駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

野菜が主役を張る時代

2012年09月24日 | 旨い物

      

 子供の頃は野菜が美味しかった。農家のおばさんがリヤカーを引いて野菜を売りに来て、路地で祖母がよく買っていた。子供だったから値段のことは記憶にないが、安かったと思う。おばさんの野菜はトマトは勿論、茄子なんて元々大した味がしないものもちょっと炒めて醤油を垂らしただけで、とんでもなく旨かった。

 しかし、どんなに美味くても御馳走ではなかった。だから、レストランのメニューに野菜料理はなかった。そんなものは家で食べられるし、値段も安くて商売にならなかったろう。

 ところが、今は野菜だけの料理がレストランで出るようになった。今の野菜は色形だけで、味がなくなったから美味しい野菜は嬉しいのだが、昔の記憶があるから野菜だけの料理は妙な気がする。しかしまあ、久しぶりに旨い野菜を食べられたと満足したことだ。

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2 コメント

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Unknown (柳居子)
2012-09-24 09:06:37
食材調達に 肉・魚より 野菜の高いのが、納得できない世代で性質(たち)です。
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世代感覚 (arz2bee)
2012-09-24 22:09:00
 私も野菜は値が張らないものという感覚が抜けません。野菜は旨くてもお総菜と思っていました。、
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