発表
毎日新聞2020年1月7日 20時41分(最終更新 1月7日 20時41分)

弁護士事務所を出るカルロス・ゴーン前会長(中央)。右は妻キャロルさん=東京都千代田区で2019年4月3日午後7時13分、長谷川直亮撮影

 保釈中にレバノンに逃亡した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)が起訴された会社法違反事件に絡み、東京地検特捜部は7日、偽証容疑で前会長の妻キャロル・ナハス容疑者(53)の逮捕状を取った。前会長とともにレバノンに滞在しているとみられ、特捜部は国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配するとみられる。

<ゴーン被告が取材に>「司法に憤慨」「追放関与、実名挙げる」
<「警備が甘い関空からゴーン被告脱出」米紙報道> 支援者、10空港以上下見か
<森法相「密出国は犯罪」ゴーン被告逃亡で 刑事司法批判退ける>
<ゴーン被告が出国の際に隠れた箱?>米紙が写真掲載
<ゴーン被告の荷物、関空でエックス線検査せず>

 特捜部による逮捕状取得の発表は異例。8日に開かれる前会長の記者会見を前に、前会長がキャロル容疑者を通じて証拠隠滅を図ろうとしていたと主張する狙いがあるとみられる。

 前会長は、日産の資金をオマーンの販売代理店を通じて、自身が実質所有するレバノンの会社に送金させたとして2019年4月、会社法違反(特別背任)で追起訴された。逮捕状によると、キャロル容疑者は同月に東京地裁で刑事訴訟法に基づき実施された初公判前の証人尋問で、販売代理店の役員と連絡を取り、会っていたにもかかわらず、「役員のことは知らない」などと虚偽の陳述をした疑いが持たれている。

 特捜部は同月の前会長宅の家宅捜索で、キャロル容疑者のスマートフォンを押収し、役員との接触を確認したという。【金寿英、志村一也】

https://mainichi.jp/articles/20200107/k00/00m/040/398000c



キャロル容疑者の証人尋問は、昨年2019.4.11に行われている。

キャロル容疑者は、オマーンの日産販売代理店のインド人幹部と何度もメッセージのやり取りをして、証拠隠滅の口裏合わせをしていたことが、押収されたスマートフォンの解析により判明しているが、その時の証人尋問では「そんな幹部は知らない」などと虚偽の証言をしていたのである。

そのため東京地検は2020.1.7キャロルの逮捕状を執っている。しかも日本の法務・検察当局は、警察庁通じて国際刑事警察機構・ICPOにキャロル容疑者の国際手配を要請したのである。まあレバノンからは身柄が引き渡されることは無かろうが、キャロル自身はレバノンからどこにも出国は出来なくなったことになる。

それにしても今年に入っての逮捕状取得は少し遅くはないのか。少しどころかかなり遅いのであるが、これはキャロルが日本に来る可能性があったからではないのか、と言った意見もあった様だが、用心深い女であるから来日することなんぞは考えてもいなかったのではないのかな。




ゴーン被告妻、キャロル容疑者を国際手配…ICPOに要請
2020/01/10 13:27
ゴーン被告逃亡

 会社法違反(特別背任)などで起訴された日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡した事件に絡み、法務・検察当局が警察庁を通じ、ゴーン被告の妻キャロル・ナハス容疑者(53)について国際刑事警察機構(ICPO)に国際手配を要請したことが分かった。東京地検特捜部は、キャロル容疑者が証人尋問で虚偽の証言をしたとして7日に偽証容疑で逮捕状を取得していた。

 要請は9日付。キャロル容疑者はレバノンに滞在中とみられ、既に手配済みのゴーン被告と同様、身柄が引き渡される可能性は低いとみられる。

 キャロル容疑者は昨年4月11日、中東オマーンを巡る特別背任事件に関する東京地裁での証人尋問に出廷。事件に関わったとされる同国の販売代理店のインド人幹部(当時)と面会したことがあり、何回もメッセージのやり取りを繰り返していたのに、「幹部は知らない」などと虚偽の証言をした疑いが持たれている。

 地検などによると、この特別背任事件では、キャロル容疑者側に日産資金が流れた疑いが浮上。特捜部がキャロル容疑者の携帯電話のデータを解析したところ、インド人幹部らを含む事件関係者と頻繁にメッセージをやり取りし、口裏合わせをした形跡があったという。

 地検の斎藤隆博次席検事は9日の定例記者会見で「偽証や証拠隠滅を行い非常に悪質。きちんと捜査する必要がある」としていた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200110-OYT1T50189/


その悪質さは言うまでもない、関係者とレバノンで面会して「捜査機関への協力を拒否」するように直接依頼までしており、更には、関係事務所の事務員にまでも口止めをしていたと言う。そのためには、口止め料まで支払っていた、と言うではないか。

だから、検察としては、キャロル・ナハスはゴーンの意思をを受けて頻繁に関係者と接触して証拠隠滅を図っていたとして、その悪質度は高いと判断しているようだ。



ゴーン元会長妻、証拠隠滅か 地検「関係者に口止め料」
2020/1/10 10:24
日本経済新聞 電子版

日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(65)が保釈条件に違反しレバノンに逃亡した事件に関連し、東京地検は10日までに、元会長の妻、キャロル・ナハス容疑者(53)=偽証容疑で逮捕状=が事件関係者に口止め料を支払うなどして証拠隠滅を図った疑いがあることを明らかにした。

ゴーン元会長は日産の資金をサウジアラビアの知人に送金したり、オマーンの会社に送金し自身に還流させたりして日産に損害を与えたとして会社法違反(特別背任)罪で起訴されている。

9日に記者会見した東京地検の斎藤隆博次席検事によると、一連の事件の捜査中にキャロル容疑者は、資金の送金手続きに深く関わった人物と連絡を取ってレバノンで面会。捜査機関への協力を拒否するように依頼したという。レバノン在住の弁護士事務所の事務員にも、捜査に協力しないよう求めていた。

キャロル容疑者がゴーン元会長の元妻に接触し、多額の金銭を支払い口止めをしていた疑いがあることも明らかにした。斎藤次席は「ゴーン元会長が勾留され、身柄拘束を受けていたときに元会長の意思を受けて関係者と接触し、罪証隠滅を行った」と指摘した。

【関連記事】
ゴーン元会長妻の国際手配要請 ICPOに捜査当局
キャロル容疑者は19年4月にあった東京地裁での証人尋問でこれらの行為などを「覚えていない」と偽証した疑いが持たれている。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54248380Q0A110C2CE0000/?n_cid=NMAIL006_20200110_H

(続く)
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世界自動車大戦争(59)

2020-01-29 00:00:00 | Weblog

それにしてもいくらゴーンを「イスラエルに入国した罪」で告発しても、現行政府は真剣には取り扱わないのではないのかな。ゴーンも、金を貢いでいる筈なので、その点高を括っているのではないのかな。


「レバノンでも捜査を」ゴーン元会長告発の現地弁護士
2020/1/7 11:44
日本経済新聞 電子版

ゴーン元会長を告発したレバノンのハッサン・バジ弁護士

【ベイルート=白石透冴】保釈条件に違反して逃亡した日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(65)を巡り、イスラエルと取引をしたなどとして元会長を告発したレバノンのハッサン・バジ弁護士が6日、取材に応じた。バジ氏は「国民は元会長とイスラエルの関係に怒っている」として、レバノン当局は捜査を進めるべきだと語った。

【関連記事】
ゴーン元会長、逃亡で名声に泥 自ら道断つ結果に
ゴーン氏「クーデターに証拠」 米報道、会見で明らかに
新幹線で大阪に移動か ゴーン元会長、男性2人と合流
ゴーン元会長が潜んだ箱か 米紙が写真掲載

ベイルート市内にある法律事務所で日本経済新聞の単独取材に応じた。バジ氏はゴーン元会長が2008~17年、イスラエルに複数回渡航経済的な取引をしたなどとして、このほど捜査当局に告発した。他にも複数の地元弁護士が告発に関わっている。バジ氏は「7日にも当局が受理の可否を判断する」との見通しを示した。

レバノンではイスラエルと戦火を交えた歴史から同国を敵国とみなし、国民にも反イスラエル感情が強い。同国への無断渡航や商取引を禁じる法律があり、有罪となれば禁錮3~10年の判決を受けうる。

ゴーン元会長のイスラエルを巡る疑惑に対し、レバノンでは反発の声もある。バジ氏は「レバノンでは反政府デモが続いているため、政府が世論に敏感になっている」と指摘し、当局が捜査に乗り出さざるを得なくなるとの期待を示した。
当局が受理すれば、ゴーン元会長が日本、フランスに続きレバノンでも捜査を受けることになる。ただ、元会長はレバノンの政権中枢部に複数の知り合いを持つ。実際に捜査が進むかは不透明な部分も多い。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54099580X00C20A1FF8000/?n_cid=NMAIL006_20200107_H


抗議デモが連続しているレバノンで、ようやく新政権が発足したと言う。新政府はゴーンをどのように扱うのであろうか。

日本政府はこの機会に、レバノンへの援助即刻止めるべきではないのかな。少なくともレバノンへの援助はその必要性が見当たらなくなった、などと表明しておく必要があろう。

表明しなくとも、静から援助を停止すればよい。




抗議デモ続くレバノン、新政権発足 課題山積 前首相退陣から3か月
2020年1月22日 10:35 発信地:ベイルート/レバノン [ レバノン 中東・北アフリカ ]


レバノンの首都ベイルートで文書に署名するハッサン・ディアブ新首相。レバノン政府の公式写真通信社ダラティ・アンド・ノーラ提供(2020年1月21日提供)。(c)AFP PHOTO / HO / DALATI AND NOHRA
レバノンの新政府発足に当たり、首都ベイルートとビブロスをつなぐ幹線道路でタイヤを燃やす反政府デモの参加者(2020年1月21日撮影)。(c)JOSEPH EID / AFP

【AFP=時事】レバノンで21日、ハッサン・ディアブ新首相率いる新閣僚20人の名前が公表され、新政権が発足した。長らく待たれていた新政権だが、発表直後から市民らの抗議と、崩壊寸前の経済を立て直すという極めて困難な課題に直面している。
 サード・ハリリ前首相が反政府デモにより退陣に追い込まれてから3か月が経過し、強力なイスラム教シーア派組織ヒズボラの支持を受けたディアブ氏が昨年12月に首相に指名されてから1か月が過ぎた。
 先月までほぼ無名だった工学教授で元教育相のディアブ氏は、首相に指名された後、技術専門家(テクノクラート)から成る政権を樹立し、市民の不満を解消することを目指すと強調。新政府は「独立した司法制度の確立、横領された資金の回復、汚職の撲滅などを求める市民の要求を満たすよう努力していく」と明言した。
 新内閣は同国初の女性国防相としてゼイーナ・アカール氏を任命。その他5名の女性が閣僚メンバーとして名を連ねている。初の閣議は22日に行われる予定。
 新閣僚の多くは学者や元顧問など、あまり名前が知られていない人物だが、市民らはすぐさま、これまで広く非難の的になってきた世襲の有名政治家らの不在は、問題を隠す手段にすぎないと訴えた。
 先週末に警察とデモ隊が衝突し、多数の負傷者が出ていたベイルート市内では新内閣発足の発表の前からデモ参加者らが街に出て、中心部の主要道路を封鎖した。 (c)AFP/Tony Gamal-Gabriel

https://www.afpbb.com/articles/-/3264591?cx_part=latest



こういう状態では、ゴーンもキャロルも、気が気ではないようだ。夜もおちおち眠れないのではないのかな。

キャロル・ナハスは、自身への逮捕状に対して、「検察の脅し」だと反発しているが、これって完全にやせ我慢である。

彼女はゴーン事件には何の関係もない、と言っている様だが、さんざん証拠隠滅を図っていて何をかいわんやだ。




「検察の脅し」とゴーン被告妻
自身への逮捕状に反発と米紙
2020/1/22 17:05 (JST)1/22 17:07 (JST)updated
©一般社団法人共同通信社

キャロル・ナハス容疑者(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】米紙ウォールストリート・ジャーナルは21日、前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告の妻キャロル・ナハス容疑者が、自身に逮捕状が出ていることについて「私は事件とは何の関係もない。救いようのない話だ」と述べ、日本の検察当局による脅しだと反発していると伝えた。
 電子メールを通じて実施したインタビューに答えた。同容疑者は「夫は無実であり冤罪だ」と強調。日本で裁判日程が決まるまで長時間かかったことで「この悪夢に終わりはない」と認識したと述べた。
 夫と暮らす今も「夜、目覚めて夫が本当にいるか確かめている」と不安が消えていないことを明らかにした。

https://this.kiji.is/592623708129592417


キャロル・ナハスが不安にさいなまされているのは、彼女に日本政府から「偽証容疑」で、逮捕状が出ているからである。

しかもICPOを通じて国際手配されているのである。彼女は正真正銘の犯罪者で、れっきとした容疑者なのである。

(続く)
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世界自動車大戦争(58)

2020-01-28 00:00:00 | Weblog

そんなレバノン政府に迎い入れられたゴーンであるが、レバノンの社会では「特権階級の腐敗の象徴」とみなされていると言う。だから暗殺の危機もあると言われているゴーンとしても、いつレバノン政府が倒壊するかもしれず、安住の地として心休まる暇はないのではないのかな。



「腐敗の象徴」 ゴーン元会長逃亡、レバノン混迷拍車
2020/1/5 22:30
日本経済新聞 電子版

レバノンでは反政府デモがたびたび起きている(19年11月、ベイルート)=ロイター

【ベイルート=木寺もも子】日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(65)の逃亡が今後、混迷するレバノンの危機をさらに深める可能性がありそうだ。経済低迷を背景とした反政府デモの影響で、政権は昨年10月下旬に倒れた。それ以降、政治空白が続くが、今回のゴーン氏の逃亡劇に政府が関与した疑惑が追い打ちとなり、国民の不信感がさらに広がってきている。経済破綻を避けるために不可欠な国際社会からの経済支援を危うくするとの指摘もある。

【関連記事】
ゴーン元会長引き渡し攻防 レバノン側、逃亡関与否定
運航関係者「家族に危害と脅し」 ゴーン元会長密航で
ゴーン元会長、記者会見8日夜に計画

「英雄なんてとんでもない」「この国の特権層の腐敗の象徴だ」。首都ベイルート中心部で反政府デモに参加する若者らは、元会長の逃亡について口々にまくし立てた。

レバノンでは10月中旬から反政府デモが続き、同月末にハリリ首相が辞任を表明した。各政治勢力間の調整は難航し、2カ月以上たった今も新内閣が発足しない政治空白が続く。アウン大統領は今月4日「来週には組閣できると期待している」と述べたが、実現するかは不透明だ。

反政府デモの背景にあるのは、深刻な経済低迷腐敗した政治への不満だ。若年層の失業率は3割を超えるとされる。さらにデモの混乱を受け、一部の銀行では1週間に数万円分の現金しか引き出せなくなった。

デモの参加者はエリート層が国民のカネで私腹をこやし、国外の銀行で蓄財していると批判する。こうした人にとっては、巨額の会社資金を私的に流用した罪に問われ、レバノンのエリート層とつながりを持つ元会長も同様に映る。擁護する政府への不信は強まるばかりだ。

政府は否定しているが、アウン大統領が入国直後の元会長と面会したなど入国にあたって便宜を図った疑惑も多くの国民の間で根強い。「逃亡に関与したに決まっている」。デモ参加の経験もある電気技術者のエドモンド・ゲマイエルさん(30)は言い切る。

元会長の逃亡劇が、既に危機的な経済に打撃を与えるとの見方もある。カーネギー中東センターのリサーチフェロー、モハンナド・ハッジ・アリ氏は、政府関与が事実ならと前置きしたうえで「債務不履行を避けるために必要な国際社会からの経済援助を得る信用を失いかねない危険な行為だ」と指摘する。

世界銀行によると、レバノンの政府債務は国内総生産(GDP)比で約150%に達する。ロイター通信は経済閣僚経験者の話として、国際通貨基金(IMF)などから必要とする金融支援は200億~250億ドル(約2兆1000億~2兆7000億円)に上るとの見方を報じている。

密接な関係にあるイランを巡る地域の緊張も高まる中、レバノンの苦境は深まっている。「この国にさらに元会長問題まで抱える余裕はない」。アリ氏はあきれ気味に話した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54049050V00C20A1FF8000/


しかもゴーンは、イスラエルに入国したと言う事で、レバノンの弁護士に訴えられている、と言うではないか。


ゴーン被告の起訴要求 「イスラエル入国罪」で―レバノン弁護士
2020年01月03日07時22分

 【ベイルート時事】レバノンの一部の弁護士グループは2日、同国に日本から無断で帰国した日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告を「イスラエルに入国した罪」で起訴するよう求める報告書を検察当局に提出した。グループの1人が取材に応じ、明らかにした。

 弁護士のハサン・バジ氏は、ゴーン被告について「過去にイスラエルで開かれた経済関係のイベントに出席したことがある」と指摘。イスラエルと敵対関係にあるレバノンは国民に「イスラエルのボイコット」を義務付けており、ゴーン被告がこれに違反したと主張している。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020010300151&g=soc&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit



ゴーン被告は「敵国イスラエルと内通」 ベイルートの若者らが非難
毎日新聞2020年1月3日 23時24分(最終更新 1月3日 23時24分)

 日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)によるレバノンへの「逃亡劇」について、ゴーン前会長の帰国が報じられた2019年12月31日以降、首都ベイルートの若者の間では「敵国イスラエルと通じた男だ」などと非難する声が高まっている。政府の腐敗に対する抗議デモが続く中、大富豪のゴーン前会長に反発する若者の気持ちが、伝統的な「反イスラエル感情」と連動し、増幅している格好だ。

<ゴーン被告「驚きの結末になる」司法告発の映画化を構想?>
<逃亡のゴーン被告に「人生の最高の贈り物」と妻 計画も主導>
<ゴーン被告、楽器ケースに隠れ出国? 仏旅券で レバノン大統領と面会か>
<ゴーン被告が日本出国 プライベートジェットでレバノンに入国か 仏紙報道>
<ゴーン被告海外逃亡 レバノン政府側が受け入れ協力か 引き渡し条約もなし>


 「カネのためなら敵とも通じるのがあの男だ。レバノン人は、イスラエルとの戦争で多くの人が殺された。そんな国と仲良くする男は、この国にいらない」。携帯電話店従業員のムハンマドさん(27)はそう話した。現在、ベイルートの若者の間では、レバノンと対立するイスラエルのペレス元大統領やオルメルト元首相とゴーン前会長が一緒に写った過去の写真がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上で出回っている。

 現地メディアによると、レバノンの複数の弁護士は2日、前会長に対する捜査を求める文書を検察当局に提出した。2008年に商談でイスラエルを訪れたことなどが、敵国と通じることを禁じたレバノンの法律に違反するとしている。

 イスラエル軍は過去に何度もレバノン国内に侵攻しており、国民の「反イスラエル感情」は今も根強い。「この国は泥棒でいっぱいなのに、また1人やってきた」(大学教員)、「彼にとってレバノンの司法制度は心地よいはずだ。腐敗した政治家が捕まらないからだ」(映画監督)といった書き込みもSNS上で増えている。【ベイルート篠田航一】

https://mainichi.jp/articles/20200103/k00/00m/040/197000c



このようにレバノン社会では、ゴーンは決して英雄などではないようだ。政権が変わるなどの異変があれば、ゴーンと言えども安泰とはいえないのではないのかな。

だから日本政府は徹頭徹尾レバノン政府に、ゴーンの日本への送還を依頼と言うか指示すべきである。さもないと援助を停止する、と言えばよい。事実レバノンへの援助は中止すべきものである。

まあゴーンにしてみれば、イスラエル問題は熟知しているものの、レバノン以外には逃れるところはなかったと言う事ではないのかな。

(続く)
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世界自動車大戦争(57)

2020-01-27 00:00:00 | Weblog

しかもゴーンは、レバノンのサアド・ハリーリ暫定首相ともコネがあるようで、レバノンでは保護が受けられる可能性は高いと言う。

だが現在のレバノンは政情不安状態であるので、いつその政治闘争に巻き込まれないとも限らない、と言う恐れもあるようだ。

しかも今レバノンは荒れている。激しいデモが連日起こっている、と言う。これではゴーンも安息状態とはいえないのではないのか。



ゴーン、レバノンでも安息無し
投稿日:2020/1/7

 
古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)
 
【まとめ】
・ゴーン被告、レバノンでも当局に厳しい扱いを受けるかもしれない。
・レバノンの国法に違反した容疑で刑事訴追される可能性あり。
・国際的な注目度を利用され、政治抗争に巻き込まれる可能性も。

 
日本での保釈中に国外に逃亡し、レバノンに入国した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告は母国のレバノンでは好待遇を受けるという予測が大方である。しかし一方では、なおレバノンでも当局に厳しい扱いを受ける可能性も指摘されている。別件での違法行為を追及されることと、政治的に利用されること、という二つの危険なシナリオだという。

写真)レバノンの国旗
出典)pixabay
 
ゴーン被告はレバノンに生まれ育ち、国籍も有する。アルゼンチン(ブラジルが正しい)やフランスの国籍も保持するが、日本との犯罪逃亡者引き渡し協定もないレバノンでは政府代表がすでに日本への送還はしないとの方針を述べた。その結果、同被告にとっては快適な暮らしの見通しも生まれてきた。日本での犯罪の訴追もレバノンでは白紙に戻る展望さえみえてきたわけだ。
 
ところがレバノンの首都ベイルートからのフランスのAFP通信の報道などによると、ゴーン被告には思わぬ難関や災難もありうるという。
その第一はゴーン被告がレバノンでの国法に違反した容疑で刑事訴追される可能性である。
 
レバノンはイスラエルといまも戦争状態にあり、自国民のイスラエル入国を法律で禁止している。ところがゴーン被告は2008年にフランスのルノー社の代表としてイスラエルを訪れ、政府要人らと会談した記録がある。この時もレバノン国籍を保持していた。
 
レバノンの首都ベイルートではこの事実を重視した地元の法律家グループが1月2日、検察当局にゴーン被告の起訴を求める陳情書を提出した。
同グループの代表のアリ・アバス弁護士はAFP通信に「敵国としてレバノンを軍事攻撃し、多数の死傷者を出したイスラエルをレバノンの国法を破って訪れたゴーン氏をヒーローのように歓迎することは法治国家として許容されるべきではない。レバノンの法律を適用し、裁かれるべきだ」と語った。
 
ゴーン被告は2008年当時、イスラエルとの間で電気自動車の開発を協議するため、訪問したという。時効が適用される可能性もあるが、最悪の場合、国家反逆罪で懲役15年の刑にも相当しうるとされる。
 
検察当局はこの陳情書を告発として受理して、法的な判断を来週までにも下すことになったという。その結果、場合によってはゴーン被告はレバノンでまたまったく別の罪状により、刑事被告人になる可能性もあるわけだ。
 
ゴーン被告にとってのレバノンでの第二の危険同国の政治闘争に巻き込まれ、人質のように利用される可能性である。同じAFP通信のベイルートからの報道によると、ゴーン被告はレバノンの現在の外相ジブラーン・バシール氏と親しい関係にあり、同外相の義父が現大統領のミシェル・アウン氏であるため、現政権とのきずなが強く、保護を受けられる見通しは高い。
 
しかしレバノンの政治はイスラム教派、キリスト教派、同じイスラム教でもシーア派とスンニ派、さらに親シリア派、反シリア派、テロ組織のヒズボラなど多数の敵対関係にある勢力が長年、激しい争いを続け、不安定をきわめる。現在のサアド・ハリーリ内閣も挙国一致のスローガンの下に結成されたが、なお激しい抗争が絶えない。

写真)サアド・ハリーリ首相
出典)flickr photo by libanlive
 
こうした政治情勢下では国際的な注視を集めるゴーン被告の処遇が政治抗争に巻き込まれる危険もあるわけだ。同被告がレバノン内部の政治勢力間の権力闘争の道具に使われる可能性を指摘する声もある。
 
レバノン戦略問題研究所」の所長で政治学者のサミ・ネーダー氏はAFP通信に対して「ゴーン氏の身柄の扱いが各政治勢力の間での『政治フットボール』となる可能性がある。次期政権の権力掌握をめぐり、ゴーン氏の処遇を政治交渉の材料に利用する動きが出てきてもおかしくない。国際的な注目を集めるゴーン氏の扱いにはそれだけの政治価値があるわけだ」と論評した。
 
ゴーン被告にとってレバノンもまた安住、安泰の地とはならない展望もこのようにありうるわけである。
 
トップ写真)カルロス・ゴーン被告
出典)flickr photo by Fábio Cavalcanti Ferreira

https://japan-indepth.jp/?p=49758



レバノンでは現在、連日のように反政府デモが続いている。



【大内清の中東報告】反政府デモ続くレバノン 「ゴーンも同じ」と既得権益層の腐敗に反発
2020.1.19 18:31 国際 中東・アフリカ
18日夜、デモ隊と治安部隊が衝突したベイルート中心部には、催涙ガスが立ち込めた(大内清撮影)

 中東レバノンで、反政府デモによる混乱が続いている。デモに参加する若者らの原動力は、政治家ら既得権益層に根付く汚職体質や縁故主義への怒り。現場では、同国に逃亡中の日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告も「腐敗した富裕階級」の一人として非難する声があった。(ベイルート 大内清)

 18日夜、ベイルート中心部で、数百人のデモ隊が治安部隊と衝突していた。路面をはがして砕いた石を投げつける若者らに、治安部隊は放水銃や催涙弾で応戦。あたりには濃霧のようにガスが立ち込めた。この夜の負傷者は少なくとも220人に上った。

 現場は、議会や政府施設のほか、欧米のブランドショップや高級ホテルも立ち並ぶ、ベイルートで最も華やかなエリアだ。デモ参加者らは昨年10月以降、富裕層の象徴ともいえるこの一帯周辺で道路封鎖などの抗議活動を展開。同様の動きは全国に広がった

 当初からデモに参加してきたというアリーさん(28)に日本の記者だと名乗ると、「自分たちの利益しか考えない腐敗した連中がレバノンをダメにしている。ゴーンもその仲間だ。日本から逃げればかくまってもらえると思ったのだろう」と語り始めた。

 ゴーン被告は逃亡後の今年初め、レバノン人の弁護士グループから告発を受けた。日産在職中の2008年にイスラエルを訪問したことが、イスラエルのボイコットを定める法律に違反している-との訴えだ。

 「これがもし僕なら、即座に刑務所行きだ。でもゴーンは悠々と暮らしている。これがレバノンの現実さ」。アリーさんは、自分たちの抗議運動とゴーン被告をめぐる事件は「根っこは同じ」だと話す。

 レバノンで若年層の失業率は25%に上るとされる。通貨下落やインフレとも相まって、一般市民の生活は苦しさを増している。その一方で富裕層は、ゴーン被告のように複数の国籍を使い分け、海外に資産を移していることも珍しくない。

 同国では昨年10月、デモの激化を受けて当時のハリリ首相が辞任を表明。その後は、正式な内閣が不在の「政治空白」が続いている。

https://www.sankei.com/world/news/200119/wor2001190015-n1.html



ゴーンは英雄として、レバノンには迎えられたと言うが、レバノンの社会情勢は現在、「深刻な経済低迷」と「腐敗した政治への不満」のために、相当混乱し反政府デモが頻発している。そのため昨年の10月下旬にハリリ首相が辞任を表明したが、その後継はまだ決まっていない、と言う。
(続く)
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世界自動車大戦争(56)

2020-01-24 00:00:00 | Weblog

と言う訳で、どうもゴーンの体内には、根っからの悪人の血が流れているようで、それは父親譲りのものであろう。それと言うのも、ゴーンの父親殺人犯死刑囚であったと言うではないか。しかも減刑されて出所した後には偽札に手を出し、再逮捕されている。そしてその3年後内乱を利用して、レバノンを脱出してブラジルに逃げている。

将にゴーンは、死刑囚の父親と同じ轍を踏んでいるようだ。ゴーンの父親はブラジルでビジネスで成功したようだが、ゴーンはレバノンで鳴かず飛ばずの生涯を終えることになるのではないのかな。



仰天報道 カルロス・ゴーンの父親は神父を銃殺し、死刑判決を受けていた
2020/01/12 14:30
1月8日記者会見したカルロス・ゴーン(Getty Images)

レバノンに逃亡したカルロス・ゴーンの記者会見は、レバノンをはじめアラブ諸国でも大々的に報じられているが、衝撃的な報道が登場した。それは、ゴーンの実父、ジョージ・ゴーン(アラビア語名はゴスン、2006年に死亡)が、かつて密輸にからむ殺人事件を起こした後、いくつもの事件で死刑判決を受けていた、というものである。

ドバイのアル・アラビーヤ国際ニュース衛星放送が報じたところによると、フランスのオプセルヴァトゥール(L’Obs)の東京特派員レジー・アルノー記者が、カルロス・ゴーンの人生にせまる『逃亡者』という本を2月5日に発売する。その本に、ゴーンが6歳のとき、父親のジョージが犯した殺人事件について触れていることが明らかになった。

ただの脅しのつもりが……

アルノー記者の本を事前に入手したクウェートのアル・カバス紙によると、事件が起きたのは1960年4月17日。レバノンの村の路上で銃殺された死体が発見された。

被害者は、ボリス・ムスアド神父。3日後に5人組の犯人グループが逮捕された。その一人が、当時37歳だったジョージ・ゴーンダイヤモンド、金、外貨、麻薬の密輸業者であり、ジョージは検察官の取り調べに対し、「ただの脅しのつもりが最悪の結果になってしまった」と供述している。

ジョージは事件の20年前にナイジェリアの首都ラゴスでボリス神父と出会っていた。ボリスはレバノンの山岳地帯で羊飼いから神父になった人物。その神父にジョージは密輸を依頼するようになる。儲けたカネを分け合う関係だったが、「神父の欲深さに腹を立て、仲間をけしかけて脅していたら、神父を殺害してしまった」と、ジョージは供述している。

事件当時、息子のカルロスは6歳。父親は殺人で逮捕されるのだが、その後、さらなる驚きの犯罪が発覚する。

賄賂、偽札、脱出、成功

バアバダー刑務所に送還されたジョージは、「貧しそうだったので憐れんでやった」と看守たちに賄賂を配り、刑務所のドンとなった。昼間は刑務所外で過ごし、夜は刑務所に戻る形で、近くに開いた賭博所で看守や囚人たちをもてなしていたという。

同年の8月4日、仲間11名が逃亡を計画。ジョージは逃亡に加わらなかったが、脱獄に失敗して逮捕された仲間が衝撃的な供述を行う。それは、ジョージがバアバダーの地方検事、予審判事、刑事裁判所長の殺害計画をもちかけていたというのだ。これによって、ジョージ・ゴーンは1961年1月9日に死刑判決を言い渡された

しかし、ジョージは模範囚となり、その後15年の禁固刑に減刑された。出所したのが、1970年。ところが、話はこれで終わらない。刑務所から出所した4か月後にまた逮捕された。3万4000ドルもの偽札を所持していたのだ。取り調べの結果、100万ドルの偽札をすでに販売していたため、再度15年間の禁固刑に処される。

3年後、刑務所内で自殺未遂事件を起こしたが、チャンスが到来する。1975年初頭、レバノン内戦の混乱に乗じてベイルート脱出に成功したのだ。ジョージはブラジルのリオデジャネイロに逃げて、ブラジルでビジネスに成功2006年に死亡した。

これまで敏腕経営者としてのカルロス・ゴーンにまつわる本は数多く出版され、本人も多くのインタビューでも生い立ちについて語っている。ゴーンは祖父母や母親については多くを語っているが、父親についてはあまり話してこなかった。密輸、殺人、判事らの殺害計画、偽札など、その犯罪歴を考えれば、当然といえば当然だろう。

実はこのジョージ・ゴーンの悪行は今回初めて暴露されたわけではない。レバノン歌謡界の大御所で、アラブの歌姫としてアラブ諸国では知らぬ人はいない、サバハ(2014年に死去)が自叙伝に書いているのだ。サバハは日本でいう美空ひばりのような存在。彼女が自ら筆をとった自叙伝でこのことに触れているのは、かつての恋人がジョージに殺された神父だったからだ。


アラブの歌姫 Sabah の葬儀の様子(Getty Images)

レバノンを見捨てた男?

今回、『逃亡者』を書いたアルノー記者は、1960年代にベイルートで発刊されていたフランス語紙L’orientに掲載されていた殺人事件の記事に着目し、そこから丹念に調査を行ったという。

親の罪は子どもとは無関係なのに、今回アラブ社会で報道された背景には、アラブ諸国でのゴーンへの厳しい見方もある。アラブ社会ではオーナー社長がワンマン経営で公私混同の好き放題をやるケースはある。ただ、ゴーンはオーナー社長ではなく、「雇われ社長のくせに何を勘違いしているんだ」という、成り上がりへのやっかみがある。

もちろん辣腕経営者として尊敬されている面もあるが、低所得者層からは「イスラエルに尻尾をふる億万長者」とか「レバノンを見捨てた男」と見られており、そうした庶民感情に応える形での暴露とも言えるだろう。

隠し続けた過去、成功、カネへの執着、元妻へのDV訴訟、そして今回の逮捕と逃亡。まるで戦後を代表する小説家、松本清張が描いてきた人間の現世欲や秘めた怨念の世界のグローバル版と言えるのではないだろうか。
https://forbesjapan.com/articles/detail/31734/2/1/1




と言う訳で、ゴーンの父親は殺人犯の死刑囚であったわけであるが、レバノンではそんなことは話題にされていないのではないのかな。成功者としてもてはやされている、と言う噂もある。
(続く)
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世界自動車大戦争(55)

2020-01-23 00:00:00 | Weblog

グリーベレー崩れの二人組の他に、外国籍の協力者がいるようで、彼は芸能事務所の「渡辺プロダクション」の一族の所有するマンションの一室に住んでいると言うが、ゴーンもここを訪れていると言うので、ゴーンの交友関係は相当広いと思っている方がよかろう。当然その中には日本人もいる筈だ。





ゴーン被告に日本人が協力か 会見はサニーサイドアップが関与
・ ゴーン被告に日本人が協力した可能性があると週刊新潮が報じた
・ 同被告の会見を巡り、日本メディア向けの場を仕切った日本のPR会社だという
・ 「依頼があったために交通整理を引き受けた。それだけです」と同社関係者
ゴーン逃亡劇に浮上する「日本人」 レバノン会見を仕切った日本の有名企業とは
2020年1月15日 17時0分
デイリー新潮

 逃亡先のレバノンで開いた会見では、カルロス・ゴーン(65)は日本の司法への批判を繰り返した。今後、日本バッシングの“キャンペーン”はさらに加速すると目されるが、そんな彼に“協力”した日本人が……。
 ***
【動画】週刊新潮が直撃していたゴーン被告

 1月8日に開かれた件の会見に出席が許された日本のメディアは、小学館とテレビ東京、朝日新聞の3社のみだった。10日に日本メディア向けの場が設けられたが、これを仕切った企業が「サニーサイドアップ」だったという。サッカーの中田英寿のマネジメントでも知られる有名PR会社だ。

 同社の関係者がこう明かす。

「8日の会見も我が社が手伝いました。うちの次原悦子社長はもともとゴーンと面識があり、保釈後に本の出版の相談に乗っていた経緯があります。しかし、あくまで依頼があったために交通整理を引き受けた。それだけですよ」

墓場まで持っていきたいのはお金

 ゴーンの“協力者”らしき日本人は他にもいる。保釈後に暮らしていた東京・麻布の制限住居に出入りしていた人物だ。

「日本人と接触したゴーンが、麻布からほど近い、渋谷区広尾の高級マンションに入る姿も確認済みです。マンションは一棟丸ごと、芸能事務所『渡辺プロダクション』の一族の所有物件でした」(検察関係者)

 ただし、ゴーンが訪れた部屋は、不動産会社を介した賃貸で、外国人の表札が出ている。ナベプロの系列会社「ワタナベエンターテインメント」の吉田正樹会長も、次のように語る。
「賃貸人の方が(ゴーンと)接点がある可能性までは否定しませんけれど、我々とは全く関係ない」
 1月16日発売の週刊新潮で、6頁にわたって「ゴーン事件」を特集する。
「週刊新潮」2020年1月23日号 掲載

https://news.livedoor.com/article/detail/17667879/



今回のゴーンの逃亡劇には、日本人の助っ人がいたことを、ゴーンはそれなりに遠回して認めている。

そして一般的にも、日本からの脱出なので、日本人の協力者が居て当然のような気もするが、ゴーンはずる賢く猜疑心も強く慎重な性格であると、小生は感じているので、日本人の協力者がいたと言う発言は、まやかしではないかと思っている。一種の目くらましであろう。

実際には、日本人の協力者はいなかったのではないかと、小生は思っている。なぜかと言うと、ゴーンは、日本人の協力者からこの逃亡劇の秘密が漏れる可能性を、非常に恐れていたものと確信に近い程度の想像をしているのである。

もし日本人の協力者がいたとしたら、ゴーンは、「皆さんの想像にお任せする」などと、ごまかしたのではないのかな。少なくとは重要な役割を担う日本人はいなかった筈だ。日産で「クーデターがあった」などと、自分の不正を棚に上げてうそぶくほどの厚顔無恥で日本人を信用していない輩なので、信用できない日本人を引き入れてこの逃亡計画を企画しなかった筈だ。

ゴーンは「日本人は迅速でない」などと批判しているではないか。


ゴーン被告、日本人は迅速でない
ブラジル紙に逃亡を語る
2020/1/13 10:14 (JST)1/13 10:25 (JST)updated
©一般社団法人共同通信社
カルロス・ゴーン被告(ロイター=共同)

 【サンパウロ共同】12日付のブラジル主要紙エスタド・ジ・サンパウロは、日本から中東レバノンに逃亡した前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告とのインタビューを掲載した。被告は逃亡について「決定、計画、実行とも迅速に行った。なぜなら日本人は迅速ではないからだ」と語った。
 被告は「日本人は綿密な準備と計画と理解がなければ、迅速に行動しない。逃亡を成功させるには、素早く出し抜く必要がある」と述べた。
 ベルサイユ宮殿をパーティーなどに利用したことなどについて、公私混同は「率直に言ってなかった」と強調した。
https://this.kiji.is/589261177490588769


だからこの逃亡計画には、日本人の協力者はいなかったと想定する方が、真っ当なような気がする。そのような日本人を信用しないようなゴーンのこれらの考え方や行動・言動を見ている限り、ゴーンは、根っからの悪人気質の持ち主なのである。そう言う気持ちで、このゴーンの写真を眺めると、いかにも悪人面その物ではないのかな。

だから前妻のリタさんにも、簡単に手を挙げるような暴力を振るう事も出来たのであろうし、ベルサイユ宮殿でのパーティ―の費用のごまかしもやったのであろう。

リタ夫人へのゴーンによる暴力行為などは、小生のブログ「Ghosn,Gone with the Money(52)」(2019.2.15)に詳しく記述されているので、是非参照願う。
一連の流れは、NO.51~53(2019.2.14~16)と続けて目を通されると、そのことがよくわかるのでご参考に。
(続く)
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世界自動車大戦争(54)

2020-01-22 00:00:00 | Weblog

しかもゴーンは箱から出て別のPJに乗り換えているので('20.1.8のNO.44参照)、これは密入国且つ密出国となる訳だ。だから当然不法なものとなる訳で、これらの関係者はトルコ検察により拘束されている。

この主犯格の運航会社のマネージャーは「引き受けなければ妻子に危害が及ぶ」と脅されて、乗客名簿を改ざんし、ゴーンを雨の中別のPJに乗せ換えたと供述しており、このPJでレバノンまで同行したと言う。万が一トルコで自白された場合には、レバノンでゴーンらが拘束される可能性があるからであろう。



運航関係者「家族に危害と脅し」 ゴーン元会長密航で
2020/1/4 17:30 (2020/1/4 23:33更新)
日本経済新聞 電子版

2019年4月、東京拘置所を出るゴーン被告=ロイター

【ベイルート=木寺もも子】日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(65)の逃亡事件で、レバノンの検察当局は週明けの7~8日にも元会長から事情を聴取する。国際刑事警察機構(ICPO)による国際指名手配を受けて、元会長を拘束すべきかを判断する。AFP通信などが伝えた。一方、トルコの検察は元会長のトルコへの出入国が当局への届け出がなく違法だったことが確認されたと発表した。

【関連記事】
「逃走は遺憾」 ゴーン元会長巡り東京地検声明
ゴーン元会長逃亡に「外国人2人関与」 トルコ内相
ゴーン元会長の現地弁護団、国際手配の効力に疑義
ゴーン元会長、箱潜伏疑いで捜査 地検がPC提出要請
ゴーン元会長は「音響機器用の箱で脱出」 米紙報道

レバノンのセルハン暫定法相は日本経済新聞の取材に対し、元会長から逃亡の経緯などを早期に聴取し、ICPOから受け取った「国際逮捕手配書」への対応を検討すると述べていた。
レバノン側に手配書に従う義務はなく、身体拘束や出国禁止などの措置につながるかは不明だ。日本への引き渡しには応じない意向を示している。元会長は8日にも記者会見を予定している。

一方、アナトリア通信によると、トルコの裁判所は3日、元会長を密航させた疑いで運航会社のマネジャー1人、パイロット4人の逮捕と、搭乗したプライベートジェット2機の押収を決定した。検察が2日拘束した7人のうち、空港地上業務担当の2人は釈放された。

運航会社のマネジャーは裁判所での供述で「ベイルートの知人から電話を受けた。国際的に重要な事案があり、引き受けなければ妻子に害が及ぶと脅された」と述べるなど容疑を認めているもようだが、乗客が元会長だとは知らなかったとしている。

このマネジャーや逃亡にかかわった関係者を告訴した運航会社は、マネジャーが独断で当局に提出しなければならない乗客名簿を改ざんしたと主張している。

トルコ紙などの情報を総合すると、元会長を乗せたプライベートジェット機は2019年12月29日に関西国際空港から飛び立ち、30日早朝にイスタンブールに到着した。近くに駐機していた別の機体にひそかに乗り換え、フランスのパスポートを使ってレバノンに入国した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54041640U0A100C2EA2000/?n_cid=NMAIL006_20200105_K



しかし同行したグリーベレー崩れの二人組は、ちゃんとイスタンブールで出国検査を受けて出国していると言う。この二人組はその後、このプライベートジェットでなくて別の民間旅客機でレバノンへ入国していると言う。

この時はゴーンは箱の中ではなくて、生身の体で客席にいた訳なので、この二人ずれは一緒にいたくはなかったと言う事であろう。



“同行”の証拠? 元米兵ら新映像 ゴーン被告 日本人協力者の存在を示唆

2020年1月17日 金曜 午前11:48


“同行”の証拠? 元米兵ら新映像 ゴーン被告 日本人協力者の存在を示唆

日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告の逃亡を支援したとされる、アメリカ軍特殊部隊出身の男性ら2人が、経由地のイスタンブールまでゴーン被告に同行していた証拠となり得る映像をトルコメディアが伝えた。

映像についてトルコメディアは、アメリカ軍特殊部隊出身の男性ら2人が、2019年12月30日イスタンブールの空港出国審査を受けた際の様子だと報じている。

前に立つ男性が、特殊部隊出身で民間警備会社経営のマイケル・テイラー氏、その後ろが、テイラー氏の会社で勤務経験のある男性だとしている。

トルコの捜査当局は、2人がゴーン被告の不法出国を支援し、プライベートジェットを使ってイスタンブールの空港まで同行したとみて調べている。

一方、ゴーン被告はフランスの週刊誌との取材に応じた。

この中で、「日本人の協力者はいたのか」という質問に対して、ゴーン被告は「あの国から逃げようとする場合、現地の助けがなく出られると思うなら、それは幻想だ」と答え、日本人協力者がいたことを強く示唆したが、具体的な説明はしなかった。
https://www.fnn.jp/posts/00430505CX/202001171148_CX_CX



まあ当然ゴーンの逃亡には、日本人の協力者がいたと考えるのが自然だ。グリーンベレー崩れだけで出来るかもしれないが、それだけ危険が大きくなるので、日本人協力者を引き入れた筈だ。

2020.01.08のレバノンでの記者会見や01.10の日本メディア向けの会談の設定も日本のPR会社が取り仕切っている。「サニーサイドアップ」と言う有名なPR会社らしいが、そこの社長がゴーンと知り合いだと言う。ゴーンから、この設定は頼んだようだ。こういう関係から日本人協力者を探し出したかも知れない。
(続く)
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世界自動車大戦争(53)

2020-01-21 00:00:00 | Weblog

ちなみにこのトルコの航空会社の「MNG Jet」のプライベートジェットはボンバルディア社製のビジネスジェット機「グローバル・6000」 登録NOはTC-TSRである。

次のその写真を載せるが、Wikipediaによれば、この「グローバル・6000」は、飛行中でも出入りできる最後尾の荷物室を持っている、と言う。そこへは、後方のトイレを通過して入るようになっている。

だから音響機器のケースに入って荷物室に入れられたゴーンは、グリーベレーくずれの共犯者に箱から出されて、客席に入りふんぞり返っていたものと思われる。



ゴーン被告脱出 関空、保安検査義務付けなし 自家用機施設の盲点突く
2020.1.6 18:58 産経WEST できごと
カルロス・ゴーン被告が逃亡に使ったとみられるトルコの民間ジェット機運航会社のプライベートジェット(ロイター)

 保釈中の日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡した事件では、プライベートジェット(PJ)による出国に盲点があったことが浮き彫りになった。ゴーン被告が使ったとみられる関西国際空港のPJ専用施設では荷物の保安検査が義務化されていないが、PJ施設のある各地の空港も事情は同じだ。税関のエックス線検査も違法薬物の持ち出しなどを対象にしており全件実施されるわけではない。(牛島要平、土屋宏剛)

 関空を運営する関西エアポートによると、関空からPJで出国する場合、一般旅客と同様に出国手続きを受けるか、第2ターミナルの専用施設「プレミアムゲート 玉響(たまゆら)」を使用するかの選択肢がある。玉響では保安検査、税関・検疫・出国審査といった各種手続きを受けることができる。

 最初の「関門」は保安検査だ。航空法で危険物を機内に持ち込んではならないとされ、同法施行規則では、航空会社は安全確保のために必要な措置をとる義務があると定められている。

 ただ保安検査は、ハイジャックやテロを防ぐといった旅客の安全を守ることが目的。PJの利用者がハイジャックすることは考えられず、「安全のためにどのような措置をとるかは航空会社側の判断に任されている」(関西エア広報)という。

 さらに、専用施設を使用する場合に関西エアなどに提出する「運航情報」では、航空会社側が保安検査の「要」「否」を選択できる。航空会社側が求めなければ、保安検査が行われないというのだ。

 次に税関手続きがある。違法薬物や児童ポルノといった持ち出し禁止のものが入っていないかを確認したりするが、エックス線検査などは違法な持ち出しなどが疑われる場合に重点的に行っているのが実態。大阪税関関西空港税関支署は「エックス線検査などは必要に応じて実施している、としか答えられない」としている。

 最後に出国審査。乗客の顔とパスポートをチェックするが、ゴーン被告は音響機器用の黒い大きなケースに潜んでいたともされ、すでに「荷物」として乗り込んでいた可能性がある。大阪出入国在留管理局関西空港支局は「ゴーン被告は出国禁止リストに入っていた。どのように出たのか驚いている」とする。

 国土交通省によると、国際線でのプライベートジェットのうち企業や個人が商用目的で使用する「ビジネスジェット」の年間発着回数は拡大傾向で、平成23年の2639回から30年には5719回に伸びた。

 海外とのビジネス拡大や富裕層の訪日増加をにらみ、政府は駐機スポットの拡充や発着制限の緩和などの取り組みを進めている中、ゴーン被告はこうした「抜け穴」を巧妙に利用したとみられる。

https://www.sankei.com/west/news/200106/wst2001060021-n1.html


ゴーンが潜んでいた音響機器のケースは、トルコで官憲の検査を受けたようだ。指紋採取のために白い粉が掛けられている写真が、先の記事に掲載されている。

これを見ると、ゴーンの隠れていたケースはイスタンブールで、機内に置き去りにされたようだ。
従ってゴーンはこのケースから出て、別のプライベートジェットまで雨の中、車で空港内を移動し、乗り換えたもの('20.1.8のNO.44参照)と思われる。

この際プライベートジェットの運営会社の幹部などが、この乗り換えに協力したものと思われる。ゴーン側からは、この幹部らに100万ドル(約1億800万円)が渡されている。



カルロス・ゴーン カリスマの失墜
ゴーン被告の“豪華すぎる逃亡劇” 巨額費用は何に使われたのか?
(略)

逃亡に使われたプライベートジェットを運営するトルコの航空会社によると、プライベートジェットで大阪からイスタンブールに行くのにかかる費用は、30万ドル(約3240万円)。

そこから乗り継いでレバノンに行くのには、5万ドル(約540万円)

つまり日本からプライベートジェットでレバノンまで行くには、約3800万円かかる計算だ。
さらに、プライベートジェット運営会社の関係者は「協力した幹部に、ゴーン被告は100万ドル(約1億800万円)の報酬を渡したとみられます」と話す。

ある中東メディアは、ゴーン被告の逃亡には約22億円の費用がかけられたと報じている。
加えて、没収されることが決定した保釈金は15億円
合わせると、37億円がゴーン被告の豪華すぎる逃亡劇に費やされたことになる。
(略)
https://www.fnn.jp/posts/00049679HDK/202001071954_livenewsit_HDK
(続く)
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世界自動車大戦争(52)

2020-01-20 00:00:00 | Weblog

このわずか2日後の国外逃亡。その詳しい足取りが徐々に明らかになってきた。
12月29日都内の制限住居を出たゴーン被告は協力者と落ち合い、JR品川駅から新幹線で新大阪駅に移動
さらに新大阪駅からはタクシーで関西空港近くのホテルに立ち寄り、深夜になってプライベートジェットに搭乗し出国したとみられることが分かった。


荷物検査の抜け穴を利用し音響機器の運搬ケースに身を潜める?

プライベートジェットといっても通常は保安検査を通って出国審査の手続きが行われる。しかし、ゴーン被告は映画さながらの方法で、音響機器を運搬する際に使う大型のケースに身を隠したとみられている。

関西国際空港ではこれらの箱がエックス線検査を受けていなかった。

逃亡に使用されたとみられる箱は、写真からみて、大きな黒い長方形のケースの角には金具も付いていて頑丈そうな印象を受ける。また、白い粉のようなものが付着しているが、これはトルコ当局が捜査で指紋を採取する際に付いたという。

空港を利用する男性:
正直びっくりしました。こんなにゆるゆるなの?って。

空港を利用する女性:

お金持ってると緩いのかなって気はしちゃいますね。私たちはこんなに厳しい思いをしているのに。
かつてプライベートジェットの発着に携わっていた関係者は電話インタビューに…

プライベートジェットの発着に携わっていた関係者:
基本ゆるゆるです
プライベートジェットの場合、お客様が到着した段階で、荷物だけを預かって直接飛行場のそばまで運べる

国土交通省によるとプライベートジェットに出国時の荷物検査は義務付けられていないという。
こうした抜け穴をゴーン被告サイドは事前に把握していた可能性がある。

米紙「ウォールストリート・ジャーナル」によると、ゴーン被告の支援チームは20回以上も日本を訪問。
それらを通じて、関西国際空港のプライベートジェット施設は、エックス線検査機が大きな荷物に対応していないことを発見していたという。
8日、現地で記者会見を行うと伝えられているゴーン被告。本人の口から一体何が語られるのだろうか。

ゴーン被告が隠れて国外脱出したとされる大型ケースとは?スタジオで生検証
「殺人犯」を追う手法で“協力者”を追い詰める警視庁 ゴーン被告の海外逃亡 悪いのは一体誰?

(Live News it! 1月6日放送分より)
https://www.fnn.jp/posts/00049659HDK/202001061950_livenewsit_HDK


今だから言えるのかもしれないが、「ゴーン被告は出国禁止リストに入っていた。」と言う事であれば、ゴーンが逃亡するのであれば、一般旅客と同じ出国手続きを受ける筈がないと思わなければならない。だから一般旅客の出国検査を厳密にするのも必要かもしれないが、それよりも、プライベートジェットのような検査の緩い出国検査などを重点に厳しくするような手は打てなかったのかと、残念でならない。

親方日の丸とは言わないが、東京地検も相当抜けていた、と言われても仕方がないであろう。本気で逃亡を防止するのであれば、ゴーンはどのようにして逃亡するかと言った簡単なシミュレーションなどを一回でもしていれば、プライベートジェットなどの使用が思い浮かんだのではないのかな。いくら忙しいと言っても、事務方にそのような宿題を出して検討させておくと言うようなことは、なかったのかと、残念で仕方がない。東京地検も全く抜けているとしか、言いようがない。東京地検は資格はく奪だとは言わないが、関係者全員降格減給だ
(続く)
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