世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

中国・毒餃子・メタミドホス事件(その後)

2008-04-29 22:57:07 | Weblog
'08.03.06、日本警察庁は中国公安省から有機リン系農薬メタミドホスが袋の外側から内側に「浸透した」とする実験結果を受け取っている。そして、中国側はこれを根拠に「中国国内での農薬の混入の可能性は極めて少ない」としている。('08.03.07中日新聞)

日本側は中国から提供された資料を、既に詳しく分析しているはずである。分析結果はいったいどちらが正しいのか。

さらに'08.03.08の中日新聞は、次のように伝えている。

兵庫県警捜査本部は、返品され大阪の業者が保管していた餃子39袋の外側から、新たに有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を検出したと、3月7日発表している。ジクロルボスでなくて、メタミドホスが検出された、のである。この39袋は中国・天洋食品で昨年10月1日に製造された「中華deごちそうひとくち餃子」で、いずれも未開封だったとのこと。


しかも、千葉の親子が中毒を起こした餃子から検出された「メタミドホス」の濃度は、

・皮が3,580ppm
・具が3,160ppm と極めて高濃度だったとする鑑定結果を、

'08.03.13、千葉県警は発表している。

これは、食品衛生法で定められた

・ニラの残留農薬基準0.3Ppmの一万倍以上
・キャベツの基準1.0Ppmの三千倍以上 に当たる。

しかも、一度に摂取しても健康に影響が出ないメタミドホスの量は、0.15mg以内(体重50kgの人で)とされているので、餃子一個で約300倍に達する。一口で重篤な健康被害を引き起こす量である。('08.03.14中日新聞)


また、'08.03.12の日経新聞夕刊には、次のように報道している。

3月12日、中国外相ヨウケツチは、人民大会堂で記者会見し、「中国側は調査を続けていくことを強調したい」とほざいたうえに、日本側に一層の協力を求めている。そして胡錦濤の訪日の遅れの原因がこの中毒事件ではない、とその影響を否定している。
盗人猛々しいとはこのことですね、福田さん。


しかも、'08.04.28の中日新聞朝刊では、密封された餃子一袋の内側から有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を新たに検出したと、兵庫県警捜査本部が4月28日発表したと報じている。しかも袋には穴や傷が無かったという。内側からの検出は二例目だと言う。

これで警察庁は中国で混入されたのは確定的と見て中国側に伝えている。さらに回収餃子を分析して内側からの検出例を増やすべきであろう。そして中国を、真綿で締め付けるように追い詰めよ。

政府は、袋の外側からは浸透しないと言う分析結果を早くマスコミに公表してほしい。胡錦濤なんぞに気兼ねをする必要などさらさら無いぞ、福田さん。胡錦濤との会談をキレイ事で済ませるようなことで、お茶を濁すようなことをすれば、どんなことになるか良く考えてみることだ。早く分析結果の公表を頼むよ。

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長野での聖火リレー、「中国警備隊」を完全排除せよ。(8/8)

2008-04-24 22:14:30 | Weblog

これで頭にきたIOCのロゲ会長は、4月11日夜の北京市内のホテルでの記者会見の場で、次のように答えている。

「道義上の約束を尊重するよう中国側に求める。」チベット問題の解決を求めたとも取れる発言に、これまで内に秘めてきた中国に対する不満と焦りがのぞく。」とMSN産経ニュースは伝えている。

更に続く、
その1日前の10日の北京のホテルでの記者会見では、7年前の北京の五輪招致団が提示した公約を持ち出した。
五輪が来れば人権問題を含む社会問題は改善されるだろうと言っていた。主要な点は既に満たされているが、パーフェクトなものなどありえない。改善の余地はある。」と自制した発言だったが、11日の発言はより直接的となっている。

これに対してあの中国外務省のキョウユ副報道局長は「発言は曲解されたものだ」との認識を示し、「IOCはさまざまな干渉を排除し、五輪憲章の原則を堅持してほしい。」とIOCの”内政干渉”を牽制する発言をしている。また、中国紙は権威あるロゲ会長の発言を黙殺している、と伝えている。

この「IOCはさまざまな干渉を排除し、五輪憲章の原則を堅持してほしい。」とのキョウユの発言はそのまま中国に返したい。中国はさまざまなチベットに対する干渉を排除し、五輪憲章の原則を堅持してほしい。」と。将に言いえて妙である。

もし本当に中国自身が「オリンピック憲章」を守っていると思っているのなら、何をかいわんや、である。中国は、救いがたいほどの暴力的な国である。五輪を開催する資格は全く無い


2.米下院議長、ナンシー・ペロシも

アメリカ下院議会のナンシー・ペロシ議長は、3月21日、インドでダライ・ラマ14世と会談し、中国政府の行動を強く非難した上で、「中国政府の弾圧に声をあげないなら、人権を語る資格を失う」と言っている。EU議会も「北京五輪の開会式をボイコットしよう」と言っている。日本も強気で当たる必要がある。国宝である長野・善光寺に落書きされても、黙っているつもりではないでしょうね、福田さん。

また、ペロシ下院議長は9日、北京五輪の聖火リレーが行われたサンフランシスコで観光名所の金門橋に「チベットに自由を」との横断幕が7日掲げられたことについて「実に興奮した」と議会内で記者団に語っている。さらに、ブッシュ大統領には、五輪開会式を欠席するように、再度求める意向も示している。


3.福田さんへ

福田康夫さんよう。あんたも、もっともっと中国には強く言ってもいいんではないかい!胡錦濤が今度日本に来るようだが、そのときが良いチャンスでは無いかい?。はっきりと「北京五輪を成功させたければ、早く自国に帰って、人権のことを勉強して、人権を守る術(すべ)を執ったらどうだい」と。

4.五輪憲章を守れるか?

江沢民と中国政府が守ると言った「五輪憲章」を紐解いてみよう。

オリンピック憲章2001年版の根本原則の3


オリンピズムの目標は、人間の尊厳を保つことに重きを置く平和な社会の確立を奨励することを視野に入れ、あらゆる場でスポーツを人間の調和のとれた発育に役立てることにある。この趣意において、オリンピック・ムーブメントは単独又は他組織の協力により、その行使し得る手段の範囲内で平和を推進する活動に従事する

オリンピックムーブメントとは活動(体)とでも言いましょうか、人間の尊厳を保ち、平和を推進する活動をして、平和な社会を確立しなければならない、としている。オリンピックを支持する中国政府は全くこれと逆のことを推進しているのではないかい、胡錦濤さんよお!

オリンピック憲章2001年版の根本原則の6

オリンピック・ムーブメントの目的は、いかなる差別をも伴うことなく、友情、連帯、フェアプレーの精神をもって相互に理解しあうオリンピック精神に基づいて行なわれるスポーツを通して青少年を教育することにより、平和でよりよい世界をつくることに貢献することにある。

今の中国の有様では、内でも外でも、平和を確立するどころか、平和をつぶしている活動をしているのではないかい、胡錦濤さんよお!

そんな人は、この和を尊ぶ大和の国のまほろばに、来てほしくは無いものだ。

それにしても、天壇公園の三重塔に、白ペンキでもかけられるのを、防いでやろか!


(終わり)
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長野での聖火リレー、「中国警備隊」を完全排除せよ。(7/8)

2008-04-24 13:45:18 | Weblog
3.江沢民の手紙

人民日報の日文版などより、江沢民よりサマランチへの書簡を見てみる。

1.2000.9.9、江沢民主席はIOCサマランチ会長に手紙を送り、「中国政府は北京五輪招致を全面的に支持する」と表明した。いかに全文。

「北京市による2008年夏季五輪招致に関する手紙を拝見いたしました。
IOCにより北京市が2008年夏季五輪の正式立候補都市のひとつとして承認されたことについて、中国政府は北京市による五輪招致を全面的に支援することを表明します。悠久の歴史をもち、かつ高度成長をみせている北京市で2008年夏季五輪を開催することは、オリンピックのみならず、中国、ひいては世界に重要な意義をもつと考えます。

中国政府と全人民の支持により、北京市はすばらしいオリンピックを開催できるものと信じております。中国への訪問を心から歓迎いたします。

中華人民共和国主席 江沢民 2000年9月9日 北京」
          人民日報日文版2000.10.04

2.2000.9.13午前、中国国家体育総局の袁偉民局長(COCの主席)がIOCのサマランチ会長に、江沢民主席からの書簡を届けた。その中で次のように述べている。

「中国は一貫して、平和的方法による国際紛争の解決のための積極的な努力を高く評価している。中国は国連大会でのIOC休戦決議の通過を支持した。今後もIOCによる休戦の呼びかけを指示してい行く。紛争を続けている国や地域がオリンピック期間中の休戦を実行し、又いかなるときも対話や平和的方法で国際紛争を解決し、世界の持続的平和のために各国は共に努力することを望んでいる」
          人民日報日文版2000.09.14

中国は北京五輪の期間だけでも、チベット本国や中国にいるチベット族への弾圧を止め、関係回復に心がける勇気があるのか。はなはだ疑問である。オリンピックに全世界の目が注目しているときに、これ幸いと、チベットで酷いことをするのではないかと、心配している。

3.2001.7.14、IOCサマランチ会長に書簡を送り、2008年の五輪開催に向けて中国政府と中国人民の決意を表明した。内容下記。

「2008年に開かれる第29回夏季五輪の開催権を北京が獲得した。中国政府と中国人民を代表し、そして私個人の名義で、五輪の発展に対する会長の貢献に高い敬意を払いたい。また北京での五輪開催をIOC委員に働きかけてくれたことに、心から感謝したい。中国政府と中国人民は全力をあげて北京を支持し、2008年に北京で開催される五輪を、オリンピック精神を発揚し、世界平和を促進して、各国の人々の友情を深める祭典の場としたい。
  中華人民共和国主席  江沢民 2001年7月14日0時35分」
        人民網日本語版2001年7月14日

是非とも、チベットや新彊ウィグルにも、オリンピック精神を施し、平和を守り、友情を深めてほしいものです。


(12)オリンピック憲章と北京オリンピック

1.IOCロゲ会長、中国へ苦言

江沢民は、2001年7月14日のサマランチへの手紙(上記)で、中国政府と中国人民の決意を表明した。即ち、

「北京オリンピックを、オリンピック精神を発揚し、世界平和を促進して、各国の人々の友情を深める祭典の場とする」、と。

然るに中国政府と中国人民の今の有様はどうか。この精神と全くの反対ではないか。中国国内の各都市やフランスでの「野蛮な」と言われた中国人のデモ騒動を見るにつけ、オリンピック精神なんぞ、守る気はさらさら無い様に見受けられる。(続く)

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長野での聖火リレー、「中国警備隊」を完全排除せよ。(6/8)

2008-04-23 15:07:04 | Weblog

7.偽オリンピック?

話を元に戻す。
この5匹をの名前を読み合わせると、「北京へようこそ」と言う意味になるらしいが、なんともかわいげのない風体を見せる。マスコットとしてはまとめて「Fuwaフーワー」と呼ぶらしいが、5匹では多すぎて冗漫である。象徴と言う注目度にも欠ける。ちなみに「餃子屋のマスコット」と呼ばれていると言う。オフィシャル商品はかなり高価なために、既に偽物が多数出回っている。
ひょっとしたら今年の夏には、中国は広いのでどこかの都市で、偽のオリンピックが開催されているかもしれない。

大会スローガンは、「One World,One Dream(ひとつの世界、ひとつの夢)」と言うもの。「中国が世界の中心の華である事」を世界にアピール出来る大会にする事を強調したものと言う。

聖火リレーの混乱を見ていると、「中国は世界のあだ花」である事が良くわかる。オリンピックがまともに開かれるか心配だ。


8.3大テーマとは?

北京五輪のテーマは、「グリーン五輪」「ヒューマニズム五輪」「テクノロジー五輪」の三つである。即ち環境、人権、ハイテクだ。プレゼンの後の質疑応答では人権に関する質問は、IOCの各委員からは一つも出なかったと言う。この時点では既に、北京で開催するとの、話がついていたとも言われている。チベットやウィグルでの中国による大量虐殺があろうが、ヒューマニズム五輪なのである。

このテーマで、真面目に国内をまとめて、民主的に政権を運営しててゆけば、北京五輪は大成功するであろう。しかし中国共産党の独裁政権である。土台そんな事は無理である。

環境なんぞくそ食らえ、で闇雲(やみくも)に公害を撒き散らす経済拡大、C02の削減なんぞは知らないよとばかり撒き散らし、日本に光化学スモックを噴霧する。

人権なんぞも知るもんか、とチベット人を腰ダメで撃ち殺して知らん顔だ。中国政府の発表では10人位しか死亡していないとするが、実際には200人以上が人民解放軍の銃弾で死亡していると言う。

唯一血眼(ちまなこ)になっているのが、人民解放軍の近代化、ハイテク化だ。そのために日本を始め西欧諸国に大勢のスパイを放っている。中国からの留学生の大半は何らかの形で中国政府に情報を集めて報告していると言う。そして、半分は専門の訓練を受けた諜報員の役割を担っていると言う。しかも蛇等まで使って日本のカネを吸い上げていると言う。金正日よりも酷い事をしていると言う。誠に恐ろしい国だ、中国は。環境や食には悪い事をする、人権は踏みにじる、日米欧からはハイテク技術は盗むと、将に三悪の北京五輪なのだ。中国には心を許してはならない。お願いしますよ、福田さん。


(11)江沢民の手紙

1.サマランチ会長

北京を五輪の開催地に決めたのは、サマランチである。正式にはドン・ファン・アントニオ・サマランチ、1920年7月17日生まれの今年88歳になる、スペインのバルセロナ出身の官僚である。1966年にフランコ独裁政権下でスポーツ長官を務めている。そして、1980年から2001にかけて国際オリンピック委員会IOCの会長を歴任した。

サマランチの功罪は、IOCにスポンサー収入をもたらし財政的基盤を確立したことであり、その結果サマランチをはじめIOCメンバーが賄賂をたかり、開催地決定に対して公平と公正を欠いたことである。なお、1992年の夏季オリンピックは彼の故郷バルセロナで開催されている。その裏では相当醜いことが行われていたことは、想像に難くない。

このIOCの開催地決定のキーマンに、江沢民は早い段階から、アプローチしている。ここら辺は中国の戦略に一日の長がある。大阪何ぞとは雲泥の差である。オリンピックの開催地をもって来るには、長期戦略と優れた企画が必要となる。更に実弾も。大阪や今の東京にそれがあるか、はなはだ疑問である。名前が一寸は知られているなどと言う、傲慢な態度では開催地には選ばれることはない。

江沢民は、彼の部下達を叱咤激励して、早くから手を打っていた。中国政府を挙げて動いていた。それには訳があった。


2.第27回シドニー五輪

1993年9月23日、モンテカルロで開かれた国際オリンピック委員会総会、2000年に開催される予定の第27回夏季オリンピックの開催地を決定する投票が行われていた。1回目、2回目、3回目の投票では、いずれも北京がトップの票を得ていた。4回目、シドニー北京決選投票となった。

結果、シドニー 45票、 北京 43票

結局、天安門事件の余波の覚めやらぬ北京は落選してしまった。このため北京は葬式のように静まり返ってしまった。

[シドニーオリンピックは、2000年9月15日から10月1日まで開催された。高橋尚子が女子マラソンでオリンピック新記録で金メダル、田村享子が柔道女子48kg級ではじめての金メダル、また野村忠宏が柔道男子60kg級ではじめての二連覇を遂げている。]

これに懲りた江沢民は、早くからサマランチとコンタクトしていた。
(続く)
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長野での聖火リレー、「中国警備隊」を完全排除せよ。(5/(6+2))

2008-04-22 15:51:02 | Weblog
以下、http://ja.wikipedia.org/の「北京オリンピック」から引用して紹介する。

2.第29回夏季オリンピック

招致提案ではパリやトロントが技術的により優れているとの評価であったが、サマランチ率いるIOCは商業的観点から、世界一の人口を持つと共に経済成長著しい中国でオリンピック開催を実現させることに、上述のように特に意欲的であった、と言われている。

2005年7月のシンガポールでのIOC総会で、ソフトボールと野球は、2012年のロンドンでは除外されることが決まっているので、北京が最後となる。共に日本の金メダル候補種目であることは、ご承知のことと思う。


また、競泳全種目と体操団体総合・個人総合の決勝が、すべて午前中に行われることになった。普通大きな国際大会ならば、決勝は午後に行われる。選手達は午後の決勝戦のために午前中に準備をするのが慣わしだ。
これは、アメリカで人気のある競泳と体操の生中継放映を、アメリカのゴールデンタイムの夜の時間帯にするためだ。アメリカ国内における独占放映権を持っているNBC放送が、IOCに「午前中に決勝戦」が行われるよう「ごり押し」したためだ。


各国のオリンピック委員会からは当然抗議があったが、NBCは、北京オリンピックの運営費の半分近くをテレビ放送権料として支払っており、それがなければ北京オリンピックの開催は不可能であったと言われている。

やっぱり中国でオリンピックを開催するには、相当早かったと言わざるを得ない。

3.聖火リレー

今全世界で見世物になっている聖火リレーは、2008年3月31日北京を出発、世界一周して8月8日に再び北京に戻ってくる予定だ。130日間、13万7000kmと、期間・距離共に過去最長を記録する予定だった。登る必要もないのに、8848mのエベレストにも登る。しかし現在各地で聖火リレーのルートの変更・短縮がなされており、この企画は失敗の部類に属すると言っても良いであろう。

聖火リレーの経由都市についても、台北の取り扱いを、中国五輪組織委員会が急遽下記の様に変更してしまったことから、台北に聖火受け入れを拒否されてしまい、23カ国だったものが22カ国となってしまった。中国大陸の省も含めると、経由地域は53が52地域となり、53番目が終点の北京となる。

当初、
台北→香港→マカオ→中国大陸(海南省→各省へ)と言うルートを、
香港→台北→マカオ→中国大陸に変更した。
これに対して、台湾は、「中国が台湾を自国内の路線と位置づけようとしている」として強硬に抗議し、聖火受け入れを拒否してしまった。


このことを見ても、いかに中国がこの北京五輪を政治的に利用し、私物化しようとしているかがわかる。中国には、この世界的な行事のオリンピックを開催する資格も適性もないことがわかると言うものである。

4.大会マスコット

また、大会のマスコットには、5匹の架空動物をあげている。もちろん北京五輪組織委員会が作成したものだが、これらは、魚、パンダ、カモシカ、ツバメとオリンピックの聖火をイメージしたものと言う。しかし、パンダとカモシカは中国本体にいる動物ではない。これらはチベットの動物なのである。こんなところにもチベット支配を進めようとする意図が見受けられる。だからチベット人は反発する。中国は「ダライ・ラマ派が画策した」と言っているが、実は遠謀深慮の上、中国共産党政府が仕掛けていると言う。中国政府はいろんな仕掛けをチベットで仕掛けて、暴動を起こさせて、激化させ、拡大を目論み、戒厳令を発令しようと虎視眈々としていると言う。そのため、ダライ・ラマ14世は必死に平静を保つように呼び掛けているのだと言う。

5.チベットに戒厳令?
皆さんの記憶にも新しいように、1989年3月にチベットで激しい独立運動が起こった際に、当時チベット自治区の共産党書記は、中央政府からの命令を受けて、独立運動を徹底的に弾圧し、戒厳令を敷いたのだった。その共産党書記こそ、今の中国の国家主席である胡錦濤だった。もしチベットに戒厳令を敷くことができれば、中国に「好まざる」人物を一網打尽に出来る。そしてオリンピックを観戦に来た観光客やチベット支援者にチベットを訪問することも出入りすることも禁じられるし、中国にとっては好都合なのである。

ではなぜ2008年3月14日に、チベットのラサで反中デモが激化したのであろうか。

今から49年前の1959年3月に、中国チベット軍区の司令官がダライ・ラマを幽閉しようと画策したことから、平和蜂起が勃発した。そしてこの3月10日はチベットにとっては、平和蜂起49周年にあたるのである。当然今年の3月10日にもチベット人が記念の行事や集会を行うことは、中国政府も把握していた筈だ。しかし中国の武装警察は、この行事や集会に対して、妨害を始めてチベット民衆をあたかも徴発するような仕打ちを続けた。そして3月14日の抗議行動となったのであり、これを利用して中国政府はあわよくばチベットに戒厳令を敷こうとしていた、と推測されている。その19年前チベットで戒厳令を敷き、独立運動を弾圧し中央に認められた胡錦濤が、2008年の第29回夏季オリンピックを開催するのである。

6.チベットの支配を?
先に、聖火リレーをチベットのヒマラヤにまで登らせるということを記述した。これなども、オリンピックを政治の道具として使い、チベット支配の正統性をアピールしようとする中国の見苦しいまでの執念である。これにはチベット人も反発するはずである。

ダライ・ラマ14世は、昨年10月にアメリカ連邦議会から、議会黄金勲章を授与されている。中国は、思い上がっていたのではないか。世界はすんなりとチベットの戒厳令を認めてくれると、傲慢になりすぎていたのではないか。世界はそんなに甘くはない。今回のことでよくわかったことであろう。(否、わかっていないかもしれない。日本を始め世界は、慎重に、中国に対してゆかなければならない。)しかし今回のチベットの件では、中国にとっては、大きなダメージとなったことには、疑問の余地はない。
(以上5,6はWiLL5月号、中国はチベットに何をしたか。[ペマ・ギャルポ著]による。)
(続く)
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長野での聖火リレー、「中国警備隊」を完全排除せよ。(4/6)

2008-04-21 15:55:18 | Weblog
(9)世界の論調

ちなみに世界各国の北京五輪のこの聖火リレーに対する論評を調べてみると、以下のような辛らつなものばかりだ。日付はいずれも3月と古いのですが。(http://sankei.jp.msn.com/world/china/080321/chn0803212235015-n1.htm)

1.五輪の開催権を得るため、人権状況の改善を約束した。
(米紙ニューヨークタイムズ18日電子版)

2.人間の尊厳保持に重きを置く平和な社会を推進するとした五輪憲章に違反している。
(米紙ワシントンポスト19日電子版)

3.中国政府はチベット問題に関し、抗議活動を弾圧し、報道管制を敷き、北京五輪の威信を保つと言うみっつの目標を同時に達成することはできない。チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と対話の席につき、チベットの新しい地位について交渉するときが来た。
(英紙タイムズ21日付け)

4.北京がこれを受け入れられないときは五輪開催が危機にひんする。
(英紙タイムズ21日)

5.中国政府がチベットに中国の統治を押しつけ、自治を与えないのは間違いだ。チベットで起こっている出来事とチベット族文化の見解を隠蔽することも誤りだ。(英紙フィナンシャルタイムズ17日アジア版)

6.中国政府は18日、チベットが秩序下にあると発表したが、19日に強硬措置をとるなど言動が一致していない。
(独紙フランクフルターアルゲマイネ20日)

7.もし北京政府が融和の態度を取らなかったらチベット危機は五輪の良好な運営を危うくしよう。ダライ・ラマが反乱を指導したとはダレも信じていない。
(仏フィガロ19日付け)

次は共産国のロシア、さすが共産主義の国の論評だ。

8.騒乱が発生した場合、まず最も厳格な手段で人々の生命と財産を守り、無秩序に歯止めを掛けるのがあらゆる政府の義務だ。注目にするのは、世界的な規模で攻撃的な、少なくとも政治的に活発な仏教が現れていることだ。
(国営ロシア通信の評論員の論評17日)

最後に、中国。これまた、さすが中国共産党の一党独裁の国。

9.「ダライ集団」による組織的陰謀的扇動的な破壊活動は、党の指導のもとチベット政軍警民一致団結で完全制御した。…独立分子を待つのは、歴史上最も厳しい審判だろう。
(中国紙チベット日報20日)


なお、北京オリンピックについては、当ブログの'07/9~'07/10の同名のブログを参照願いたい。いかに毛沢東がチベットを侵略したかが、そこには述べられている。

(10)第112回IOC総会 in モスクワ
2001年7月13日、モスクワで第112回のIOC委員会総会が開かれていた。2008年のオリンピック開催地を決定する投票が行われていたのだ。

立候補都市は、大阪、北京、トロント、パリ、イスタンブールの五つの都市。第1回投票で、大阪は落選、6票しか得られなかった。手練手管を必要とする候補地選定活動。大阪は準備不足に加えて、実弾が不足していた。中国はサマランチを始め、大勢の関係者に濃密なコンタクトをしたと想像できる。


アメリカ議会は、2001年7月10日、中国の人権侵害を理由に北京での五輪開催に対して「反対しない」ことを決めた。サマランチも五輪開催地に中国を固執していた。江沢民の手紙を見れば、サマランチは中国と相当ねんごろな関係になっている、と思われる。サマランチはこれを置き土産に引退する、五輪の利権を握ってだ。しかも、ローザンヌの五輪博物館は「サマランチ・オリンピック博物館」と改名されてしまった。

アメリカもアメリカで、13億人の人口を抱え、急速に経済成長している中国市場に、五輪ビジネスの巨大マーケットを見、アメリカ資本の投資先として、人権に対する目先が暗んでしまったものである。それだから、ブッシュは全世界から総スカンを食っている北京五輪の開会式に出席すると息巻いているのである。ブッシュにも相当カネが渡っているのかも知れない、だから欠席と言えないのだ。


投票結果は次の通り。

    北京 トロント パリ イスタンブール 大阪
第1回 44  20   15    17     6
第2回 66  22   18     9     -

サマランチの「シティ オブ ベイジン」で、第29回夏季オリンピックは、北京と決まった。2008年8月8日から8月24日までの17日間だ。

1964年(昭和39年)の東京大会、1988年のソウル大会、東京から45年、ソウルから20年目にして3回目のアジアでの夏季オリピックの開催である。

(続く)

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長野での聖火リレー、「中国警備隊」を完全排除せよ。(3/6)

2008-04-20 15:27:29 | Weblog

(6)尖閣列島を守れ!

決して作り話や人事(ひとごと)ではありません。中国はいつ尖閣列島や日本の島嶼などを占領し、自国領土だと宣言しないとも限りません。事実、尖閣列島は法律まで作り中国領土だと宣言しているではないですか。福田康夫さん、頼みますよ。

彼等(中国人)は、長野でも、北京五輪の聖火リレーに抗議する人々を、半ば暴力的に押さえ込もうとしている。自分のためなら暴力もいとわない、と言うのが主義なのだ。日本の警察は万全の体制で彼等を押さえ込み、北京五輪に抗議する人たちの表現の自由を守り通して、聖火リレーを執り行う必要がある。尖閣列島を忘れてはならない。ここで腰砕けていたら、尖閣列島は取られてしまうぞ。
まあ、善光寺さんが聖火リレーを返上したことには、理解できると言うもの。

(7)それは自分本位と言うもの、胡錦濤よ

現在中国本土で112店舗を展開しているフランスの百貨店カルフールに対する不買運動が広がっている。中国共産党機関紙、人民日報によると、中国外務省の報道官は「不買運動は皆原因あってのものであり、フランス側はよく熟考し再考すべきだ」などと表明。聖火リレーの妨害事件などフランス側に責任があるとして、カルフールなどフランス側の「悪質なデマを流した組織・個人を訴える権利を留保する」との主張を切り捨てている。

このことはすべて中国側にも返したい。北京五輪の聖火リレーがどの国でも妨害されるのには、皆原因あってのものですね。中国側はよく熟考し再考すべきである、と。胡錦濤さんよ、日本に来るよりも自分のところのことにもっともっと目を向けたほうが良いのではないかい!。あんたの国で五輪を開催するのは、まだ百年早いと言うものです。福田康夫も、面と向かって、そのことを胡錦濤に言ってほしいものだ。

また、お祭り騒ぎの中、日本の神社仏閣などの文化遺産や資産家などがねらわれる可能性も高まると言うものだ。日本各地の関係部署へも、警備を怠らないよう叱咤激励をしてほしい。

(8)抗議活動にも自由を!
更に、長野聖火リレーでの各団体の抗議活動に対しては、節度を保たせてその表現の自由を許し、テレビなどのマスコミの目にもしっかり留まるように配慮し、全国民に流れるよう措置すべきものと考える。彼等にも聖火リレーの後に続いて、整然と走らせたらどうか。

いずれにせよ、この聖火リレーは大成功と言わざるを得ない。なんと言っても、オリンピックを開催する資格も相応しさも中国には無いことを、全世界にPRして、オリンピック聖火が、この地球を走り回っているからです。
(続く)
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長野での聖火リレー、「中国警備隊」を完全排除せよ。(2/6)

2008-04-19 21:07:46 | Weblog

(3)北京は、嫌われている事を認識

また、4月17日の定例記者会見で、中国外務省のキョウユ副報道官(メガネの目付きの鋭い憎たらしい女)は、「聖火防衛隊は五輪の慣例であり、国際オリンピック委員会からも全面的な許可を得ている」と述べ、日本に聖火防衛隊の受け入れを求めている。「体を張って全世界の人々の聖火を守っている」などと、ほざいている。そうではないだろう。「身体を張って守っている」のは五輪の精神ではなく、中国共産党の一党独裁政治であり、中国だけの国家の威信ではないか。何はともあれ、聖火を防衛する(軍か警察)隊を派遣する国など、今までに見たことがない。中国だけではないかい!。中国共産党政府も、青い服の見苦しいやから達を派遣させなければならないほど、世界各国から嫌われていると言うこと、チベットでオリンピック憲章に違反したことをしていると言うことを、認識していらっしゃる。

(4)チベット仏教を弾圧

更に、中国はチベット仏教を法律で規制していると言う。

2007年9月、中国共産党政府は、「チベット仏教活仏転生管理規則」を施行した。これは、チベット仏教において信じられている転生による仏の継承を中国政府の許可を以って行うと言うもの。これは伝統的な仏教の概念から言えば、仏教そのものの根本原理を否定する法律なのです。その狙いは、中国が「チベットの独立を目指す分裂主義者」と批判するダライ・ラマが認める転生を否定することにより、「分裂主義者」からの影響を排除しようとすることにある。将に宗教弾圧である。

北京五輪を一年後に控えたこの時にこんな法律を施行するということは、チベット人やチベット仏教を一気に抑え込んで行くと、チベットの人たちには思われたのでしょう。将に逆効果でチベットの人々の反中国と言う感情の火の高まりに、油を注ぐ結果となってしまったと言うことです。(http://diamond.jp/series/chinabiz/10012/から引用。)


(5)長野で中国人を動員

話を長野に戻すと、中国政府は、「全日本中国留学生学友会」を通じて、日本各地にいる中国人留学生に2000人の動員をかけている。日本にいる違法入国中国人も多数長野に集まるであろう。学友会の「李光哲会長」は「これは平和的な歓迎活動。抗議行動が起きた場合は日本の警察当局にゆだねる」と言って、衝突や暴力行為を起こさないよう参加者に呼び掛けていると言っているようだが、内実は、中国に敵対する抗議行動が起こったら2000人の中国留学生をして、その抗議行動を暴力で押さえ込むよう指導しているに決まっている。ひょっとしたら彼等は何らかの武器や薬物なども隠し持って参加するかもしれない。果たして日本の警察官の動員数は、彼等2000人に対抗できるようになっているのか。そいつ等への監視の目も怠らないよう十二分に管理すべきです。

ここに良い例がある、サンフランシスコでの聖火リレー。聖火リレーの出発点となったAT&Tパークには、動員が呼びかけられ、聖火リレーを守るためにアメリカ全土から続々と貸し切りバスで、五星紅旗を担いだ中国系住民や、中国からも動員された中国人がやってきた。そのため、あたりは赤い旗と中国語に制圧されていたと言う。中国系参加者は拡声器やドラ、カネを用いて気勢を上げたうえ、リレーを反対する人々に向かって「チベット弾圧や虐殺は全部作り話だ」「よそ者が口を出すな」などと食って掛かり、険悪な空気になったケース多々あったと言う。
(続く)
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長野での聖火リレー、「中国警備隊」を完全排除せよ。(1/6)

2008-04-19 04:50:51 | Weblog
(1)聖火・中国警備隊
いよいよ、4/26に長野で、悪名高い北京五輪の聖火リレーが行われる。
警察庁は4月10日、聖火ランナーに伴走する聖火の「中国警備隊」による聖火警護を、一切認めないことを決定した。
日本での聖火リレーの警護は、当然日本警察の責任と権限で行われるべきものである。もしも中国の武装警察官との見方のある聖火防衛隊なんぞが走り出すとしたら、明確な主権の侵害である。日本政府は断固として阻止し、これを排除しなければならない。


この中国警備隊員は、襟元に小さいマイク、耳にイヤホンを装着し、腰のバックには通信機器を身に着けている。お互いにマイクで連絡を取り合い、鋭い目つきで周囲を監視している、と言うことだ。事実TV画面ではその通り行動している。(http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/080415/mds0804150933001-n1.htm)
明らかに十分な軍事訓練を受けていることがうかがえる。


(2)中国警備隊は主権の侵害

2004年のアテネ五輪では日本の警察庁からも数人が派遣され各国の治安当局と情報交換をし、テロ警戒に当たった。しかし、ギリシャ政府は「選手団や代表団の警護はギリシャの治安当局だけが責任をおっている」(ブルガラキス公安相当時)との立場を崩さなかった、と言う。(http://sankei.jp.msn.com/world/china/080415/ohn0804170905004-n3.htm)
警察庁は、北京が派遣する「青いやから達」の伴走や介入は、一切認めてはならない。「日本国内の警備は日本の警察が行うのが当たり前」だ。


吉村博人・警察庁長官も4/10の記者会見で、「平穏なリレーが実現できるよう、北京五輪実行委員会や長野市と連携をとり、適切な警備を実施してゆきたい」と述べている。是非この言葉通りに、中国警備隊の実力行使は認めず、日本の警察だけで取り仕切ってほしいものである。鷲沢正一長野市長も、腰砕けないでほしい。

泉信也国家公安委員長も、4/11の閣議後の記者会見で、「警備は日本の警察がちゃんとさせていただくと言う大原則を崩すべきではない」と述べている。更に「警備は長野県警と我々の役目、他の国で走ったから日本でも中国警備隊を走らせる、と言う考え方は歓迎しない」と発言している。

是非とも
「青い服の見苦しいやから達」を、TV画面にも映らせないよう完全に排除していただきたい。崔天凱が何を言ったか知れないが、また、政府中枢からもひょっとしたら圧力があるかもしれないが、「青い服」は排除すべきです。

(続く)
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沖縄戦教科書検定問題(10/10)

2008-04-17 00:58:07 | Weblog

6.『集団自決の真実』(曽根綾子著)

曽根綾子氏の「集団自決の真実」は、336ページに及ぶかなり分厚い書籍である。それは、12章に分けられているが、各章には、見出し文が付いていない。そのため、中を読まないと、中身の想像がつかないのである。もちろんそれはそれでよいのではあるが、小生の場合、それらに見出し文をつけることで、後から中身を参照したり、内容を確かめたりするときに大いに役立った。

参考までに、偏見と独断で、その見出しをつけてみた。以下、それらを列挙してみる。


(章)(頁)  - (見出し文)
1  (P11) -渡嘉敷島25周年忌慰霊祭
2  (P40) -「沖縄戦記・鉄の暴風」
3  (P74) -海上挺進第三戦隊長・赤松嘉次大尉
4  (P101)-大空襲そして自沈命令
5  (P126)-西山高地、豪雨のたこ壺掘り
6  (P155)-そして、島民集団自決
7  (P177)-遺族年金
8  (P204)-食糧枯渇
9  (P228)-投降勧告
10 (P250)-停戦協定
11 (P275)-任務と責任
12 (P302)-虚妄の書「鉄の暴風」

いわば、これらは「目次」と言ってもよいものであろう。

それから、沖縄ノートの「あまりにもきい罪の(きょかい) のまえで、」を「巨魂」(きょこん)といってみたり「巨魁」(きょかい)と言ってみたりと、曽根綾子氏が誤読、誤解、誤用しているとする左翼系の人物の意見も見受けられる。

然るに、沖縄ノートの「罪の巨塊」は罪が恐ろしく大きいと言う単純な意味と思われるが、きいと塊と言う同じ語意の文字を二つ並べており、大江の文としては幼稚園ではないかい。例えばだよ、「あまりにも御しがたい罪の巨塊のまえで、」などとしたほうがよっぽど意味が通るのではないかい、お兄さん。

罪は人間がするものである。その罪は守備隊長が背負っているものであると大江は言いたいのであろう。しかしその罪と守備隊長は同体である。従って巨塊体(巨魁)ではないかい。罪な人と言うではないか。

「罪の」と前に持ってきているので、巨塊でも巨魁(非常な大きさ、大きな頭)でも巨魂(罪を持つ巨大な魂)でも、同じ意味に取れてしまう。それなら「巨魁」としたほうがよっぽど素直ではないかい。大江は「巨魁」の文字をご存知なかったのではないかとも、勘繰ってしまうよ、お兄さん。

巨塊でも巨魁でも巨魂でも同じ意味ではないかい。漢字にこだわる意味がわからないよ、ぼんくらな小生には。

それにしてもだよ、小生は思うのだが、この話を教科書になど載せなくても良いのではないかと、直感的に感ずるよ。そんなことよりもなぜ日本は、中国で泥沼の内戦に巻き込まれてしまったのかとか、大東亜戦争を始めなければならなかったのか、をその背景や要因をしっかり載せた方がよっぽど為になる、と思うのだが。

それといまだに反日教育をやっている国があると言うこと、そのためにいつの日にか日本は攻められる可能性が大であることも、もっともっと、教科書で説明すべきではないかい。
もしこの渡嘉敷列島の話を教科書に載せるのならば、住民達の純粋な愛国心の発露とアメリカ軍の無差別な絨毯爆撃の話を載せるべきではないかい。幕末の会津白虎隊の話は、教科書に載せているのではないかい。それと同じことだと思うのだが、小生は。

(終わり)
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