黒白の二分は単純で分かりやすく(分かったような気にさせやすく)多用される。それは大抵、多くの読者を引き付けるため自論を強く正しそうに訴えるためだ。
ついこないだまで総裁候補の一番人気だったI氏を叩き、四五番手だったT氏を讃え最高の総裁候補とするユーチューブを見かける。どうしてそんなに断定的にものが言えるのだろう。そう言えるのはそれがその人の意見主張だからだ。一人一票と言ってもそれでは収まらない人達が居られる。俺は私は悪くない、お前もあなたもそうだろうという人にそうした傾向があるように観測する。I氏がそれほど嫌われやすい人でT氏が最右翼の人だろうか、色々理由を挙げて説明する人と諾否を最初にはっきり言う人の違いはあるようだが、非支持者や支持者が例えばこのお二人の複雑多岐にわたる政治課題に対する考えをきちんと理解しておられるだろうか。自分の意見や主張を拡大するために象徴的に使われているような気もする。
五名以上の立候補者がおられ、投票まで異例に長い時間が設定された。演説討論会が何度か開かれるようなので是非公開で行い、複数の質問者(外国記者を含めて欲しい)に鋭い質問をさせて、各候補者の考え方の核心に触れる回答を引き出して貰いたい。