世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

小沢資金問題(9)

2010-02-27 15:01:06 | Weblog

しかしここにひとつの疑問が残る。なぜ小沢(石川が担当したのだが)は、4億円の現金の支払いを2004年10月29日の午前中に実施したのか。融資を受けたのはその日の午後だった。支払いも午後で融資を受けた後に実施しておけば、「融資で支払った」との言い訳が、物理的に成り立つことになる。不動産会社への支払いは、多分午前でも午後でもどちらでもよかった筈である。なぜ支払い時期と融資時期が半日もずれたのであろうか。

これも小生は次のように推理する。

小沢はこの手の手法で、今までも、ゼネコンなどからの裏金を表の金に(頻繁に)していたのではないか、と思われる。そして何の問題もなかった。だから、そこらあたりの時間の違いには、頓着しなかったのであろう。事実、小沢の妻の和子も昔から同じような手法を使っていた、と思われる。

次の記事を参照願う。




e現代ビジネス
永田町ディープスロート 知られざる「ゼネコン妻」和子夫人の正体 解剖 小沢一郎 第2弾〔取材・文 松田賢弥〕
2010年02月05日(土) FRIDAY

(Photo)
「満ん賀ん」のN子さんと。自身の誕生祝いで久々に再会した('04年) 〔PHOTO〕堀田 喬

「お前、どういうつもりだ」

 低くくぐもった怒声の主は、民主党幹事長・小沢一郎(67)であった。怒りを向けた相手は、寵愛する総務相・原口一博(50)だ。何のことはない、1月に入って原口が自分が所属する財務副大臣・野田佳彦グループの勉強会に顔を出そうとしただけだ。だが、野田は小沢とは一線を画す。蟻の反乱をも許さぬ小沢の性格を知ればこそ、原口は参加を断念した。

 1月23日、多くの報道陣が東京・千代田区のホテルニューオータニを取り囲んだ。この一室で政権与党の現職幹事長が東京地検特捜部の事情聴取を受けたのだ。しかも事件の参考人としてではない。被疑者として、である。だが、前代未聞の事態を引き起こした当事者は、冒頭のとおり党内の支配体制を緩めようとはしない。

 小沢は淡々と事情聴取に応じたようだ。小沢案件の主任を務める木村匡良(ただよし)検事が黙秘権について説明すると、目を閉じたままうなずき、当初こそ緊張した様子で唇を潤そうと幾度もコップを口に運んだ。だが、東京・世田谷の土地購入に充(あ)てた疑惑の4億円について、父・小沢佐重喜(さえき)(元建設相)遺産を投資信託で膨らませたカネだと説明。収支報告書の記載については、逮捕された元秘書で衆院議員の石川知裕(36)や元私設秘書の池田光智(32)らを名指しし、「実務について任せていた」との釈明に終始した。

 聴取後の夜、小沢は世田谷区にある居酒屋「ひもの屋」に入り、側近たちと一杯やった。メディアを意識してのことだろう。店から出ると記者からの質問を無視しつつも、酔って上機嫌だとばかり千鳥足で車に乗り込んで帰途に着いた。

 だが、間違いなく潮目は変わった。鳩山由紀夫首相(62)が「戦ってください」との“お墨付き”まで与えたvs.検察の構図であったが、聴取の翌々日、民主党本部で会見に臨んだ小沢は、いっさい捜査に対して批判めいた発言はしなかった。ここにきて小沢がトーンを落とした理由。それは和子夫人の存在が大きい。

(Photo)
和子(左)は選挙の応援日程が意に沿わないと、後援会を叱りつけた 〔PHOTO〕堀田 喬

「当初、メディアは特捜部が和子夫人の事情聴取を行うかのように報じました。だが特捜部は小沢への事情聴取で、夫人の処遇について触れもしなかった。何を意味するのか。特捜部は夫人というカードを利用し、小沢の態度次第では夫人を捜査網に入れる、少なくとも事情聴取はさせてもらうというブラフをかけたのです。現段階で検察は、和子夫人を呼び出す意思はないでしょう」(検察関係者)

 小沢にとっての和子―――。小沢は、こんな具合に周囲に触れ回ることがある。

「1カ月に一度は女房と飯を食うことにしているんだ」

 だが、その言葉を額面通りに受け取る者は少ない。古くから小沢を知る自民党関係者は、こんな言い方をした。

「不仲だよ、あそこは。別居しているという話さえある。小沢邸に上がってみればいい。まるで家庭の臭いがしないんだ」

 だが、小沢が和子への聴取を避けたがる理由は別にある。決して和子の身を案じての行動ではなかろう。実は和子もまた、あの世田谷の小沢邸にカネをうならせたキーパーソンなのだから―――。


 小沢が和子と見合い結婚をしたのは、'73年10月、当選2期目の時のことだ。和子は、新潟市に本社を構える中堅ゼネコン「福田組」の社長(当時・後に会長)・福田正(故人)の長女であった。広く知られることだが福田正は、田中角栄の後援会「越山会」の最高幹部である。角栄が一気に権力の階段を昇るのと時を同じくして、角栄の地元にある福田組も急成長した。典型的な政治銘柄の企業である。

 小沢と和子の仲を取り持ったのは角栄である。だが、当時の小沢には、別に親密な女性がいた。東京・赤坂にあった老舗料亭「満ん賀ん」の若女将・N子さんである。背が高く細身の彼女は、店の信頼も厚く帳場を任せられていた。そして勝ち気だった。角栄が贔屓(ひいき)にしたこの料亭は、政治の舞台でもあり、小沢が店に通い詰めたのも自然の成り行きであった。

 かつて、この料亭のオーナーは私に、小沢と彼女の縁談をまとめようと、角栄に掛け合ったことがあったと明かした。角栄は首を縦に振らなかったという。

「一郎だけは困る。俺の立場がなくなる」

 27歳で当選した自民党の若きエースを寵愛した角栄にすれば、有力後援者の娘を身内同然にする政略結婚を、何が何でも成就させたい。こうして小沢は和子を選び、挙式では角栄が小沢の亡き父の代わりを務めた。ちなみに、和子の妹・雅子は竹下登元首相の実弟で衆院議員の竹下亘に嫁いでいる。

 結婚すると小沢は、和子を地元・岩手県水沢市(現・奥州市)の母・みちの元に住まわせ、別居した。みちは、夫の佐重喜の票を取りまとめた女傑でもある。当時、小沢は酒席でこう発言した。

「俺は女房をお袋のもとで飼育しているんだ。お袋は選挙のプロだ。俺は人間をつくっているんだ」

 だが、地元を歩いてみると、和子の影は薄い。後援会幹部と連れ立って選挙区を巡り、やや腰をかがめて「小沢を助けてください」と慇懃に振る舞う様子ばかり伝え聞く。和子の本音に触れたと感じた人間には、とうとう出会わなかった。

(Photo)
小沢関連の不動産物件を視察。自民党の後藤田正純(右)と菅原一秀 〔PHOTO〕堀田 喬

 地味な女―――。和子につきまとう共通した評価であるが、私の取材から浮かび上がった像は違った。

「あの子は、いつも電話であんな応対しかできないの! 何をとんちんかんなことやってんのよ!」

 東京・世田谷の小沢邸に和子がいれば、怒声が響き渡る。そこでは、書生が早朝から真夜中まで食事作り、犬の散歩と日常の雑事全般をこなす。後援会幹部に聞けば、書生ばかりか秘書の間でも「奥さん」は怖れられる存在だという。

(Photo)
会見を終えて。検察、マスコミ批判はなりを潜めた(1月25日) 〔PHOTO〕鬼怒川 毅

 そして和子もまた、亭主と同じく権力とカネの集中する女であった。

 小沢邸にほど近い世田谷区深沢6丁目に2階建ての秘書邸が二棟建っている。疑惑の4億円で購入した土地に建てた秘書邸とは別の建物だ。和子がその土地を取得したのが'95年5月。さくら銀行(現・三井住友銀行)が2億3500万円の抵当権を設定した。だが驚くべきことに、和子は2億円超の借金を'99年5月に弁済している。たった4年で返済できるのなら、なぜ銀行から借り入れたのか。手数料や利息を考えれば不可解だ。

 和子は、前述の借金を返して間もなく、今度は深沢にある小沢邸の敷地内に2階建ての別棟を建てた。不動産登記上、敷地の6割を小沢が、残りの半分近くを和子が購入し、夫婦が別々の邸宅を所有していることが分かる。大和銀行(現・りそな銀行)は3億5000万円の抵当権を設定したが、それも'07年3月に完済。つまり和子は、'95~'07年の12年間に6億円近い借金をして高額な不動産を手に入れ、その借金をあっさり返したわけだ。

 この巨額の資金はどこから来たのか。和子は、福田組の発行済み株式の3.03%にあたる136万3000株を持つ8番目の大株主だ('09年6月末時点)。現在、1株170円前後だから2億円以上の資金だが、売却すればの話である。政治家の嫁とはいえ、一主婦としてみれば異常な額の不動産取引を行った和子。若き日の小沢は、和子との将来に何を描いたのか。


 N子さんは「満ん賀ん」が店を畳んだ後、都内で料亭を経営していた。政権交代により小沢が事実上の最高権力者として振る舞うのを喜ぶ前に、N子さんは店を閉じている。

取材・文:松田賢弥(ジャーナリスト)
まつだ・けんや 1954年、岩手県生まれ。業界誌記者を経てジャーナリストに。『週刊現代』を中心に政界の暗部を描く。主な著書に『無情の宰相 小泉純一郎』、『小沢一郎 虚飾の支配者』(いずれも講談社刊)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/183
(続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小沢資金問題(8)

2010-02-26 11:00:57 | Weblog

これが小沢の資金洗浄方法なのである。当然これらの4億円は、ゼネコンから提供された黒い金に相違ないからだ(NO.13参照の事)。だから洗浄する機会をわざわざ作ってまでして、複雑な操作をしたのである。ゼネコンから提供されたと言う証言もある。次の記事も参照願う。

  


31.大久保秘書、水谷建設元役員からの接待認める
2010年1月19日15時0分

 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」をめぐる事件で東京地検特捜部に逮捕された元会計責任者の公設第1秘書・大久保隆規容疑者(48)が、大久保秘書らに裏金を提供したと証言した中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)元役員から、接待を複数回受けたことを認めたことが、関係者の話でわかった。特捜部も同様の事実を把握している模様だ。

 大久保秘書は裏金の受領自体は否認を続けているという。特捜部は、接待は小沢氏側と水谷建設が密接な関係にあった証拠の一つとみて、さらに詳しく調べている。

 この事件で、特捜部は、大久保秘書と、陸山会の事務担当者だった元秘書の衆院議員・石川知裕容疑者(36)らを政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕。大久保秘書らは2004年10月29日、陸山会に入金した原資不明の4億円を使い、東京都世田谷区内の宅地を約3億5千万円で購入しながら、04年分の政治資金収支報告書に収支を記載しなかった疑いなどが持たれている。

 関係者によると、大久保秘書は、自分が現金を手渡ししたと証言した水谷建設元役員から「東京・向島の料亭で2回接待を受けたことはある」と認めたという。特捜部も06年に水谷建設の脱税事件を摘発して以降、同社の向島での接待の実態については徹底的に調べた模様だ。

 また、特捜部が石川議員の議員会館の事務所を13日に家宅捜索した際、部屋から元役員の名刺を押収していたことも判明。石川議員は関係者に対して、「すれ違ったことはあったのかもしれないが、会ったという認識はない」と弁明し、「黒いことは一切していない」とあくまで裏金受領を否定しているという。

 水谷建設の複数の関係者は特捜部の聴取に、「胆沢ダム」(岩手県奥州市)の関連工事受注した時期にあたる04年10月と05年4月に、5千万円ずつ計1億円を1回目は石川議員、2回目は大久保秘書に、元役員が東京都港区のホテルで渡したと証言。「大久保秘書の要請で、受注の謝礼として支払った」などと説明した。特捜部は、土地取引と同時期の1回目の5千万円が、4億円の土地購入原資の一部となった疑いがあるとみている。

 しかし、4億円について小沢氏は「私の個人資金」と説明し、石川議員は「小沢氏が父親から相続した資産」と供述した。ゼネコン資金については、大久保秘書も「本当に知らない」と完全に否定しているという。
http://www.asahi.com/special/ozawa_sikin/TKY201001190216.html

   

小沢も大久保秘書たちも「知らぬ存ぜぬ」と白を切りとおしているが、中堅ゼネコンの水谷建設は石川議員と大久保秘書に5千万円ずつ手渡したと証言しているのだ。水谷建設は、岩手県の胆沢ダム工事の受注の斡旋をしてもらい、その謝礼として受注の時期に合わせて、5千万円ずつ渡している。その結果水谷建設の受注量は飛躍的に増えているのである。次の記事も参照願う。




48.水谷建設、高い受注率 「裏金」との関連有無を捜査2010年1月27日8時16分

 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引事件で、「胆沢(いさわ)ダム」(岩手県奥州市)工事の受注に絡み中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)元役員らが小沢氏側に裏金を渡したと東京地検特捜部に供述しているが、同社が下請け業者の中で高い比率で工事を受注していたことがわかった。

 このダム工事では、大手ゼネコン「鹿島」を中心に談合が行われ、小沢事務所の影響力が受注調整に反映されていたと、複数のゼネコン関係者が証言している。東京地検特捜部は、水谷建設の受注経緯と、裏金提供の供述に関連性がないか調べている。元秘書の衆院議員・石川知裕(ともひろ)容疑者(36)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=は、裏金の受け取りを全面否定している。

 胆沢ダムの総事業費は約2440億円。本体工事1期(約274億円)は、鹿島を中心とする3社の共同企業体(JV)が2004年10月に契約し、水谷建設など五つの中堅ゼネコンが重機関連の1次下請けに入った。

 建設業界関係者によると、大手ゼネコン各社は、「名義人」と呼ばれて密接な関係を持つ系列の建設業者をそれぞれ抱えているという。

 水谷建設は本来、鹿島とは別の大手ゼネコンの名義人とされる。だが、本体工事1期の下請け5社の中での工事比率は、鹿島の名義人である東京都内の中堅ゼネコンと同率トップの31%。5社の受注総額は約103億円で、水谷建設の受注高は約32億円。

 水谷建設と共に下請けに入ったゼネコン関係者は「水谷建設の技術力は高いが、鹿島の工事でトップになったのは不自然だと思う」と証言。別の業界関係者も「水谷建設は胆沢ダムの工事に後から参入してきた」と話している。

 本体工事1期の契約日は04年10月12日。水谷建設元役員は、陸山会の事務担当者だった石川議員に対し、直後の同15日に受注謝礼として東京都内のホテルで5千万円を渡した、と特捜部の調べに供述している。特捜部は、胆沢ダムの工事で水谷建設が高い工事比率で下請け受注したのは、裏金提供と関連がある可能性もあるとみて捜査している模様だ。

 本体工事1期の下請け業者に入った5社の工事比率は、同率1位の水谷建設に続き、3位が「宮本組」(兵庫県姫路市)の25%、4位が「山崎建設」(東京都中央区)の8%。特捜部は両社を元請けの鹿島とともに政治資金規正法違反容疑で捜索しており、各ゼネコンが小沢氏側に資金提供した事実はなかったかどうかについても調べている。
http://www.asahi.com/special/ozawa_sikin/TKY201001260442.html
(続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小沢資金問題(7)

2010-02-25 12:50:25 | Weblog

14.陸山会への2億8千万円「寄付」は偽装 池田元秘書供述2010年1月16日15時12分

 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反容疑事件で、同会が2005年分の政治資金収支報告書に、関連政治団体から2億8千万円の寄付があったように装う虚偽記載をした疑いがあることがわかった。05年分の収支報告を担当した小沢氏の元秘書、池田光智容疑者(32)は特捜部の調べに対し、この2億8千万円が偽装だったことを認めた模様だ。

 陸山会は、実際には04年10月に不動産会社から購入した東京都内の宅地の代金を05年1月に支出したとして記載しており、東京地検特捜部は、05年の時点で十分な資金があったように見せかけるためのつじつま合わせの工作とみている。

 小沢氏12日の定例会見や昨秋の会見で、陸山会の収支報告書の記載について、具体的な疑問には答えないまま「計算上のミスはあったかもしれないが、意図的に法律に反するような行為はしていない」「単純ミスだ」としてきたが、この釈明にほころびが生じた。

 陸山会の収支報告書は事務担当者が作成し、04年分は元秘書で衆院議員の石川知裕(ともひろ)容疑者(36)=同党、北海道11区=、05年分は後任の池田元秘書が担当した。

 陸山会は04年10月29日、原資不明の4億円を使い、東京都世田谷区の宅地を不動産会社から約3億4千万円で購入。関係者によると、この際、陸山会側は不動産会社側に「登記の時期は自由にしたい」と伝え、05年1月7日付で売買を登記。05年分の収支報告書にも、同日に土地を購入したとして約3億5千万円を支出計上した。

 ところが、陸山会が同日時点で保有していた資金は、定期預金以外は約1億4千万円で、土地代金には約2億円足りなかった

 そのため、2日前の1月5日付で、小沢氏が代表を務める「民主党岩手県第4区総支部」から1億3千万円、「小沢一郎政経研究会」から1億5千万円の計2億8千万円の寄付があったように装い、収支報告書に収入として記載した。実際の資金移動はなかったという。

 特捜部の調べでは、石川議員と会計責任者だった公設第1秘書の大久保隆規(たかのり)容疑者(48)が共謀し、04年分の収支報告書には原資となる4億円の収入も、諸経費などを含めた約3億5千万円の支出も記載しなかったとして、政治資金規正法違反(虚偽記載)の疑いが持たれている。

 また、池田元秘書は大久保秘書と共謀し、土地は05年に取得したと偽って05年分の収支報告書に虚偽の支出を計上。さらに07年に小沢氏に4億円を支出したが記載しなかった疑いがある。

 この土地取引をめぐっては、土地代金に充てられた4億円の資金移動と並行して、同じ日に銀行から小沢氏の個人名義で同額の融資を受け、陸山会に転貸するという不可解な資金操作をしていたことが判明。400万円超の余分な金利負担を抱えてまで融資を受けており、土地代金の原資を隠そうとした意図があった疑いが持たれている。

 また、土地の購入原資や、融資書類への署名など、小沢氏本人がかかわった疑いが浮上している。
http://www.asahi.com/special/ozawa_sikin/TKY201001160190.html



陸山会は、2004年10月29日に原資不明の4億円で、世田谷の土地を購入している。

更に、陸山会は4億円の定期預金を作っている。それを担保に小沢一郎は銀行から4億円の融資を受けている。小沢は、その融資を受けた4億円を、再度陸山会に貸し付けている。この時点で、陸山会は、定期預金の4億円と融資を受けた現金としての4億円が存在していた事になる。しかもこの現金の4億円は2007年に小沢のもとに、なんの制約もなく、流れている。しかも小沢の銀行からの借金(融資)は、2005年と2006年にこの定期を解約し返済されている。(NO.24の図参照の事)

ここでは原資不明な二つの4億円が、土地と預金という形に変わっている。これらの4億円二つは、ゼネコンから提供された秘密資金であるために表には出せない。しかしその一つは土地という形で、洗浄されて表に出てきた。そしてもう一つの4億円は、定期預金となっているがまだ裏金だ。しかしそれも融資という形で現金化されて、小沢のもとへ戻っていった。現金となった4億円は、何の印もない表の金となったのである。

このようにして、小沢はゼネコンから提供された二つの4億円を、土地と現金という表の金にしていったのである。

二つの秘密資金の4億円を表に出すために、土地の登記は2005年1月7日と遅らせたのである。登記は銀行からの融資の時よりも後の時期にしておかないと、辻褄が合わないからである。即ち融資された4億円で土地代金を支払った、と言う為である。しかし土地代金は、表に出さない形で既に支払われているから、この融資された4億円で、秘密資金から定期預金→融資資金という形で表の現金へと生まれ変わらせたのである。

しかし、まだ問題があった。2005年1月7日と言う日付の土地の登記と言う現実が残っている。そしてそれには土地代金の支払いが伴い、政治資金収支報告書にも、その旨記載しなければならない。現実の収支報告では、陸山会の金庫に定期預金以外にはその時、1億4千万円しかなかった。これでは土地代金は払う事が出来ない勘定となってしまう。そのため更に、2億8千万円の寄付があったように、収支報告書に虚偽記載することとなったのである。陸山会の金庫には、当然、融資された4億円の現金がある。しかしこれはその時点では表に出せない金で、小沢の懐に入れなければならない金である。だから小沢は、陸山会の収支報告書には定期預金の4億円と借入金の4億円しか記載しなかったのである。
(続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小沢資金問題(6)

2010-02-24 11:44:51 | Weblog

↑陸山会と土地購入をめぐる資金の流れ


次の記事を参照願う。

24.小沢氏側、資金洗浄の疑い 出入りした4億円巡り工作か2010年1月18日3時6分

 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」による土地取引をめぐる政治資金規正法違反容疑事件で、取引に預金を担保にした融資を組み込んだのは、2007年に4億円を小沢氏に戻す際、「表」の資金にするための工作だった疑いがあることが、東京地検特捜部の調べでわかった。

 04年の東京・世田谷の土地代金4億円は原資を隠した「裏」の意味合いがあったが、07年の同額の支出は資金管理団体からの資金ということになり、小沢氏の個人資金として戻った。特捜部は、「資金洗浄」の手法の疑いがあるとみている模様だ。

 陸山会は1994年以降、他にも14件の不動産を購入。うち5件は、世田谷の土地取引と同様に預金を担保に融資を受ける手法をとっており、特捜部はこれらの不動産購入にも、資金洗浄の狙いがなかったか調べている。

 特捜部の調べでは、事務担当者だった元秘書の衆院議員・石川知裕(ともひろ)容疑者(36)=同容疑で逮捕=は04年10月29日、陸山会に分散入金した原資不明の4億円を使い、東京・世田谷の土地を約3億5千万円で小沢氏名義で購入した(図〈1〉〈2〉)。小沢氏側はこの原資を「父親から相続した個人資産」と説明した。

 しかし特捜部は、この購入資金に、ダム工事受注に絡むゼネコンからの裏金が含まれる疑いが強いとみて捜査。陸山会はこの原資を隠すため、同日中に4億円の定期預金を組み、それを担保に借りた融資を土地代金として支出したように装ったとみている(同〈3〉~〈6〉)。

 一方、陸山会が05年と06年、定期預金を2億円ずつ崩して小沢氏に支出していたことが新たに判明。特捜部は銀行への返済に充て同〈5〉を完済したとみている。

 この結果、本来の借入金4億円(同〈6〉)は使われないまま陸山会内部で留保され、07年になって小沢氏に流れた(同〈7〉)。

 世田谷の土地代金4億円(同〈1〉)が収支報告書に記載できないため、07年に同額を戻した時も記載しなかったが、仮に資金の由来を追及されても、資金管理団体からの資金と説明できることになる。
http://www.asahi.com/special/ozawa_sikin/TKY201001170315.html



さて、世田谷の土地の登記はどうなったのであろうか。表に出せない金で購入しているので、当然その日付での登記はしていない。登記は、翌年の2005年1月7日となっている。一般的に不動産の場合は登記(所有権移転)と同時に、購入資金が支払われる。従ってこの時点で陸山会の金庫には、必要となる資金がないといけない。しかし当時陸山会の金庫には、使える保有資金としては約1億4千万円しかなかった。そのためこの土地の購入代金約3億5千万円が支払えるだけの金があるように、これまた偽装している。
登記日の2日前の2005年1月5日、「民主党岩手県第4区総支部」から1億3千万円、「小沢一郎政経研究所」から1億5千万円の寄付があったように収支報告書に収入として虚偽記載している。合わせて2億8千万円の寄付あったように虚偽記載したのである。合計で陸山会の金庫には、収支報告書上4億2千万円が存在し、支払い総額3億5千万円は十分支払う事が可能となったわけである。

この虚偽記載は、池田と大久保が共謀して行っている。次の記事を参照願う。
(続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小沢資金問題(5)

2010-02-23 12:59:15 | Weblog

36.4億円、2週間かけ分散入金 石川議員「4銀行に」

2010年1月21日15時0分

 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が土地の購入原資4億円を政治資金収支報告書に記載しなかった事件で、事務担当者だった衆院議員・石川知裕(ともひろ)容疑者(36)=政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕=が2004年に陸山会に4億円を入金する際、四つの銀行の各口座に、2週間がかりで数千万円ずつ分散入金したと供述していることがわかった。

 特捜部は、このうち5千万円が中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)からの裏金の疑いがあるとみており、他の入金分もゼネコン側の資金の可能性を捜査。一方、小沢氏側は「父親からの相続遺産」と完全否定している。

 石川議員は、04年10月に原資不明の4億円で東京都世田谷区の宅地を約3億5千万円(手数料込み)で購入した際の収支を報告書に記載しなかった疑いが持たれている。

 関係者によると、石川議員は同年10月5日、陸山会の資金から手付金として不動産会社に1千万円を支払った。

 その後、同月13日から27日までの2週間で、四つの銀行の陸山会名義の口座に、計4億円を6千万円、3千万円、5千万円などに分散して入金。さらに28日に全額を一つの口座に集めたうえで、翌29日に土地代金の残金を支払った、と供述しているという。

 特捜部は同じ04年10月に本体工事の入札が行われた「胆沢(いさわ)ダム」(岩手県奥州市)の工事受注をめぐり、ゼネコン側が小沢氏側に裏金を提供した可能性があるとみて、4億円との関連性を捜査。同工事を下請け受注した水谷建設の元役員らが石川議員に5千万円を渡したとする日付は10月15日の金曜日で、陸山会口座には翌営業日の18日の月曜日に5千万円の入金記録があることから、特に注目している。

 さらに、4億円が集約された口座の通帳には、28日の他口座からの入金と29日の不動産会社への出金記録に、手書きで「住」と書かれていた。特捜部は、「住宅」地購入に充てる資金という意味だったとみている。

 一方で、石川議員は4億円について「資金が不足したので『先生、何とかなりませんか』と小沢氏に相談し、小沢氏が自宅で保管していた父親の相続遺産を借りた。『個人のものだから戻せよ』と言われた」と供述。分散入金の理由については「一つの銀行に預けると、小沢氏に多額の資金があると思われるから」と説明しているという。
http://www.asahi.com/special/ozawa_sikin/TKY201001210269.html



水谷建設は2004年10月15日(金)に、石川秘書に5千万円を渡したと証言している。事実、翌営業日の10月18日(月)に陸山会の口座に5千万円の入金の記録がある。石川は小沢から紙袋で渡された4億円は、10月13日から27日の2週間で陸山会の口座に入金されているその期間と合致する。

従って、水谷建設からの5千万円がこの4億円に含まれていたとすると、石川の言う紙袋で4億円を小沢から渡されたと言う事も「マユツバ」だ。

水谷建設からの5千万円も、多分、右から左にと陸山会の口座に振り込まれた筈であるから、残りは3億5千万円となる。小沢は、そのため、石川と十分話し合って残りの金額を渡したことであろう。

一寸穿って考えると、不動産会社へは3億5千万円の支払いで良いのであるから、この5千万円を含めれば残りは3億円でよいことになる。それでも4億円を渡されたとしている。これって少しおかしいと思いませんか。

小生これを次のように推理する。

(1)
大久保、は最初から水谷建設の5千万円を土地代金の支払いに当てるつもりで、10/15に持ってくるように指示していた。水谷建設はそれに従い5千万円を石川に手渡している。

(2)
土地代金の支払いを任された石川は、その事を知らされていなかったので小沢に3億5千万円を貰い受ける。多分10/13前後の事ではないか。

(3)
するとそこに水谷建設の5千万円が10/15に加わることがわかる。そのため石川は、仕方なく、3億5千万円を10/13から分散して陸山会の口座に振り込むこととなる。10/18には水谷建設の5千万円を振り込んでいる。

(4)3億5千万円を10/13に一度に陸山会に振り込み、次に10/15ないしは10/18に5千万円を振り込むと、水谷建設の5千万円が表に出すぎてしまうことになる。

(5)だから、10/13から10/27と2週間もかけて分散入金せざるを得なかったのであろう。


何はともあれ、3億5千万円もの大金を手元に置いておくことは、小沢以外は誰でも躊躇するはずである。それにも拘わらず、2週間もの期間をかけて銀行口座に振り込んでいる。誰が見てもおかしい事ではないか。何らかの意図があった筈である。

などと考えてみたが、こんな推理にも一理はあるのではないか。ただし、本当の目的は別にあり、ゼネコンなどからせしめた資金の洗浄が、真の目的だったのであろう。
(続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小沢資金問題(4)

2010-02-22 12:55:34 | Weblog

次にこれらの流れを説明している記事を掲載するので参照願いたい。
これらから、注目点をピックアップしてゆきたい。

土地購入の原資隠しか 小沢氏の団体、銀行経由で4億円
2010年1月11日 14時38分

 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が2004年に取得した土地の購入原資4億円が政治資金収支報告書に記載されていない問題で、この4億円の資金移動と並行し、銀行から同額の融資を受ける不自然な取引が行われていたことがわかった。東京地検特捜部は、この取引は購入原資を隠すための工作だったとみて捜査している。

 これらの資金操作はすべて陸山会の事務担当者だった元秘書・石川知裕衆院議員(36)=同党、北海道11区=が担ったとされる。だが、小沢氏が土地取引を指示し、取得を了承▽石川氏が任意の事情聴取で、購入原資4億円は「小沢氏の個人資産」と供述▽銀行融資では、小沢氏が書類に署名――など、これまでの捜査で小沢氏が関与した疑いが浮上。特捜部は、小沢氏自身の資金操作への認識や関与の程度について、近く任意の事情聴取で詳しく説明を求める方針だ。
 関係者によると、陸山会は複数の銀行口座を保有。石川氏は04年10月28日までの数日間に、同会のいくつかの口座に数千万円ずつ分けて入金したうえで、ある一つの口座に集約させた図〈1〉。石川氏は特捜部に、この4億円は「小沢氏から紙袋で受け取った」と説明したとされる。

 同29日午前、石川氏は土地購入代金として、事前に支払い済みの手付金1千万円の残金約3億3千万円を、都内の不動産会社に振り込んだ同〈2〉。07年には、陸山会から小沢氏に4億円の資金移動があり、土地購入にあてた資金の返済の趣旨だったとみられている。

 一方、ほぼ同時並行で、極めて複雑な別の資金の流れが形成されていた。

 石川氏は〈2〉で土地代金の振り込みが済んでいたのに、直後に小沢氏の関連政治団体「小沢一郎政経研究会」「誠山会」「民主党岩手県第4区総支部」から計1億8千万円を陸山会に入金した同〈3〉。

 陸山会がこの時点で保有していた自己資金は収支報告書上は約2億2千万円で、石川氏は1億8千万円と合わせて計4億円の定期預金を作成。29日午後、この預金を銀行に担保として差し入れ同〈4〉、小沢氏の個人名義で4億円の融資を受けた同〈5〉。4億円はさらに小沢氏から陸山会に転貸された同〈6〉。小沢氏は融資の関係書類に署名したという。

 陸山会は、一連の問題が表面化した昨秋の時点では、この銀行からの転貸資金4億円を土地代金に充てたと、事実と異なる説明をしていた。

 こうした取引は極めて不自然だ。〈3〉~〈6〉の流れをみると、1億8千万円を加えて4億円の手持ち資金ができたのに、わざわざ担保にして同額の借金をしたことで、400万円超の金利負担が生じることになった。

 金利負担をしてまで、融資取引をしたのはなぜか。特捜部は、〈3〉~〈6〉は、〈1〉~〈2〉を隠す偽装工作とみている模様だ。小沢氏側の意向が受注調整に反映していたとされる「胆沢(いさわ)ダム」(岩手県奥州市)の工事受注に絡み、ゼネコン側が裏金を作っていた疑いも浮上しており、特捜部は、土地の購入原資4億円と関連性がないか調べている。

 さらに、陸山会の収支報告書には〈1〉~〈2〉だけでなく〈3〉の記載もなく、4億円の定期預金と、〈6〉の借入金だけが記載されている。特捜部は〈3〉の1億8千万円も表面化させたくない資金だったために〈4〉~〈6〉の工作をしたとみて、1億8千万円の資金の性質にも関心を寄せている。
http://www.asahi.com/special/ozawa_sikin/TKY201001100256.html



ここで記事の(2)に記載されている、3千万円、5千万円、6千万円などと、4億円を分散させて入金している事に注意を払う必要がある。その理由はいまだに説明が付いていない。(前述のNO.6参照)
さて次の記事を参照願う。

(続く)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小沢資金問題(3)

2010-02-20 13:02:14 | Weblog

A.土地購入資金の流れ

(0) 2004年10月5日、陸山会はその資金から手付金として1千万円を不動産会社に支払う。(後述のNO.36参照

(1) 2004年10月前半頃、石川知裕秘書は小沢から、紙袋に入れられた4億円を渡される。この4億円の原資は不明である。

(2) 2004年10月13日から27日までに、石川は小沢の関連団体の「小沢一郎政経研究会」「民主党岩手県第4区総支部」「その他の政治団体」などの陸山会名義の4口座に、6千万円、3千万円、5千万円などと分散させ入金した。(下記のNO.36参照

(3) 2004年10月28日には、4億円全額を一つの口座に集約。通帳に手書きの「住」の字。

(4) 2004年10月29日の午前中に、土地代金の残金約3億4千万円を、都内の不動産会社に振り込む。ここでは総額を3億5千万円として記述してゆく。

(5) この直後(2004年10月29日)に石川は、別の資金の流れとして、小沢の政治団体の「小沢一郎政経研究会」「誠山会」「 民主党岩手県第4区総支部 」から、計1億8千万円を陸山会に入金している。

(6) 収支報告書によるこの時点での陸山会の自己資金は2億2千万円である。

(7) 石川はこれらを合わせて(1.8+2.2)計4億円の定期預金を作成する。(収支報告書に記載、NO. 4参照

(8) 2004年10月29日午後、この預金を銀行に担保として差し入れる。

(9) そしてこの担保で、小沢個人名義で4億円の融資を受ける。この融資書類には、小沢一郎個人が署名している。(次のNO.4参照

(10)融資された4億円は更に、小沢から陸山会転貸しされている。(収支報告書に記載、NO.4参照

(11)銀行からの融資は、定期預金を05年と06年に2億円ずつ崩して小沢に支出しているので、これで返済したものと思われる。(後述のNO.24参照

(12)また小沢から転貸しされた4億円は、2007年に陸山会から小沢に返済されている。

(13)2009年秋、小沢は、この融資された4億円で世田谷の土地を購入したと説明している。しかしこれは事実と異なっている。(前述のNO.6、次のNO.4参照


なぜこれほどまでに複雑な資金操作をしているのであろうか。担保にするほどの4億円があるにも拘わらず、金利の400万円超も厭わずに更に4億円の融資を受けて、土地代金としている。何か曰く(いわく、事情・わけ)がありそうである。もちろん水谷建設からの最初の5千万円が含まれているからであるが、それよりも、4億円すべてがそのような形で手に入れた資金だからなのであろうと考えるほうがよかろう。

これらの別ルートの資金の流れは、(1)~(4)の土地代金の流れを隠すためのものであると考えられるが、それにしても不可解な手続きをとっている。これには別の意図(資金洗浄)もありそうだと思いませんか。

そして、小沢の収支報告書には、上記の(7)の定期預金と(10)の転貸ししか記載されていない。従って(1)の4億円もさることながら、(5)の1億8千万円も(11)の4億円の返済も記載がないところを見ると、これらは表に出したくない金だったのである。

(続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小沢資金問題(2)

2010-02-19 16:04:58 | Weblog

さて2004年10月29日に小沢の政治資金管理団体「陸山会」は、どのようにして還流されていた違法資金を使っていたのであろうか。今までに報道されていたニュース記事を中心に、その流れを分析してみたい。

どのように還流していたのかも、興味ある事柄である。そこには小沢の悪辣(あくらつ)さが凝縮しているであろう、と思えるからである。

まずは、東京都世田谷区の土地購入に関する概要をみてみよう。

この土地は、小沢が大久保秘書に物件探しを指示し、大久保が小沢邸の近くで見つけたもので、小沢を案内して了解を取っている。問題はその後の経理処理であるが、秘書たちは口を揃えてあやふやな説明をして、小沢の関与を否定しているのである。何はともあれ、小沢サイドのガードが固いので、1/13には強制家宅捜索を受けている。


6.小沢事務所を捜索 鹿島の本社・支店も 東京地検
2010年1月14日5時20分

(Photo)陸山会の事務所に家宅捜索に入る東京地検の係官ら=13日午後4時51分、東京都港区赤坂2丁目、安冨良弘撮影

(Photo)鹿島本社に家宅捜索に入る東京地検の係官ら=13日午後4時59分、東京都港区元赤坂1丁目、豊間根功智撮影

 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が2004年に取得した土地の購入原資4億円が政治資金収支報告書に記載されていない問題で、東京地検特捜部は13日夕、東京・赤坂の陸山会の事務所や小沢氏の個人事務所、「胆沢(いさわ)ダム」(岩手県奥州市)を受注した大手ゼネコン・鹿島の本社(東京)や東北支店(仙台市)などを、政治資金規正法違反の疑いで一斉捜索した。

 胆沢ダムの受注に絡みゼネコン側が裏金を作っていた疑いが持たれており、購入原資4億円と関連する可能性があるとみて、特捜部は強制捜査に踏み切ったとみられている。小沢氏側が、特捜部の任意の事情聴取の要請に対し、「必要ない」と拒否していたことも判明。この状況下で原資を解明するためには、捜索で証拠を得ることが必要と判断した模様だ。

 他に捜索を受けたのは、陸山会の事務担当者だった元秘書・石川知裕衆院議員(36)=同党、北海道11区=の議員会館や地元の帯広市の事務所。陸山会の捜索は、09年3月の西松建設からの違法献金事件に続き2回目。鹿島の捜索は、小沢氏側の政治資金問題では初めてとなる。

 陸山会は04年10月29日、複数の口座を使って分散入金した原資不明の4億円で、東京都世田谷区内の宅地を約3億4千万円で購入。石川氏は収支報告書に4億円を収入として記載しなかった疑いが持たれている。石川氏は昨年12月27日、特捜部の任意の事情聴取でこの不記載を認め、4億円について「小沢氏の個人資産で、小沢氏から紙袋で受け取った」などと供述したとされる。さらに、07年には小沢氏に同額を戻したとしたが、これも不記載だった疑いがある。

 だが、石川氏は04年に4億円を分散して入金した理由について説明できないため、特捜部は供述内容の信用性に疑問があるとして、13日に石川氏を再聴取した。

 一方、特捜部は、土地取引と同じ04年10月に本体工事の入札があった胆沢ダム(総事業費約2440億円)の受注に絡み、同工事を鹿島などの共同企業体から下請け受注した中堅ゼネコン関係者から、同月に「現金5千万円を小沢氏側に渡した」との証言を得ていた。また、これまでの捜査で、複数のゼネコン関係者も、鹿島東北支店の元幹部が仕切り役としてダム工事の談合を差配し、調整には小沢事務所の意向が反映されていたとも供述。特捜部は、土地の購入原資の4億円に、胆沢ダム受注に絡む裏金が含まれている可能性があるとみている模様だ。

 これに対し、石川氏や、陸山会の会計責任者だった公設第1秘書・大久保隆規(たかのり)被告(48)=西松建設事件で公判中=は、ゼネコン資金の受領を完全否定し、鹿島側も資金提供の事実を否認している。原資解明に不可欠と判断していた小沢氏本人の事情聴取の要請についても、小沢氏周辺は朝日新聞に対し聴取に応じる考えだと語っていたが、小沢氏側は特捜部に拒否したという。

 検察当局は当初、小沢氏の聴取を経て、18日の通常国会召集前に石川氏を政治資金規正法違反(不記載)罪で在宅起訴する方向で検討していた。だが、この状況下で全容解明を図るため、必要な証拠収集の目的で捜索に踏み切った。押収資料の分析などに時間がかかるため、石川氏の刑事処分も国会の開会後にずれ込む見通しとなっている。

 問題となった土地取引では、小沢氏が、秘書寮の用地として大久保秘書に物件探しを指示。大久保秘書は小沢氏の邸宅近くの土地を見つけ、小沢氏を案内して了解を得た。その後の経理手続きは石川氏に一任したとされる。

 陸山会は、同会の定期預金4億円を担保に小沢氏個人が銀行から借りた4億円をまた借りして土地代金に充てたと説明していたが、融資は代金支払い後で、説明は誤りだったことが判明。特捜部は、この融資取引が購入原資の4億円を隠すための工作だったとみて調べている。
http://www.asahi.com/special/ozawa_sikin/TKY201001130315.html


小沢の資金管理団体の「陸山会」は、2004年10月29日に秘書たちの家族寮用に約3億4千万円で476平方メートルの宅地を購入した。この資金には小沢が提供した4億円が使われているにも関わらず、2004年の政治資金収支報告書には記載されていない。その代わりに2005年の収支報告書に記載されていたのである。しかも銀行から融資された4億円で購入したとの虚偽の上に更に虚偽記載されていたのである。

この小沢の提供した4億円は、何かいわくあるものと見られるのは至極当たり前の事であろう。上記のニュースにもあるように、大久保秘書は三重県の中堅ゼネコンの「水谷建設」に対して、2004年10月と2005年4月に、夫々5千万円ずつ小沢側に提供するよう依頼しており、東京地検特捜部は、04年10月には石川秘書に、05年4月には大久保秘書に手渡したとの供述を、水谷建設の元幹部から得ている。(前述の記事NO.13参照の事)

さて土地購入の動きを、今までに流されているニュースの中から時系列的に拾って、眺めて見よう。

(続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小沢資金問題(1)

2010-02-18 00:51:40 | Weblog

2010年2月4日、東京地検特捜部は民主党の小沢幹事長の元秘書で、その資金管理団体の「陸山会」の元会計責任者ら・3人を起訴(裁判をするよう訴えを起こす)した。

その3人とは、
元会計事務担当の衆議院議員の石川知裕容疑者(36)と
公認の会計事務担当で元私設秘書の池田光智容疑者(32)と
元会計責任者で公設第1秘書の大久保隆規容疑者(48、公判中)

である。大久保秘書は、昨年2009年の3月に西松建設の陸山会への(違法)献金を、正しく献金されたとの虚偽記載をしたとして「逮捕・起訴」されていることご存知であろう。従って彼は、追起訴となっている。



2石川議員ら3人を政治資金規正法違反で起訴
2010.2.4 17:52 このニュースのトピックス:政治資金・政治献金

(Photo)石川知裕被告

 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、東京地検特捜部は4日、政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で元会計事務担当の衆院議員、石川知裕容疑者(36)と後任の会計事務担当で元私設秘書の池田光智容疑者(32)を起訴し、元会計責任者で公設第1秘書の大久保隆規容疑者(48)=公判中=を追起訴した。

 石川被告らの共犯として告発されていた小沢氏については、嫌疑不十分で不起訴処分とする見通し。特捜部は、小沢氏の立件を視野に捜査を進めてきたが、現段階の証拠では小沢氏の刑事責任追及は困難と判断したとみられる。

 特捜部の調べによると、石川被告は平成16(2004)年10月に陸山会が東京都世田谷区の土地を購入した際、土地代金の原資4億円を収入として収支報告書に記載せず、土地代金約3億5千万円を支出として記載しなかった疑いが持たれている。

 池田被告は17(2005)年に土地代金を支払ったように装って収支報告書に土地代金の支出を記載。19年には大久保被告と共謀し、陸山会が小沢氏に支出した4億円を記載しなかった疑いが持たれている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100204/crm1002041753026-n1.htm



石川容疑者と池田容疑者は2010年1月15日夜に、大久保容疑者はその翌日の16日には逮捕されている。その逮捕容疑は、政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑である。大久保は西松建設問題でも違法献金の虚偽記載で起訴されているので、こいつはよっぽど嘘っぱちの記載が好きなのであろう。と言うことは、こいつらは、善良な国民の税金を政治資金という名目で、政治資金規正法の裏をかいて、小沢をトップとして自分の懐にたらしこんでいたのである。たらしこんだ国民の税金を使って、小沢は、自分と自分の子分達の選挙運動を盛大に行っていた事であろう。まことにあくどい奴らだ。いまだに小沢はのうのうとしている。悪い奴ほど良く眠る、とはよく言ったものだ。ゼネコンへの支払いは公共事業費からであり、それは国民の税金である。ゼネコンは小沢らへの提供分を上乗せして、公共事業体などへ請求しているのである。

次の記事を参照願う。その大筋が説明してある。



13 大久保秘書を逮捕、不記載容疑で3人目 東京地検
2010年1月16日15時6分

(Photo)大久保隆規・公設第1秘書

 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が2004年に取得した土地の購入原資4億円が政治資金収支報告書に記載されていない事件で、東京地検特捜部は16日、会計責任者だった公設第1秘書・大久保隆規(たかのり)容疑者(48)を政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕した。逮捕は、元秘書で衆院議員の石川知裕(ともひろ)容疑者(36)=同党、北海道11区=と元私設秘書池田光智容疑者(32)に次いで3人目。

大久保秘書は昨年3月、陸山会などを受け皿に西松建設から03~06年に計3500万円の献金を受けたのに、収支報告書には西松建設OBが代表のダミー団体からの寄付とする虚偽記載をしたとして逮捕・起訴されていた。2月下旬まで日程が入っている審理予定は大幅に見直されることになりそうだ。

  特捜部の調べでは、大久保秘書は、15日夜に逮捕された、いずれも同会の事務担当者だった石川議員、池田元秘書と共謀。陸山会は04年10月29日、分散入金した4億円で東京都内の宅地を約3億5千万円で購入したものの、04年分収支報告書には4億円の収入も土地代金の支出も記載しなかった疑い。さらに、土地は05年に取得したと偽って05年分収支報告書に虚偽の支出を計上し、07年に小沢氏に4億円を支出した際も記載しなかった疑いが持たれている。

 大久保秘書はすでに03~06年分の収支報告書の虚偽記載罪で起訴されているため、今回は池田元秘書と共謀した07年分の4億円の不記載容疑で逮捕された。

 関係者によると、問題の土地は、小沢事務所の秘書寮用地として、小沢氏が大久保秘書に物件探しを指示。大久保秘書は小沢氏宅近くに見つけ、小沢氏を案内して了解を得た。その後の経理手続きは石川議員に任せたという。

 大久保秘書は今月5日に任意の事情聴取を受け、「経理は石川氏任せで細かく知らないが、収支報告書を見て署名押印したのは事実。書くべきものが書かれていなかったのに気が付かなかった」と供述したという。

 一方、中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県)の元幹部は特捜部に対し、「胆沢(いさわ)ダム」(岩手県奥州市)の関連工事を下請け受注した時期にあたる04年10月と05年4月に、大久保秘書の要請を受け、5千万円ずつ計1億円を石川議員と大久保秘書に渡したと供述。特捜部は土地取引と同時期の1回目の5千万円が4億円の土地購入原資の一部となった疑いがあるとみているが、大久保秘書は「知らない」と否定したという。
http://www.asahi.com/special/ozawa_sikin/TKY201001160127.html

(続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする