これが当時の朝鮮の真の状況である。だから3回も日韓協約を改定して、朝鮮の内政まで改革して行かなければならなかったのである。この李氏朝鮮の状況は、この内容から推察するに、今の北朝鮮の状況とそっくりではないか。こんな国を、誰が好き好んで改革しようと思うのか、誰も思わないであろう。しかし日本は、ロシアからの侵略から自国を守るため、敢えてこのどうしようもない朝鮮の改革に挑んだのである。その尖兵が、目賀田種太郎であり、伊藤博文であり、日本国だったのである。このことは他の世界の列強国の総てが認めるところであった。
第2次日韓協約の第5条に注目していただきたい。次のようになっている。
(第5条)日本国政府は韓国皇室の安寧と尊厳の維持を保障する。
これは李氏朝鮮側が執拗に要求して設けられた条項と言う。皇帝の高宗は、この第2次日韓協約の締結に際して合計4項目の修正を提案しているが、その提案の一つで設けられたのがこの第5条だと言われている。即ち李朝皇帝は李朝皇室のことだけを考えて李氏朝鮮に住む人達のことには一切言及していないのである。このことを見ても李朝が如何にいい加減な政府であったかがわかるというものである。李朝皇室、自分だけがよければよかったのである。今の北朝鮮の金正日政権とまったく同質だったのである。このことは「歴史再検証日韓併合-韓民族を救った「日帝36年」の真実-」(崔基稿-のぎへんはカネヘンである。金と高の合体文字。チェケイホと読む。)にも、次のように記されている。
「李朝は、讒言と嘘で血塗られた残酷史の連続であった。これは、今日、北朝鮮の金政権に引き継がれている。
残念ながら、私は李朝五〇〇余年の「朝鮮王朝」と今日の「北朝鮮」は、住民を奴隷にした暴虐集団である点で共通していて、「国家」という概念には当たらないと考える。
「小中華」の夢想の空間で腐蝕した朱子学を唯一無二の学問と仰ぎ、すべての科学・社会・宗教・芸術を虐待しつづけ、両班階級が住民を蛆虫のように扱った五〇〇余年間、人口は今日の北朝鮮と同様、搾取と飢餓によって減少し続けた。」
もっと赤裸々に日本が関与する前の李氏朝鮮・韓国の様子を述べているのが、次のURLである。とてもじゃないが、まともの読める内容のものではないが、是非読者諸氏に於かれては一読していただきたいものである。
「4人の外国人が見た韓国併合前の朝鮮、
http://www5b.biglobe.ne.jp/~korea-su/korea-su/jkorea/nikkan/heigouji-chousen.html#1」
その中から両班(やんばん)が如何に横暴であったかを示す内容を次に引用しておく。何度でも言うが、読者諸氏に於かれては、是非ともこの内容を読んで当時の李氏朝鮮のどうしようもない国情を知る必要があるのである。このような実情があったので、日本は3度も日韓協約を締結しそれでも埒が明かなかったので、本格的に韓国の建設に取り掛からざるを得なかったのである。
だから黄文雄氏は「韓国は日本人がつくった」(徳間書店、ワック株式会社)という書物を書いたのである。
(続く)