駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

ナンが旨い

2023年10月21日 | 旨い物

             

 

 駅前のカレー専門店が無くなって五、六年になる。経営者の老夫婦が年を取って引退と聞いた。廉価で、和風の平凡な飽きの来ない味だった。年に二三度利用する程度だったのだが、無くなると寂しい。その代わりというのか十年ほど前からインド人スタッフによるインドカレー屋が市内のあちこちに出来た。辛さの調整が出来るさらさらカレーで中々美味しいのだが、これに付いてくるナンが美味しい。ナンがこんなに美味しいものだとは知らなかった。焼きたてで熱く適当にちぎって食べるのだが、カレーを付けなくてもそれだけで美味しい。米飯と同じで成る程これは飽きずに毎日食べられるわけだと納得する味だ。何か決まりがあるのだろうか、この系統の店に日本人スタッフはいない。インドは広い国なのでインド人でも色々な系統があるらしく、顔つき肌の色微妙に違うが醤油顔はいない。日本のカレー屋にはないマトンが気に入り、インドカレー屋に入れば大抵マトン中辛ラッシーを頼む。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

減量指導は微妙で難しい

2023年10月20日 | 診療

              

 

 アイスクリームの季節が終わったので、少し痩せられるかなと思っていたがなかなか痩せられない。私の場合は外食と間食が問題なのだ。この頃家内が多少食事を作るのが面倒になったらしく、外食を提案する回数が増えている。カロリーの少ない量の少ないメニューを選ぶようにしているのだが、残すことができない質というかそう育てられたので全部食べてしまう。もう一つはこの頃どういう風の吹き回しか頂き物が多いのだ。お菓子類は日持ちのしないものが多く、食後に三時にと手が出てしまう。元々甘いものが嫌いではないので、賞味期限が過ぎては不味くなるなど勝手な理由を付けて食べてしまう。

 肥満肥満気味の患者さんに、口酸っぱく食べすぎ運動不足を注意しているのだが、食べてしまう気持ちが理解できて中々厳しくできない。糖尿病の専門医を何人も知っているのだが、太っておられる先生は居ない。私の診たところ美食家は居らず、内心患者の気持ちをどの程度分かっておられるのだろうかと訝かしく思うこともある。肥満専門医でもある**子先生など鶴のように痩せておられ、厳しい指導に落ちこぼれた患者さんが回ってくることがある。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不足しているのは咳止めの薬だけではない

2023年10月19日 | 医療

             

 

 三か月以上前から咳止めの薬が不足してる。普段使い慣れたメジコンやアストミンが入荷せず、やむを得ず粉薬を使用したり、使用日数を減らしたりしている。咳止め不足は直ぐ命に係わるわけではないので、投与日数を減らしたり使い慣れない薬を使用したり生活指導をしたりでやりくりしている。しかしここにきて抗生剤にも品不足の物が出てきた。これは早期に十分投与すれば重症化を防げた肺炎がこじれる危険性もある事態で、同業者に会うと困ったなあと顔を見合わせている。まあ何とか抜かなくても良い伝家の宝刀の抗菌薬を抜いて凌いでいる。伝家の宝刀も使い過ぎると効かなくなる恐れが出てくるので、好ましいことではない。どうしてこういうことになったか、きちんとした臨床データの集積解析がなされず適切な行政指導がなされなかったためだと言うのが医師会幹部の言だ。新型コロナの後遺症に長引く咳が予想外に多く、咳止め増産が間に合わず品不足になっているのだ。

 書きにくいことだが、製薬業界も利潤が必要な企業なので利の薄い下手をすると赤字が出かねない薬の増産体制は整っていないらしい。一錠5.7円の咳止めを6.0円に薬価を上げても医療費の負担増は微々たるものだ。小回りができない行政にはおおいに問題がある。不都合な情報を流すジャーナリストを締め出すと国民が気付くのが遅れボヤが大火になる危険が出てくる。手遅れの政治家行政の言い訳は虚しい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

憎しみの連鎖どう断つか

2023年10月18日 | 小考

            

 

 憎しみの連鎖をどう断ち切るか。非常に難しい、不可能にさえ思える。イスラエルとパレスチナの対立は根深く、どうすればよいか分からない。少しづつハマスとネタニエフの力を削ぐのがよさそうだが、ではどうやってとなると対立の根に憎しみがあるので難しい。唯、指摘しておきたいのはこれは五分の戦いではない。軍事力では圧倒的にイスラエルが優勢なのだ。

 ここから学べることは大きい。対立を憎しみを煽ってはならないということだ。殴れば殴り返される。拳骨を大きくすれば、相手も強くしてくる。一気に解決など有り得ない。うまい話には嘘と裏がある。地道に考えて研鑽するより他に道はないように思える。易きに付いては卑であっては前進できないと歴史から大谷藤井森保ジャパンに学べるのではないだろうか。遊ぶのが大好きで厳しい研鑽には程遠く生きてきたが、働けるうちは地道に真っ当に仕事をすることが微かではあるが平穏に役立つと思いなしている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋空を見上げて

2023年10月16日 | 人生

            

 

 どうも週末天気に恵まれないが、月曜の今日は秋晴れで気持ちが良い。昔は今頃の季節に運動会があった。

 若い方には分からないと思うが、年を取ってくると先に靄が掛かり時間の感覚が麻痺してくる。一時間はあっという間、一週間が長い一日のように感じられる。時計を見ないと今の時間が分からない。勿論、朝昼夜は分かるのだが昔のように時計を見ないでも何時頃か分かるとゆうことがなくなった。では、時間感覚のしっかりしている三四十歳頃に十年感覚の人生の先が見えていたかといえばそうではなかった。

 先のことは分からない。まさか故郷を離れ見知らぬ土地に根を下ろしそこが終の棲家になるとは思わなかった。思いが実現するとも言うけれども、思いもよらないことも人生。人生いたるところに青山ありと、昔の人はよく分かっていたなと思う。秋空に思わぬことを考えた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする