世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

番外編・プリウス急加速問題(45)

2010-06-03 10:43:44 | Weblog

さて、テスラサイドのメリットはどんなものであろうか。

このジャーナルの解説ではテスラサイドのメリットの方が大きいと言うイメージで解説されている。だからテスラにとっても、ある意味、トヨタから話があったことは(どちらが先に話を持って言ったかは確認していないが)渡りに船だったのではないかと思われる。

まず、テスラサイドの最大のメリットしては、

第一には、今年後半に株式公開をすると言われている。テスラはいまだ赤字続きのベンチャーだ。そのため、利益を上げうる再生計画が必要だった。トヨタとの提携は、その計画にお墨付きを得たものと言えよう。

(1)テスラ・モーターズは今年の1月29日(米国時間)に株式公開の書類を提出している。その資料によると、創業以来の売り上げは1億 820万ドルで、
今迄に積み上げられた赤字額は、2億3,640万ドルとなっている。そして2009年末までの累計販売台数は、わずかに937台だと言う。そのため株式公開では、最低1億ドルの資金調達を望んでいると言う。(http://wiredvision.jp/blog/kanellos/201002/201002012046.html より。)

事ほど左様にテスラといえども、金欠病にあえいでいるベンチャー企業なのである。そのためテスラは、2007年にアメリカ政府より低利の融資を受ける事を計画した。そのための再生計画が、5ドアセダンの「モデルS」構想なのである。この再生計画は、米エネルギー省(DOE、Department of Energy)のATVMローンプログラム(Advanced Technology Vehicle Manufacturing Loan Program)を獲得するためのものだった。このプログラムは、次世代技術の自動車を米国で製造する事業者へ、資金を低利で融資するためのものである。テスラは独ダイムラーからも資本参加を取り付けている。ダイムラーの「スマートed」へテスラの技術を提供しているからであり、そんなこんなでテスラは、2009年6月にDOEから4億6,500万ドル(約427億円)の融資を受ける事が決まった。

その結果米国政府からお墨付きを貰ったテスラには、民間ファンドからもオファーが増え始め、そして今回「世界のトヨタ」からも資本を得る事が決まり、テスラという会社が世界で半ば認知されたに等しい結果となり、半ば株式公開(IPO,Initial Public Offering)も成功したも同然と見られている。


p-4.7テスラ・モーターズが株式公開申請--「モデルS」予約はすでに2000台
2010年2月 1日

(これまでの マイケル・カネロスの「海外グリーンテック事情」はこちら)
http://wiredvision.jp/blog/kanellos/

テスラ・モーターズ(Tesla Motors)が米国時間1月29日株式公開(IPO)の申請を提出し、赤字を抱えながらIPOを目指すグリーンテック関連企業の仲間入りをした。

同社が米証券取引委員会(SEC)に提出した書類によると、同社の創業以来の売上は1億820万ドル($108.2 million)で、また赤字額の累計は2億3640万ドル($236.4 million)だという。年度ごとの赤字額は、2006年が3000万ドル、2007年が7820万ドル、2008年が8280万ドル、そして2009年が3150万ドル。なお、同社は度重なる開発の遅れから、2008年なかばまで一般への販売をしていなかった。

テスラでは株式市場から最大で1億ドルの資金を調達したいと考えている。

同社はまだ赤字が続いているが、すでに株式公開を果たしたA123システムズ(A123 Systems)やエナーノック(EnerNoc)も同様に、IPO時点では赤字だった。

またテスラ・ロードスターの累計販売台数(2009年末まで)は937台で、あわせて18か国の顧客が購入したという。

そのほかの関連情報は以下のとおり:

●テスラは、2010年1月に最初の右ハンドル車を(すでに)納品した。同社は昨年秋に、英国やアジアの一部市場向けに右ハンドル車の開発に取り組んでいると述べていた。また昨年11月には、ダイムラーから受注したバッテリーの最初の納入を完了した(ダイムラーではこのバッテリーを自社のEVスマートカーに搭載の予定)。

●テスラが開発中の大衆向けセダン「Model S」には、すでに2000台の予約が入っている。Model Sは2012年に量産開始の予定。購入希望者は予約時に5000ドルのデポジット(キャンセル時には返金される)を払わなくてはならないが、11月だけで1800件の予約を処理したという。

●Model Sの登場は予定より少し遅れそうだ。SECに提出されたS-1文書には、Model Sの量産開始は2012年とある。同社ではこれまで2011年後半にModel Sを市場に投入し、最初の一般向けタイプが出回るのは2012年モデルからになるとしていた。これにより、2011年にはほんの僅かな台数が販売されるだけとなりそうだ。ただし、その後は急激に生産台数を増やしていく計画で、目標生産台数は年間2万台となっている。Model Sの市販価格は、予想通りの5万7400ドルとなる(ここから7500ドルの連邦税控除分が差し引かれるため、実質価格は4万9900ドルとなる)。

走行可能距離について顧客からさまざまな要望があり、それに応えるためにModel Sについては一度の充電で走れる距離が160マイルのものから300マイルのものまで複数の選択肢が提供される。

●将来的には、一般向けのバン、SUVや他のタイプの車輌を開発する可能性もある。Model Sは、さまざまなタイプの車両設計に応用可能な、柔軟なプラットフォームをベースにしてつくられている。フォード(Ford Motor Co.)でも自社のエコノミーカーやセダンの設計に同様のアプローチを採用しており、コストの引き下げや部品の共通化を進めている。

●テスラは今年、約1億ドル〜1億2500万ドルが必要となると見込んでいるが、この資金の大半はModel S生産工場ならびにパワートレイン製造工場の建設にまわされる。

●2009年末時点の従業員数は514名で、CEOのイーロン・マスク(Elon Musk)の受けとるサラリーは年間1ドルだが、カリフォルニア州の最低賃金を定めた法律に従うために同氏は年収3万3000ドル分の所得税を納めている。いっぽう、バッテリー開発の天才といわれるJ. B. ストラウベル(J.B. Straubel)の年俸は20万5000ドル。同氏を含む上級幹部クラスにはボーナスは出ていない。
[著者:Michael Kanellos(Greentech Media)/抄訳:坂和敏/原文公開:1月29日(米国時間)]
http://wiredvision.jp/blog/kanellos/201002/201002012046.html



(Photo)テスラ・ロードスター、モデルSは5万7,400ドル(約528万円)と言っている。↑

第二には、テスラはATVMローンプログラム申請に際して、工場予定地が既に加州に確保されているとされていたが、いまだ不透明の状態だったようだ。

(2)テスラの工場用地としては、バーバンク市、ロングビーチ市、ダウニー市などが取りざたされていたが、LAタイムズ紙などはダウニー市が最有力として伝えていたと言う。中にはダウニー市でのモデルSの工場建設計画の詳細を伝えるものまであった。それは、モデルSの量産開始時期としている2012年を、テスラは撤回せずにその旨言い続けていたからである。

トヨタサイドとテスラとヌーミーの利用について、いつどのように話し合いが始まったかは、明らかにされていないが、テスラはダウニー市との交渉を袖に振ってNUMMIヌーミーの一部を買うことにしたのである。このジャーナルの解説では、テスラにとって「奇跡の大逆転」とまで言っている。

しかし購入するのは、NUMMIの敷地の55%と建物としており、設備は含まれていないと言う。自動車製造設備が含まれていなければ、テスラといえども「モデルS」は作れない。そして今回の購入費用は4,200万ドル(約38億円)と言われている。トヨタはNUMMIの設備の現物支給で5,000万ドルを賄(まかな)うつもりなのだろうか。ここら辺も、まだはっきりしない。
(続く)
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